美大生のつくった「ごっつええ感じ」。明らかに松本人志フォロワーなんだけど、のちの松本映画の失敗を先取りしてもいる。
B面はけっこうおもしろい(笑えはしない)。謎のクリーチャーが出てくるパートはどれも>>続きを読む
自分なりに戦争をやり直して、ようやく男になったんで、晴れて好きな女と結婚できます!という、けっこう古い話。擬似家族とか扱ってるわりには。
観客がひととおり見てきた経緯を神木さんが口頭でわざわざ説明し>>続きを読む
水道橋博士が怪演。現実の彼にものすごく遠くて、ものすごく近い役。本職の俳優じゃない人間の異物感もよかった。キャスティングの妙だ。
だいぶ手前でブレーキ踏んでるな、という感じ。「言語化してくれてありがとう」の先の、個別具体的な新しい関係までは映像化しない。構造を反転させて、現実のフレームを意識させるところまでで止まっている。
自>>続きを読む
大枠は『不思議の国のアリス』なんだけど、「穴」に落ちるまでが長い。
是枝監督の演出って、よくも悪くも解釈可能性に対する「ガイド」が見えすぎるんだよなぁ。もっと放っておいてほしい。
あの親が自分の子供に「依里」と名づけるのは、どういうわけで?
『銀河鉄道の夜』のオル>>続きを読む
スカスカの実存のままでもやるべきことをやる。今回の本郷猛が体現しているのは、そういうこと。
目的のためなら軽やかに国家の手先にもなる。正直「それでいいの?」とは思ったけれど、この映画としてはそれでい>>続きを読む
まんが(スポ根)だから見ていられるリアリティ。実写だったら無理すぎる。上京して最初に入ったジャズバーが無料で借りられるスタジオ代わりになるなんて、ラッキーにもほどがあるだろう。いろいろと伏線はあるにし>>続きを読む
ゴダールやグルスキーのイメージを援用するところは愉しい。
毒にも薬にもなりうる大量消費社会の中に身を投じて、どうにか気を紛らわせながら、あらゆる強迫観念とうまく距離をとって生きる。あるいは、強迫観念>>続きを読む
テリー・ギリアムほどシニカルでもなく、ジム・ジャームッシュほどオフビートでもない、独自のバランス。
成長すると(一人前の騎士として)殺される、成長しないと(フェイク野郎のまま)王になれる。すごい話。>>続きを読む