菩薩さんの映画レビュー・感想・評価 - 56ページ目

あとのまつり(2009年製作の映画)

3.0

人は悲しいくらい忘れていく生き物…のミスチル感&ゲップでみんなにSay Hello〜!のスチャ&オザケン感。昔あの辺りで「渚音楽祭」なる祭りがあった事を俺は一生忘れない。早割チケット2000円でジェフ>>続きを読む

あさつゆ(2015年製作の映画)

2.5

去年の夏、誰かと線香花火がしたくて買ったのだけど、結局誰とも線香花火が出来なくて、そいつは今も俺の部屋の片隅で、今や遅しと出番を待ち続けている。下駄で花火をするのは危ない、火種が落下して大火傷負った事>>続きを読む

家にあるひと(2019年製作の映画)

3.0

やっぱり赤児には犬だと思うし、老婆には猫だと思う。落ち葉一枚許さぬ圧倒的なホウキ捌き。猫はいつだって正義。家にありなさいよあなた達も。

https://vimeo.com/372291124?ref
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女の復讐(1989年製作の映画)

2.5

フランスの安達祐実ことイザベル・ユペールとフランスの水原希子ことベアトリス・ダルの百合映画(嘘)。死んだ男の妻であるユペールが愛人であるダルの元に突然「俺やでっ!」って現れて同じ男を愛した者同士友達に>>続きを読む

still dark(2019年製作の映画)

4.0

この時間に観るには飯テロ過ぎて腹減ってこの後俺はきっと寝れないだろうが悔いは無い、素直に感動しまくってしまった。目が見えないのに料理人に?そんな風に思ってしまった自分に鉄拳制裁を加えたい、そうやって彼>>続きを読む

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.5

この作品に「自己犠牲」なる表現を与えて理解しようとする試みが正直自分にはよく分からない。確かに『バタフライ・エフェクト』の様にタイムトラベルを可能とした主人公が未来へ行き、自分が生きていると他の多数の>>続きを読む

ももいろそらを(2012年製作の映画)

1.0

女子高生が画面に映ってさえいれば喜ぶおっさんがいっぱいいると思ってるおっさんの発想が気持ち悪過ぎる。どう考えても30分以内に収まる内容をJKの「何気ない日常」で希釈してるだけ、味がしない。モノクロ、時>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.1

もはや働きたくても働けない人が増えている状況の今、改めて働き過ぎて頭がおかしくなる映画を観るのもなんだなと思ったが…面白いもんは面白いのだから「Smile」が止まらんてなもんで。最近の細野さんは如実に>>続きを読む

生贄夫人(1974年製作の映画)

3.7

幼児性愛、SM、スカトロ、緊縛、強姦、剃毛、浣腸、スワッピング、青姦と、異常性癖詰め込めるだけ詰め込んでみました感が素晴らしい。とにかくエッチだし倫理的にもNGだろうけど、ギッチギチに縛られた谷ナオミ>>続きを読む

パリところどころ(1965年製作の映画)

4.3

①ジャン・ドゥーシェ監督「サン・ジェルマン=デ=プレイ」

二人のジゴロと一人のアメリカ人留学生。ベントレーにオシャンなアパルトマン、大使の息子と嘘付きナンパ師、だが本当は全員嘘つきかもしれない。水溶
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コジョーの埋葬(2018年製作の映画)

3.0

60分くらいよう分からん話やなぁと思いながら観ていたが、ラスト20分でしっかり話の筋が通っている事が判明した。現代映画にありがちな一方的な作品では決して無くて安心したし、自分が普段如何に形式ばった物に>>続きを読む

チャーハン(2019年製作の映画)

3.0

きみの鳥は歌えない。チャーハンって食いたいって言うより作りたいもん。エヴァのちんこの隠し方。家帰ってからうがいも手洗いもせず、風邪気味だと言うのにマスクもせずにくしゃみを撒き散らす、このタイミングで観>>続きを読む

おるすばんの味。(2017年製作の映画)

