綾さんの映画レビュー・感想・評価

綾

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画に関係なく体調が万全でなかった、ということも大きいけれど、情報量の多さにどっと疲れてしまった。終盤、脳みそキャパオーバーでフリーズしてた…… し、結局この作品は何を伝えたかったんだろうってところが>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

法廷ものを観るといつも思うけれど、法律の世界というのは本当に肌に合わないな…… 自分を淡水魚にたとえるなら、海水の世界という感じ。言葉はわかるはずなのに、話が通じない。ずっと息苦しくて、そうじゃない、>>続きを読む

ビロードのうさぎ(2023年製作の映画)

5.0

原作絵本が大好きで(酒井駒子さん絵のものも、いしいももこさん訳のものも)ずっと観たかった作品。AppleTV+を観られるようになって、ようやく。

映画オリジナルの要素、とくにラストのあのシーンで、涙
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ぼく モグラ キツネ 馬(2022年製作の映画)

5.0

やさしさに勝るものはない
すべてのうえに、しずかに存在している

大好きな、わたしにとって聖書のような絵本のアニメーション化。すばらしかったな。AppleTVオリジナルということでなかなか観られなかっ
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

5.0

ああ、いいなあ、みんなが話せば通じる人たちって、本当にいいなあ、とボロボロ泣いた。きちんと向き合えば誰とでも通じ合える、正しさが正しさとして機能しているこの感じ、本当に大好き。いとおしかった。

ウク
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

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私の母は中国とのクォーターで、私には中国の血が8分の1だけ流れている。

そんなこと普段はすっかり忘れて意識にものぼらないけれど、会議の中盤、どこまでをユダヤ人とするかという議題で、もしこれを現代の日
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ある男(2022年製作の映画)

5.0

愛にとって過去とは何か。

ああ、映像化ってこういうことよなあって。小説をあえて映像化する、映画にする、ということの意義が伝わってきた気がする。専門的なことはなんにも言えないし分からないけれど。

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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

主人公が思いの外いけ好かなくて、リタを好きになったきっかけもよくわからなくて、最後まで応援も共感もむずかしかった… うーん…

最後まで面白く観られたし、槇原敬之さんの「僕が一番欲しかったもの」を思い
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ハロー!?ゴースト(2023年製作の映画)

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「愛が微笑む時」も大好きだったけれど、今作もめっちゃよかった。

終盤の種明かしにわんわん泣いた。途中でリタイアしかけたのだけど(映画に関係なく眠かった)最後まで観られて本当によかった。

やっぱり中
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チャーリング・クロス街84番地(1986年製作の映画)

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映画化されてるとは知らず、慌てて観た。Netflixありがとう…!

やっぱり本を愛する人に悪い人なんていないんじゃないかと思ってしまう。

映画のヘレーヌは渡英したけれど、たしか実際は一度も行かなか
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「この世で最も愚かな人間、それは店員さんに偉そうな人です」

坂元裕二脚本、この役者陣で、こんな感じの仕上がりになってしまうのかあ、というのが正直な感想… うーん…

私の親友、アンネ・フランク(2021年製作の映画)

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アンネのことをはじめて知ったのは、小学生のとき、伝記漫画で。大人になってからアンネの日記をようやく読んで、アンネってこんなにお茶目でおませさんだったのかー!と驚いた。伝記漫画のアンネは、清廉潔白をその>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

同時上映から胸がいっぱい。ディズニー100周年を劇場で味わえるなんて幸せすぎるなあって、ずっと泣いてた。次の大きな節目、たとえば150周年を、私は一緒に迎えられるのかな。

一切の武力・暴力を行使せず
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NCT NATION : To The World in Cinemas(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館のスクリーンと音響でNCTに浸れて幸せすぎました…… ありがとう……

ずっとにまにましてたし、かっこよすぎて素敵すぎて泣きそうになった。いつも思うけれど、イリチルとドリムと威神それぞれにカラー
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劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの(2023年製作の映画)

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入場特典のおねむりショコラウサギの赤ちゃんが欲しくて。みんなちゃんと産毛がふわふわでお洋服もお家もかわいい〜〜〜緑の丘のお家がちゃんと丘の上にある〜〜〜って私のなかの子どもが大喜び。愛と優しさしかない>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

5.0

あまりにも最高…… 笑いながらボロボロ泣いた。幸福感で胸がいっぱい。一生ついていきます。ありがとう、ありがとう。

すべて最高だったけど、イカボード先生の登場にわっ!て声がでた。

この吹き替え版が「
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「秘密というのは隠すことじゃない。言う相手がいないこと」
「私が悲しいのは私のせい」

母と娘が出会う、たったそれだけの映画。本当にすてきだった。過去の出来事を変えるとか誰かの命を救うとか、そんな大層
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青空娘(1957年製作の映画)

5.0

最初は「青空さ〜ん、こんにちは〜」のノリについていけないかもと不安になっていたのだけど、とにかくヒロインから目が離せなくなった。若尾文子さん、なんて素敵なんだろう…… いちいち衣装とヘアスタイルもかわ>>続きを読む

