YellTaoさんの映画レビュー・感想・評価

YellTao

YellTao

ストーリーを上回る創り方に興奮するたちで、好きな作品は何度もくり返し観るタイプ。たまに新しい作品に手を出せないジレンマに陥っちゃう。
過去鑑賞作品は再鑑賞してマークしていくつもり。

映画(528)
ドラマ(0)

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

5.0

異国の地、異国の相手、ビフォアサンライズ。
アメリカ男子ジェシーと、フランス女子セリーヌ。夜通し一緒に歩いても、もう会わないから取り繕わず話せてるのに、意識しちゃうケミストリー。
レコード店の視聴ブー
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シャレード(1963年製作の映画)

4.0

すべてがお洒落で、謎だらけ。

富豪の夫殺害の疑いをかけられるレジーナの元に現れた謎の男たち。
夫は誰に殺されたのか。
大金はどこへ消えたのか。
誰が見方で、誰が敵なのか。

しっかりしたサスペンスな
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疑惑の影(1942年製作の映画)

4.0

本作は珍しく、劇中で事件が起きるわけではない。
平凡な家族に退屈している長女チャーリー。遠いNYに住む叔父のチャーリーに憧れている。
退屈な日々に現れた"奇蹟"と、遠い街で 既に起こされた事件が絡んで
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.5

気付けばうまく機能していなかった。
外から見ても判らないから中が見てみたい。
どこが壊れてるのか、
何が欠損しているのか、
他と違う部分があるのか。
ばらしてみて並べてみても、結局わからない。

時に
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われらが背きし者(2015年製作の映画)

3.0

本作の主人公はスパイではなく、民間人。
巻き込まれ型にしては感情移入に乏しかったように思うけど、さすがル・カレ原作。
美学とは少し違う、後悔や羞恥から生まれる気骨(きこつ)がある。

主人公の大学教授
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誰よりも狙われた男(2014年製作の映画)

4.5

動きは少ないのに心を熱くしてくれるル・カレ原作と、コービン監督の手腕が素晴らしい!

登場人物の構図でバックグラウンドを伺わせるとこ、特に、密入国者イッサが後に匿ってもらうトルコ人女性を見つめていると
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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

4.0

15年に渡る"宿命"を観る。良い意味で居心地が悪い。
自分と重ね合わせて共感するような話ではなく、自然にも強制的にも、登場人物たちと同化していく感じ。

バイクショーで各地を回って日銭を稼ぐルーク。
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テルマ(2017年製作の映画)

4.0

Why can't I just be myself?

大自然と超自然、抑圧と解放、善と悪…
過去作に観る ヨアヒム監督×フォクト脚本はとても雄弁なのに、本作は静かにインスピレーションで訴えてくる。
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ブラインド 視線のエロス(2014年製作の映画)

4.0

エロスとは言っても、失われた視線で孤独と葛藤に向き合う話。
目が見えなくなり家に引きこもる人妻イングリッドと、その夫モートン。
モートンの学生時代の友人エイナーは強迫観念に悩む独身男性で、その向かいに
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南へ行けば(2009年製作の映画)

4.0

南へ向かう主人公サムとフォード(アメ車)。
それに乗せてもらうゲイのマチューと奔放なレアの兄妹。そこに加わるレアがナンパしたジェレミー。
サム以外の若者3人にしても、深入りした会話が皆無なので雰囲気で
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ネバーエンディング・ストーリー(1984年製作の映画)

3.5

まだ、終わらない探求の旅。

時代を感じる映像だけど、ちょっと古いCGの粗さがルネサンス絵画のようだし、VFXにしても子供の頃 手にしたぬいぐるみやおもちゃのような質感に、親近感。
子供の頃に観たかっ
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レミニセンティア(2016年製作の映画)

3.5

自分が見ているものは、他人にも見えているのだろうか。私たちの記憶は本当に現実か?

うわぁーーこれは思考ぐるぐるパターン。
日本人監督がロシアで撮った自主制作SF映画。
記憶の消去や回復は、人格の同一
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蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.5

欲をかく、人の愚かさと切なさと。

霧が惑わす蜘蛛手の森、糸車を廻す老婆の予言。
開かずの間にこびりつく血潮、鬨の声。
シェイクスピア『マクベス』を 日本の戦国時代に置き換える、格好良すぎな黒澤映画。
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嗤う分身(2013年製作の映画)

4.5

外という外がなく、極端に隅っこにあるようなパラレルの世界。
光と影の、奇妙な世界観は大好物だーーー。
「特別な存在になりたい」
個性を求められたり自分と向き合う時に、自信喪失や自己嫌悪に陥ったりするけ
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

4.5

夢の断片。
ブニュエルとダリの無意識に見る、意識。

二人が "Chien(犬)"にどんな意味付けをしたかは分からないけど、
至る所に、アンダルシア出身で 二人の友人である詩人フェデリコ・ガルシア・ロ
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天才画家ダリ 愛と激情の青春(2008年製作の映画)

3.5

邦題ではダリ推しだけど、詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカとダリの愛の物語であり、
映画監督ルイス・ブニュエルを交えた3人の友好の物語。

ただロルカにとっては、死人に口なし…。ダリが死の直前に語った話
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.0

恐ろしいほど挑発的で新しい。
ここには所謂 女らしさ,男らしさは無く、ただただ個人として存在してる。ある意味、偏見を無視したようなキャラクター達ばかり。

この作品、はっきり言えば苦手。だけど好感が持
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ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)

5.0

尊敬、尊敬、大尊敬! これは冷静な感想なんかムリ。
舞台自体がハリウッド舞台裏で、脇も脇で超有名人ばっかり。しかも本人役でどれだけ出てんだ?またどれだけの作品名が出たんだ?

