ryuさんの映画レビュー・感想・評価

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スパイダー/増殖(2023年製作の映画)

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オープニングのシークエンスから良い雰囲気で中盤まではよく出来たパニックもの。画作りも良い。不穏な音やゆっくりフォーカスするカメラで少しずつ盛り上げていくのもうまい。
後半になると、下手なクリーチャーも
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

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河合優実は上手いし、渡辺真起子はやっぱり良い。描きたいとこだけやってぶった斬る編集は勢いを感じる。特に終盤の取っ組み合いと精神世界の前後は良かった。中盤までは正直退屈だし、主人公の人となりを描くのにボ>>続きを読む

ハードコアの夜(1979年製作の映画)

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面白くなりそうでもう一つ足りない。オーディションのシーンなんかは面白いし、ニキはずっと良い。最後にやっぱり裏切られて去っていくニキ、探偵の冷たい正論とそれをすんなり受け入れる主人公の構図はとても良い。>>続きを読む

プロフェッショナル(2024年製作の映画)

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リーアムニーソンの地味渋系では久々の良作。年齢的にもこのくらいのアクションがベスト。寒々しい景色は勿論、パブに行くしかやることがない感じやキャストもしっかりアイリッシュで雰囲気作りは丁寧。
本質は寂れ
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赤い影(1973年製作の映画)

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ベニスの特異な構造と閑散期の物悲しさ。そこかしこに現れる様々な赤とドナルドの外套の青とのコントラスト。ラストの走馬灯のようなカットの美しさ。無限の奥行きを見せる鏡のショットも良かった。

チェンジリング(1979年製作の映画)

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静かなホラーであり、しっかりサスペンスでもある。不穏な雰囲気や音だけの抑えた演出からの終盤の大暴れが映える。冷静に考えると、ラストの暴走の理由は分からないけど、手摺りを這う炎の画は良い。
年寄りらしく
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ビートルジュース ビートルジュース(2024年製作の映画)

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わざわざこのキャスト、監督で今撮った理由がよく分からない。2作続けて観ると前作の演出なんかも継承してる。と言って懐かしいだけでは面白くない。
各キャラの退場がどれも雑で、それは前作同様ではあるけど、こ
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ビートルジュース(1988年製作の映画)

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マイケルキートンの怪演は勿論良いけど、突然皆んなが歌い出すシーンと、ラストでウィノナが歌い踊りながら浮かび上がるシーンが好き。
良い意味でダラダラ適当に観れる。
イマジナリーを観た時には気付かなかった
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セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

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面白い訳ではないけど、終始雰囲気は良い。淡々と進んでいく中、たまに妙なカットがあって意外と退屈しない。終盤、アマンダとの再会シーンはかなり良かった。
彼女が信心深いとは、少なくともキリスト教徒だとは思
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邪悪なるもの(2023年製作の映画)

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まず撮影、ロケーションが良い。よくある南米の荒削りな雰囲気ではなく、色調質感も落ち着いててカメラも良い。弟が夜道で兄の元嫁を追い抜くショット素晴らしかった。伝染病のメタファーかと思わせて、逆に皆んな鈍>>続きを読む

ザ・コンサルタント2(2025年製作の映画)

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ぼちぼち。3人が集合する前後のコミカルな流れや、最後の銃撃戦は良かった。
脚本なのか編集なのか、どうもごちゃごちゃしてて見づらい。弟のキャラはあれでいいのか、微笑ましい部分もあるけど、やり過ぎで気持ち
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ドラキュリアン(1987年製作の映画)

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クラシカルなモンスター全部詰め込んで、雑ではあるけど不思議とまとまってる。楽しい事だけやって80分でさっさと終わるキレの良さ。カーロフ版では悲劇に終わった少女との関係も何だか嬉しい。サムズアップの違和>>続きを読む

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

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確かにマイキーマディソンの演技素晴らしい。結婚から終盤の乱闘までの怒涛の展開も見応え充分。徐々にイゴールへと感情移入させる作りもうまい。
序盤は結構退屈で、全体に印象的な画は少ない。面白かったけど、レ
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ウディ・アレンの影と霧(1992年製作の映画)

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素晴らしいオープニング。サイレント期のノワール、或いはホラーみたい。撮影、ライティングがとにかく良い。霧がまた良い。それだけで観る価値がある。脚本はイマイチで、ウディアレンの中では明らかにハズレの部類>>続きを読む

未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

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序盤は何がどうなっていくのか分からず面白い。ショーンコネリーとその他の対比も納得。話向きが分かってくると、枝葉がごちゃごちゃと邪魔で単純に楽しめない。エンタメのフリした面倒な奴。
描きたいテーマが上手
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MaXXXine マキシーン(2024年製作の映画)

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映画としては楽しめたけど、ホラーとしては微妙。綺麗に整えられ、しっかり設計された映画。A級のプロットでB級を撮るというデビッキの台詞がメタ的に今作を説明してるのかなという印象。ただ、編集が上手過ぎてB>>続きを読む

コンパニオン(2025年製作の映画)

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期待値は超えないけどそこそこ良かった。最初の自動運転車でそれとなく近未来感を演出して導入もスムーズ。自分のパラメーターを自分でいじれるのは面白い仕掛け。終盤、都合良すぎる部分はあるけど。
パトリックは
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セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

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画作りは綺麗。海から川へという設定は良いし、カタコンベという舞台装置も良い。序盤はいい雰囲気だったけど、地下での最初の惨事以降、?の連続。生き残った人はSNSで拡散するだろうし、群れない筈のサメが習性>>続きを読む