空気人形(2009年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

とても好きだった…… 途中からどう終わるんやろうと思いながら観ていて、びっくりした…… でもすごく、きれいだった。

過食してしまう彼女と空気人形の関係性(とも呼べない関わり合い)は、back num
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夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

5.0

Wonka の予習として。ティムバートン版は弟と一緒に数えきれないほど観たけれど、本作は初めて。原作も小学生の頃に一度読んだきりで、ウンパルンパの外見はこれがオリジナル…?すっかり忘れちゃったな。ま>>続きを読む

ステイ(2005年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

なんや〜〜夢オチかよ〜〜という肩透かし感と、どういうことやったんやろう、もっと知りたい考えたい!というわくわく、どちらも感じている。

他の方の感想や考察を読みながらいろいろ考えて、結局本作は〈すべて
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小さいおうち(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

タキちゃんは本当に、奥様のことが大好きやったんやねえ…… 黒木華さんの表情一つ一つからものすごく伝わってきた。切ないくらいに。倍賞千恵子さんの、それまで淡々としていたナレーションが涙で途切れたとき、私>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

監督がリドリー・スコットだということを知らずに観て、エンドクレジットで ああ……と思った。彼がどうとかではなく、ただ男性が作った映画だということに妙に納得してしまったから。

どうしてそんなふうに思っ
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マレフィセント2(2019年製作の映画)

5.0

尊敬する大好きな女の子がおすすめしていて、正直記憶からこぼれ落ちてしまっていた1と続けて観た。星は、エンディングシーンにすべて捧げる気持ちで。それほど愛と調和に満ちた完璧な世界だった。涙が出るほど理想>>続きを読む

カールじいさんのデート(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

一年後にはきっと詳しい内容を忘れちゃいそうなのでメモ。カールじいさんがデートに誘われて大慌てのお話。ダグがかわいすぎて犬すぎて(?)愛しかった。人間はもっと犬から学ぶべき、は真理。黒染めカールじいさん>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

同時上映のカールじいさんにすでに泣かされていたこともあって、最初から最後まで泣き通しだった。すばらしかった。

エレメントシティがあまりに美しく、わくわくして(初めてズートピアを観たときもこんなふうに
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めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

5.0

「めぐり逢えたら」って邦題、本当にすてき。ケイリーグラントの映画にかけているという意味でも、音の響きも、そこから漂ってくる甘く切ないロマンティックさも。

こんなん映画でしかあり得へんよなあ、じゃなく
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

昨年、十七回忌を終えた祖父がシベリア抑留の経験者で、ちょうど法要の時期に公開された本作を観に行こうかどうしようか迷っていた。正直、観に行かなくて本当によかった…… 予告で感じた違和感を信じてよかった。>>続きを読む

ギャラクシー街道(2015年製作の映画)

5.0

少し前に念願だった信州まつもと空港に行けて(大空港2013の舞台😭👏🏻)めちゃくちゃ嬉しかったので、一人三谷幸喜祭りを開催。大空港、有頂天ホテル、ラヂオの時間、マジックアワーにほっこり満たされて、初め>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

悪意の石がギリギリのところでバランスを保っていたこと、なぜかとても印象に残っている。世界は“なんとか”継続されているということ。何かの拍子に、根本から崩れ去ってしまうのかもしれないこと。

インコやペ
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

それでも適応できる人と、そうではない人。感情を抑圧する人と、感情に絡めとられてしまう人。頭の中が考えでいっぱいになってしまう人と、考えることから距離を置く人。どちらが良いとか悪いとか、どちらがより辛い>>続きを読む

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)

5.0

なんて素敵な映画。ボロボロ泣いてしまった。悲しくてではなく、嬉しくて泣いた。優しくて、愛がたっぷりで泣いた。

町の人たちの温かさはもちろん素敵だけれど、ラースが決して支えられる側だけじゃないのもよか
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流浪の月(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

すごくよかった…… 私は原作より映画派です。

原作を読んだのは結構前なのできちんとした比較はできないけれど、亮くんの存在がより立体的に描かれていた気がする。横浜流星、というか俳優陣みんな、物凄かった
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

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私は本を読むときはいつも付箋をしながら読むのだけれど、原作(原案)の『戦争は女の顔をしていない』は、これまででいちばん大量の付箋をつけた本だった。あの質と量を、どんなふうにストーリー化・映像化するんや>>続きを読む

アイ・オリジンズ(2014年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ好きでした…… 今まで知らなかったのが勿体無いくらい。

私も魂のようなもの、神のようなもの、輪廻や業のようなものはあるんじゃないかと思う。無宗教者やけど、無神論者ではない。でも、それらは
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ああ、本当に、私の知ってる、大好きなアリエルだった…… 最初から最後まで。そのことが嬉しくて、アップデートされた世界はさらに美しく色鮮やかで、本当に胸がいっぱいだった。

ここに詳しくは書かないけれど
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