アランスミシーさんの映画レビュー・感想・評価

アランスミシー

アランスミシー

アウトレイジ(2010年製作の映画)

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池元「しかしまぁボロい事務所だなぁ、もっと良いとこ借りろよ」
古き良き義理人情の時代を忘れ、アメリカから輸入された資本主義を受け入れてしまった池本


大友(北野武)=賢者

年功序列を押し付ける老害
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(2023年製作の映画)

5.0

アッパレ‼︎

現在持つ仲間への義理人情や上司への忠義(指針A)を守りつつ抱き続けている出世(理想人生像B)という細やかな願望を叶えようと行動する主人公たち、しかし所属する織田信長の独裁的かつ義理のか
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月の寵児たち(1985年製作の映画)

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群像劇の統制を人物の配置においても編集においても取れてないのはただの監督の力不足としか言いようがない。

イオセリアーニってエドワードヤンと同じで、自分の頭でまとまってることを人に伝える能力極端に欠け
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そして光ありき(1989年製作の映画)

5.0

日本初上映‼︎

もう好きな要素がありすぎて。

アフリカという世界で最も日差しの強い自然光で取ってるせいか、いつものイオセリアーニには無い陽光の温かみと絞りを開放できる事による映像の鮮明さがもはやデ
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素敵な歌と舟はゆく(1999年製作の映画)

5.0

世紀の光への影響

進化するイオセリアーニ、完全に見直した。

スターリンによる共産主義独裁政治批判をした後に、今度は次世代の独裁傾向を持つ資本主義を批判する徹底ぶりに敬服する。


ラスト引きこもり
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群盗、第七章(1996年製作の映画)

5.0

『ノンあるいは支配の空しい栄光』からの影響
『世紀の光』への影響

『唯一ゲオルギア』発表後第1作目、
今までの作品は何だったのかと思わせるくらいにスケールと熱量がレベチ。

ジョージア特有の異文化ご
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唯一、ゲオルギア(1994年製作の映画)

5.0

ジョージア全史
歴史や情勢を何も知らずにその国の映画を観ることがどれだけ意味のないモノか思い知らされる。
ビジュが好き〜とか、ストーリーが面白い、とかじゃないんだって、映画ってそんな無価値なモノなのか
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歌うつぐみがおりました(1970年製作の映画)

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挑戦志向→安全志向

ジョージアのジャンポールベルモンドおもろ

落葉(1966年製作の映画)

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ジョージアワイン飲みたくなった

挑戦志向→安全志向

田園詩(1976年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ良いじゃん
うん、イオセリアーニはこれだよ
慣れ親しんだモノを描いた方がいい
音楽院出身ってのもあって、細かい事への拘りに才能があると分かった
記号とか使わずにドキュメンタリー的に普遍的テ
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蝶採り(1992年製作の映画)

1.0

何か意味のありげな演出にも関わらずそこに寓喩やシンボルが存在しない全くもって思わせぶりな退屈映画…

形だけ真似しちゃって中身の追いつかないダメ監督の典型

カメラワークや構図もそれっぽく決まってるの
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パリ、テキサス 2K レストア版(1984年製作の映画)

5.0

橋で叫ぶ男(共産主義国家への警告)
=ノスタルジアの演説男からの影響

レインマンへの影響


安全志向→挑戦志向(ノスタルジアと同様)


仕事を辞めた家から出なくなる=外交を断絶して鎖国状態になり
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ノー・ホーム・ムーヴィー(2015年製作の映画)

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名もなき生涯でお馴染みのポーランドの草原と、渦中のイスラエルで実は撮影されたらしいあの大地が重なった

このドキュメンタリーを見てアケルマンが庶民レベルの歴史&政治的知識しかない事を知ってより一層彼女
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故郷の便り/家からの手紙(1977年製作の映画)

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父が16〜35歳までの時間を過ごした街であり
母との出会いの場所でもあるニューヨーク
自分にとっても6回と海外で最も多く訪れた思い出深い街

