えんさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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蟻の王(2022年製作の映画)

3.0

イタリア人監督ジャンニ・アメリオが、教唆罪で投獄された実在の詩人・劇作家のアルド・ブライバンティの人生にインスパイアされた作品。この教唆罪というのは、日本の刑法の中でも定義されている犯罪行為で、例えば>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.0

ナポレオンという人物をよく知っているようで知っていないというのが、多くの日本人の認識ではないでしょうか? 市民権を訴えた近代の始まりとして知られるフランス革命を機に、王政と民主主義の間に揺れ動いていた>>続きを読む

さよなら ほやマン(2023年製作の映画)

3.5

一見、植物のような見た目を持ちながら動物であるという不思議な海の生物、ホヤ。主として、宮城県を中心とした東北地方の海の名産物として有名なホヤを採りながら生計を立てている男と、知的障害を持つ弟、そして彼>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.5

最近、再上映企画(リバイバル上映)が熱い。シネコンだと、東宝がやっている「午前十時の映画祭」であったり、松竹であったら「松竹シネマクラシック」が有名ですが、ミニシアター系列もそれぞれで4Kレストア版で>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

3.0

2008年公開の「アイアンマン」から始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(略してMCU)と呼ばれるアメコミ出版社マーベルが生み出すヒーローたちの活躍を描いてきたシリーズ。2019年公開の「アベ>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

2.5

1964年にイギリスの小説家にして、児童文学家のロアルド・ダールが著した子ども向け児童小説「チョコレート工場の秘密」を原作とした作品。正確には、子どもたちにチョコレートを作り・配る謎の男ウィリー・ウォ>>続きを読む

人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした(2023年製作の映画)

3.0

アイドルグループSDN48の元メンバーで、作家の大木亜希子による同名私小説を、「シノノメ色の週末」の穐山茉由監督が映画化した作品。主演の元アイドルを演じるのも、乃木坂48で活躍し、「パンとバスと 2 >>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.0

1960年代に水木しげるによって生み出され、1965年のコミック化、1968年からのTVアニメ化から、昨年(2022年)は水木しげるの生誕100周年となることを記念して作られた劇場映画作品。この「ゲゲ>>続きを読む

バッド・デイ・ドライブ(2023年製作の映画)

2.5

「96時間」、「ファイナル・プラン」のリーアム・ニーソン主演でお届けするドライブサスペンス。今回の作品は終始電話ボックスでドラマが進行する「フォンブース」(2002年)や、囚われた部屋の中で電話(ガラ>>続きを読む

おしょりん(2023年製作の映画)

3.5

眼鏡(メガネ)と言えば、福井・鯖江。小さい頃から近視でメガネな私にとって、今も昔も、福井の近隣県に住んでいると、鯖江のメガネの良さはどことなく伝わってきていました。メガネは昔は高級品で、矯正器具という>>続きを読む

私がやりました(2023年製作の映画)

3.5

フランスの鬼才フランソワ・オゾンによるシニカル・コメディ。「すべてうまくいきますように」(2021年)、「グレース・オブ・ゴッド」(2019年)と重たい感じの人間ドラマが近作では続いていたオゾンではあ>>続きを読む

シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.5

インディペンデント作品やアート作品を多く取り扱うサンダンス国際映画祭。今年2023年の同映画祭でUSドラマ部門アンサンブル賞を獲得した本作は、フィクションではあるものの、ドキュメンタリー調な味わいを感>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.5

日本史を学んだ人なら誰しも知っている、天下布武の名の下に、天下統一を目指していた織田信長が家臣の明智光秀に夢半ばで謀反を起こされた”本能寺の変”。その前後の戦国時代の出来事を、北野流に大胆にアレンジし>>続きを読む

ドミノ(2023年製作の映画)

1.0

近年は主演だけではなく、監督やプロデューサ業など幅広く映画界に貢献しているベン・アフレックと、「スパイキッズ」シリーズで名を世にはせたロバート・ロドリゲス監督がタッグを組んだSFアクション作品。SFと>>続きを読む

ロスト・フライト(2022年製作の映画)

4.0

「エンド・オブ・ホワイトハウス」(2013年)に始まる”エンド・オブ”シリーズで大統領の護衛官として、シリアスなアクション作品を演じてきたジェラール・バトラー。もはや日本では「沈黙」シリーズのスティー>>続きを読む

おまえの罪を自白しろ(2023年製作の映画)

3.0

真保裕一の同名小説を、「謝罪の王様」、「あやしい彼女」の水田伸生監督によって映画化されたタイムリミットサスペンス。水田監督といえば、近作の「ゆとりですがなにか インターナショナル版」もそうですが、コメ>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.5

「グッドフェローズ」、「ギャング・オブ・ニューヨーク」で知られるマーティン・スコセッシの最新作。1942年生まれの彼は今年(2023年)で81歳とまだ老け込む年齢ではないですが、ここ近年の作品はNet>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

2.5

「GODZILLA ゴジラ」(2014年)、「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年)のギャレス・エドワーズ監督によるオリジナルSF作品。僕は「ローグ・ワン」(2016年)の力強さと>>続きを読む

グリーンマイル(1999年製作の映画)

