abx155さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

バットマンシリーズのヴィランであるジョーカーが誕生するまでの物語。
心優しき男アーサーは、脱落者として社会から見放され、信じる者全てに裏切られたあげく、深い哀しみを 乗り越えるため狂気の殺人者ジョーカ
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.0

公開当時に映画館で観て以来の再見。
ダークナイト3作品のシリーズはやはりクオリティが高いと改めて思った。
ジョーカーに何度も重要な選択を突きつけられるバットマン、お互いの裏をかくスリリングな頭脳戦、目
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アス(2019年製作の映画)

4.2

ジョーダン・ピール監督の2作目は、裕福な家族の前にある日、自分たちと同じ顔をして赤い服を着た人達が現れ、ハサミを持って襲い掛かってくるというパニックホラーだった。
前作「ゲット・アウト」と同様、今作も
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.8

タランティーノが敬愛する70年代のカーアクション映画テイストのカースプラッター映画。
おふざけのようで実は本気映画でもある。
古き良き映画館での上映を再現しているような演出がされていて、その臨場感は味
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.5

1969年の古き良きハリウッド、落ち目の映画俳優とそのスタントマン、新進気鋭の女優とその周辺の人々の物語。
登場人物がみんな魅力的だし、こだわりぬいたカット割りや構図、テンポのいい編集、そして音楽、も
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たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

3.8

主人公たまこがもち蔵の恋愛、そして部活道を通して、人生の変化を受け止めそれを消化して成長する物語。
恋愛やバトン、そして進路の話を重層的に描きながら、一つのテーマを明確に描いて、そして全てが集約したラ
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FOUJITA(2015年製作の映画)

3.8

1920年代のパリ、藤田嗣治が画壇で成功した後の半生において、何を考えて何を感じ何を信じながら生きたの かを描いた作品。
画面作りが絵画的で美しいのはもちろん、パリ時代や日本に帰国してからの藤田の知ら
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

引っ込み思案だった女子高生みぞれが、やがて音楽の才能を開花させ、それと共に生じた親友の希美との関係性の変化を乗り越えていく物語。
大切に思う人を独占したいという気持ち。これは思春期に誰もが経験してきた
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天気の子(2019年製作の映画)

3.0

田舎から東京に家出してきた高校一年生の帆高が、天気を飼える力を持った陽菜と出会い、やがて世界を変えようとする物語。
前作の「君の名は」と違い、それ以前の新海作品の作風に戻った感じ。
いわゆるセカイ系な
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.6

事件映像を撮影して地元のテレビ局に売って生活する男が、その手口を悪質化していく物語。
テレビの視聴者はLAの高級住宅街に住む白人がマイノリティに襲われる映像を望んでる、という設定がリアル過ぎて怖い。
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凪待ち(2019年製作の映画)

4.0

ギャンブル依存症に陥って人生のどん底にいる男が、それでも人生を変えようともがく物語。
なんとも陰惨な物語だけど、そんな主人公郁男にも「凪」が訪れることを予感させる終わり方が清々しい。
そして最後に流れ
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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.5

ある日突然現れた妹ミライちゃんの存在に戸惑う4歳のくんちゃんが、兄としての自覚を持ち妹を受け入れていくまでの物語。
序盤はやや退屈でキツいけど終盤の時間と空間をダイナミックに移動するシーンがよかった。
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ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

4.0

思春期特有の自身のアイデンティティに悩み行動が揺れ動く女子高生の初が、3人の男達の間で誤解や裏切り、 嫉妬などを経験することで本当の自分を見つけて少しだけ成長する物語。
とは言っても登場人物の行動原理
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国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

4.0

朝鮮戦争からベトナム戦争の時代のソウルの国際市場で、とある一家の家長として生きた男ドクスの物語。
興南(フンナム)撤収作戦や、朝鮮戦争後に韓国人がドイツに出稼ぎに行っていたことなど、知らないことがたく
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

MCUの23作目にしてフェーズ3の締めくくりとなる1作。
エンドゲームのその後の世界を描きながら、スパイダーマンの葛藤と成長をきちんと描き、そしてフェーズ4への道筋を付けるという、現時点ですべきことを
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アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

3.7

イギリスの田舎町リトル・ヘブン。
公立高校に通いながら退屈な生活を送っていた高校3年生のアナは突如発生したゾンビの群れの遭遇。
ゾンビとの戦いの中で友人や父親との絆、そして退屈な人生の中にこそある人生
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.0

試写会にて鑑賞。
千葉の小さな海辺の町に引っ越してきたサーファーの女の子ひな子が、地元の消防士の港との出会いと別れを経て成長していく物語。
水の描写が湯浅監督らしくダイナミック。テーマや全体的な印象は
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友だちのパパが好き(2015年製作の映画)

3.7

ある日、親友から自分の父親が好きだと告白されることから始まる恋愛ドタバタ劇。
自分の夢や希望に向かって周囲への迷惑を顧みず突き進むマヤの個性が強烈だけど、それに対峙する普通の人である妙子を演じる岸井ゆ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