ヒットの法則も羅列して、
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マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014年製作の映画)

3.5

ハリウッドスターの豪邸が記された地図と、空に輝く星の物語のような、ハリウッドに住む星たちの呪縛。
もっとエグいのを想像してたので、とても綺麗に終わった感。ただやっぱり監督には、人が隠している痛い箇所を
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フッテージ デス・スパイラル(2015年製作の映画)

2.0

消えた子供たちの謎は解明されるのか。

前作から数年後、面白キャラが主人公になって再登場!ギャグのような発言と行動に笑っちゃう。
で、(前作とは違う)消えた子供たちもけっこう早めにズバリの登場。
しか
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フッテージ(2012年製作の映画)

3.0

主人公と一緒に、凄いものを見つけてしまった感の(途中までの)怖さと言ったら…。

屋根裏にポツンと置かれた箱。
象徴的な生き物。移動する軋み。
映し出される殺人シーン。
そのビジュアルの良さと、イーサ
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ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

3.0

邦題が物語っている通り、怒りまくり。

奇抜なメタファー表現は好きなほう。
人間の内なる恐ろしさを具現化するだけあって、見た目にわかりやすいし、何だか騒がしい(笑)。

サイコプラズミックなるものや、
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ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

4.0

魂は脳に宿るのか、心に宿るのか。

太った赤ん坊の顔したDr.ペレーズ。
中国人の養子、ハムスターのラスプーチンⅢ世。
そして姿を現わす、海のモンスターとクラゲ。
「6歩目もあると思ったんだ」泣けたー
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小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)

3.5

幼い初恋ストーリーかなと思ったら、可愛いく描いた子供たちの反発も含まれてた。
お酒、タバコ、爆弾、ミックにキッス♡
着ている物はフォーマルなのに考えてることはリベラルでパンク的な、こども vs. おと
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.5

彼氏よりも親友、図太くて無頓着で不器用。
そして人には気付かれない傷心が備わっている。
夢は見てるつもりではなく、いたって真剣なのに、堅実な人をイラつかせてしまうタイプのフランシス。
あ、これは私もこ
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TOKYO!(2008年製作の映画)

3.0

大都会東京。
それぞれの隠れ方に、露出の仕方。
自分という存在価値とは、何ぞや。

現実世界に開かれた異世界は好きだけど、
日本.タス.日本人の演技.カケル.外国人監督.ハ。
食べ合わせと言うか、ちょ
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スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

3.5

戦争が平和を維持するためのゲームである世界と、"キルドレ"に見る無限のループで想うこと。

原作は中学の頃に読んでいて、当時の私の不安や疑問にユーイチの心情が腑に落ちて、妙に怖かった… その原作の良さ
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悲しみが乾くまで(2008年製作の映画)

3.5

大切な人を喪失するという最悪な状況の中、誰かを守るということや自分を立て直すこと。
善い行いをしたいのに、爆発しそうな心が悪い方へ向かわせることだってある。

夫ブライアンを亡くしたオードリーと、
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かくも長き不在(1960年製作の映画)

5.0

人の時間の深さが、感情の波となって押し寄せてくる。
行方不明になった夫を忘れられないテレーズ。
バカンス直前の町に記憶喪失の男が現れる。

あぁーーダメ、好きすぎる。
美しくて切ないダンスシーン。ナミ
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サムライ(1967年製作の映画)

4.5

やっぱどうしても、香水のイメージ。
鈍い銀色の雰囲気に存在するだけで香り立っちゃう、アラン・ドロン演じるジェフ。

殺しの前後、香りに誘われるように視線を向ける目撃者たち。警部にしたって、絶対的な自信
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アンチヴァイラル(2012年製作の映画)

4.0

憧れのセレブと同化したいという欲望の究極的な姿。めちゃくちゃマニアック!

製薬会社で売買するセレブのウイルス。
市場に並ぶセレブの細胞入り食肉。
闇に出回る技師を介したセレブの血。

マスメディアや
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

歪曲的で開放感に満ちた、愛と嘘。
あぁーー、何でこの世界観を日本が映像化できないんだぁーーなんて思ったけど、感服!
至妙の業師、パク・チャヌク監督。

下品と上品、卑猥と官能、変態と優美。
取り繕って
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

4.5

潮の満ち引き。
真上で泡立つ波。漂い揺れる生物。
生と死、連鎖。

幼少期は、単純に過ごすだけで良かったのに、
ある年齢を境に "生物的役割"があると証拠を突き付けられる。
その頃に感じた衝撃を思い出
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ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.0

心が安全な場所で生きている、ユリゴコロ。
原作は未読。先に自分のイマジネーションを味わっておけば良かったな。

ノートの中、殺人者の告白。それを読む主人公のイマジネーションの世界にどっぷり嵌っていく快
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怒り(2016年製作の映画)

4.5

怒りがもたらすエネルギーが、苦手。

「関係ない人からしたらあんなの見るの、
なんか、嫌じゃん?」
もしかしたら出来事って、当事者だけのものじゃないのかもって、思い始めたら足りない頭がぐるぐるぐ
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父の秘密(2012年製作の映画)

4.0

すべてが巧く機能している、光の暗喩。

固定されたカメラの視線が映し出す、父と娘の対照的なグリーフプロセスは、まだまだ半ば。
父の怒りは他者に向き、娘は自己に向けている。

ミシェル・フランコ監督の、
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