ようやくオッペンハイマーを観たけれど、本当に素晴らしかった。
昨今のウクライナやイスラエルなど世界各地の紛争、さらには大衆迎合主義の台頭で、第二次世界大戦中の枢軸国のような「暴走する国」が再び生まれ>>続きを読む
ガンダムで「高い城の男」をやろうとしているのか庵野ぉおお!ってなった。
シン・エヴァでも虚構から現実の世界へという描写があったし、フィリップ・K・ディックの高い城の男も、小説を通じて現実世界が本当に>>続きを読む
既得権益への批判的なメッセージは僕の胸を打った。
「今年観た印象的な作品は何か?」と問われればこの作品を挙げるだろう。
ブルーインパルスが打ち上がっていく様を見上げる姿は、まるで知らない天井を見上>>続きを読む
多層な解釈によって評価が分かれる映画。
何を持って「悪」となすか、それは相対的なものでしかないのかもしれない。
手負いのシカは、人間を襲うことがある。
僕の生まれ育った広島でも、観光ビジネスのため>>続きを読む
コメディでありながら社会派な映画で僕はとても好きな映画だった。
随分前に途中まで見ていたのだけれど、寝落ちしてしてしまったので再度試聴した。
登場人物のソニーは既存のレールに沿って生きてきたが、途中>>続きを読む
「人間の弱さほど美しいものはない」
彼女とは実に仲がいい良い。
精神的な繋がりほど幸せだなと感じさせるものはないだろう。
そんな彼女が他の男性と繋がっていた。それを正せなかったし、それと向き合えな>>続きを読む
オリジナルの『蛇の道』(1998)は見ていないのだけれど、フランスでのセルフリメイクということで興味を持ち、観賞することにした。
柴崎コウの目線は復讐に燃えさかりながら冷めているように感じた。
そ>>続きを読む
雰囲気はいいのにいろいろ残念ポイントが多い。
原作者のこだわりは局所的に感じるものの消化不良に終わった感。
どちらかというと2000年代くらいのアニメっぽい作りでなにか懐かしさを感じる。
あえて>>続きを読む
アキっぽい圧倒的なミニマリズム、そして緊張感。
一度寝落ちしてしまったので再視聴。
イリスのような両親に抑圧されながら陰鬱とした生活をする若者は少なく無いだろう。
そんな彼女が現状を打破するため>>続きを読む
未熟さを経て自立し、本当に自分がやりたかったことを取り組んでいる姿に胸を打たれる。
病気を患った元彼は才能に溢れ、彼女はその才能に対して劣等感を抱いていた。
しかし、その劣等感を乗り越え、本当にやり>>続きを読む
「愛・競争といった普遍的なテーマでありながら聴衆側に余白と緊張感を楽しませてくれる作品」
タシがアートに課した試練が、テニスプレーヤーとして、一人の男性として成長するためのイニシエーション的な役割を>>続きを読む
割とシンプルな“セカイ系”といったところか。
日常パートとシリアスな場面が双方向に行き交う感じもまた“あの作品“のようだった。
個人的には現状面白いかどうかの判断はできない。
期待感はあるがどう>>続きを読む
ジャズピアノといえば彼とビル・エヴァンスをよく聴いていたことを思い出す。
学生時代「Night Train」というアルバムをよく聞いていて孤独な大学生活の時間にほんのひと時の贅沢さを与えてくれた。今で>>続きを読む
傷物語を三部作を総集編にあたる今作。
この作品の魅力はやはりなんと言っても坂本真綾と神谷浩史に尽きるんだろうなぁ。
あとはサンプルやオマージュの多さも注目してほしいポイント。
庵野秀明ような表現(リ>>続きを読む
1作目と2作目同様家族愛がテーマの今作。
マイケルは非合法的なビジネスとは足を洗い妻との関係を見つめ直していくけど事態というものはそんな好転はしないものだ。
やはり彼自身の業が深いのだろうね。
当時の>>続きを読む
ヴィトーの成り上がっていく過程と裏切りと戦い孤独になっていくマイケルの対比が見ていて面白い。
ファミリーのために戦っていくけど結果として孤独を招いてしまう。
孤独で苦悩するマイケルが愛おしい。
ラ>>続きを読む
ずっと見ようと思って後回しにしてたけど、見てよかったと思わされる作品!
