えびちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

えびちゃん

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映画(576)
ドラマ(21)

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.0

なんだこれめっちゃおもしろい!!!SF苦手かつ多動のわたしでも30分弱ちゃんとソファに座っていられた…!
第3次世界大戦後の崩壊したパリが舞台。ストーリーはもう12モンキーズまんまなんだが、動画でなく
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女は女である(1961年製作の映画)

4.0

いやーーーー最高。大好き!
アンナ・カリーナのウィンクからの"FIN"にキュンが爆発。
ゴダールのセンス良いところがみっちり凝縮されていたんでないかな。ミシェル・ルグランをこんなに無駄に、贅沢に使える
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マルタの鷹(1941年製作の映画)

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黄金の鷹をめぐる欲望のぶつかり合い。
心理戦にハラハラ、面白かった。わたしは単純だからほいほい人の言うこと信じちゃうけど、探偵スペードは鼻っから依頼人の言うことなど信じず、信じたフリで自分に有利な方へ
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軽蔑(1963年製作の映画)

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一度目が醒めてしまえば、あなたを軽蔑する…。
ゴダールがストーリーを大事にしているとは驚き!7,8年前にDVD購入してこのたびようやくシュリンクを切るに至ったんだけど、まんまと好きな作品になってしまっ
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

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たまには明るい映画でも。
誰も傷つけない笑いの応酬、そして沸き上がる感動のラストシーンにいま時代が欲しているのはこういう作品ではなかろうかと思う。BSPナイスよ!
1930年代、諸産業が目まぐるしく活
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炎628(1985年製作の映画)

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第二次世界大戦中、白ロシアでナチスドイツによる無抵抗の民間人虐殺の様子を少年の目を通して共有していく。人間の顔貌って、恐怖と憎しみであんなに変化するものなのか…。絶望につぐ絶望。『異端の鳥』や『動くな>>続きを読む

カルネ(1994年製作の映画)

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父ひとり、娘ひとり。馬肉屋の狂った親父と狂わされた娘。行き過ぎた愛が引き起こす破滅。娘を取り戻すためならなんでもできる!
ノエちゃんはじめの一歩ということだけど、ノエちゃんたるスタイルや哲学がぎゅむぎ
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

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シリアスなんだか笑っていいんだかわからない2時間を過ごしながらも、やっぱりアッツイ涙が、頬を、首筋を伝っていくのを感じながらエンドロールの宮本を見送った。
夏に物凄い勢いで原作漫画を読んだ。あの頃感じ
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私たちはどこに行くの?(2011年製作の映画)

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レバノンの過疎村で起こるイスラム教とキリスト教の宗教対立。男たちの愚かなる諍いを、なんとしてでも止めるべく立ち上がった女たちの悲喜交々。
男たちの争いのあとさきに、女の悲しみがある。夫や子供を宗教対立
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

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ひとりで観て良かった……!ひとりで映画観るのさみしいなと思うことも稀にあるけど、今日ほどひとりで観て良かったと思うことないだろな。
期待値を上げ過ぎてしまったのか、自分の感情が迷子である。おもしろいと
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海がきこえる(1993年製作の映画)

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もうずーーーっと昔だけど、かつて付き合っていた人に『海がきこえる』は国立二次、高知大受けようかと血迷ったくらい影響受けた素晴らしい作品だから観て!とのことだったので借りてみたものの、ヒロインのリカコの>>続きを読む

山の焚火(1985年製作の映画)

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凄いものを観てしまった。自然の美しさと気高さ、山に暮らす人々の質素な営み、飾りようのない素の人間の湿度、映るもの全ての質感があまりにも生々しくてスクリーンから目を離すことが出来なかった。観終わってもず>>続きを読む

銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

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痛々しくて、ジンジンする。
子どもの頃、祖母が亡くなって火葬に行った時、おばあちゃんは星になったのよ、これからは天からあなたたちを見守ってくれるのよ。とおばさんに言われた。当時からそんなわけあるかいと
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アレックス(2002年製作の映画)

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トラウマを刻み付けられる作品とは聞いていて、心の準備をして臨んだものの、やはり心をズッタズタにされてしまった。2週間くらい前に観たのだけど、ずっと夜道が怖い。
もう少し深めたいな、とは思うものの、もう
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

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本作を観ようとした日の朝、「最近楽しんでお仕事されていますか?えびさんには笑顔がいちばん似合いますよ」というメールを仕事関係者から拝受した。年末からアレコレ抱え込んでついに血尿が出たりと正直かなり落ち>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

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短期間に何人もの方に勧めていただいた本作、実ははじめてのインド映画。
やりすぎ演出や説明的なものが多いな、と一歩ひいて観ていたんだけど、最後の舞台の美しさと友情の美しさ、ランチョーの心の美しさにどばっ
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

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ヌーヴェル・ヴァーグの源流。最初は小さなさざなみだった。そのさざなみにたくさんの映画人たちが影響を受けてじっくり大きな波となっていったのかと思うとじわーんと胸にくる。ヴァルダの広く優しくでもドライなま>>続きを読む

セント・エルモス・ファイアー(1985年製作の映画)

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女子大だったのでこんな青春が羨ましくて仕方ない!共学のみんなたちはこんな感じで男女入り交じってわいわいやっていたのか〜。女だけも楽しかったけどね、でもいいなぁ!
それぞれが障壁に立ち向かって、全力でぶ
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薔薇の葬列(1969年製作の映画)

