adeamさんの映画レビュー・感想・評価

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インサイド・マン(2006年製作の映画)

2.5

豪華キャスト共演のスパイク・リーによるクライムサスペンス。
銀行強盗が人質をとって立て篭もり、ニューヨーク市警との息詰まる心理戦が繰り広げられる物語です。
狙いがなかなか見えない展開は刑事同様にやきも
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イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

2.0

ブルース・リーの師匠として知られる武術家イップマンをドニー・イェンが演じたシリーズの一作目。
日本軍により占領された時代に翻弄されながらも家族や仲間のために闘う男の物語です。
もの凄い速さのアクション
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.5

カンヌでグランプリを得た実話を基にしたスパイク・リーの秀作。
電話口でWASPを装いKKKの入団面接を取り付けた新米黒人警官と、それに成り替わり団体に潜入捜査するユダヤ人警官の物語です。
当然ブラック
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メランコリア(2011年製作の映画)

2.0

鬱病を患った経験から生まれたラース・フォン・トリアー作品。
惑星が地球の近くを通過する日が迫り、衝突への恐怖が募る中、心を病んだ女性とそれを取り巻く家族の物語です。
おなじみのゲンズブールやウド・キア
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

2.5

北欧の至宝ことマッツ・ミケルセンが妻の復讐に燃える男を演じたリベンジもの。
妻の命を奪った事故が実はギャングの策略だったと知り、少し間抜けな協力者の力を借りて復讐に立ち上がる物語です。
痛快な復讐劇か
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暴走機関車(1985年製作の映画)

2.5

タルコフスキーの盟友としても知られるコンチャロフフキーがハリウッドに渡って撮ったパニックサスペンス。
脱獄囚が飛び乗った列車が運転士不在の暴走を始めてしまう物語です。
黒澤の原案のおかげかコンチャロフ
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

1.5

毎度賛否両論で物議を醸すラース・フォン・トリアーの心理スリラー。
性行為に没頭する最中に窓から幼い息子が転落死してしまった夫婦のその後がウィレム・デフォーとシャルロット・ゲンズブールの2人芝居で語られ
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ロアー(1981年製作の映画)

2.0

ティッピ・ヘドレンが当時の夫や子供たちと長い年月をかけて制作した史上最も危険な映画。
ライオンやトラの生態研究をタンザニアで行う夫の元を家族が訪ねるも、行き違いとなったことで猛獣だらけの家がパニックと
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クラッシュ(1996年製作の映画)

2.5

倒錯的な内容が物議を醸したデヴィッド・クローネンバーグの官能ドラマ。
倦怠期にある夫婦が交通事故にエクスタシーを感じることに気づき、その道の人々との行為にのめり込んでいく物語です。
車を思い通りに動か
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手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.5

アトム・エゴヤンが名優クリストファー・プラマーを迎えた秀作サスペンスドラマ。
認知症が進み介護施設で暮らす老人が妻の死をきっかけに戦時中のアウシュビッツでの恨みを晴らすべく一通の手紙を頼りに復讐の旅に
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オリバー ニューヨーク子猫ものがたり(1988年製作の映画)

2.5

ディケンズの名作を大胆に翻案したディズニーアニメーション。
捨て猫のオリバーがニューヨークの街で冒険を繰り広げる物語です。
低迷が続いたルネサンス前夜のディズニーにおいてまずまずのヒットとなったらしく
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マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014年製作の映画)

2.0

ジュリアン・ムーアにカンヌで女優賞をもたらしたデヴィッド・クローネンバーグの風刺劇。
女優だった母の幻影に囚われるハリウッド女優、コネを利用してその女優の秘書になる女、偽善的な売名行為の罪悪感が具現化
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着信アリ(2004年製作の映画)

2.0

00年前後のJホラー活況の中ヒットしたシリーズ1作目。
携帯電話にかかって来る死の予告が次々と死者を増やしていく恐怖を描いた物語です。
怖がらせたいのか笑わせたいのか分からない演出が連発される作品の内
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クロウ/飛翔伝説(1994年製作の映画)

3.0

ブランドン・リーの遺作としてカルト的な存在となった復讐アクション。
悪漢たちによって婚約者共々暴行の末に殺害された男がカラスの力で不死身の復讐者として蘇る物語です。
話の運びはありきたりながら、キャラ
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コズモポリス(2012年製作の映画)

1.5

アイドル的な人気だったロバート・パティンソンが役者としての評価を得たデヴィッド・クローネンバーグ監督作。
大統領の警備や有名人の葬列で街が大渋滞に陥ったある日、リムジンで床屋に行こうとする若くして成功
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マンダレイ(2005年製作の映画)

3.0

「ドッグヴィル」に続くラース・フォン・トリアーによるアメリカ三部作の二作目。
ドッグヴィルを離れたグレースが訪れた農園では奴隷制廃止前のような生活様式が敷かれており、そこに民主主義の共同体を築こうと奔
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

3.5

ラース・フォン・トリアーがニコール・キッドマンを主演に迎えた実験的な寓話。
人里離れた村へギャングに追われる女が迷い込み、平穏な村人たちの生活に歪な変化が起こる物語です。
前作の成功でその名を世界に知
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エム・バタフライ(1993年製作の映画)

2.5

デヴィッド・クローネンバーグが戯曲を映画化したラブストーリー。
60年代の北京を舞台に京劇の女優と許されない恋に落ちてしまった外交官の物語です。
良くも悪くも監督の個性があまり出ておらず、序盤はいつ倒
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デンティスト(1996年製作の映画)

