香港映画のようなナイトクラブでの格闘と銃撃戦、007さながらのカーチェイス、セスナによる脱出と墜落、ゴムボートでの川下り。インドの村メイアプールに到着するまでの展開だけでも満足度が高い。
主要な舞台>>続きを読む
エレガントなスーツを纏った考古学者にしてタフな冒険家であり、女性にもモテるインディ・ジョーンズは、さながら米国版ジェームズ・ボンド。
遺跡、秘宝、格闘、銃撃戦、爆発、騎馬による追跡、カーチェイス、潜>>続きを読む
現在のジョンが30年前に殉職した父フランクを死の運命から免れさせようと奮闘する感動の物語かと思いきや、フランクが殉職を回避してからが本編。
歴史の改変により、看護師ばかりを狙う「ナイチンゲール事件」の>>続きを読む
自身が楽しいと思えるものに出会い、打ち込むビリーの姿が晴れやかで清々しい。
ビリーを指導するサンドラ先生との関係も心温まる。ビリーが先生の前で亡き母の手紙を暗誦することで、亡き母のビリーに対する愛情>>続きを読む
父親不在の孤独感を持つエリオットと地球に置き去りにされた孤独感を持つE.T.との純粋無垢な友情に心が温まる。
スピルバーグ監督お得意の細やかなコメディ描写も楽しい。エリオットの母親がE.T.の存在に気>>続きを読む
ロケットの魅力に取り憑かれたホーマーたち「ロケット・ボーイズ」の友情と行動力に惹き込まれる。
情熱を傾けるあまり、廃線となった線路から鉄材を調達する場面には苦笑い。
森林火災を起こしたことによる逮捕>>続きを読む
アルカトラズ刑務所からの脱獄に成功した唯一の人物メイソンを演じるショーン・コネリーが放つ存在感と色気が圧倒的。
元MI6諜報員という設定だけで垂涎。そのコネリーがスーツを着て、カーチェイスをするという>>続きを読む
別荘で休暇を過ごしにやって来たタッカーとデイルの二人組と、キャンプをしに来た大学生グループとの間でアンジャッシュの勘違いコントのような展開が繰り広げられ、次々と人が死んでいく。最高に笑えるB級ホラーコ>>続きを読む
型破りな刑事アクセルを演じるエディ・マーフィの魅力が炸裂している。
立て板に水のようなマシンガントーク、赤ん坊のような無邪気な笑顔で周囲を煙に巻く。
その一方で、細やかな表情の変化による演技も上手い。>>続きを読む
音響効果マンのジャックが音に関する技術や聴覚を駆使して事件を視覚化していく描写が斬新。
雑誌に掲載されているフィルム写真を一枚ずつ切り取って撮影し直し、動画へと編集していく作業はアナログの魅力に溢れて>>続きを読む
世界一周旅行、大学進学や建築家への夢を悉く断念し、時には自発的に時には運命に流されながらも常に周囲の人々や街のために行動し続ける。
貧乏くじを引いてばかりではあるが、妻子、友だちや街の仲間たちには恵ま>>続きを読む
透明感のある映像に見惚れる。
飛騨の吸い込まれそうな青空と息づく緑。気多若宮神社や飛騨古川駅を聖地巡礼したくなる。
新海誠監督にかかれば、見慣れた新宿、四ツ谷、丸の内などの東京の景観も輝いて見える。>>続きを読む
集団における異質なものへの「関心」が「いじり」を経て「いじめ」へと発展する様子が克明に描かれている。
登場人物の葛藤と成長の描写も素晴らしい。
将也は過去のいじめの罪悪感から他者とのコミュニケーショ>>続きを読む
Earth, Wind & Fireの“September”が流れるオープニングクレジットは最高に気分が高揚する。
車椅子の富豪フィリップと黒人青年ドリス。互いに一癖ありながらも根っこのところでは似>>続きを読む
主人公サムとモリーを繋ぐ霊媒師かつコメディリリーフとして、ウーピー・ゴールドバーグが最高の演技を見せてくれる。胡散臭く、騒々しく、そしてお人好しの魅力に溢れている。
生前に二人の間で交わされていた“I>>続きを読む
ソマリアの民族紛争に介入した米軍の悲惨な末路が描かれる。
短時間で決着する作戦だと鷹を括って不十分な装備のまま出撃し、一人の兵士が不注意によりヘリコプターから落下する。まるで作戦の今後を象徴するかの>>続きを読む
パンク・ロックの象徴ともいうべきシド・ヴィシャスと薬物中毒の不良少女ナンシーという、出会ってはならない二人が出会い、予定調和のごとく破滅へと突き進んでいく物語。
ゲイリー・オールドマンの役作りが完璧。>>続きを読む
冒頭から映画史に残る名曲“Show Me Your Firetruck”が流れ、否が応でも気分が高揚する。
主人公ブライアンは腰抜けな上に協調性もなく、そのくせ亡き父や兄スティーヴンへのコンプレック>>続きを読む
