天才とは慧眼であり盲目でもある…。
ノーラン作品の中ではかなり好きな方だった。
市子がここまで生きることに貪欲になれるのは何故か。"市子"として生きて自分の存在を認められたい、普通の幸せを感じてみたい、手にかけた月子の分まで、単純に死ぬのが怖い…など、色々と考えられはするが曖昧。>>続きを読む
ラーメン食べたくなっちゃう。
食事のシーン、人それぞれのキャラクターが細かく反映されていてよかった。
特有のローアングル、俯瞰した視点。
小津作品の女性たちはなぜこんなに魅力的に映るんだろう。平山の人柄が役者さんから伝わってくる感じもよかった。
この時代の日常生活が丁寧に描かれているんだろうな。
自分も見た景色、経験した会話だと錯覚してしまうほどリアルに感じる。
田舎の情景、親戚の集まり、少し居心地の悪いおばあちゃんの家。
タイトル、いしだあゆみのブルー・ライト・ヨコハマから来ていたのね。
過度にノスタルジックになることへの警笛。
カメラワークによって、魔法にかかったような気持ちになってしまう。
最強のドニー・イェン。美しい所作に惚れぼれ。でも、もっとイップマンのような闘い方を求めてしまう、拳銃持たないで!って思ってしまう。
ラストシーン、復讐の連鎖は止まらない。
リナ・サワヤマの演技も好きで>>続きを読む
「すべて熟知」
絶妙に噛み合わない会話が愛おしい。言葉が通じなくても寄り添える関係っていいね。
終始ローテンションではあるけれど、陰鬱な湿った感じがせず、ゆったりと流れてゆく感じも好き。
この手の邦画で久しぶりに面白いと思えた作品。
宮田だけ違う星に住んじゃってるのかなり良い。
美味しい料理を食べればみんなニンマリ。
自分で食材を選んだり、自由に料理したり、食べたいものを好きなだけ食べられる幸せな時代に生まれて良かった。
テンポ良く進んでゆくストーリー。山場という山場はなく、なだらかに進んで終わる。
歴史についての知識があればもっと楽しめたかな。
完璧に振る舞おうと思わなくて良い、欠点と向き合いもがき苦しんでいる人は、誰だって人間として魅力的なんだと思わせてくれる。
少し荒めの映像が美しく好みだった。
幼少期は佐清のビジュアルが怖くて見れなかったトラウマ作品。映像では怖くて見れなかったものの、話が気になって原作小説を買って読んだ記憶がある。
今見ると愛らしいとすら思える佐清。
優しい人が近くにいるだけで、自分も少しずつ変わっていける気がする。
優しさはMagic。自分も人に魔法をかけていたい。
ストーリーはあって無いようなものと思い、鑑賞前から"見る"に徹しようと思っていた。
ウェスアンダーソンの映画って、良い意味で絵画的で限りなくアートに近い。今作も例に漏れず、手の込んだアート作品だった。
主人公の愚鈍さやイエスマンすぎるところにもやもやしつつも、なんだか目が離せなくなる。
最終的には皆んな幸せになってくれと願っている自分がいた。
Coccoの自然体で飾らない雰囲気が真白という役柄にぴっ>>続きを読む
映画を見たというより、美術館でアートに触れた時の感覚に近い。
セルフオマージュのたっぷり詰まった作品。宮崎駿の走馬灯。