しょっちゅう焼酎さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

心と体と(2017年製作の映画)

3.8

心だけでも体だけでも無くて、心と体どちらも大事なんだと思います、結局は。

二人ともお互い不器用なんだもんな。
もどかしくも、ちょっとときめく不思議な大人のラブストーリーでした。

食肉処理工場で働く
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

3.5

「騙すと見せかけて騙さない。騙しやがってー!」
「騙されるもんだと思っちゃってんだ、会長…」

そりゃ、観てる人も赤星会長と同じで、すべてを疑ってかかって観てしまいますよね、このシリーズ。
それでもや
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

4.3

クズ男の挽歌。

温かくハートフルなあのシーンで終わると思いきや…。(THE ENDとか出るしさ)
いやいや、そうは問屋が下ろさなかった!
180度奈落の底に突き落とされる、この強烈な落差。まさに垂直
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.0

人間の3大欲求は食欲、性欲、睡眠欲と言いますが。
まぁそれにしても、人間の食に対する執着のおぞましさをまざまざと見せつけられました。
とはいえ、食べなきゃそのうち死ぬわけだから、やむを得ないのだけど。
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.0

たまたまだと思うけど、私の周りは母と娘は仲が良い家庭が多いのだけど、それも表面上や外面ではそう見えてるだけだったり、もしくは本当は母と娘の女同士って色々と難しい部分が多くて、こういう見るからにバチバチ>>続きを読む

ザ・ブルード/怒りのメタファー(1979年製作の映画)

3.7

デヴィッド・クローネンバーグ監督の狂気性をあらためて再認識した。
妻が統合失調症の設定なのかと思ったけど、それどころの話じゃなかった。甘かったです。
あと、ファザコン役の青年もかなり重症。

この監督
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

2.3

めっちゃ百合百合映画。
原作マンガ既読で楽しみにしてたけど、タバコ吸って包丁振り回してタンカ切っても、永野芽郁ちゃんはやっぱり永野芽郁ちゃんでした。
あまりヤサグレてないです。

神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.0

かつては、新作が出る度に買い漁り読み耽っていた夢枕獏さんの小説の熱烈なファンでした。
私も登山をやるし、ヒマラヤにも行きましたが(と言ってもアンナプルナトレッキングです)、あのとき観たあの等級や星座す
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連鎖(2018年製作の映画)

3.8

やるせなさと憤りでグチャグチャ。

主人公ソックの視点で見ればただ一つの救い、神父さんの存在が尊いものに思えがちだが、客観的視点で見れば、女性所長は自らの信念で正義を貫いているわけで。
それぞれのおか
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夕方のおともだち(2022年製作の映画)

3.0

SMの世界もSMやってる人の気持ちも全く理解出来ないと思いつつも、思わず笑ってしまいました。
とはいってもSMって、当の本人たちは決してギャグでやってるわけじやなくて至って真剣なんですよね。
しかも、
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

日本に生まれて良かった。真っ先にそう思った。日本人の美徳とモラル、ありがたや。
当然、日本にも貧富の格差問題etcはあるから語弊はあるかもしれないけど、世界の至る所で起きている暴動や内戦のニュースを見
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N号棟(2021年製作の映画)

3.0

「死恐怖症」、ですか?ふ〜ん、でも死ぬのって誰でも怖いんじゃないの??

言われてるよりは面白かったです。
ホラーとして観なければ。じゃ、何として観ればいいのかというと、良うわからんけども。

あと、
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

2.5

ゲイシャ、ハラキリ、フジヤマetc。
ショウ・コスギさんの出世作の「ENTER THE NINJA(燃えよ忍者)」のオープニングなんて、確か首都東京のテロップで映像は金閣寺だった記憶が。
まぁ、チョン
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エスター(2009年製作の映画)

3.8

9歳の女の子相手にこんな事いうのもオトナ気無いけど、何ちゅう極悪な性悪女なの。
と思いきや、その驚愕の正体が分かったらそんな事言っとる場合じゃねーわ、と。
最凶女。女ダミアン。

ペパーミント・キャンディー 4Kレストア(1999年製作の映画)

3.3

人生山あり谷あり。
もしあの頃に戻れたら。もう一度やり直せたら。
でもそれが出来ないからこそ、人生は貴重で尊いものなんでしょうね。
あぁ、切ない。

久々に名優ソル・ギョングさん観たけど、やっぱりこの
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.5

アレックス・ガーランド監督、先日観た「MEN」の衝撃が冷めやらぬうちにと思ったけど、あっちに比べたらこっちは相当マトモでした(笑)

美しくて、そして何よりも怖かった。そして哀しくもあり。
グロとか暴
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カリートの道(1993年製作の映画)

2.5

足洗って堅気になるっていっても、普通にマジメに勤め人をやるわけじゃ無いのね。
荒っぽくてマトモじゃない人達(今で言う反社)が出入りするバーの経営…、って全然足洗ってないやん。
レンタカー屋やるんじゃな
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X エックス(2022年製作の映画)

