現代のテクノロジーを使用した現代版チャイルドプレイでありながら、古典的なホラー映画の手法を抽出し、ある種の批評的映画のように思えた。
想像力をなくせば行き着く先は暴力なのだ。
「パラサイト」効果で、オススメの韓国映画を聞かれたとき「アジョシ」か本作を薦める。細かいところを抜きにして、エンタメとしてめちゃくちゃ面白い。
アーチェリー、火炎瓶、一見ダサいものをこれほどかっこよく見せるのがポンジュノの恐ろしさ(褒めてます)
ミラーハウスやお化け屋敷など、せっかくのロケーションをうまく活かし切れていないんじゃないかと思った。
全体的に排他的な凄く不愉快な話が続くんだけど、なんだか妙にパワフルな映画だった。
本作のワンカットワンカットを回想してしまうエンドロールの挿入歌が秀逸。
近年のjホラーの中でもよくできた一作。
遠くで動くシライサンの動き方が怖い怖い。
難点をあげれば序盤の方からシライサンを見せすぎで、単純に見慣れて怖さが半減する。
事情は汲むが役者の演技力がちょっと…。
これだけ状況や心情を言葉で説明して、この作り手は観客が目を瞑りながら映画を観ているとでも思っているのでしょうか。
物語の内容も「根拠のない自己肯定に何の弊害もなく荷担してくれる他者がいるから頑張りま>>続きを読む
浜辺美波さんを愛でる映画。
ゾンビを倒すあの描写を受け入れるか受け入れないかで本先の質が変わる。
僕は完全に後者。
瞬間的に描写されるベロベロバー的な恐怖演出なんかより、「不穏な事が起きながらも決して電気は点けない」という方が数倍怖い。
前半のダラダラうろうろを全部削ぎ落とし、もう少し全体をブラッシュアップすればもう少しいい映画になりそうな予感。
中学生が寝る前に考えたような話。
本作に出演されている俳優の皆さんは、何年後かに本作を見直したときにどういう気持ちを抱くのだろう。
主人公の娘が言う「どうして助けちゃいけないの?」というあまりにも純真なセリフにハッとする。
ひたすらゆったりとした作品かと思いきや、主人公の成長も理にかなっていて、割と嫌いじゃない。
そもそも12人のキャラクターをうまく描けないのであれば、半分くらいに減らした方がよかったのでは?
日常にある狂気や恐怖と言われても、肝心の日常的にリアリティがないのが辛い。
基本的にワンアイデアもので、話の骨格的にも表現的にも貧弱で、そもそも幽霊を撮らず人間を撮っていることでリアリティというものが>>続きを読む
「忘れてしまう」事への明確な説明をしていない点が、本作の良い意味でのファンタジー性を醸し出していていて、それがラストのやるせなさを膨張させていると思いました。
舐めてたけど、非常に好みな映画。