2.5

カレーなる成長、って俺が言わなきゃ誰が言うって感じだろうから言っておく。安心しろ、もはや失う物など何も無い。おかんのカレーが世界で一番美味い説は確かに信憑性が高い。翌日から仕事どうすんだとは思うが、彼>>続きを読む

偽りの晩餐(1987年製作の映画)

4.2

「この映画はすべてがフィクションでは無い」とのことであり、おそらく「彼」が見てしまった真実の部分と、彼が見てしまった虚構の部分、むしろ彼が見たくなかった真実と虚構の部分とが様々に組み合わさっている映画>>続きを読む

白い指の戯れ(1972年製作の映画)

4.0

荒木一郎→ルパンだから、伊佐山ひろ子はわざわざ峰不二子みたいなボンテージに着替えてスリの練習してんのかな?奪われたくなければ奪う側になれ、処女を「奪われた」少女は奪う側にはなり切れずお縄。剃刀でスーッ>>続きを読む

東京少女(2019年製作の映画)

2.0

滑舌が鬼(って早くしてんのか)。集中力が長時間持続しない人にはこのくらいの駆け足の方がいいのかもしれんが、こういう事はもう25年前くらいに庵野がやってんじゃないかと思った。私沢山の人とSEXしてますけ>>続きを読む

花に嵐(2015年製作の映画)

4.1

1986年園子温『俺は園子温だ!!』PFF入選、そんで2016年にこれが準グランプリなのか。鮮烈な自己紹介、いや自己宣言映画、完成度で言えば園子温なんかとは比べ物にならないと思う。だが大学のサークルに>>続きを読む

気のいい女たち(1960年製作の映画)

4.0

シャブロル版(架空)OL日記inパリ@家電量販店。9〜19時の勤務ってほぼ俺と同じで、俺は毎日雨上がりのミミズの様に萎れて家まで直帰するけど、彼女達は日中の鬱憤を晴らすかの様に夜の街へと繰り出していく>>続きを読む

バチアタリ暴力人間(2010年製作の映画)

2.0

流石に粗過ぎるんじゃないか…いや、狙っての粗さなのかもしれないが、内輪感が強すぎてちょっと無理…撮影は楽しかったんだろうなぁって気がする…。特に得る物も無ければ感想も無い、暇つぶしにはなる、狂い咲きサ>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

ジェシカ・チャステインの事務的かつ情熱的な性行為がえっち過ぎて思わず俺がパロディAV撮るなら邦題の後に「コキ」の二文字を足してPTA『ザ・マスター』のあの名シーンのオマージュを入れるなとか考えてしまっ>>続きを読む

ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン(2004年製作の映画)

3.5

スクエニが技術の粋を集め拵えた壮大過ぎるDOCOMOのPR動画及び究極のマザコン&中二病ムービー。自分でもなんで今更観直してるのか全く意味が分からないが、最近謎にFF7(ないし8)やりたくてプレイ動画>>続きを読む

悪党(1988年製作の映画)

2.0

主人公のテンションが高過ぎて不安になるし、ペレストロイカいじりが凄すぎて大丈夫なんか…?と思った。最後何あの手作り天国感…スモーク焚き過ぎやろ…。これは結局何を言いたかったんだろ…ペレストロイカとは(>>続きを読む

戦火を越えて(1965年製作の映画)

4.1

ガチギレ爺さんの最前線物語、YOUは何しに戦場へ?息子を訪ねて三千里ムービー。戦争とはジジイが始めておっさんが命令し若者が死ぬ、若者が死んだ後の世界では女性と子供が苦しみ、痛手を負った国は回復に何世代>>続きを読む

秋のマラソン(1979年製作の映画)

3.4

冒頭のエスカレーターは『私はモスクワを歩く』の世界と地続きである事の示唆?だとしたら「お前…変わっちゃまったなぁ…」と嘆くしかないが、それに対しての前作が『嘆くな!』なわけか(なはず無い)。 