1.5

ブライアン・ユズナがテレビ放送用に監督したB級カルトスリラー。
汚れを落とすことに異常な執着を示す歯科医が殺人鬼と化していく物語です。
徐々に狂うわけでなく初めから異常な割に、なかなか一線を越えないス
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サユリ(2024年製作の映画)

3.0

ジャンルのお決まりを裏切る展開が話題を呼んだ漫画を原作にしたホラーコメディ。
中古の一軒家に越して来た一家をそこに巣食う怨霊が餌食にしていく物語です。
前フリとも言える前半のホラーパートはベタな演出な
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ヨーロッパ(1991年製作の映画)

3.0

ラース・フォン・トリアーの長編3作目。
終戦後間もないドイツにやって来たアメリカ人がナチの残党によるテロ行為に巻き込まれる物語です。
インディーズ感が拭えなかった前2作に比べ格段に垢抜けた印象で、スト
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エピデミック〜伝染病(1987年製作の映画)

2.0

ラース・フォン・トリアーの長編2作目。
プロデューサーに提出するはずの脚本データが消失してしまい、至急エピデミックをテーマに新たな脚本を書き始めた2人の男の周りで実際にエピデミックが起こり始める物語で
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イディオッツ(1998年製作の映画)

3.0

ラース・フォン・トリアーがドグマ95に基づいて撮った作品。
障がい者を装って挑発的な行動を人前で繰り広げる集団を描く物語です。
偏見や欺瞞を浮き彫りにしようと大義を掲げながら未熟で矛盾するヒッピーもど
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

2.5

ニコラス・ケイジが本人役を演じて話題となったアクションコメディ。
仕事も家庭も停滞気味なハリウッドスターが図らずもCIAの依頼でスパイとして危険な任務に挑む物語です。
ニコケイ作品を観ているほど笑える
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ブラック・ウォーター(2007年製作の映画)

2.0

実話に基づいたオーストラリア製のアニマルパニックムービー。
マングローブの奥地でワニと衝突したボートが転覆し、取り残された人々のサバイバルを描く物語です。
ワニのキャラ設定が特別巨大でも凶暴でも知性が
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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

2.5

前作に続く高評価でクローネンバーグのキャリアを再浮上させたバイオレンスドラマ。
少女の出産死に立ち会った助産師がその裏に潜むロシアンマフィアのビジネスを知ってしまう物語です。
暴力の闇に一度飲み込まれ
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殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

3.0

セルジオ・コルブッチによる異色のマカロニウエスタン。
西部劇らしからぬ雪深い町を舞台に、無法者の賞金稼ぎと声を失った凄腕のガンマンの対決を描く物語です。
トランティニャンのクールな振る舞いはヒーローと
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X-MEN2(2003年製作の映画)

2.0

人気アメコミ原作シリーズの2作目。
ミュータント滅亡の目論見を阻止しようと前作で対立した両勢力が共闘する物語です。
ミュータントの能力格差が大きく、どんなにウルヴァリンが主役然としてアクションを披露し
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クライモリ(2021年製作の映画)

3.0

カニバルホラーシリーズのリブート。
山奥で遭難した若者たちが得体の知れない恐怖に見舞われる物語です。
旧作からの改変要素を快く思われなかったようですが、前半のありきたりなスラッシャーものの設定が後半に
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裸のランチ(1991年製作の映画)

2.5

ウィリアム・バロウズの原作をクローネンバーグが独自の解釈で映像化した怪作。
麻薬に溺れる作家崩れの男が誤って妻を射殺してしまったことから奇妙な世界へ逃避する物語です。
意味不明なストーリーはテーマ的に
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スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

2.0

人気デスゲームシリーズを再始動させた通算9作目。
かつてのジグソウを模した猟奇的な殺人ゲームを捜査する刑事の物語です。
主演のクリス・ロック自ら持ち込んだ企画だという90年代のサイコスリラーものを想起
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野獣(2018年製作の映画)

3.5

オスカーにノミネートされたカナダ製の傑作短編。
2人の少年の遊びが思わぬ悲劇を呼んでしまう物語です。
幽霊もモンスターも、悪人1人すら出さなくともこれだけ恐怖を掻き立てられるのは、日常に転がるリスクを
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Curve(原題)(2016年製作の映画)

2.5

その特異な設定と意味深な展開が考察欲を誘うオーストラリア製の短編スリラー。
シチュエーションの秀逸さだけで短編としては勝ったようなもので、状況説明の無い短い尺でも直感的な恐怖を存分に味わえました。
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箱の向こう側(2018年製作の映画)

2.5

奇妙な箱が引き起こす恐怖を描いた短編ホラー。
目を離したら近づいて来るというだけの設定ながらうまく展開を作っていて面白かったです。
始めはギャグのようですし、どうにでも対処できそうなのですが、気が付け
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失われた朝食(2015年製作の映画)

2.5

朝のルーティンに囚われた人間の末路を描いた短編アニメーション。
柔らかな独特のタッチの絵柄は可愛らしく、決まり事が崩れた瞬間はクスリとできたのですが、そのユーモアが恐怖へと転換する時はゾッとしました。
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戦慄の絆(1988年製作の映画)

3.0

ジニー賞を総ナメしてカナダ映画の歴代ベスト10にも名を連ねるデヴィッド・クローネンバーグの秀作。
優秀な双子の産婦人科医が特殊な子宮を持った患者である映画女優と出会い、正反対な性格ながら完璧な補完関係
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