3.6

おぞましや〜。
見てはいけないものを見てしまった感があるけど、それを通り越して、老いと加齢の残酷さが哀れにも思えてきた。
いくつになっても色と恋は若さの秘訣なのかもしれないけど、ねじ曲がった執着は捨て
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.0

女性ボクサーの映画といえば、安藤サクラさんの「百円の恋」だけど、本作はそれとは全く違うベクトルで、まぁストイック。
ストイックスポーツの代名詞ボクシングを地で行くストイックさ。が、それでいて濃厚、濃密
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ベルファスト(2021年製作の映画)

2.5

主人公のバディくんが、純粋無垢で愛くるしくてかわい〜。
宗教的背景が不勉強の私には、それ以外には良さが分かりませんでした。

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.0

生理的嫌悪感&不快感MAXで、今年の胸糞映画No.1かも。いや、今年だけに限らないかもですね、これは。
ムカムカ感と軽い吐き気に襲われた。
この映画作った人達、狂ってます。マジ頭おかしーわ。
今後、潜
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人のセックスを笑うな(2007年製作の映画)

4.0

何て挑発的で攻めたタイトルなのかと思いきや。
間が絶妙。最高。
で、余白がメチャクチャ楽し〜。
やっぱりいいな、日本映画は。

しかし、男子大学生の20歳年上のあっけらかんとした奔放な人妻との恋愛って
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.2

最後は普通に良いお話です。
ただ、ジョゼの言動、あれ人として無いわ〜(笑)
恒夫くん人間出来てますね、素晴らしい。自分は人間小さいのかな、どうにも…。
後輩の女の子の方がよっぽどいいやん。でも、それを
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.6

毎度、考えたところでどうせわけがわからないのは最初から目に見えてるから、スゲー、それだけで楽しませてもらいました。
面白いのか面白くないのか良く分からないけど、面白かった。
とはいえ、考察も2周目も全
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.2

セリフのやり取りが優しくて、とても丁寧に作られているお話だと思いました。
でも私は、今泉力哉監督ならやっぱり「愛がなんだ」のあの毒っ気が一番好き。屈折してるかな。

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)

3.5

久々にキム・ギドク監督作品。
毎度の独特な摩訶不思議ワールドとはまた違って、静かに美しく、叙情的で哲学的な作品でした。
全編が、人間の人生と一生を暗喩するお話。

後半に出演する、監督の鍛えられた体と
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恋するけだもの(2020年製作の映画)

2.5

現在公開中の「愛してる」が、とても気になる白石晃士監督。
過去に唯一「ノロイ」だけは観たことがあるけど、このハチャメチャなパッケージビジュアルに惹かれた。

言葉を失う、トンデモBL。
ネジが外れたク
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成れの果て(2021年製作の映画)

4.2

全編これ「鋭利な刃物」、な映画。
常に不穏で、一触即発なピリピリ感が怖いよ〜。

硬派なトンガリ女優、萩原みのりちゃんの独壇場なのかと思いきや、出て来る人たちみんな尋常じゃない。
で、圧巻はお姉さん役
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

1.8

さすがにクローネンバーグ監督作とは言っても、やはり今観ればかなり地味。
超能力バトルって言っても、相手をにらみつけるだけで、睨みつけられた相手は鼻血出して倒れるだけ(笑)。何か特殊なエフェクトがあるわ
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お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

4.0

男も女も、どいつもこいつも超ウザいうじ虫クズどもの、シュールな青春ギャグ劇。
劇中どころかエンドロールにも劇伴は一切無し。
いや、笑った〜。でもこれ、つまらない人には全くピクリとも来ないと思います。
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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

2.0

難解でモヤモヤ。
考察深読みしたい方にはたまらないかも。
で私は…、もっとスッキリさせてくれ〜。
全然楽しめねー。

ラストレター(2020年製作の映画)

3.5

SNSの時代にあえてアナログな手紙のやり取り、文通というのは古き良き風情がありますね。

いとこ同士の娘二人の、ピュアなキラキラ感がとても美しい。
そして、松たか子さんも円熟味を増して良い旨味が出て来
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

1.8

何じゃこりや。
盗撮趣味丸出しやん。庵野秀明監督がド変態なのだけは良く分かった。全編キモいわ。
ただ、それだけ。

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

4.0

その昔に苦労してこの映画を作り上げたスタッフの方々には心苦しいのですが、ラストのブルース・リー本人の、塔でのファイトシーン以外は飛ばし観してもよいか…、と。ごめんなさい。

しかし、今観ても武術家李小
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.3

超越し過ぎやろー!
ありがとう、最高でした〜。

まぁつくづく、男ってのはクズ。
基本クズ。生物学的にクズ。
男性諸氏は多分この屁理屈アホダメ男4人の、どこかに共感するか当てはまるでしょう。
あ〜、ホ
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.5

犯人追跡時、チャドウィック・ボーズマンの走る姿がめちゃくちゃカッコイイ。
もはや美しくて芸術的。
と思ったら、逃げる黒人俳優もウソみたいな素晴らしいフォームやん。
おいおい、二人で陸上競技やってんのか
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