Osamuさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

Osamu

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アリエル王子と監視人(2015年製作の映画)

3.7

後からじわりと来た映画。

70分という短めの物語は、僕の予想を裏切り、心の直接的な表現をしないまま終わる。ツカミドコロが分からないまま終わってしまう。

帰りの電車で物語を思い返し、公式ページにヒン
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グッド・ストライプス(2015年製作の映画)

4.1

自分の友達同士が結婚するまでを眺めているような映画。

「こいつら変だけど、面白いよなあ」なんて。そんなことをつぶやいた時の地味な幸福感を、やっぱり地味に、たっぷり楽しめる。

この物語の中で、ちょっ
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ターナー、光に愛を求めて(2014年製作の映画)

3.1

ターナーの伝記的映画。

謎であった部分を創造し、ターナーの性質やエピソードを淡々と表現している。

いろいろ表現しているけど、それらを貫く主題は見出せなかった。

絵のような美しい風景も表現されてい
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バケモノの子(2015年製作の映画)

4.2

これ、傑作なのではないでしょうか。

どこかにあるバケモノのまち。その世界観に引き込まれる。

とにかく、色が絶妙。
そして、描写が美しい。

人間の世界からバケモノの世界に入っていくシーンの描写、ト
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フューリー(2014年製作の映画)

3.5

感想を書くのが嫌になる映画。

戦争に放り込まれた人間が見せる生きる術は美しいのか醜いのか。

どちらにしても感情移入などできるわけがない。

とても辛い。

それを分かっていながら作ってしまう作り手
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群青色の、とおり道(2015年製作の映画)

3.6

家族と故郷と、あの頃の約束の物語。

10年ぶりに故郷に帰る、というのはどんな感覚なんだろう。

自分も忘れてしまった10年前の約束を待っている人がいる、というのはどんな感覚なんだろうか。

自分の家
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予告犯(2015年製作の映画)

3.9

ただ、それだけのために、、、。

努力すれば、どんな苦難も乗り越えられる。
そう信じたいけど、努力さえ出来ず、どうにも出来ないことがある。

戸田恵梨香が扮する吉野捜査官が終盤で叫ぶシーン、よかった。
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.2

悲しい。悲し過ぎる。

正義はどこにも無いのか。
彼らから「息子」を取り上げる悪意の動機は何なんだ。意味が分からない。

悔しくて、悔しくて、ラストの彼女の歌声に涙が出た。

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.3

最後まで何も起こらなかった映画。

場面は車の運転席のみ、そこからの電話の会話だけで話が展開される、という実験的な匂いに誘われて観に行った。

だけど、場面も動かなければ、ストーリーの動きも無く、主人
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コングレス未来学会議(2013年製作の映画)

-

誰かヒントをください。
そう叫びたくなる映画。

実写からアニメに切り替わった後は、頭の中を整理できないまま場面が次々に入れ替わってしまった。

リアルの世界とアニメの幻想の世界が交差する感覚を楽しみ
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サイの季節(2012年製作の映画)

4.3

イラン・イスラム革命の前後に起こる理不尽な運命の物語。

この映画、好きだ。
詩と幻想的な映像での表現は解読が難しく、全てを理解できた自信は到底ないが、そういうことを飛び越して、好きだ。

全てのカッ
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シンプル・シモン(2010年製作の映画)

4.2

美しい映画。

ラストシーン、ガツンと来た。
シモンと同んなじ気持ちになったよ。
このシンクロ感、すごい。

最高の夜、シモンと仲間たちが素敵だった。

感想を書きながら、立て続けにもう一度観たい衝動
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雪の轍(2014年製作の映画)

3.5

自尊心を守るために何かを捨てる。そんなに大事なものなのか。
そんなイライラを3時間見せられた。

読み取れなかったものが多数。しかたないから、思い出しながら、長い時間かけて解釈していこう。その作業を楽
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約束の地(2014年製作の映画)

-

観客を迷い子にする映画。

消えた娘を探して荒野を彷徨う父親を、安全地帯側の覗き窓から眺めていたつもりが、エンドロールの赤い文字を見ながら、脱出不能の迷路を自分が彷徨っていることに気付く。

この感覚
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ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

4.0

映画は一人で観ることが多いけれど、これは誰かと一緒に観たかったと思った映画。

ストーリーはとても単純。でも惹きつけられちゃった。

ひとりぼっちが好きだけど、俺も逃げているのか。ベッカが自分に重なっ
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アベンジャーズ(2012年製作の映画)

3.2

ヒーローてんこ盛り過ぎてついて行けなかった。
予習すべきものが多過ぎてギブアップ。

ピクニック(1936年製作の映画)

3.5

瞬間の情動。
心のどこかにはりついたまま。

せつなくて、美しい。

オーバー・ザ・ブルー・スカイ(2012年製作の映画)

3.9

思いがけない出会い。
受け入れがたい痛み。

約束の地はあるのか。
私はそこに辿り着けるのか。

探し続けなければならない。
でも、期待すると裏切られる。

頭の中はいつも混乱している。
信念に従って
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明日になれば(2013年製作の映画)

