なんか細々としたところはよくわからんが、撮り方もキャラクターもめちゃおもろいのでよい。
クローネンバーグ的グロ演出はかなり抑制された感じで、ドラマを掘ってゆく映画であった。原作よりも生々しい描写は抑えられているらしく、まるで中世の古文書に出てくるような悪魔的図柄も相俟って、美しく、神秘的>>続きを読む
冒頭から映像美がガンギマリ。前半多少ダレたところもあったが、後半アクション、ドラマが盛り上がってきた。なにより、最後の最後まで、デニーロとパチーノが格好良い。
素晴らしい。一歩引いてみたらダサいんじゃないかという原色の多用、撮影の仕方が、なぜだかわからないがガンギマリである。本もふつうによい。人間になったときに、生の競争から脱落しなくてはならないのか。縛り上>>続きを読む
肉体の門で光っていたアヴァンギャルドな色彩美、舞台美が、ヤクザ映画とうまく絡んだ感じ。
五十鈴、野暮な女中的ポジションからいつのまにかファム・ファタール的な顔になっていて凄い。最後のシーンは力があった。
意外にも、人情をやっていく映画であった。女、5人いたか…?
「ほどよい恋なんてできやしないよ。歌さんの絵だってそうじゃあないか」
映画も映画ならではの重さ/軽さの描き方があった。ラストシーンがとても好き。個人的には、可愛がっている犬について、あなたよりもっと愛している、じゃなくて、もっとうまく愛している、云々というくだりが印象に>>続きを読む
造形美。特に水に対する拘りみたいなのはこの頃からあったのかなと思わせられる。こちらもスペイン内戦が効いてくるのは間違いないが、ホラーサスペンスの要素だけで十分に引っ張れる面白さがある。
劇場版では切り取られたシーンがあったような気がするが、確かにあそこは無い方が映画として美しい。
素晴らしい。
と同時に、手に職、銀行員は強いという事実を突き刺される。
それぞれの監督には、それぞれのニュー・シネマ・パラダイス的な作品があるのだと思うが、これがアレンにとってのそれなのかなと。現実を生きなきゃ、と簡単には口にできるが、それが結構曲者なのかしら。
あり得ないやろ、と思うことが、なぜかすっと入ってきてしまう不思議な映画。設定の妙と演技の力。水は神秘的でエロティックですね。
非常に濃密なヒューマンドラマ。冒頭、ほとんどセリフが無いのにあの引力、あの伏線は痺れる。
見るたびに深みが増す良作。なんといってもファンタジーとスペイン内戦を並行して描いたことが大きく、おとぎ話にすぎないという子供への批判は、そのまま、「神話」を掲げて戦争をおこなう大人への批判として機能す>>続きを読む
これは面白い。各人にとって最も必要な愛の形とは何かを考えさせられる。それが波のように姿を変え続ける限り、この映画にも終わりが無いのだろう。あるいは、死か。
当時からしたら画期的なのだろうが、どうにもシブい。いかにもな音楽の挿入といい、最後といい。
とにかく画面から滲み出す力が凄まじい。そんな危ういほどの力は、それをうまく包み込む家族の愛があってこそ昇華できたのだなあと思う。
長かったがウィノナライダーの可愛さでなんとか持ち堪えた。
良い意味で肩透かしの映画。軽妙にストーリーは進行してゆくが、何気ないところで戦争の重みが突き刺さる。