AiSasakiさんの映画レビュー・感想・評価

AiSasaki

AiSasaki

暗殺の森(1970年製作の映画)

4.2

地下室のショットの美しさ!

迷走気味なメインキャラクターの姿とは対照的にバチッと決まった構図。そのバランスがあるから成り立つのかも。

スペースマン(2024年製作の映画)

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未知の生命体が主人公のことを「痩せた人間」って連呼するのが好き。

生きる(1952年製作の映画)

4.2

前半の体験記と後半の会話劇の構造が面白い。

同時に、物語の普遍性にも脱帽。

イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.3

これだけ美しい言葉がたくさん出てくるにもかかわらず、音楽や映像が負けていない。

陰影が非常にうまく使われていて、特に暗闇に浮かぶ各々の顔が印象に残る。

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.4

子供から見た世界の切り取り方が非常に面白い。また村の生活や文化、価値観などが垣間見えるのも良い。

子どもと大人のコミュニケーションの齟齬には、イランという国とそこで暮らす市民の関係が暗に示されている
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.5

ラストの「地平線はどこにある」にすべてが集約されるのが本当に気持ちいい。

映像を撮るという行為がどのようなものか、主人公(スピルバーグ)の経験を通して私たちに突きつけられる。それは時として悲しみや虚
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

平山の生き方は、「経済的な豊かさ」や「物質的な豊かさ」から距離をとっているように見える。また本作そのものも外から見た“日本的”な美学を全面に押し出して作られている。そこに観客は羨望や美しさを感じるわけ>>続きを読む

アラバマ物語(1962年製作の映画)

4.2

ツグミを撃つことと野犬を撃つことの違いは何か?

限られた状況の中で選ばざるをえない私たち。

相対主義でもなく冷笑主義でもなく、何か答えがあるはずだと思える映画。

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.6

車上生活の人々の語りが差し込まれることで、鑑賞者は生活の奥にある「生き方」や「自由」と向き合うことになる。

感傷的でもなく、ドライでもなく、それぞれの人生につかの間触れる監督の力量が素晴らしい。
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.5

登場する一人ひとりの人生をそのまま受け止める。不器用に、しかし全力で生を全うする彼らを愛おしく思う。

「食べていける?」
「毎日イモだ(small potatoes)」
「いいわ」

あまりにも美し
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アンダーグラウンド 4K デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

4.4

錯綜するストーリーが「地下」という装置によってつながる。

圧倒的な力で3時間引きずり回される映画。

逆さまのイエスキリスト像の周りを、燃える車イスが回り続ける。

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