のんさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(371)
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STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

4.2

前作より一本の作品としてまとまった出来に

私は前作『STAND BY ME ドラえもん』もそんなに批判的な立場ではないが、原作のエピソードを羅列したかのようなダイジェスト感には一本の映画としての物足
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罪の声(2020年製作の映画)

4.4

エンタメ作だが単なる消費にあらず


昭和の未解決事件を題材にした『罪の声』は、ドキュメンタリー風に登場する人物たちの「声」を凄まじい勢いで見せていく、その前半だけでも十分に面白いのだが、後半は「今観
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.2

ジブリテイスト×Flashアニメの超クオリティアニメーション

Flashアニメみたいだと思っていたら、ホントにFlashアニメで作成されていた。ただし、私たちが小中学生に見ていた面白フラッシュの質で
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魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

4.1

おジャ魔女要素は薄いが、作品の魂は受け継いでいる


何を隠そう私は劇中の主人公のひとり、吉月ミレさんと(たぶん)同い年なので、完全に「おジャ魔女どれみ」リアルタイム世代である。「おジャ魔女カーニバル
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

4.5

おらたちおめだ

アニメやCGなどありとあらゆる出鱈目な手法が駆使されているのは、ウディ・アレンの『アニー・ホール』へのオマージュなのか、とにもかくにも沖田修一監督の最新作は不思議な大傑作である。
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.4

ドキュメンタリーとしては破綻、ホラー映画としては満点


香川の「選挙区で勝てない議員」である小川淳也議員の足掛け17年にも及ぶドキュメンタリー映画は、さて、不思議なことにおそらく大島新監督が本来意図
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.1

後半3割にバロメータが全集中


劇場版公開前の2週間でテレビシリーズを一気見した私は、原作の先の展開を知らないこともあり、非常に真っさらな気持ちで鑑賞できた。


テレビアニメの劇場版によくある、こ
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映像研には手を出すな!(2020年製作の映画)

3.9

死ぬほどめんどくせぇ


梅澤美波演じる金森氏を除く、登場人物が一方通行コミュニケーションを延々と繰り返す様は「死ぬほどめんどくせぇ」以外の何者でもないのだが、こうした違和感を吹き飛ばしてしまうほどの
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.2

「あいしてる」を知りたいのです

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」はテレビシリーズ、スペシャル、そして外伝を経た、ヴァイオレットの心の成長の正真正銘の最終章である。


主人公の心の成長は
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

4.2

大丈夫、まだ繋がっているからね


最近一気見した『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がアニメーションのなかで実写の様な表現に挑戦していたのに対し、『宇宙でいちばん明るい屋根』は、画の作りがアニメーシ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

クリストファー・ノーランのキャリア20年の総決算であり最高傑作

「現時点におけるクリストファー・ノーランの集大成」

10年前、『インセプション』を観た直後に自分が残した感想である。


『メメント
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

4.2


アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は一部で「神作画」と呼ばれていたことは知っていたが、何となく未見で、タイトルから「庭師の話?」と勝手に勘違いしているくらいには無知であった。



戦争の道
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日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.5


原田眞人監督のリメイク版も大好き、というよりそっちから入ったクチなので、比較してどうこうというのは言いづらいのだが、リメイク版と決定的に異なるのは「時代の空気感」だろう。


1967年の公開だから
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.9

コメディホラー


いまだに「『リング』の中田秀夫監督」と紹介されるあたり、代表作が20年くらい更新されていない気がするが、ここ数年の監督のフィルモグラフィでは、「ある意味」最高に面白い。


冒頭の
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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.1

ピクサーの「超」安全運転


スキマスイッチが日本版エンドソングで、魔法の石で身体を取り戻すといえば、すわ『鋼の錬金術師』が始まるかと思いきや、今回は全方位型に振り切ったピクサーアニメーションはさすが
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

3.8

善悪の対立を超えた決断の物語


「のび太の宝島」のキャプテンシルバーがそうであったように、脚本を執筆した川村元気は、今作のゲストキャラを勧善懲悪のような単純な対立構造でキャラクターを描いていない。
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シライサン(2020年製作の映画)

3.8

ダルマさんが転んだ


設定の凝りっぷりが気になって原作を調べると乙一先生が監督・脚本を兼任しているとのことで、納得の作り。


よくあるJホラーの亜種かと思いきや、意外にも誠実な作りになっていて、通
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

3.3

圧倒的リアリティの欠如


藤原竜也の当たり役となった実写版「カイジ」シリーズは、香川照之の怪演や伊勢谷友介の存在感など、非常に濃い面子に支えられていただけに、前2作はそれなりに楽しめた。


シリー
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.2

桑田とMattよりは似てるわ


古沢良太という脚本家は本当に器用な人で、現代社会の闇を描いた『外事警察』からその対極にある『コンフィデンマン JP』まで実に多彩なアプローチで楽しませてくれる。
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.3

