love1109さんの映画レビュー・感想・評価

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金沢在住の映画好き。http://d.hatena.ne.jp/love1109/

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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.5

なぜあんなにもパンクロックに魅せられたのか。それはきっと、なぜかそこに「美しさ」を感じてしまったからなんだろうと思う。遠い惑星からやってきたカルトに属する彼女と、パンクに夢中な少年との恋。あまりに奇想>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

初めてサリー・ホーキンスという女優を知ったのはマイク・リー監督の「ハッピー・ゴー・ラッキー」だった。その頃から抜群の存在感を放っていたけれど、まさか9年後、ヴェネツィア国際映画祭とアカデミー賞をともに>>続きを読む

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.8

だらしなく、自分勝手で、いとも簡単に流されてしまう。そんなイタくクズな彼らをなぜかとても愛おしく感じてしまう。不器用で、どうしようもなく痛々しい恋愛のリアルが、いつまでも余韻として残る稀有な映画だった>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.0

シンプルで、力強い、歌と踊りの圧倒的な力。人を喜ばせる、人を楽しませる、その語源にある「エンターテイメント」の真髄が、伝説の興行師P.T.バーナムの人生をベースに、ぶっちぎりのクオリティーで描かれる。>>続きを読む

笑う故郷(2016年製作の映画)

3.7

絶対的なものなど何ひとつない。高尚と低俗、賢明と愚劣、尊敬と軽蔑は、いずれも紙一重。このアルゼンチンとスペインとの合作で生まれた映画は、決して一面で捉えることのできない人間の多面性、複雑な感情のひだを>>続きを読む

獣道(2017年製作の映画)

4.1

いい映画だった。行き場のない少年と少女のセンチメンタルな恋愛映画としても、カルト、宗教、ヤンキー、AVといった、誰にも知られることのない(ほんとうのところを誰も知ろうとはしない)世界の中で、もがきなが>>続きを読む

立ち去った女(2016年製作の映画)

3.6

3時間48分という上映時間が、長いのか、短いのか、それはわからない。ただ、その中に、想像力を限りなく駆り立てる、人生の悲しみや苦しみが、すべて表現されていた。平均で5~6時間、ときに10時間を超える映>>続きを読む

光と禿(2016年製作の映画)

3.5

ややスベり気味のタイトルに惹かれて観てみると、パンツ一丁のハゲのおじさんが、打ち込みされた音源にあわせてポエムを叫んでいた。下ネタのナポレオン、本人役で出演のクリトリック・リスのスギムさん。ヒロインの>>続きを読む

ギミー・デンジャー(2016年製作の映画)

3.6

殿堂入りのセレモニーにて「音楽は人生であり、人生は商売ではない」とパンクのゴッドファーザーは語った。ジャームッシュが引きだした一つひとつの言葉には、一切のブレがなく、ロックとは生き様であるということを>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.6

仁をもって義をなす、義によって仁を尽くす。結局のところ、「アウトレイジ」シリーズは、いずれも、義理や人情がまったく意味をなさない現代に抗いながら、頑なに「仁義」をつらぬき通そうとする男の物語だった。主>>続きを読む

ブルーム・オブ・イエスタディ(2016年製作の映画)

3.6

ナチスの戦犯を祖父にもつ男とその祖父に祖母を殺された女。心に傷を背負ったまま、悲惨な過去を乗り越えようとする、かつてない愛の物語は、どこかほろ苦く、そして、切ない。私たちが決して忘れてならないことは、>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.8

必死だった。超一流の俳優たちの、一つひとつの台詞、一つひとつの表情、一つひとつの仕草に、心がぐちゃぐちゃにかき乱され、物語についていくことに、ただただ必死だった。その根底にある「怒り」。それでいて、喜>>続きを読む

(2016年製作の映画)

3.5

まほろ駅前シリーズの原作者・三浦しをんの振り幅! じくじくと化膿したような過去の罪を共有してしまった幼なじみ3人の、どろどろと愛憎が渦巻いている感情と、ひりひりとした人間関係。暴力への欲望と連鎖。ヒト>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.2

胸が張り裂けそうだ。「無償の愛」というものが、もしも本当にあるのだとしたら、きっとこんな風に、哀しくて、哀しくて、やりきれないものなんだろうと思う。人生のほとんどはハッピーで終わらない。それでもなお、>>続きを読む

ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.4

企業は宗教に似ている。利益を追い求める熱狂の渦の中にいると、視野はどんどんと狭まり、終いには、渦中の人間を盲目にしてしまう危険をはらんでいる。忘れてならないのは、一歩ひいたところから、冷静かつプレーン>>続きを読む

ユリゴコロ(2017年製作の映画)

3.5

狂気と愛は共存することができるのかということを野心的に描いた映画。吉高由里子、松山ケンイチ、松坂桃李ら、キャストが織りなすフィクションが、人間のリアルを浮き彫りにする。天才・吉高由里子はやっぱりいいの>>続きを読む

50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

4.0

傍目にはめちゃくちゃにみえても、当事者同士はちゃんとわかりあっている。思い返せば、あの頃、毎日が「冒険」だったんだなぁと思う。そうだ。「年月を過ぎても決して古びることのない、特別で大切な思い出」こそが>>続きを読む

パパのお弁当は世界一(2017年製作の映画)

3.6

お弁当をつくる。わたす。食べる。空になった弁当箱をかえす。その繰り返し。そんな毎日のやりとりが、最もシンプルだけど、最も強く、最も深い愛情の、何よりの証なのだ。この映画をつくろうと思った人たち、当初1>>続きを読む

