Osamuさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

Osamu

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息ができない(2015年製作の映画)

3.7

サンドアートのアニメーション作品。
テーマとしているものを水を使って表現している。
つまり、砂と水で作られている。砂のさらさらとした質感は水に触れると失われるので、サンドアートには水は天敵のはず。その
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グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

3.8

黒人に対する理不尽な憎しみ、嫌悪、蔑み。それらは白人たちの内にあるはずのものを麻痺させ、暴力へと走らせた。

そんな鬱屈から抜け出し、自由を獲得するためのキング牧師の闘い。

人びとの思いが詰まった物
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エレファント・ソング(2014年製作の映画)

3.9

冒頭から繰り広げられる心理戦。行ったり来たりで話が前に進まない。それが果てし無く続くように思えた。頭の中は疲労困憊し、自分の心の置き場所が定まらず居心地の悪さを感じていた。

しかし、号砲となるシーン
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涙するまで、生きる(2014年製作の映画)

4.1

独立運動真っ只中のアルジェリアの荒野を舞台にした物語。

フランス人とアラブ人、二人の男の静かで強い生き方が、ただ、ただ美しい。

アルジェリアの広大な荒野の風景も、二人に似た光を放っているように感じ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.9

SF的ではないタイムトラベラーの話。
作品全体に、とてもおだやかで優しい時間が流れている。

過去や未来よりも今の自分を考えさせられた。
そして、両親兄弟との懐かしい時間も愛おしさと共に思い出された。
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アイアンマン(2008年製作の映画)

3.8

天才がテクノロジーを磨き上げ悪と戦う。たまらなくワクワクする。

スーツの装着シーンが最高にカッコいい。

OYAKO Present to the Future(2014年製作の映画)

3.7

親と子を一体でとらえる「親子」という概念は日本独特のものだという。その文化に魅せられて日本で親子を撮り続けているアメリカ出身の写真家のドキュメンタリー。

親からバトンを受け取り、子へバトンを渡す。
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海街diary(2015年製作の映画)

3.9

居心地の悪い場所にいても、耐えて生きようとする姿は美しい。
でも、安心できる自分の居場所を見つけられた人は幸せだ。
腹違いの姉妹たちとの生活は自分の居場所になるのだろうか。

庭になる梅での毎年の梅酒
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しあわせはどこにある(2014年製作の映画)

3.7

しあわせ探しの旅での出会いを綴る精神科医ヘクターの話。

旅先で出会う人びとにヘクターはしあわせについて問いかける。そしてその答えをノートに記していく。そういう作業は楽しく、映像でも面白く表現されてい
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アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生(2014年製作の映画)

3.8

おしゃれの上級者で、人生の上級者のおばあちゃんたちのドキュメンタリー。

「何かを始めるのに遅すぎることは無い」、「ひとに影響を与え続けたい」などなど、素敵な言葉が、生き方が全編に散りばめられている作
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ゲキ×シネ「蒼の乱」(2015年製作の映画)

-

ちょっと違うものにも挑戦してみようという気持ちで観に行ったが、映画とは全くの別物で、演劇ほぼ初体験の身には、置いてけぼりにされた感じで辛かった。

ただ、最後のカーテンコールのシーンでゾクッとなった。
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コーラス(2004年製作の映画)

3.9

悪童たちと、音楽家くずれの教師と、歌の物語。

少年たちが歌に引き寄せられたように、少年たちの美しい歌声に引き寄せられた。

あん(2015年製作の映画)

4.0

受け入れ難い苦境の中で自分はどう振る舞えるか。自分を肯定できるのか。

映画館を出た時に目に映った風景や人びとが輝いて見えた。

なんか、
励まされた。

ディオールと私(2014年製作の映画)

4.2

美しい、
美しい、
美しい。

クチュールを作り上げる人びとの美への突っ込み方が、魂が、美しくて涙が出た。

映像も、音楽も美しい。

セッション(2014年製作の映画)

4.2

最高に狂っていて、最高に気持ちいい映画。

自分が求めるものを容赦なく追求する。
傲慢。不遜。他人がどう思おうが、そんなことはどうでもいい。
そこにたどり着ければいい。自分の中に光った宝石をそのまま吐
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ザ・トライブ(2014年製作の映画)

4.0

言葉が無いから、ストーリーを読み取ろうと映像に集中する。
しかし、ストーリーは読み取れない。
次第に、ストーリーを言語化することはどうでもよくなる。

そして、主人公の感情が染み出てくる。

長回しの
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イタリアは呼んでいる(2014年製作の映画)

3.8

シーンの9割が映画俳優のモノマネ。

ゴッドファーザーを日曜洋画劇場の吹替で見ている世代には、そのモノマネが似ているのか似ていないのか全く分からない。
でも、会話のテンポに引き込まれクスッと笑ってしま
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.1

壮大。
希望を探しに行く人、待つ人。
お互いを確かめられないと、疑心が生まれたり、絶望してしまったりする。
でも、信じることができるのが、その人の強さなのかな、と思った。

故郷からの通信を見ながら
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.0

愛、怒り、葛藤、希望、うまくいかねぇ、うわぁあぁぁぁー。

おみおくりの作法(2013年製作の映画)

3.3

ひとの人生に、自分の仕事に、誠実に向き合った男の仕事と、人生を描いた作品。
誠実に「向き合った」というよりも「突っ込んだ」というべきか。
死者の人生を辿っていく中で、彼は何を思ったのだろうか。

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.0

正直、分からなかった。
現実と幻想との境目を行ったり来たりする映画と勝手に期待して見に行ったが、違った。
1台のカメラで撮影しているかのように見せるカメラワークは嫌いじゃない。

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

天才数学者の偉大で、悲しい話。

苦悩を背負いながらも、理解者を得て、ことを成し遂げる時がやって来る。その瞬間のスピード感と高揚感を携えた表現がたまらなく爽快だ。
しかし、それ以外の、物語の大部分であ
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パレードへようこそ(2014年製作の映画)

4.0

原題は『PRIDE』。
誰かのプライドを守るために闘う。
自分のプライドのために傷つく。

共感により生まれる力強さを感じる映画だ。

主人公の「攻めよう!」の掛け声に呼応して始まる独唱、そして合唱に
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.2

面白い。ワクワクする。

行ったり来たりする気持ちの揺らぎ。その境界線が分からなくなる、ある種トリップした感覚に導かれる。
一方で、一直線に突っ走る音楽の世界。
そのコントラストとハーモニーに引き寄せ
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