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ウワーーすごい作品だった!アングラでアヴァンギャルドな世界。60年代のゲイクラブを舞台にオイディプス神話をなぞったとされるストーリー展開。オイディプスといったら近親相姦ですが、あぁそうくるのかーーと膝>>続きを読む

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

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これは!つらい!!!!観た時ちょうど気持ちが少し落ち込んでいたので、主人公が、あれよあれよと転落していく様にお気持ち引き摺られ白目剥きながらの鑑賞になってしまった。
ふんだんな余白と限界まで無駄を削ぎ
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ラッキー(2017年製作の映画)

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突き抜けたような青空、何十年も前からじっと人々を見つめてきたような空高くそびえるサボテン、砂埃と乾いた空気。アメリカ南部に郷愁なんてあるはずないのに、何故かとても懐かしく感じる。
自然と目が覚めて、顔
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

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冒頭からぼろっぼろに涙を流ししゃくり上げながらスクリーンと対峙した。どんなに歯車が噛み合っているように見えた夫婦でも、どこか許しがたい部分、絶対に許せない部分とかそんなものがあって。うまいこと折り合い>>続きを読む

象は静かに座っている(2018年製作の映画)

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惜しいな、本当に惜しいな。厳しく美しい画、光と影、静謐で息苦しい長回し。でももうフー・ボー監督の作品を観ることが出来ないなんて余りにも惜しい。いくつかのカットは計算された光と影の美しさに絶句した。この>>続きを読む

下女(1960年製作の映画)

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ブラックユーモアのセンスが光る傑作昼ドラだった。アンダーグラウンドを思い出させる悲劇の喜劇。はぁあ面白かった…。お家乗っ取りエンタメの原点にして頂点。
ところどころ監督のステレオタイプ男性像・女性像を
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サバイビング・デザイアー(1991年製作の映画)

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ハートリー作品のベストヒロインは、メアリー・ウォードで決まりでしょう。ヘルシーだけどコケティッシュな彼女はシーツを纏っただけなのに女神のよう。あの聡明でセクシーな目でまっすぐ見つめられたら誰だって恋に>>続きを読む

キッド(1984年製作の映画)

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しょっぱなからまごうことなきハル・ハートリー監督作品。どこをどう切り取ってもハートリーの息遣いというか鼻息を感じる。
ゴダールを思いっきり意識しているのがバチバチに伝わってきてにんまり。ド初期なのにす
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NO SMOKING(2019年製作の映画)

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いつだって細野さんはわたしたちをはらいそに連れて行ってくれる。ここは最後の楽園。
最高にチャーミングでユーモラス。スクリーン越しにClose To You。Choo Choo Gatta Gotとたく
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息もできない(2008年製作の映画)

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ヒリヒリする。呼吸が浅い。胸がつまって押し潰されそうに苦しい。圧倒的な力強さと、凄惨な人間の業、少しの弛緩も許さない展開に足元がぐらぐら揺らぐ。
暴力ってものは振るったり、受けたりすると一気にハードル
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失くした体(2019年製作の映画)

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体から切り離された手と、厳しい運命に翻弄された持ち主の追憶を辿る。
『Roma/ローマ』同様、音がすごく良くて振動を一身に受け、とても没入できたのでNetflixではなくぜひ劇場で観て感じてもらいたい
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BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

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彼らは憤っていた。公表されないエイズ新薬の治験結果、政府の対応、セクシュアリティ差別、副作用が酷い治療薬、進行が止まらないHIV/エイズ、死の恐怖に。
かつての自分たちのように知識がないために罹患して
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

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マーティン・スコセッシが40年経て新たに紡いだ、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテル、4人のラスト・ワルツのようだった。ルーツの響きがたちこめ、粒ぞろいの個性をぶつ>>続きを読む

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

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サイコーに面白かった!終始シュールな笑いが冴え渡っていてもう1から10まで全部まるごと大好きだった。ばかばかしいのに愛おしい。こういう淡々としているけど平和で質の良いコメディをずっと観ていたいよ。
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ひかりのまち(1999年製作の映画)

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画用紙に映したような、涙で滲んだようなざらざらした画が優しい。マイケル・ナイマンの音楽も冷え冷えとした気持ちをあたためてくれるようでとても沁みた。寒くて寂しい夜だけど、冷たい雨が寄り添って癒してくれる>>続きを読む

アンナ(1966年製作の映画)

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アンナ・カリーナは大学生の頃から本当に大好きな女優さんで、どの角度から見ても嫌味なく軽やかでヘルシーな可愛らしさの虜。素顔だってメガネ姿だって、アンナに恋せずにいられない!アンナ・カリーナの魅力がみち>>続きを読む

セックスと嘘とビデオテープ(1989年製作の映画)

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すごくよかった!!のに!感動や沸き立つ思いを言葉にできないこのもどかしさ。人の心の機微を静かな情熱をもって描かれているというのに、語彙が、表現力が、わたしには足りない。今年観た旧作の中でトップクラスの>>続きを読む

WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

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目線を辿るカメラワーク、たまらなく好き。彼らが歩幅を合わせて歩いた道のり。彼らがそこで他愛無く、でも探り合うようにお互いを知り合った窓辺。傍目には奇異に映っていたかもしれない。知りもせずホモだとも罵ら>>続きを読む

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