Yoshmonさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Yoshmon

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ゴリラのアイヴァン(2020年製作の映画)

3.4

なかなかインパクトのあるポスターに興味をそそられ、鑑賞。

幼少期に人間に捕獲され、人間に育てられながら長年デパートの一角にあるサーカスで生きてきたゴリラの実話ベースのお話。

クレヨンでお絵描きらし
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ムーラン(2020年製作の映画)

3.6

子どもの頃に観たディズニーアニメーションの実写版。

当初劇場公開の予定があったものの、コロナ禍の自粛と、主演女優の政治的発言によるボイコットもあったらしくDisney+配信となった作品。

オリジナ
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.0

オープニングの音楽と、演出を観てスタジオジブリのとある作品を連想したのはきっと僕だけではないはず。

もともと世界的に評価を受けるほどの作品がなかった中国のアニメ産業が、満を持して世界に輸出したアニメ
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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

3.9

ソング オブ ザ シー、ブレンダンとケルズの秘密に引き続き、お馴染みとなっている恵比寿ガーデンシネマで観るトム・ムーア監督率いる制作チームによる中世アイルランドに伝わるお話。

個性的で落ち着いた素朴
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バンクシー・ダズ・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.6

一ヶ国に1人は、彼のような謎のアーティストにいてほしい。

それだけで日常のワクワク感が違ってくるだろうに。

場所を選ばず神出鬼没に出現するバンクシーの作品。他人の土地、建物の壁の一面も彼の手にかか
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

ベトナム戦争に対する反戦を訴えた
いくつかのグループを、無理やり共謀罪を適用させ見せしめにしようと政府が提訴した裁判の一部始終。

初めから有罪ありきで、裁判を進める裁判官。
誰からみても政府に忖度し
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.1

安定の韓国映画で、好きな作風。
こちらは観やすかった。

男性の僕が理解できたと言っても、それは想像の域を超えない不条理と言われそう。

かのような病の実情もよく知らないけれど、男尊女卑の社会で生きる
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はちどり(2018年製作の映画)

3.7

後ろでマスクもせず咳をしていたオバサンに気を取られて、集中出来なかった。

抑揚なく、長く感じてしまった。

本当は多感な人ほど、観る側に伝わる感情と共感があるはずの作品。

あの年頃の、うまくいかな
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

4.3

音楽を楽しめる作品は、やっぱり映画館の大きなスクリーンと臨場感ある音響で楽しむべき。

とても気に入っている作品でDVDも持っている海の上のピアニストの完全版を満を持して映画館で鑑賞。

通常版ではカ
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最高の花婿 アンコール(2018年製作の映画)

3.5

前作の大人気に、続編が登場。
商業的な映画の作りに、正直惹きつけられなかった。

前作で4人姉妹それぞれが他国籍の旦那様と結婚して、家庭を作り。
ただ移民の国と言えど、窮屈さを感じていた旦那がそれぞれ
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

3.5

日の目を見ない、歴史の片隅に隠れた不都合な真実。
そんな歴史の哀しい片鱗にスポットを当てた作品。

戦時中でも飢えることを知らないソビエト連邦の経済。
その生産性はどこからやってきているのか?
その謎
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

常識にとらわれない、慣習にも縛られないクリストファー・ノーラン節が炸裂してる。

バンジージャンプ。あれがまさしくバンジージャンプ。
ダークナイトシリーズの飛行中の飛行機に乗るシーンを思い出す。

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ハニーランド 永遠の谷(2019年製作の映画)

3.7

北マケドニアで寝たきりの盲目の母と暮らす、ヨーロッパ最後の自然養蜂家の生活を追ったドキュメンタリー。

半分はわたしに、
半分はあなたに。

育てた蜂の巣でも新しく見つけた蜂の巣でも、収穫するときは蜂
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.0

緊急事態宣言がされる、少し前にシアターイメージフォーラムにて鑑賞。

ドキュメンタリーに圧倒されるのは、
そこに映し出されるのが作り話でないから。

ジャーナリストに憧れたワアドが医者を目指すハムザと
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劇場版ごん GON, THE LITTLE FOX(2019年製作の映画)

4.0

緊急事態宣言解除後、初の映画館での鑑賞。

まずはリハビリと思って、というよりやっぱり少し心配なので上映時間の短い作品から。

本作の上映時間は30分弱。
小学校の教科書で読んだストーリーのまま。それ
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秘密の花園(1993年製作の映画)

4.0

ようやく鑑賞。

DVDと原作の本を同時に手に取って、
映画から鑑賞した。

なるほど。分厚い原作のお話をちょうど良い映画の尺になるように細かな設定や演出は違えど大筋のストーリーは凝縮されている作品。
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.9

確かにクオリティも高く見応えあり、それに怖い、だからこそ手を出したい類の作品。

この作品が余計に怖いのは超常現象ではなく、格差という社会問題に根差したストーリーだからこそ。

格差の風刺として、この
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

スカーレット・ヨハンソンに一番似合う役はスパイ(アベンジャーズ)でもなく、若妻(ロストイントランスレーション)でもなく、お母さんだった。

マリッジストーリーでは難しい役柄としてのお母さんだったけど、
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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

