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カトリック教会(フランシスコ会)と悪魔祓い文化を、非常に緻密に描いている。これだけ悪魔祓いの手順を丁寧に描いたエクソシスト映画を観たことがない。寅年が霊感が強いとは初めて聞いたが本当だろうか。
韓国>>続きを読む
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キリング・スプリーと言っていい前作『ハロウィン KILLS』とは異なり、意外なほどボディカウントは少ない。「過去にトラウマを受けた人に邪悪さが芽生える様子」を軸に、物語がじっくり展開する。ローリーが体>>続きを読む
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原題"Seance on a Wet Afternoon"(1964)。マーク・マクシェーンの同名小説を出版から3年後に翻案映画化したもの。
イングランド映画。曇りの日と小雨の日が多いイングランドの>>続きを読む
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原題"The Innocents"、原作はヘンリー・ジェイムズの"The Turn of the Screw"(1898)。
脚本家の一人がトルーマン・カポーティ。
ガバネス(女家庭教師)のミス・>>続きを読む
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前作よりはだいぶ、流血量が減り、おどろおどろしさが消えた。
1では刑事のhitomiがメインだったが本作では悪夢探偵・影山京一が中心に据えられている。やたらと怖がりだった彼の母親が自殺した経緯から、>>続きを読む
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役者・塚本晋也の使い方は監督・塚本晋也が最もよく分かっている、という感じだった。役者としての彼の最大の魅力は、その声にある。普通に話しているのに、エコーがかかっているような、空気を振動させるような、余>>続きを読む
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池松壮亮という、その場にいるだけで作品に魂を打ち込めるような稀有な役者をもってこれか…。
最初は「なんてエモくてポエティックなライダー。棒読みでさえもエモーションに満ちている…」と感銘を受けていたが>>続きを読む
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都市伝説+異世界転生もの。
最近流行りの異世界転生物語の手法が使われている。いわく、読者がすでに異世界の攻略方法を小説や漫画で読み、さまざまな困難の攻略方法を知っている状態で転生し無双する、というナ>>続きを読む
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最初はよく、中盤胡散臭く、終盤は再びよくなった。
三種の神器の一つである神剣により盲目になった友魚と、化け物として生まれた犬王の物語。
二人は歌と踊りというそれぞれの芸事で共鳴し合う。
犬王が踊>>続きを読む
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Amazonプライムで見ようとしたら「もう一回観る」となってたので、「あれ?観たか?記憶にないなあ。Filmarksにも登録した覚えないし」と思いながら観てたら、最後の「さ〜つ〜じ〜ん〜じ〜け〜ん〜が>>続きを読む
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いちばんのプレゼン上手はデロリス・ジョーダン(マイケル・ジョーダンの母親)だった、という話だと思った。息子の価値をあそこまで信じられる母の偉大さよ。選手への収益分配を認めさせた功績は大きい。
彼女が>>続きを読む
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ダートワース刑務所に収監された囚人がオルゴールに隠した秘密を、ホームズが読み解く。
ホームズは絶対音感を持っているという設定だったのか(あの時代に絶対音感という概念があったのかは知らないが)。
「>>続きを読む
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原作は伊坂幸太郎の『マリアビートル』(2013年)。
因果応報を基盤とした作劇。
殺し屋が新幹線風の電車内で殺し合う。殺されるときは自分が使った武器で殺される。
現実の新幹線ではなく、架空の電車と>>続きを読む
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午後ロー録画視聴。
『ハムナプトラ』シリーズのスティーブン・ソマーズ監督。
『タイタニック』(1997年)の1年後にリリースされた海洋パニックホラー。
『トレマーズ』を海でやってます、という感じ>>続きを読む
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リナが犯人なのは分かったが、動機の説明が不十分。フーダニットだけでは弱い。ホワイダニットも見せて欲しかった。なぜ被害者の髪の毛を赤紫に染めたのか、なぜ頭部を切断したのか、等々。
かなりグラフィックな>>続きを読む
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オクラホマ州のスティルウォーターからフランスのマルセイユに向かうビル。ルームメイトを刺殺した罪で収監されている娘アリソンに会うためだった。面会中に彼女は弁護士のルパルク先生への手紙をビルに渡す。それは>>続きを読む
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フルシチョフ-JFKの冷戦時代。キューバ危機を回避できたのは、ロシア連邦軍参謀本部情報総局大佐オレグ(英語名アレックス)・ペンコフスキーと、イギリスのセールスマン、グレヴィル・ウィンのスパイ活動のおか>>続きを読む
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一種のピカレスクロマン。
「母親が眠る棺に自分が轢き逃げした知らない男の死体を隠して一緒に埋葬する」とか、発想がぶっ飛びすぎている。
誰にも知られずに棺に他人の死体を収めようと四苦八苦する様子が不>>続きを読む
