なっこさんの映画レビュー・感想・評価

なっこ

なっこ

映画と本が好きです。のんびり更新、邦画が多め。最近はドラマばかり見てます。
採点は、3が基準点。
3点以上がおススメ。4点以上は傑作、名作、文句なし、です。

映画(115)
ドラマ(33)

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.1

はじめは彼女の豊かな黒髪が美しいなと思った。

彼女の眼差しは静かで多くを語らない。
そして、それほど美しくもない。

けれど、ラスト近くになってハッとするほど美しくなる。それは多分見慣れたからじゃな
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かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―(2018年製作の映画)

3.4

鉄道、好きです。鉄道映画というジャンルがあるかどうか意識したことはなかったけれど、電車や駅が出てくる映画にハズレはないように思います。

人生は鉄道の旅によく似ている。乗り物の中でも電車は特別。作品の
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劇場版めんたいぴりり(2018年製作の映画)

2.8

映画というより、舞台を観ているような気持ちになった。
山笠のシーンやお櫛田さんへの初詣、海辺のシーンと、野外でのシーンもあるけれど。
舞台の熱をそのまま映像化したような俳優さんたちの力の入った演技を見
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あなたの初恋探します(2010年製作の映画)

2.5

【あらすじ】
舞台監督として忙しい日々を送るソ・ジウ(イム・スジョン)は、バリバリ働くキャリアウーマン。充実した毎日を送っているが、素適な恋人にプロポーズされながらも、ジウはそれを断ってしまう。その
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ダンボ(2019年製作の映画)

3.1

積み上げられたダンボのぬいぐるみが映る度に、私もひとつ持っていた気がする、と懐かしくなった。

そう言えば、ディズニー作品の中で幼い頃のお気に入りはこのダンボだった。

なんだ坂こんな坂♪ってノリノリ
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永遠のジャンゴ(2017年製作の映画)

3.0

二つの大戦が音楽に与えた影響はきっと大きい。

時代が進んで、海を越えて人やモノの移動が盛んになり交わることで新しい音楽もどんどん生まれて、評価も様々だっただろうから。

ジャズはもとより音楽には全く
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.1

一編の美しい短編小説のような映画だった。

始めから終わりまで全てを描かなくても、分かる、完璧で過不足の無い切り取り方。誰かの人生をすくいとる一編。

彼の人生のほんの一部分に過ぎないのに、映画一本分
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しゃぼん玉(2016年製作の映画)

3.1

地方と都会

老から若へ

そういった対比の強い作品。鄙びた土地を舞台に選んだことで、その村が桃源郷のような、隔離された世界、まるで昔話のような存在の村として存在し、現代のおとぎ話のようにも感じられた
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教誨師(2018年製作の映画)

3.2

遺作、

となってしまうと、作品に何かがプラスされてしまう。

もうこの人がこうやって演じて、声を出して、新しい役で語りかけてくることはもうないのだと思ってしまうと、一語一句聞き漏らしたくない、そして
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.0

一枚の絵を鑑賞するとき、

あなたは絵の何を見ていますか?

そんな風に問われた気がする。
小さい頃から“館”の付くところに出掛けるのが好きだった。水族館、博物館、美術館、科学館、そしてもちろん、映画
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.0

45歳でもない

男でもない、

それでも私は、“ボク”と“おれ”の間で揺れ動くひとりの男に誰より感情移入した。

音楽がとても良かった。漫画原作らしいので、たぶん似せなきゃならないポージングとかアン
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.0

ノベライズ本既読。

正直言って小説としての魅力はさほどなく、あらすじを詳しくしたような本。
これはきっと映画のために生まれたstoryだから仕方ないけれど。

冒頭の映画村のような撮影所を上空から俯
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.1

見終わって心に残ったのは、ヒロインの祖母のセリフの中にあった「結び」という言葉。

この物語は、“境界”を描いているのかもしれない。
こちら側とあちら側、そのどちらでもない曖昧な場所。世界の輪郭がボヤ
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はじまりはヒップホップ(2014年製作の映画)

2.9

このタイトルは広がりのある良いタイトルだと思う

“はじまり”は、なんだっていい

ヒップホップでもクラシックバレエでもセパタクローでも、ロックバンドでも、

自分の世界を広げる何か
それがいつのまに
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ダンシング・ベートーヴェン(2016年製作の映画)

3.0

ベートーヴェンを踊る

音を目に見えるかたちにする、そう言えば簡単に聞こえるけれど、どの音を切り取ってどの動きに合わせて、その動きを連続させていくのか、振り付けていくことは簡単なことじゃない。演奏家並
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ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

2.8

原作は、未邦訳なのが残念。本を読んで補完したいところがいろいろとあるなぁ、というのが最初の感想。

女性の一代記のように見せて、実は男性から見たある女性の魅力という印象が強くて、腑に落ちない点が残る。
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ルージュの手紙(2017年製作の映画)

3.3

パリの女は産んでいる

そんなタイトルの本があったことを思い出した。
かつてともに生活したことのあるふたりの女の再会。少し不器用に生きるヒロインが憎かったはずの父の恋人の存在を、少しずつ受け入れ、少し
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.4