3.0

祖国レバノンへの思いで作られたドキュメンタリー。

内戦、戦争といった外側の人間が持つ祖国に対するステレオタイプや、セクト主義という祖国が内側に持つ膿のようなものからの解放への願いが込められているそう
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.1

美しいマシンのチェイスが還って来た。
希望を捨てるしかない果てしない荒野でのチェイスが還って来た。

マッドな世界を楽しむ。ただ、それのみ。ニヤニヤしてしまう恍惚感。僕が映画に求める美しさのひとつの形
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ローリング(2015年製作の映画)

4.0

ちょっと説明不能なおもしろさ。
このスコアが適正かどうかも冷静に判断できない。

斬新なところは僕の力では何も言い当てられないけど、確かに新しいものを見た、と思う。

この映画を教えてくれたFilma
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きみはいい子(2014年製作の映画)

3.6

子どもを抱きしめる、親に抱きしめられる。
そこに起こることを、その感覚を思い出す映画。

自分も大人になったし、子どももある程度大きくなったから、今は抱きしめられることも抱きしめることも、ちょっと無い
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マッドマックス/サンダードーム(1985年製作の映画)

3.2

『怒りのデス•ロード』の予習、ラスト。

結構好きなストーリー。
でもマッドマックスではない。

2は1のマッド感をそのままに、強烈な世界観を生み出した。
3は2の世界観は引き継いだように思えるが、マ
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

3.8

引き続き『怒りのデス•ロード』の予習。30年振りで内容は覚えておらず、初見同然。

これ、面白い。
予習だけど、これで満足してしまいそう。

荒野に生きる部族。貴重な石油を守り、楽園を夢見る、という設
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.3

『怒りのデス•ロード』の予習に30年振りに観た。

記憶の中でイメージしてたのと全く違った。おそらく『マッドマックス2』の近未来の世界をイメージしてたんだと思う。あの世界観の前にこれがあったんだ。ちょ
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ベラ・ヴィータ(2013年製作の映画)

3.3

自分のルーツの国イタリアを旅し、何かを確信するサーファーの物語。

なかなか共感できなくて、物語の波に乗っかれなかった。
自身のルーツがイタリアではないからか。
インタビューで構成されているが故に字幕
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ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男(2014年製作の映画)

3.9

これでもか、これでもか、とジェームスブラウンを見せつけられる。

音楽とダンスを、それ以上に、歪んだ性根を。

あの傲慢さは最高の音楽を求める故だけではない。
ただ、そんな歪んだ天才に強烈に心を引き寄
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悪党に粛清を(2014年製作の映画)

3.6

ウェスタン、初めて見た。

この映画の感想を書こうとすると、全てウェスタンの説明になってしまう気がする。

無理矢理な理屈で町の調和をとろうとしている奴らに「お前達の正義は何だ」と吐き捨てたくなった。
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最強のふたり(2011年製作の映画)

3.9

大好きな友達との会話のような映画。

髭剃りのくだりは心に染み入る楽しさだった。その場に自分がいるかのように楽しんだ。

ドリスがとても魅力的。
パーティーで、クラッシックの生演奏のお返しにiPodで
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画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密(2012年製作の映画)

3.1

この時代の絵画が好きな人には、謎解き的な要素が面白いのかもしれない。ほとんど無知な私にはちょっと分からなかった。

モリゾの衣装を楽しんだ。

WISH I WAS HERE/僕らのいる場所(2014年製作の映画)

4.0

思い当たるフシがある。
そんな映画だった。

自分の子供を持つ頃には人生に確信を持っていると思っていた。
思い当たるフシがある。

大切だけど、踏ん切りをつける勇気が要ることは後回しにする。
思い当た
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ゼロの未来(2013年製作の映画)

3.9

どうしたらこんな世界が想像できるのだろう。
イマジネーションの世界に唯々圧倒された。

ひとの名前はうっとうしいから、誰でもボブと呼ぶボブ。そんなキャラクター設定ひとつとっても面白すぎる。

追憶と、踊りながら(2014年製作の映画)

3.5

英語を話せないロンドンの中国人女性。
夫に連れられて中国から移り住み、長い時を経ても英国を受け入れようとはしなかった。

作品の大半は対話シーンだが、彼女との対話は通訳が入らないと成り立たない。
通訳
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アイアンマン2(2010年製作の映画)

3.7

金持ちで天才で傲慢なアメリカンヒーロー。

説明不要の面白さ。

スーツの装着シーンが相変わらずカッコイイ。最初の方に登場するスーツケース型、シビれる。

そして、スカーレット•ヨハンソン演ずるブラッ
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たちんぼ(2015年製作の映画)

2.7

主人公の思いにより到達した結末。
表出された形が美しくなくて一気に冷めてしまった。中途半端さが美しくない。ここはもっとこだわるべきかと思うが、意図的な中途半端なのか。