うみぼうずさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

うみぼうず

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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

4.0

このチームの作品は一定のクオリティ出してくれるけど、だんだんと作品のスケールが上がってきてるのが面白い。途中のアクションシーンとかちゃんとしたアクション映画っぽいし。BGMもヒーロー映画っぽくて、こだ>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

伊坂幸太郎のファンで、全作品読んでるけど中でも殺し屋シリーズは面白く、原作の『マリアビートル』も蜜柑と檸檬の魅力が溢れている作品。主役を食う存在。
正直原作の雰囲気は出せないだろうなどうせハリウッドナ
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.5

森は恵も多いが、人を飲み込む怖さもある。目が蠢くような兎、苛立たせるような双子の振る舞い、魔女のささくれだった手、吐き出されたリンゴ、ケイレブの恍惚とした表情…。不穏さ不気味さがかなり直接的な表現をさ>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

なるほどノーランが戦争をテーマに映画にするとこうなるのか!予備知識なく観たので最初は混乱したが、1週間・1日・1時間が同時進行ではないという仕掛けが分かってくると、やはりというかさすがという感想。
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.5

WOWOWで4月3日に放送されて、あまりにも素晴らしいタイミングでの初鑑賞。そしてレビュー400作目の節目にしたく、ようやく観れた。

まず観てみると少し分かりづらい点がいくつかあり一旦咀嚼してからそ
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群盗、第七章(1996年製作の映画)

4.0

あらすじ一切見ないで鑑賞したので最初は混乱したけど、段々と構成理解してくるとタイトルの意味も分かってきて面白くなってくる。『蝶採り』のお婆さん達が出たシーンが一番テンション上がったかな。

夢と現の間
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蝶採り(1992年製作の映画)

4.5

これ好きだなぁ〜。シリアスな笑いを詰め込み、皮肉とユーモアに溢れた作品。酒好きの神父、怠惰で手癖の悪い使用人、調子ハズレの歌、ロシアの電話盗聴、「財」の門...。

目まぐるしく登場人物の移動とともに
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唯一、ゲオルギア(1994年製作の映画)

4.0

パン屋すごいな...。
ジョージア2000年の歴史を4時間で総括。ジョージアはレスリングや柔道、ワインなどしか知らずでいたが、日本初公開とのことで鑑賞。イオセリアーニが、過去の資料映像や他の映画監督の
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

僕はビーム派で火より水派、だけど銃より弓矢派、バイクより馬派でタンゴよりナートゥ派です。
エンタメ作品でありながら現代の叙事詩とも呼ぶべき壮大な作品。「水と森と大地」

皆さんの評価高いのでずっと気に
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モービウス(2022年製作の映画)

3.0

自宅有酸素運動鑑賞。
マット・スミスは今後注目したい俳優の一人かもしれない。風貌や佇まいなど、また作品中の役どころなど何となく感じるウィレム・デフォー感。『ラストナイト・イン・ソーホー』でも発揮してい
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歌うつぐみがおりました(1970年製作の映画)

4.0

「ガーマルチョバ」ってグルジア語だったのか。

途中まで何を見せられているんだと戸惑いながら、だんだんと趣旨が分かってくるにつれ見方が分かるし変わってくる。自分を主人公ギアに重ねてしまい他人事のように
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幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

4.0

個人的ピエール・エテックス祭りで最初に観た作品。なるほどこの監督はこういう作風かと学び知るにはちょうど良い笑い。
ドタバタしつつもゆる〜く進むのは特徴的まさか床屋の髭剃り中のお客さんあんなに引っ張ると
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大恋愛(1969年製作の映画)

3.5

ピエール・エテックス祭り2作目。とにかく絵が綺麗だなと。
妄想と現実の境目が極端に曖昧で、恋は盲目というが本当に恋に迷い込んだかのよう。
またマダム達のウワサ話も尾ヒレが付きすぎて事実からかけ離れてい
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白かった。
時代の変遷をサイレントからトーキーへ、さらにTVへと移しながら、大恐慌から戦争へ、さらに戦後へと移り変わっていく。経済的な豊かさから戦争を経て物質的なものから精神的な豊かさの
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1640日の家族(2021年製作の映画)

4.0

「おチンチンお化け」の歌を口ずさんでるシーンでグッとくるとは…。
シモン役の子が初演技らしいけどめちゃくちゃ演技上手い。切ない表情 怒った表情や各種声色まで多彩で末恐ろしい。他の俳優陣の演技も自然体で
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

4.5

やっぱりこの監督は好きだなぁ。だんだんと見方が分かってきたような気がして、ウィレム・デフォーの使い方が上手いのと 男性の裸体がポイントで出てくること。美的詩的に表現される肉体はいやらしさなく男性的。>>続きを読む

ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~(2020年製作の映画)

3.5

聴覚障害持っている山田裕貴さんがいい演技してたな〜。ここ最近で好きな俳優さんの一人。

長野オリンピック当時は中学生で、スキージャンプは記憶にバッチリ刻まれているけど、テストジャンパーの存在はさほど知
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シティ・オブ・ジョイ 4Kデジタル・リマスター版(1992年製作の映画)