悲しいことがあっても、過去に戻ることはできない、時計の針は進み続ける

でもね、何故だろう
パートナーの死を描いているのに、
容赦無い偏見で彼女には辛いことばかり起こるのに、

私には、確かな愛があっ
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グッバイエレジー(2017年製作の映画)

2.8

街にも顔がある。

東日本大震災や熊本地震後に、震災前の風景を写し取った映画が上映されて、かつて日常だったはずのその景色が一変したことで、元に戻せない風景を懐かしんで愛おしみ、復興への力へと変える、そ
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ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年製作の映画)

3.0

物語の途中で登場人物の誰かが死んでしまうような物語は好きじゃなかった。けれど、現実世界で度重なる災害を目にするようになって、“死”というものがもっと身近にあると感じられるようになってきたように思う。喪>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

2.9

この物語には私の大切にしているものが二つ出てくる、だから、見ないわけにはいかなかった。ひとつは図書館、もうひとつは内藤濯訳の『星の王子さま』。あらすじだけ読めば、読んだ気になってスルーしてしまいそうな>>続きを読む

blank13(2017年製作の映画)

3.2

とても素直な映画だ、と思った。

葬儀の一日。始まりからメトロノームのように淡々と語られていくそのリズム。違和感なく入ってくる。主人公の回想とともに、徐々に感情が高まって音楽も盛り上がる。そして、フッ
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北の桜守(2018年製作の映画)

3.0

人と人を結んでいる目に見えないつながりのことを、“絆”と呼ぶのならば、それは、今という現実を生きている者同士と、死によって分けられた者同士のどちらの方が強い絆で結ばれているのだろうか。
今という時間を
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.3

貧困は、すぐそこにある現実

伝えたいメッセージは、極めてシンプル。彼らに与えられた筋書きは、とても過酷。それでも、よく生きる、ということをちゃんとこなそうとするとき、あなたならどう生きるのだろうか。
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.0

赦しとは、心の中にもうひとつ部屋を作ること

そんな言葉をどこかで聞いたことがある。
人は生きていく中で色んなことに出会い、色んな感情を経験する。見たもの、聞いたもの、湧き上がった感情は、心のどこかに
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パッション・フラメンコ(2016年製作の映画)

2.7

2014〜2015年に天才ダンサー、サラ・バラスがフラメンコの6人のマエストロに掲げた『ボセス・フラメンコ組曲』の世界ツアー。パリ、メキシコ、ニューヨーク、東京、そして母国スペインを巡る様子に密着した>>続きを読む

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

3.1

セルゲイ・ポルーニン、ウクライナ生まれのバレエダンサー。

まるで海外の自伝ものを読んでいくような構成。祖母や両親など身近な人のインタビューと幼少期からのホームビデオ、写真、本人が携帯でとっているよう
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本能寺ホテル(2017年製作の映画)

2.9

何百年も前から同じ土地で、人々の行き来があって、そこに生活があって、同じような四季を繰り返していたのだとしたら、そこにいる人は、同じような人間に育つのだろうか。時代が違ったとしても。

本能寺の変は、
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

3.3

男と女は難しい、
親と子はもっと難しい。

重松清さんの作品は、いつも子どもの視点に寄り添っていて、痛いところをついてくるけれど、これが多くの家族の偽らない現実のように思えて、向き合わなきゃいけないと
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.3

この映画は、2017年の流行語“忖度”という語を思い出させる。

忖度されて引き起こされた出来事は、起きたことの責任の所在を曖昧にする。

観客は冒頭の河川敷での殺人場面を目撃したことで、これは“起き
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海辺のリア(2017年製作の映画)

3.4

1人の老人がスーツケース片手にトンネルを抜けて出て来るとこらから始まる。それがどこで、誰で、いつなのか。どこへ向かうのか。多くの情報は削ぎ落とされた形で提供される。まるで理解を拒むように。

そして海
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(1985年製作の映画)

4.0

物語はいつも途中から始まりある点で終わる
もちろんその枠外に、物語には過去があり未来がある。ある点から点へ、その経過を切り取ったに過ぎない。
見る側は視点的な人物に感情移入して、一喜一憂、感情と共に旅
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

2.9

そうね、ひとつの恋のはじまりはきっとこんな風。
はじめは自分ひとりが語っているような一方的な一人称の世界。自分と、自分から見た彼女。ふたりの世界となって、ようやく世界は反転して“あなた”の世界、彼女の
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古都(2016年製作の映画)

3.2

とても優しく美しい物語だと思う。
京都もパリも“優美”だという形容詞が似合う街だ。どちらの街並みもとても美しく切り取られていて旅行気分でうっとり眺めてしまう。

そして見終えた後、なぜか優しい気持ちに
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隠し剣 鬼の爪(2004年製作の映画)

2.7

【あらすじ】
幕末の東北の小藩。秘剣を身につけた下級武士、片桐宗蔵(永瀬正敏)は、かつて好意を抱いていた奉公人きえ(松たか子)が病に倒れたと知って引き取り、心を通わせていく。そんな中、藩の江戸屋敷で謀
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必死剣 鳥刺し(2010年製作の映画)

2.7

【あらすじ】
天心独名流の剣の達人・兼見三左エ門(豊川悦司)は、海坂藩藩主の妾を殺める。しかし処分は軽く、その腕を買われた三左エ門は藩主の命を狙う別家の帯屋隼人正(おびやはやとのしょう)殺害の命を受け
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