4.4

カメラマンの夫ジョンと
料理家の妻モリー。

大都会ロサンゼルスのこじんまりとしたマンションに住んでいた頃から、自然の恵みに深い尊敬と意義を感じていたモリー。

保健所から引き取った愛犬トッドが家族に
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最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(2014年製作の映画)

3.8

最高の花婿の続編公開決定したのを知って、ふと一作目のレビューが出来ていなかったのを思い出す。

当時、恵比寿ガーデンシネマで初めて観た作品なので、思い出深い。

フランスのとある一家の4人娘のうち、3
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

全編ワンカットを謳う本作。

厳密にはワンカットっぽく撮り、
編集してる作品。

一部始終を通して、逼迫する緊張感。
戦場では同じ人間同士でも、人情は運命をいとも簡単に終わらせるだけ。
そこにあるのは
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.2

本当の車好きが、
車の何が好きで、
運転してる時に何を感じるか、
何を望んでいるか。

作中のマイルズの語りや運転してる時の本当に楽しそうにしている表情から、いろいろ学べた。

運転しながらその車に何
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ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

4.0

"ブレンダンとケルズの秘密"と"ソングオブザシー"のカートゥーンサルーン最新作。

これまでの2作は、伝説や童話が原作となっているファンタジー調で、どこか日本昔ばなしのような空気感も感じた。

今作は
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.8

強い光が苦手なので、光の点滅が強すぎたのが正直困った。

過去作品も高校生時代の時から2、3作品ほど劇場で観てきた。

けれども世の中ほどスターウォーズ熱をもっていないので、ストーリーとストーリーが繋
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.2

生きるために、生きる。

大変だけれど、
人生の意味を知っているだけ意義ある歩みができている。
そんな気がする。

相手も、
家族も、
食べるものも、
住む場所も、
寝る時間でさえ、
戦時中には選択肢
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

重厚感が凄い。

現実の環境に恵まれないジョーカーが抱く幻想(妄想)の描き方が、特にテレビショーのシーンがすごく自然で生々しく痛ましいほどリアル。

なるほどジョーカー (JOKER)とは、JOKEを
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小さい魔女とワルプルギスの夜(2018年製作の映画)

3.7

NHKでやっていそうなドイツの児童文学を実写映画化した作品。

127歳の小さい魔女はまだまだ半人前。大きな魔女の仲間入りをする為に、良い魔女になる為の訓練をする。

しかし魔女の世界で意味する「良い
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ドリーミング村上春樹(2017年製作の映画)

3.7

世界的にも著名な作家となった村上春樹。

世界で読まれるようになった彼の作品の裏側には、それぞれの国の言語に翻訳する翻訳家たちの努力や苦悩があった。

デンマークの翻訳家にスポットを当てたドキュメンタ
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.2

結婚の重みを考えさせられる作品。

お互い尊重しながら、
一緒に仕事をしながら、
家庭も一緒に築きながら
支え合ってきたはずなのに。

いつの間にか
どこかですれ違いが生じ始める。
小さなほつれは、次
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.2

彼の前作「わたしはダニエル・ブレイク」を鑑賞していながら、すっかりレビュー出来ていなかった。
先にこちらを。

ケン・ローチ監督がこの2作を通じて描くのは、社会に生きる全ての人たちに恩恵を与えることは
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エセルとアーネスト ふたりの物語(2016年製作の映画)

3.9

スノーマンで知られる絵本作家レイモンド・ブリッグス。
彼が自身の両親の日常を描いた絵本作品をアニメーション製作したものが本作。

スノーマンで親しみのあるタッチの絵が、アニメーションとなってスクリーン
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センス・オブ・ワンダー -レイチェル・カーソンの贈りもの-(2001年製作の映画)

3.8

映画好きになると、ごく稀に作品に出演している張本人と同じ場で鑑賞する機会に恵まれる。

今回もそうだった。

実際にレイチェルカーソンが毎夏過ごしていたメーン州の別荘と、周辺の森や海へ足を運び、そして
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ぼけますから、よろしくお願いします。(2018年製作の映画)

4.2

正直に打ち明かせば、
「老い」に恐ろしみを覚えてしまう。

時の流れに逆らえるものなし。

歳を重ねるにつれて、私たち人間は豊かになって、そして「幸せ」を形づくる。

目指すべき人生の方向性は分かって
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.2

2008年に実際にインドはムンバイで起きたテロ事件。

テロ集団に占拠された五つ星のタージマハル・ホテルに主にスポットを当てた実話ベースの作品。

偶然その場に居合わせた観光客、宿泊客、そして日々ホテ
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星をかった日(2006年製作の映画)

4.1

2006年。

13年前の、
ハウルとポニョの間に生まれた宮崎駿監督の作品。

たったの16分のストーリーに、
メッセージが凝縮されてる。


ノナ「これから市場へ行ってきます」
ニーニャ「素敵ね」
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アートのお値段(2018年製作の映画)

3.8

かなり久しぶりのユーロスペース。

今、観るべき作品と思って鑑賞。

オークションのシーンに始まり、
オークションのシーンに終わる。

アート作品、特に現代美術作品は金(ゴールド)や株のような金融商品
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