かさんの映画レビュー・感想・評価

か

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野獣の青春(1963年製作の映画)

4.5

なんか細々としたところはよくわからんが、撮り方もキャラクターもめちゃおもろいのでよい。

戦慄の絆(1988年製作の映画)

4.5

クローネンバーグ的グロ演出はかなり抑制された感じで、ドラマを掘ってゆく映画であった。原作よりも生々しい描写は抑えられているらしく、まるで中世の古文書に出てくるような悪魔的図柄も相俟って、美しく、神秘的>>続きを読む

ヒート(1995年製作の映画)

4.5

冒頭から映像美がガンギマリ。前半多少ダレたところもあったが、後半アクション、ドラマが盛り上がってきた。なにより、最後の最後まで、デニーロとパチーノが格好良い。

雨月物語(1953年製作の映画)

4.0

質感のある映画。女の幽霊系古典は好物なのでおもしろく見られた。

春婦傳/春婦伝(1965年製作の映画)

3.5

意外と直球の話。野川由美子が真木よう子に似てた。

肉体の門(1964年製作の映画)

5.0

素晴らしい。一歩引いてみたらダサいんじゃないかという原色の多用、撮影の仕方が、なぜだかわからないがガンギマリである。本もふつうによい。人間になったときに、生の競争から脱落しなくてはならないのか。縛り上>>続きを読む

東京流れ者(1966年製作の映画)

3.5

肉体の門で光っていたアヴァンギャルドな色彩美、舞台美が、ヤクザ映画とうまく絡んだ感じ。

殺しの烙印(1967年製作の映画)

3.5

この時代にこういう顔の女優がいるの、先見の明というか、ふつうに凄いな。

浪華悲歌(1936年製作の映画)

4.0

五十鈴、野暮な女中的ポジションからいつのまにかファム・ファタール的な顔になっていて凄い。最後のシーンは力があった。

歌麿をめぐる五人の女(1946年製作の映画)

4.5

意外にも、人情をやっていく映画であった。女、5人いたか…?
「ほどよい恋なんてできやしないよ。歌さんの絵だってそうじゃあないか」

存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)

5.0

映画も映画ならではの重さ/軽さの描き方があった。ラストシーンがとても好き。個人的には、可愛がっている犬について、あなたよりもっと愛している、じゃなくて、もっとうまく愛している、云々というくだりが印象に>>続きを読む

デビルズ・バックボーン(2001年製作の映画)

5.0

造形美。特に水に対する拘りみたいなのはこの頃からあったのかなと思わせられる。こちらもスペイン内戦が効いてくるのは間違いないが、ホラーサスペンスの要素だけで十分に引っ張れる面白さがある。

(1963年製作の映画)

4.0

可能態にある鳥たちが怖い。あと人間もけっこう怖い。

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.5

劇場版では切り取られたシーンがあったような気がするが、確かにあそこは無い方が映画として美しい。

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

5.0

素晴らしい。
と同時に、手に職、銀行員は強いという事実を突き刺される。

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

4.0

それぞれの監督には、それぞれのニュー・シネマ・パラダイス的な作品があるのだと思うが、これがアレンにとってのそれなのかなと。現実を生きなきゃ、と簡単には口にできるが、それが結構曲者なのかしら。

欲望の翼(1990年製作の映画)

4.0

このサラッと終わっていく感じがなんとも言えずよい。

紅の豚(1992年製作の映画)

5.0

豚になった経緯も、その呪いを解く的な話もほっといていく感じが最高ですね。

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

あり得ないやろ、と思うことが、なぜかすっと入ってきてしまう不思議な映画。設定の妙と演技の力。水は神秘的でエロティックですね。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.5

非常に濃密なヒューマンドラマ。冒頭、ほとんどセリフが無いのにあの引力、あの伏線は痺れる。

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

5.0

見るたびに深みが増す良作。なんといってもファンタジーとスペイン内戦を並行して描いたことが大きく、おとぎ話にすぎないという子供への批判は、そのまま、「神話」を掲げて戦争をおこなう大人への批判として機能す>>続きを読む

ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

4.5

これは面白い。各人にとって最も必要な愛の形とは何かを考えさせられる。それが波のように姿を変え続ける限り、この映画にも終わりが無いのだろう。あるいは、死か。

郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.0

当時からしたら画期的なのだろうが、どうにもシブい。いかにもな音楽の挿入といい、最後といい。

マイ・レフトフット(1989年製作の映画)

4.0

とにかく画面から滲み出す力が凄まじい。そんな危ういほどの力は、それをうまく包み込む家族の愛があってこそ昇華できたのだなあと思う。

大いなる幻影(1937年製作の映画)

5.0

良い意味で肩透かしの映画。軽妙にストーリーは進行してゆくが、何気ないところで戦争の重みが突き刺さる。

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