東出
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

4.2

ちょっと男子ぃ…。いやマジでなんなんだ、変な映画過ぎるけど俺の人生に足りない青春の全て(オナニーを除く、むしろ余ってる)が詰まりすぎてて心が死んだ。にしてもなんなんだ、絶妙にずっとダサいし、『ファイト>>続きを読む

スプリング・ブレイカーズ(2012年製作の映画)

3.0

色とりどりに咲き誇る極端に布面積の狭いビキニとそこから溢れんばかりの、いやむしろほぼほぼ溢れているおっぱいに贅沢過ぎる太腿の詰め合わせ。俺が観たかったのはこれなのでは…?そして二宮健が『チワワちゃん』>>続きを読む

自由が丘で(2014年製作の映画)

3.5

無地のポケット付きTシャツをさらりと着込んでダボっとしたイージーパンツを履き込めばそれだけでどうにかなる加瀬亮と、それするとただのおじさんと化す俺との違いは一体なんなんだろうと小一時間考えた挙句、そう>>続きを読む

蜘蛛巣城(1957年製作の映画)

4.1

ずっと面白いんだけど、三船も山田五十鈴も「うん、一回ちょっと落ち着こう」って思ってしまう。にしても山田五十鈴が発狂するとこめちゃくちゃ怖いが、終盤に進むにつれ「笑っちゃいけない」感が強まる。予言者ババ>>続きを読む

ガン・ファイター(1961年製作の映画)

3.9

ホークス『赤い河』ばりの牛追い×えっちな人妻→45分後に未亡人=最強、の計算式が成り立つ。ホークスが1万ならこっちはたかたが1000ぽっちだが、チョロい人間なので画面を牛でギュウッと埋め尽くされればモ>>続きを読む

舞踏会の手帖(1937年製作の映画)

4.0

未亡人の元カレ探訪記、「私のこと一生愛するって言ってたあの人達、今どうしてるかしら?」編。ちなみに男が元カノに久しぶりに連絡を入れる目的の99%は「手っ取り早く一発ヤリたい」でしかないので、その気がな>>続きを読む

チェルノブイリ・クライシス/史上最悪の原発事故(1986年製作の映画)

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↓忙しい人の為の『チェルノブイリ』

https://youtu.be/G8E13GEk6yU

↓ついでにこちらも

https://vimeo.com/34250306


白く感光し、カリカリ
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私の少女(2014年製作の映画)

3.6

今泉力哉『his』の対極であり『万引き家族』と『偽りなき者』の中間。はっきり言って米とおかずの比率がまるで合ってなくて、米が…米をくれ…ってなるし、様々な社会問題を提起したいのか、それとも他人のギリギ>>続きを読む

コロンバス(2017年製作の映画)

4.4

「コロンバスを観たンデス」の一言を言いたいが為に観た、という訳ではない。むしろ予告の時点で太腿映画大賞ノミネートのかほりをビンビンに嗅ぎ取ったが為にその確認作業を兼ねてという方が目的としては強い。結果>>続きを読む

田園詩(1976年製作の映画)

3.9

ロメールの作品内にブラジャーの概念が無いのと同様に、イオセリアーニの作品内には基本ストーリーも無ければ説明責任も無い事が多い為、時には今の何だったんだ?を繰り返す必要もあるが、この作品は特に感覚的には>>続きを読む

嘆くな!(1970年製作の映画)

3.0

ソ連版の酒飲み音頭みたいな映画、とりあえずこのおっさん達酒飲んでどんちゃんしたいだけでしょ…感が否めない。スラップスティックと言えば聞こえは良いが、辛うじて前後の繋がりがある以外は全体としては統一感の>>続きを読む

名もなき生涯(2019年製作の映画)

4.0

この国を取り巻く糸井重里を頂点とするゆるふわ全体主義の正体が何かと言えば協調性などでは無く無責任である事は明白であるが、そんな糸井氏も絶賛のあの未曾有の悲劇から10年も経たぬうちにそれを感動に置き換え>>続きを読む