ポンチョに夜明けの風はらませて(2017年製作の映画)

4.0

やらなきゃいけないことも、やるべきこともなんにもない、ただ何となく過ごしていた無為な日々。それまで考えたこともなかった「青春」をふと意識した瞬間に、その終わりは突然にやってくる。これはまるで線香花火の>>続きを読む

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.9

クストリッツァを初めて知ったのは、確か「黒猫・白猫」だった。そのスクリーンから溢れんばかりの「いのちの躍動」に、ただただ圧倒されたことを今でもはっきりと覚えている。あれから20年近く経ってしまったけれ>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

3.7

怖いのは疑いを持たなくなるということだ。慣習、常識、当たり前。変わらないということが、いかに進化を妨げるものであるかということをこの映画は教えてくれる。人種差別に負けなかった黒人女性たちもスゴイが、偏>>続きを読む

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

3.8

「凛とした美しさ」とは何か。絶望的な状況に追い込まれても、立ち止まらない、振り向かない。前に進む。人知れず涙をみせることはあっても、やがて、孤独をも正面から受け入れる。経済的にも、精神的にも、他者に依>>続きを読む

裁き(2014年製作の映画)

3.7

世の中を、注意深く、細やかに見ていないと、こんなにも社会を鋭く洞察する映画はつくれない。言語も、階級も、文化も、宗教も、まったく異なる人々が、裁き、裁かれる下級裁判所の現場を描くことで浮き彫りになる、>>続きを読む

プラネタリウム(2016年製作の映画)

3.5

ちょっとしたボタンのかけ違いで、人の一生は驚くような展開をみせる。人は見たいものを見たいようにしか見ることができない。そんな曖昧模糊とした人生の断片をニヒルスティックに、それでいて、ファッショナブルに>>続きを読む

しあわせな人生の選択(2015年製作の映画)

3.8

友というのは特別だ。家族や恋人ほど近しくはないけど、かといって、離れていても、いつも寄り添ってくれてるような。言葉を尽くさずともわかりあえて、どんな選択をも、受け入れ、応援してくれる。末期癌で死にゆく>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

大切なのは、真実か、人間か。最強のキャストとスタッフ。この日本映画史上、屈指の心理サスペンスには、司法を超える人間の哀しみと深みが、圧倒的なクオリティーによって表わされている。それにしても、その緻密さ>>続きを読む

ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

3.8

自分が生きていく場所も、自分が生きていく術も、自分自身で選ぶという自由。そのかけがえのない尊さをマニラのスラムに生きるストリートチルドレンが教えてくれる。お金も、家も、家族も、そのすべてがなくても、自>>続きを読む

映画ドラえもん のび太の宝島(2018年製作の映画)

4.0

映画バカの父親とは違い、今まで頑なに暗闇を嫌がっていた息子が、突然「映画に行きたい」といったので劇場へ。大きなスクリーンで観る「映画ドラえもん」はやっぱり最高。ジャイアンの男気に、スネ夫の実はいい奴っ>>続きを読む

さよなら、ぼくのモンスター(2015年製作の映画)

3.5

抑えようとも抑えきれない気持ちと、その衝動を、オリジナリティ溢れるスタイリッシュな映像で表わしたカナダ映画。自らのセクシュアリティを自覚することで芽生える葛藤と、その受容が、痛々しいほど繊細に描かれる>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.1

SFとしても、アクションとしても、そして、ラブストーリーとしても超一級。「地球侵略」というハリウッド的な物語を、こんなにも不思議に、こんなにも独特に描くなんて、これは黒沢清監督にしかなせない業だ。ハラ>>続きを読む

いつも心はジャイアント(2016年製作の映画)

3.7

主人公リカルドが生きる現実はとても厳しい。神はなぜ、こんな試練を彼に与えたんだろうというくらいに。それでも「何かすべてを超越したものがあるという希望を提示したいと思った」とヨハネス監督はいう。生きる。>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.0

変わり映えのない日々を生きているようで、一日としてまったく同じ日は存在しない。過ぎ去っていく日常も、瑞々しい詩人の言葉によって、それはかけがえのない、夢のような毎日となる。見逃しているもの、消えていく>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.2

「ドブネズミの詩」にある「馬鹿なら馬鹿なほどカッコええ、駄目なら駄目なほどカッコええとか、 そういう世界ってあるんよ」という言葉に支えられて生きてきた。おならをし続ける死体。この映画は、くだらない妄想>>続きを読む

バンド・エイド(2017年製作の映画)

3.3

理由あって喧嘩の絶えない夫婦がバンドを結成。言葉で、態度で、わかりあえないとしても、音楽でなら、わかりあうことができる。一緒に音を出すことで、音を作ることで感情を共有する、ロックンロールは最強のコミュ>>続きを読む

聖杯たちの騎士(2015年製作の映画)

3.7

マスコミの前には一切でてこない巨匠テレンス・マリック。その詩的かつ抒情的に綴られる映像の連なりが、観る者に、まさしく唯一無二の映画体験を齎してくれる。富と名声を得ても虚無感に苛まれる男の彷徨。その刹那>>続きを読む

幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.1

誰にでも、見て見ぬ振りをしているもの、気づかぬふりをしているものはある。そのことといずれ、真正面から向き合わねばならぬとき、支えになってくれるもの、力になってくれるものは、血が繋がっていようがいまいが>>続きを読む

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