他人と夢を共有できる装置DCミニの盗難を巡って、悪夢を通じて人々を支配しようとするテロリストと、夢探偵パプリカとが戦いを繰り広げる。
物語としては単純明快だが、演出と映像表現によりその世界観は混沌を>>続きを読む
クリスマスシーズンの三人のホームレスと新生児の清子は、東方の三博士とキリストを想起させる。
そのため、本作における数々の展開がご都合主義でありながらも、キリストの奇跡として納得させられてしまうという秀>>続きを読む
元女優の千代子が語る彼女自身の半生においては、平安、戦国、幕末、大正、昭和の様々な時代を舞台にした作品や役柄が登場する。それに伴って物語の時代や場所も目まぐるしく変化していく。そのシームレスで鮮やかな>>続きを読む
未麻は自身の選んだ道に迷いが生じ、現在の自身とありたい自身との乖離に思い悩み、追い詰められていく。
現実とドラマ、妄想、多重人格、ファンによるストーカー行為など様々な事象が重なることにより、視聴者も未>>続きを読む
サイバーパンクな世界観、腐敗した政府、軍部のクーデター、反政府ゲリラによる工作、宗教や暴徒。なるほど1990年代以降の作品の多くに見受けられる設定や映像表現が見受けられ、その影響力の大きさがうかがえる>>続きを読む
序盤はメラニーとミッチの恋愛模様、ミッチの母親や元恋人の登場による関係性の複雑化が描かれるため、まるでラブコメ。
鳥たちによる襲撃が始まってからの展開はあっという間。
小学校の庭で子供たちの歌声を聴>>続きを読む
のん(能年玲奈)は浮世離れした異才の役がよく似合う。
「好きこそ物の上手なれ」とはいうものの、「好き」を貫き通すことができる人はそう多くはない。
本作でも父親、三者面談の教師、水族館の先輩、歯科医、>>続きを読む
杏が少しずつ積み重ねてきたものがコロナ禍をきっかけに徐々に瓦解していく。
弱者を救うのは時として悪人であることもあり、杏にとって多々羅は拠りどころだった。桐野が多々羅を告発したことは正しかったが、そ>>続きを読む
登場人物が多数に上るため、人物相関の把握にかなり骨が折れる。
国家ぐるみの陰謀、隠蔽、揉み消し工作が展開され、それに対して誰がどのように関与しているのかすら分からない。
その一方で、まったく繋がりのな>>続きを読む
リスベットの過去、そして父ザラチェンコとの対決が描かれる。
少女買春の闇を暴こうとしたジャーナリストとその恋人の殺害や、前作で自身を凌辱した弁護士の殺害の汚名を着せられるリスベット。リスベットは警察>>続きを読む
デヴィッド・フィンチャー監督のハリウッド版のほうが洗練されてはいるが、本作のほうが上映時間も30分ほど長い分だけミステリとしての物語の筋を追いやすい。
女性に対する蔑視や暴力がテーマとされているだけ>>続きを読む
登場人物が多いため人物相関の把握に戸惑うが、それを乗り越えれば物語に没入することができる。
単なる復讐劇ではなく、随所にコミカルな描写を差し込むところが面白い。
自身の鞄の中に預かり知らぬ大金が入っ>>続きを読む
「物体」の造形は現在のCGでも表現できないような真に迫る質感とおぞましさがある。
取り込んだ生物に同化・擬態して増殖することができるという「物体」の生態が効果的で、どの隊員が同化されているのかを判別>>続きを読む
周囲にとっては5年、自分にとっては昨日の今日。クリストファー・ウォーケン演じるジョニーの困惑の演技が素晴らしい。
また、ジョニーに備わった能力が必ずしも幸福をもたらさず、それどころか周囲との軋轢を生み>>続きを読む
続編にありがちだが、前作と比べるとやや散漫。
「本当の幸せとは」という、作品を通して伝えたいメッセージは感じ入るものがあるものの、物語のテンポがあまりよくない。
アメリア・イアハートとの恋愛要素も本>>続きを読む
映画という総合芸術の一つの到達点。
一等船室と三等船室の境界を越えたジャックとローズの全ての営みが美しい。
一等船室における礼装のジャックは美しく、三等船室のパーティで騒ぎ立てるローズは喜びに溢れて>>続きを読む
第1作にも登場したキンダーマン警部補が猟奇殺人事件を追う。
『羊たちの沈黙』(1991年)や『セブン』(1995年)にも通じるサイコスリラーであり、クライマックスに向かうにつれて第1作のようなオカルト>>続きを読む
前作のオカルトホラーは鳴りをひそめ、SFあるいはファンタジーと化している。
ただ、作風の変化以上に、物語として分かりにくいのが致命的。
本作で物語の核となる催眠術装置は、催眠術を利用して潜在意識の共>>続きを読む