一生懸命はかっこいい


各登場人物ごとにチャプターを区切る演出や、作品全体の構成は吉田大八監督の『桐島、部活やめるってよ』に非常に近い一方、中心が空洞のあちらに対し、この作品は小寺さんが真ん中にいる
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.5

際限ない暴力と神の怒り


『風の谷のナウシカ』と併せて観賞すると、この2つがありとあらゆる面で一対になっていることがわかる。


ナウシカで描かれた人間の傲慢さは、森を焼き尽くす際限ない欲望へと肥大
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.5

宮崎駿の全てが詰まっている

もはや説明不要の宮崎駿の代名詞ともいえる『風の谷のナウシカ』だが、劇場で観ると、テレビ放送では味わえない段違いの迫力がある。


なにより王蟲や巨神兵のその凄まじい巨大さ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

古典を大胆に再構築した圧巻の傑作


かつての名作たちに現代的要素をくっつけて映画を作る手法は近年のディズニー映画でやたらと多用されている。


そうした試みや作品の完成度の是非はさておき、『アラジン
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.2


このクソみたいな世界の片隅で


レイシズム、人種差別の問題は現代社会に深い影を落としているが、こうした問題は(特に米国では)時代が変わっても形を変えて続いている問題なのだろうと思う。


なぜそう
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.4

時空超越コメディ


『サマータイムマシンブルース』や『曲がれ!スプーン』などの原作で知られるヨーロッパ企画が、初の長編劇場映画に挑戦した本作。


舞台ではこれまでも時間をテーマにした作品を披露して
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21世紀の資本(2017年製作の映画)

4.0

トマ・ピケティ教授の『21世紀の資本』は、経済学の専門書としては、異例の大ベストセラーとなり、私も本を購入した口だ。

不思議なことに全部読んだという人にはまだ2人ぐらいしか会ったことがない(わたしも
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.3

もう、はじまっているからね


2020年の東京五輪を当てたり、また劇中で中止に触れたりと一部で予言の書とも言われているカルト的傑作だが、30年以上の前の作品とはとても思えないとんでもないパワーに圧倒
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.3

【4DX字幕】【映像2D】


公開当時に観た時は周りの評価に対して、いまいち乗り切れなかった記憶があるが、多くの熱狂的ファンを獲得したことは間違いない。


それだけでなくキネマ旬報ベストテン第一位
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コンジアム(2018年製作の映画)

3.6

前振りが長い


心霊スポットに足を踏み入れた若者が危険な目に遭う、というのフォーマットはどうやら日本のホラーだけではないようで、韓国発のホラー『コンジアム』は、王道展開ながら中々に怖い映画に仕上がっ
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.0

そんなこと作る前に考えときなさいよ!!


第一作はタイムリープものの新機軸を打ちだしていたが、続編となる本作は、安易なヒット作の続きでは決してない。


作品のプロットはより複雑になり、スケールはよ
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.8

タイムリープ×ホラー=面白さの螺旋攻撃



『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『バタフライエフェクト』など、タイムリープものは既に開発し尽くされたジャンルではあるが、『ハッピー・デス・デイ』はそこ
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イソップの思うツボ(2019年製作の映画)

2.9

ヒロインは可愛い


『カメラを止めるな!』のクリエイター陣が再結集したというふれ込みだが、作品のクオリティも驚きもほとんど全てが劣っていると言わざるを得ない。


そもそも作品自体に高揚感が溢れてい
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影踏み(2019年製作の映画)

3.7

鏡写しの心理ミステリー


ミュージシャン山崎まさよしの3度目の映画主演作は『月とキャベツ』でタッグを組んだ篠原哲雄と横山秀夫の連作短編の映画化。


元地方新聞記者の横山秀夫は、県警キャップの経歴を
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

この国の民主主義は形だけでいいんだ


ちょうど一年前に『バイス』を観た時に「日本でもこんな映画が作れたなら〜」と呑気に思っていたが、それほど間をおかずに『新聞記者』なる映画が誕生した。


東京新聞
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

4.0

軽やかに描かれる女性の自立


女性キャラクターの魅力という点では、マーベルよりもDCが圧倒的に強い。



ワンダーウーマンとハーレイ・クインはその中でも際立っているが、どちらも現代の女性を象徴して
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.5

世界線何本あるのよ


『ターミネーター』シリーズは、爆発的なヒットを記録した2作目以降は低迷を続け、「正統な続篇」と位置付けられた作品が複数存在する。


もはや何がなんだかさっぱりで「世界線多すぎ
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