Yarrttさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Yarrtt

Yarrtt

映画(1038)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.5

戦争の全容を非常に個人的な視点から明らかにしていることが良い。

テンションのビルドアップが尋常じゃない。
CINEFIXによると一つの銃撃シーン(僅か3秒のシークエンスx2)に対して30分間以上の前
>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

5.0

風。恋愛のメロディ。高揚した表情。愛撫と砂の感触。

考えずとも身体感覚を呼び覚まされ、光と情念を浴びさせられる。間違いなく名作。

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.0

前半の冗長さが必要な込み上がりはなかった。
垂れ流しの音楽ならその良さを提示しなければオナニーに過ぎない。

「映画的」ではない、が、「人の気持ち」ではある。

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

5.0

凡ゆる忌み苦しみ悔やみを超肯定的に身に受け、人生の煌めきとして補完する名作。

「あなたは与えないことによって、全てを与えてくれた」
この映画を観ると、信念があれば純粋性はメタ的に、時を経て極まること
>>続きを読む

黄金のアデーレ 名画の帰還(2015年製作の映画)

2.5

シネマライズ閉館最後の作品。

平凡な語り口調で別にどうということもない作品だった。

ただ、クリムトはますます実物を見たくなった。

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.5

これだけの不快感とアートの中で、脈絡は全く途切れずハッキリとクライマックスまで立ち上る。
主人公の心を経由しながら現在と過去と小説の世界を行き来する時限の狭間で、この映画に鑑賞者は感情と記憶を執拗に求
>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.5

コケたと聞いたがそんなことは無かった。
内容自体は単純で、描写のわりに深く切り込んでくるものは無かったものの、

随所的に的を射た言葉を台詞そのままに挿れてくるこの監督が好き。

HUNGER ハンガー(2008年製作の映画)

3.5

旧友とのダイアログで超ロングカット。からのファスベンダーアップ。
主人公の思い出の世界への導入として、時間の流れと視点を使いこなす素晴らしいシーン。

天使の涙(1995年製作の映画)

3.5

平成8年。

王家衛見ても見ても飽き足らず、

花様年華の刹那的でオナニー的な恋の源泉に触れた。

天国と地獄(1963年製作の映画)

3.5

1963年の東宝映画として、フラットに楽しむための親切丁寧な情報量と長時間の情感と緊迫感の欠ける捜査の模様にうんざりするものの、荒廃した麻薬中毒者達のバラックのシーンからラストまでは圧巻だった。

>>続きを読む

サーミの血(2016年製作の映画)

3.5

「サーミの血」 のおもしろいところは、人種差別の歴史を色濃く描くノルディック映画らしいヒューマンドラマでありながらも、構造としては今らしい女性主人公の英雄伝説であることだ。

そこに山、山羊、血液、民
>>続きを読む

ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間(1992年製作の映画)

3.5

アウトサイダー的な精神異常を感じさせる狂った旋律。
けどそれはテレビ番組でありながらアートとして成り立った本作だけに全く脈絡の無いドラッグ映像なのではなく、リンチの脳内世界があまりに綿密であるが故のリ
>>続きを読む

グランド・マスター(2013年製作の映画)

3.5

ウルトラ詠春拳プロモーションビデオ

グランドマスターというより王家衛作品においてだが何故こんなにトニー・レオンはカッコ良く映るのだろうか。

花様年華(2000年製作の映画)

5.0

王家衛が仏映画から受けた影響が色濃く映る傑作香港映画。

唸る良さ。
落ち着き払った熱情に、僕らはもう抗えない。

グリーン・デスティニー(2000年製作の映画)

3.5

もう見せ方が全てなんです。

カメラワークと配色、アクションの名作。

なぞのワイヤーアクションはもはや忘れられないトレードマークと化している。

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

誰にも真似できへん色彩とカメラムーヴのグルーヴ。

「良い映画」を観るのに飽きた時、素直にスクリーンのレフンさを黙って味わえる内容の薄い秀作。

そんなことはないとか言われるかもしれないが「LEON」
>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.0

品があって美しい。


なんだかんだはじめてジャームッシュのカラー作品を見たのだが、覚えている中では青が多い画面の中に佇む愛するマイホームのピンク色の扉が良かった。
それ以外も場面を通してわりとカラー
>>続きを読む

恋する惑星(1994年製作の映画)

4.0

タランティーノが愛してやまないこの映画。
Play with the mediumとは「媒体で遊ぶ」といった直訳になりますが、正に王家衛は映画に対してアーティストらしいアプローチをするのです。

ボム(2014年製作の映画)

-

リクエストに対する運営の優しさだろうか。

しかし対応の早さは本当に素晴らしい。

アンハッピー・ハッピー(2016年製作の映画)

-

ピーターグリーナウェイやサムテイラーウッドを指して映画と言うならまだしも、、。

フルーツ フルーツ(2014年製作の映画)

-

フィルマークスはビデオアートを映画だと思っているのか、、?

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.5

記録。

先月亡くなられた、ジョージAロメロ。
「ナイトオブザリビングデッド」こそゾンビ映画の元祖。

カミーユアンロのLiving Dying Womanの元(?)ともなった作品。

今どうやらカリ
>>続きを読む

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

4.0

神話の無いアメリカにアメリカンコメディ映画の神話を齎した作品。

コーエン兄弟は好みではないが嫌いでもない、けど一つの'ローカル'な文化のケースに過ぎないと捉えた方が良いとは思っている。

だけど、「
>>続きを読む

サーカス(1928年製作の映画)

3.5

笑いと不意に訪れる哀愁。

喜劇の妙と、音無くしても非常に簡素な説明的ヴィジュアルによって示唆する才能に胸打たれた。

恵比寿ピクニックシネマにて。
涼しい夏の夜空の下、人工芝の上であぐらかいたり雑魚
>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.0

The whole movie is a small joke.
Careless and enclosed, just too well-made for how little it can off
>>続きを読む

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.0

'Homecoming' smartly inherits Spiderman's principal lexicon questioning a hero's discipline, alike t>>続きを読む

夜明けの祈り(2016年製作の映画)

4.0

自然光が美しい。
フェルメールのような光と陰影。
窓から差し込む青光で浮かび上がる白い表情と透明な瞳、修道服のシワ。

「重厚なテーマ」という言葉では到底言い表せない壮絶な葛藤には、
禁欲と快楽、苦痛
>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

5.0

前代未聞のミュージカル映画。

"They say it's the last song
They don't know us, you see
It's only the last song
If
>>続きを読む

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

4.0

未熟な私が受けたヌーヴェルバーグの洗礼。
このカタルシスや。
「肩の荷を下ろす」ラストに完敗。

一つだけ問題なのは目に見えるものしか映していない。

十年(2015年製作の映画)

3.5

初K's。
K's電機みたいに言うな。

大学生が製作したレベルから傑作まで様々オムニバス。

単なるプロパガンダな作品は駄作になりがちだが、とりわけ広東のような過渡期の中で、本作は若さが故の誤ち、、
>>続きを読む