コッポラ父さんの作品見てなかったのだけど正直すごく良かった。
マイケルの変化の具合が1番の見どころじゃないかなと思わされる。>>続きを読む
自分としては羅生門以来の黒沢映画だが、乱世をテーマとした作品の中ではトップクラスの出来で思わず拍手をしてしまった。
映像表現も良く、コントラストが印象的であった。特に強烈な「赤」は脳裏に焼き付いてし>>続きを読む
「都会のアリス」はヴェンダースのロードムービーとしての第1作目。
物語は空港で出会った母娘。母は娘アリスを置いて姿を消してしまう。
アリスの記憶を頼りに母親を探す旅をしていく中で、次第にフィリップは父>>続きを読む
幸せというものは一つ一つ捕まえていけば尽きることなんてない。
ウクライナにロシアが攻め入るという音声が流れてくるラジオと彼等のピュアな関係がこの映画の肝だろう。
世界では凄惨な出来事で溢れている。>>続きを読む
そろそろ50s掘りたいよねーってことで視聴。
アン・バクスターの演技が良すぎた....
優秀な野心家が成り上がっていく様はやはり面白くないわけがないよなぁ
中国漢の時代の呂后の宮廷内の権力争いとか、>>続きを読む
「人をわかるってどういうことだと思いますか」と山崎は言う。
かなえは癖のある不思議な男にそんなことを言われるとも思ってなかったのであっけに取られてしまう。
- 暗転 -
このシーンが個人的に良か>>続きを読む
姫からオススメされたので視聴
「マーちゃん俺たちもう終わっちゃったのかな?」
「バカヤローまだ始まっちゃいねーよ」
彼らは一度の挫折からお互いに悔しさを共有しながら学生だったあの頃の情景を思い出>>続きを読む
新しい攻殻機動隊としてNetflixでスタートしたSACシリーズ。
それの総集編にあたる本作だ。
まず「サスティナブルウォー」と聞いて頭に?が思い浮かんだのではないだろうか。
サスティナブルといった>>続きを読む
宮崎駿による人類補完計画。
唸るような出来栄えでは無いものの。
人間が裁くことの愚かさや、何かを尊重すれば、ある一方を犠牲にしなければならない。「ゼロサムゲームなんて愚かでしょうよ」といったメッセージ>>続きを読む
北野監督の最新作
あまり北野監督には造詣が深いわけではないけれど、歴史マニアでも議論がよくされている「本能寺の変」を独自の解釈で切り込んでいて面白い。
自分も戦国時代で1番面白いところだと思うので、歴>>続きを読む
AIが人間に対して脅威が叫ばれている昨今いかにもという設定でちょっとはリアリティがあるのではないかな。
ギャレスエドワード自身も日本オタクでありアニメからインスピレーションを受けているためか、「エヴ>>続きを読む
「人の脆弱さが美しいと感じる作品」
ここ何十年の出来事だろう、人がシステムの中で最適化されて、その駒として生かされている。
人間足り得るにはどうあるべきか、モラルや規範意識を逸脱すれば攻撃される現>>続きを読む
人種差別が蔓延る世の中に対してメッセージ性の強い作品で胸を打った。
関東大震災がちょうど100年前ということもあり、現代が抱える問題を考えうる上でも非常に重要な事件だと改めて考えさせられた。
とりわ>>続きを読む
「Generative AI 時代の一つの答えを導き出した傑作」
本作を見るにあたって前提知識はいくつかあった方が楽しめると思う。
大まかに以下の点などが挙げられる。
資本主義による貧富の格差の拡>>続きを読む
彼のやりたかったことシリーズ第3弾が今作「シン・仮面ライダー」
「庵野秀明はエヴァンゲリオンから逃れられないのか」
と各所で言われているように、このシン・仮面ライダーでもエヴァ的なスキームを多く見られ>>続きを読む
やっぱり人は行き着くところは滝行なんだよなぁ
孤独を埋めようとすると、完全に孤独になってしまう。
人の欲望というのは完全に罪だよね。
「君の瞳に乾杯(Here's looking at you, kid.)」
舞台は1940年台のナチスドイツの傀儡政権だった頃のフランス領モロッコ
主人公であるリックは、ドイツに侵攻されパリが陥落す>>続きを読む
一見順風満帆に見える夫婦ジョンとアン
夫のジョンは妻の妹シンシアと快楽を分かち合う関係を結んでいる
その夫ジョンとのセックスレスに悩み精神科に通う妻アン
ねじれた日常をただ空虚に過ごしているとこ>>続きを読む
「ここまでシンプルで素晴らしい映画ってあるんだろうか」
さびれた砂漠の風景、澄み切った青い空、この時代の特有の黄身がかった粒子状の映像、そして色彩表現。
最初はその雰囲気が切なく、寂しくも感じてい>>続きを読む
セリーヌ・シアマの「秘密の森の、その向こう」は、
子供たちの成長と大人の過去と現在の取り扱い方を描いた作品である。
祖母を失ったショックから母親は突如失踪する。
その母親がかつて遊んでいた森で、>>続きを読む