5.0

午前十時の映画祭にて。

「デッド・ゾーン」、「シャイニング」、近作では「IT」など小説の映画化作品が多いスティーブン・キングの1996年に発表した同名小説の映画化作品。監督のフランク・ダラボンもキン
>>続きを読む

デジモンアドベンチャー02 THE BEGINNING(2023年製作の映画)

3.0

1997年にバンダイより発売された携帯型モンスター育成ゲーム「デジタルモンスター」。ちょうど前年にゲームボーイ用ソフト「ポケットモンスター 赤・緑」が発売されていますし、同時期に一大ブームとなった育成>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.5

2016年7月に神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起き無差別殺人事件。19人の尊い命が失われ、職員を含む26人が重軽傷を負うという恐らく戦後で最大となる(放火による殺人を除くと)大>>続きを読む

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

3.0

今、日本で隠れたブームとなっているウイスキー。実際、僕の住んでいる近くには京都の蒸留所で有名な山崎ウイスキーがあるのですが、今市場でも55年ものはまず手に入らないし、12年ものでも価格がすごく高騰して>>続きを読む

テレビ、沈黙。放送不可能。Ⅱ(2023年製作の映画)

2.5

2023年3月にジャーナリストの田原総一朗と小泉純一郎・元総理の対談をもとに、日本の原発事情の問題点をあぶりだした「放送不可能。」の早くも第2弾作品。今回はニュースにも一時期なった2015~2016年>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.5

「桐島、部活辞めるってよ」、「何者」など映画化作品も多い作家・朝井リョウが2021年に発表した同名小説の映画化作品。ちなみに朝井リョウさんは僕より10歳くらい歳は下なのですが、岐阜県出身で、割と地元が>>続きを読む

アナログ(2023年製作の映画)

2.5

携帯電話を持たない謎多き女性と、今先端を行くインテリアデザイナーの男性との恋物語。この映画、まず最初にいいなと思うところをお話しすると、題名にもなっている「アナログ」というのを話の核となる部分だけでな>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.0

豊田徹也の同名コミックの映画化作品。僕は映画鑑賞後、作中のラストの展開を不思議に思って原作コミックのほうも読んでみました。概ね、ストーリーの流れは原作と相違ないものの、やや作品の味付け的には(原作の絵>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

1954年に昭和怪獣映画の最高峰「ゴジラ」(本多猪四郎監督)が東宝により公開され、今年で東宝のゴジラ製作70周年を記念して製作された映画が本作「ゴジラー1.0」(70周年にはー1足りないという意味だと>>続きを読む

ナショナル・シアター・ライブ「ベスト・オブ・エネミーズ」(2023年製作の映画)

3.5

第二次世界大戦下を生きたイギリスの首相チャーチルは、「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外のすべての政治体制を除けばだが」という名言を残しましたが、民主主義社会に(一応)>>続きを読む

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

1.5

バブル期真っ只中の昭和63年、それもお金が舞い飛んだ銀座を舞台にした摩訶不思議な人間ドラマ。本作、予告編を観る感じだと、ジャズをウリにしたいのは分かりますし、原作のほうもジャズピアニストの南博の回想録>>続きを読む

パトリシア・ハイスミスに恋して(2022年製作の映画)

4.0

「太陽がいっぱい」、「キャロル」など映画化されている作品もたくさんある女性作家パトリシア・ハイスミス。彼女がつけていた日記を紐解きながら、彼女の家族、レズビアンとして愛し愛された人たち、作家としての一>>続きを読む

ヒッチコックの映画術(2022年製作の映画)

2.5

サスペンス/スリラーの鬼才として、今も映画史に名を遺すアルフレッド・ヒッチコック。彼が手がけた作品を紐解きながら、ヒッチコック術が学べる映画。予告編にあるように、昨年(2022年)がヒッチコックのデビ>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.0

「川の底からこんにちは」、「舟を編む」の石井裕也監督によるヒューマン家族ドラマ。ちょうど石井監督作品では、本作でも登場してる池松壮亮も出演している「ぼくたちの家族」(2013年)という作品がありますが>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

2.5

とある事件で巻かれた大量のコカインを吸ったクマがハイになり、人間たちを襲っていくパニック・ホラー、、、なんですが、予告編を見ても分かるように、ホラー要素だけではなく、笑いもふんだんに盛り込まれていて、>>続きを読む

ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.0

日本語吹き替え版にて。

映画を映画館に観に行く理由というのは、皆さんいくつかあると思いますが、作品自体には期待薄だけど、スクリーンで見る&大音響で楽しむのが面白そうというのは1つの理由にあると思いま
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

1.0

「ダージリン急行」、「グランド・ブタペスト・ホテル」のウェス・アンダーソンが手掛けるヒューマンコメディ。ウェス・アンダーソンは若き頃は、リアルドラマに絡めたナンセンス・コメディ(例えば、「天才マックス>>続きを読む

バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

3.5

漆塗り。木工品に料理などの汁物を入れるとき、水分をはじめ、酸やアルコールなどによる腐食を防ぐために、樹液を木工品の上に塗り固める作業。腐食だけではなく、漆を塗ることで耐久性や断熱性、強度なども増すので>>続きを読む