恋愛映画でありながら、恋愛感情よりもその先にある根源的な感情に訴えかけてくる不思議な映画。
女性から男性、又は男性から女性の一方的で実ることのない恋愛感情が描かれ、主人公テルコは紆余曲折を経ながら自分
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.0

モンスターユニバースシリーズの第3作。
キングギドラやモスラ、ラドンといった東宝ゴジラシリーズの人気怪獣が参戦。 東宝のゴジラを徹底的に研究したと思われる怪獣の設定やオマージュシーンが溢れている。
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.0

核や戦争の象徴としてのゴジラ、そのテーマやメッセージ性を強烈に打ち出しながら、
山根博士や芹沢博士の葛藤といった人間ドラマも盛り込み、かつ無駄なところが一切ない、怪獣映画の原点にして完成形に到達してい
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ピンポン(2002年製作の映画)

3.7

才能のある者とない者がそれぞれの孤独や苦悩をかかえつつ、挫折し成長していく姿が描かれる王道スポ根青春ストーリー。
登場人物達が皆キャラ達しているし、疾走感とともに熱いエネルギーがほとばしっている感じが
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.7

生と死、現実と虚無の狭間を揺れ動く若者達の青春群像劇。
1980〜90年代の日本の若者文化の負の部分を凝縮したような登場人物達の行動が生々しく痛々しい。
内容は凄惨だけど、それでも生きていく登場人
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

5.0

MCU22作目にして集大成となる作品。
前作のインフィニティー・ウォーのその後、ヒーロー達がサノスにアベンジする姿が描かれる。
この映画、作品の出来がいいのは間違いないけど、
最も心が揺さぶられたのは
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.8

MCUの21作目であり、締め括りである「アベンジャーズ/エンドゲーム」の直前作。
キャロル・ダンヴァースが自分自身の人間らしさを知り、キャプテン・マーベルとして覚醒する姿が描かれる。
相変わらずクオリ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.5

1970年代のメキシコシティ。政治的混乱のさなかROMAと呼ばれる地域に住む一家族を家政婦の目線で描いた人間ドラマ。
アルフォンソ・キュアロン監督が子供の頃に世話になった家政婦への思いを綴った映画と言
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.5

予想をはるかに超える驚愕の映像体験ができる本気のスパイダーマン映画だった。
IMAX3Dで観たけど凄まじいまでの情報の洪水で、しかもトリップ感を感じさせるほどカラフルな画で、全シーンが芸術的なまでに美
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

1962年のアメリカ、黒人ピアニストのドクター・シャーリーと、ニューヨークのクラブで用心棒として働くトニー・リップが、黒人用の旅行ガイドブック「グリーン・ブック」を手に、人種差別が色濃く残る南部地域へ>>続きを読む

ターザン:REBORN(2016年製作の映画)

2.5

映像はすごいけどストーリーに起伏がなくて退屈だし、登場人物に魅力がないので誰にも感情移入できない。
いい俳優を沢山使っているのに勿体無い。

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.7

時系列や誰の視点の話なのかを目まぐるしい編集で繋いでいるので最初は戸惑うけど、慣れてくるとこれが面白い。撮影も独特で印象的な画が多かった。
この映画で描かれているどうしようもない田舎の閉塞感は、自分も
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

ヨルゴス・ランティモス監督による18世紀初頭の英国王室における愛憎劇。
「ロブスター」以来のこの監督の作品だけど、この映画もただの王室宮廷劇ではなくヨルゴス・ランティモス節が炸裂したブラックジョークと
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

初めて月面に降り立ったニール・アームストロングの伝記映画。
偉業を成し遂げた人物の伝記映画にありがちな英雄としての描き方ではなく、一人の人間として娘の死や妻とのすれ違い、事故死への恐怖と対峙する姿が静
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.8

ディズニーのミュージカル「メリー・ポピンズ」の54年ぶりの続編。
観る前はいろいろ心配だったけど、きちんと前作に敬意を払いながら、本質は損なわずに今風の良質なミュージカル映画に仕上げていて感心した。
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.0

村上春樹の短編小説「納屋を焼く」をイ・チャンドン監督が映画化。
ドラマ版が原作に忠実だったのに対し、劇場版は大胆な脚色を施しており、リトル・ハンガーからグレート・ハンガーへと変わっていくジョンスを描く
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ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.6

シャマラン渾身の新作は「アンブレイカブル」と「スプリット」の続編。
飽きさせずに画面に引き込む演出力は相変わらずで流石。
戦闘シーンがダサいのも展開やオチにずっこけそうになるのも、もやはシャマラン作品
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.7

フランケンシュタインの物語がいかにして生まれたのか、作者のメアリー・シェリーの物語執筆までの2年間を追った物語。
19世紀のイギリス、女性の社会的地位が低く、抑圧されて不遇な状況にあるメアリーの姿がフ
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