お母さんの手紙、ドラマしか生まなくて凄いな

アケルマン家
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ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を/ブラ物語(2018年製作の映画)

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少年機関車に乗る
鉄道運転士の花束からの影響

フドイナザーロフの痕跡を辿りたくてみたけど、この監督にあまりオリジナリティや美学は感じなかった。
岩井俊二的美学に期待して
行定勲作品見た時みたいな感覚

彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

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ハッピーアワー、パッション
濱口さんってリヴェットとかベルイマンからの影響を感じるよね

フランス版宝塚の舞台裏映画って感じで、覗き見感が凄い

ノーランがガチガチに計算して作ったパズルだとすると、リ
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ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

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80sの音楽が染みる
ファンクからディスコミュージックから、Minaを想起させるような音楽まで

シェルブールの雨傘からの影響

トーマスミュラーにしか見えないイケメンロベール

主人公全3者ともネガ
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星明かりを見上げれば(2022年製作の映画)

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イロイロといい、ザライダーといいウト君が見つけてくる隠れた傑作にはいつも驚かされる。
しかもそれら作品には共通点があってマイノリティを主題にもっとも効果的な手法で演出しているという点。それは芝居にも撮
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少年、機関車に乗る 2Kレストア版(1991年製作の映画)

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フドイナザーロフ制覇
逆行して見たから不思議な感覚。
遺作がデビュー作と繋がって輪廻を感じた。

デビューから動的演出が好きなのは伝わったけど、まさかあのレベルにまで辿り着くとは誰も思わなかっただろう
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スーツ(2003年製作の映画)

5.0

挑戦志向→安全志向

健康優良不良少年
アキラ、クーリンチェ、香港製造、フェリーニ、

監督って陰キャ多いけど、フドイナザーロフ暴走族の総長でもやってたんかってくらい肝据わり過ぎてて最高。
キャラ造形
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ルナ・パパ 4Kレストア版(1999年製作の映画)

5.0

ロベルトベニーニ、クストリッツァ、ホドロフスキー、フィリップドブロカ、ピータージャクソン初期、アレックスコックス、ハーマンヤオ、相米慎二、ジブリ(ラピュタ、紅の豚)、今村昌平(ええじゃないか)、リュッ>>続きを読む

海を待ちながら(2012年製作の映画)

5.0

ソビエト社会主義革命成功の波に煽られて、タジキスタン政府もその体制に変換する中(共産主義国では宗教禁止)、無謀にも家族を連れて船の出航(=イスラム信仰の続行)をさせる主人公だが、その矢先に革命の嵐に呑>>続きを読む

ショーシャンクの空に 4Kデジタルリマスター版(1994年製作の映画)

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《アンディ》安全志向→挑戦志向
妻の不倫の事実を目の当たりにして以来、酒に溺れ、人生の希望という名の光を遮るようにして壁を作って失望の檻の中に閉じこもる主人公。果てには妻と不倫相手を銃で脅す計画まで企
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ノスフェラトゥ(1978年製作の映画)

5.0

1914〜1918年に勃発した第一次大戦を暗示して作られた1922年のノスフェラトゥに対して
はたまた再びドイツという国家ぐるみで起きてしまった1939〜1945年の過ち第二次大戦を暗示して作られた今
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嘆くな!(1970年製作の映画)

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モンティパイソンかと思いきや、増村保造の現代インチキ物語かと思いきや、結果クストリッツァ×キアロスタミが近かった気がする

男たちの挽歌みたいなテーマ曲使われてて思い出してしまった笑

メッセンジャー・ボーイ(1986年製作の映画)

5.0

このサイテーな世界の終わりへの影響

こんな傑作隠れてたのか
まじでソ連映画侮れないな


虚言癖、障害者扱い、社会不適合者を代表する主人公は

掟によって(1926年製作の映画)

1.0

個人的に演劇の嫌いな部分の全てが詰まったような映画だった。

学生映画でも稀に見るつまらなさ。
意味深では無くただひたすら無意味なシーンが連続するキツさ
自己満演技ほど見ててキツいモノってないよな
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