悪魔のシスター(1973年製作の映画)

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バスルームでのたうち回る女の俯瞰ショット、スリリングな分割画面、カメラはちょくちょく面白い。そもそも殺人シーン見えてたのか、そんな大事なケーキ落とすな、元旦那のアザの有無等、引っかかる所はたくさんある>>続きを読む

レイン・オブ・ザ・スーパーメン(2019年製作の映画)

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前作はドラマとして少しも面白くなかったが、今作には実写にない展開もあるし、短い中に色んなエピソードが配置されてて面白かった。起承転結で言えば、前作は起でしかない。レックスとのタッグはコミックならではで>>続きを読む

犬ころたちの唄(2021年製作の映画)

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長男、妹、そして何と言っても古本屋の店主が良かった。脚本には引っかかる所があって、三男のエピソードやキャラクターは色々としっくり来なかった。
ラストの長回しはハード。
最後、質屋でギターを買い戻すと思
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狼の時刻(1966年製作の映画)

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ペルソナより地味だし面白い映画ではない。とはいえ、暗いシーンのライティング、撮影は素晴らしい。ロウソクやマッチ、暗闇に浮かぶ表情の陰影、シーツをかけられ横たわるヴェロニカ。
マックスの後ろに立つ少年の
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REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

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サブスタンス同様、お伽話的で現実感はない。壁一面ガラス張りの部屋、男の汚い咀嚼、音楽の使い方等々、監督らしいなという感じはあるけど、テーマに対する細部の設計もエンタメとしての起伏もまだ弱い。
好きな画
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デス・オブ・スーパーマン(2018年製作の映画)

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ザックスナイダー版と比べてしまうと、映像もストーリーも当然物足りない。街中で橋もビルもバンバン壊すスーパーマンの戦い方には違和感があって、その辺りもスナイダー版の方がしっくりくる。

影なき淫獣(1973年製作の映画)

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音楽、雰囲気は良い。薄気味悪い男達と綺麗どころを揃えてみたものの特にどうという事もない前半。後半、突然話が動くそのシーンはとても良い。ネタバラシ後はまた冴えない。

ベッキー、キレる(2023年製作の映画)

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邦題が酷い。前作に続いてベッキーのキャラクターは良い。ボウガンで顔面貫通辺り迄は良い流れだったけど、それ以降計画性があるようでなかったり、敵も間抜けでトーンダウン。
USBと一緒に鍵までCIAに渡すの
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裸の十字架を持つ男/エクソシストフォーエバー(1990年製作の映画)

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リンダブレアが吹っ切れてて良い。それだけ。よくこんなに下らない事を次から次へと思いつくなとは思うけど、笑えはしない。

ヘル・フェスト/アトラクション(2018年製作の映画)

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面白いシーンが1つもない。そもそも、このテーマパーク自体がつまらない。アトラクション外でキャストが脅かしてくる意味が分からないし、主人公含め楽しいと言いつつキャストや仕掛けに冷めた態度の連中も謎。
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暗闇にベルが鳴る(1974年製作の映画)

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序盤、バーブと寮母がずっと不謹慎でいい。特にバーブは振り切れてて最高。生真面目なオジサンとの対比。数は少ないながら殺しのシーンも良いし、屋根裏が最後まで見つからないのもいい。ラストのミスリードからベル>>続きを読む

ヘルナイト(1981年製作の映画)

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ファーストカット最高。訳の分からない熱狂が少しずつ冷めていき、先輩達のイタズラが盛り下がりのピーク。殺しが始まるとようやく持ち直してくる。
カーペットが膨らんでいく演出は良かった。が、殺さなきゃ殺され
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ストップモーション(2023年製作の映画)

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短編の閉鎖的で完結した世界観の方が良かった。残念。コマ撮りパートはやっぱり惹き込まれるけど、その雰囲気を実写と上手く同期できてない。
ストーリーも、監督自身の現場経験とかトラウマなんかを絡めたドロドロ
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ジョン・カーペンターの 要塞警察(1976年製作の映画)

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色んな人と状況が交錯するオープニングから、たいした説明もないままいきなり交戦というのが潔い。カウリスマキのような、テンポの遅い粋な会話も良い。中でもタバコのくだり等、女性キャラがかなり格好良く、カーペ>>続きを読む

サブスタンス(2024年製作の映画)

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デミムーアは勿論、マーガレットクアリーも素晴らしい。序盤、編集と音楽の使い方でいうとチャレンジャーズの方が洗練されてるなという印象から、どぎつさに慣れてくるとだんだん興が乗っていく。
寓話的でリアリズ
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新幹線大爆破(2025年製作の映画)

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JRのプロモーション映画。テキストの入れ方、映像の質感、悪い意味でシンゴジラ以後という感じ。この際キャストがどうとか大筋のストーリーがどうとかは置いといて、演出がとにかくダサい。ショットもつまらない。>>続きを読む

遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

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話の流れはカーペンター版と然程違わないし、違う部分がマズい。どんどんマズくなる。クリーチャーの造形もイマイチだし、宇宙船は欲張り過ぎ。宇宙船でジョエルが本性をあらわさないのも釈然としない。
ラストシー
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ハロウィン(1978年製作の映画)

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観直して随分印象が変わった。中盤まではただのストーカー。着替えたり車を運転したり、日常的な事はそつなくこなしてるし、無差別に暴れない分別もある。終盤の殺しもまだ不慣れで手際が悪い。
むしろマイケルに執
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