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原題"Solace"(慰め、情け)。
難病で余命いくばくもない人々を殺す(mercy killing)殺人者のチャールズ・アンブローズを、千里眼の持ち主ジョン・クランシーが追う。彼もまた、26歳の娘>>続きを読む
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非常に面白かった。監視班には動物のコードネームが付けられており、班長のハンはソル・ギョング演じるハヤブサ。くたびれたボサボサメガネ中年刑事としての彼のビジュアルが完璧に仕上がっている。『殺人者の記憶法>>続きを読む
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タイムリープ物。
夫を殺害され、長男が行方不明になった主婦ミナ。25年服役し釈放されたあとで事件のあった自宅に戻ると、数々の不思議な現象に見舞われる。
老いたミナと事件当時のミナの様子が交互に語ら>>続きを読む
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原題"Der Tote im See"、英題"Under Suspicion"。
刑事グレタ・オレールとその部下リサ・ネメス、『凍った湖』で容疑者となった元警官セップ・アホーナーが再登場。セップの妻>>続きを読む
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撮影地はノースカロライナ州だが、「デンバー」という看板が出たので、コロラド州を舞台にしている設定だろう。
それも含め、ところどころにスティーブン・キングの影響を感じる(『シャイニング』のオーバールッ>>続きを読む
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原題は"Marco Effekten"。
カールがニコライ・リー・コスからウルリク・トムセンへ、アサドがファレス・ファレスからザキ・ユーセフへキャスト変更。
ググってみたところ制作会社の変更が理由>>続きを読む
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原作はジョナサン・レサム、監督・脚本・主演はエドワード・ノートン。
私立探偵事務所で働くライオネル・エスログ。障害を持ちながら一度見聞きしたことは忘れない特殊能力を持つ彼が、ボスのフランク・ミナが殺>>続きを読む
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舞台は1990年のロサンゼルス。若い女性の連続殺人事件の真相を、デンゼル・ワシントン演じる群保安局巡査ディークと、LA市警の若きエース刑事ジミーが追う。
1990年代という設定なので、スマホはなくポ>>続きを読む
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原作はD. H. ロレンスの長編小説(1920年)。主人公の一人、ルパート・バーキン役のアラン・ベイツの外見は、かなりロレンス本人に寄せている。
ケン・ラッセルの映画版を久しぶりに観て、改めて衣装の>>続きを読む
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1967年。原作はD. H. ロレンスの同名小説(1922)。
邦題はなぜか「女狐」となっているが、原作小説やDVDの惹句は"Symbol of the male"なので、雄狐である。狐の強い目力と>>続きを読む
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女性刑事コンビと引退した男性刑事が協力し、ある男がカーリングのストーンで殴り殺され凍った湖に放置された事件の真相を追う。
引退した元刑事は、妻と娘を轢き殺した轢き逃げ犯を追うために退職したという設定>>続きを読む
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1989年イングランド。
原作はD. H. ロレンスの1915年の同名小説。
ヴィクトリア朝の影響がまだ色濃く残るイングランドが舞台。アーシュラという女性の性の解放や、職を持ち実家から出て精神的・>>続きを読む
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「シャアが…マザコンの上に…ロリコン?!」と思いながら観ていた。
シャアはララァについて「私の母になってくれるかもしれない存在だったのに」と言い、クエス•パラヤについては、「そうか、私は彼女の父親役>>続きを読む
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音楽がよかった。一つ一つのシーンに合っていた。
主人公の舌がおじいさんの幽霊に掴まれ、内臓まですべて引き摺り出されたときに本作のメランコリックなメインテーマが流れたので、おそらくここがいちばん気合い>>続きを読む
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長いのでアマプラ配信でチマチマ観た。
演劇祭のコーディネーターである柚原とユンスのコンビがよかった。芸術の静かな守護者という佇まいで。柚原は台詞がぎこちなすぎるのでもしかして日本語ネイティブではなく>>続きを読む
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『シン・ゴジラ』のような緊迫感はないが、奇(外星)人変(外星)人観察日記のようなエピソディックな構成で楽しめた。気になったところをメモ。
ゴジラ登場後という世界線で、すでに巨大生物に対する対処法もマ>>続きを読む
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オリジナル一作目の『ハロウィン』でマイケル・マイヤーズは幽霊として演出されていた。遠目に見える白いマスク、白いシーツの洗濯物がめくれたら見える姿、等々。
リメイク版では生身の傷ついた素顔を晒し、人間>>続きを読む
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あいかわらず清水崇の作劇はミソジニー的だ。
三作続けて「古い因襲が生きる村」が舞台かつ元凶。
犬鳴村は犬との獣姦、樹海村では老人や障がい者の姥捨山、牛首村では双子と人肉食と、忌むべき対象を設定する>>続きを読む