4.5

とても良い映画。絶望と希望の狭間での足掻きが描かれる。人生の選択肢は「逃げる」「傍観する」「飛び込む」のどれか、というセリフがとても心に残る。

映画の印象は何よりもインドが濃い!今まで観た映画や読ん
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グローリー(1989年製作の映画)

3.5

芸能人格付けチェックの音楽が耳に残る。
南北戦争で初めて組織された黒人部隊を描く作品で、主人公であるロバート・ショーが不自由さの中に自由を見出し、黒人部隊を率いていく。最初はあまり受けたくなさそうで、
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トム・ホーン(1980年製作の映画)

3.5

スティーブ・マックイーンの人生ラストから2番目の作品。死期が迫っている自身の境遇に重ねているのか哀愁漂う虚しさが良い。

風邪ひいて熱出して寝込んでたけど多少回復して来たので映画でも観ようかなと。ただ
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私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

4.5

下書きで感想書いていたのを見つけたのですが4月に観たもので、加筆などせず当時の感想をいったん投下いたします。ここまで書いてて何故アップしていなかったのか…。



作家ボールドウィンの手記をもとに過去
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

不勉強でモリコーネをあまり詳しく知らず、結構有名な映画音楽家だよねぐらいで鑑賞したけどめちゃくちゃ面白かった。あれも実はモリコーネだったのか…という作品ばかりで、モリコーネの過去の経歴と作品群を紹介し>>続きを読む

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

4.5

良いドキュメンタリーは、知らないことを知れたり現実を突きつけられて否が応でも考えざるを得なくなるが、この映画もまさにそれ。ペンは剣よりも強しを地で行くRBSSメンバーの密着動画で、まずは現代社会はどち>>続きを読む

ゲス・フー/招かれざる恋人(2005年製作の映画)

3.5

1967年の『招かれざる客』を黒人と白人を逆にしてリメイクした映画とのこと。個人的にココ最近 死刑制度取扱う重めの映画が多かったので、手放しで深く考えずに観れるものをチョイス。いい意味で予想通りで、も>>続きを読む

イントゥ・ジ・アビス 深淵へ(2011年製作の映画)

3.5

ヘルツォーク監督が直接死刑囚へのインタビューなどを行いまとめたドキュメンタリー映画。これは非常に難しい。ヘルツォーク自身は死刑制度反対の立場とのこと、だが映画は公平に、ある1つの事件の加害者である死刑>>続きを読む

悪は存在せず(2020年製作の映画)

4.0

世界で二番目に死刑執行が多いというイランで作られた、死刑制度を否定するメッセージ性の強い映画。本国イランでは上映禁止、監督は逮捕されている理由も頷ける、死刑を執り行う側を取り扱っている。

死刑という
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パーフェクト・ノーマル・ファミリー(2020年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃ面白かった。カロリーネいい子過ぎる。ホームビデオも後で効いてきて演出もよい。

ある日突然 父親が女性になると言ったら…というLGBTを題材にしつつも単なる多様性を連呼してくるドラマではな
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GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

4.0

アーティスティック豚ムービー。どんな意図を以てそれぞれ映像を使っているのかそれぞれのシーンを入れているのかを考えていくとキリがなく、ただボーッと眺めているだけでも面白いが考えていくとさらに深みが増すの>>続きを読む

さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-(1981年製作の映画)

4.0

車掌さん…!車掌さんの中身はそうなっていたのか…!!たぶんそうなんじゃないかと思っていたが、この作品で明かされるとは…。

「機械の身体なんて要らないよ!」と言うラーメンズのコントを思い出す世代だけど
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サボテン・ブラザース(1986年製作の映画)

4.0

前半イマイチかな?と思ってたけど中盤からだんだんと面白くなってきてラストまで観れた。歌う木と見えない騎士はなんだったのか…何か見逃してしまったのかと見返してしまった。

悪役のエル・グアポ側も後半は愛
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レミニセンス(2021年製作の映画)

3.0

SFノワール風で、アクションはかなり控えめ。めちゃくちゃ面白くなりそうな世界観を、一人の男の女々しさで包み込んでしまって非常にもったいないなぁという感想。超大作風B級映画かと。
予告見て映画館で観たい
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

2023年一発目はずっと観たかったやつ。これは映画館で観たかった~!

長回しが特徴なのは分かった上で観始めたけど、それにしても どうやって撮影したんだ!?と思う映像ばかり。場面の切り替わりがどこで行
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Mr.Children 「GIFT for you」(2022年製作の映画)

4.0

久々の映画館は こちらも久しぶりに妻と一緒に鑑賞。大ファンであるミスチルのドキュメンタリー映画で30周年を迎えたバンドと、"あなた"にとってのミスチルとは?を深く考えていく内容。
参戦した今年のスタジ
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無法の王者ジェシイ・ジェイムス(1957年製作の映画)

3.0

伝説的なアウトローであるジェシー・ジェームズの半生を綴った作品。自分から望んで無法者になったのではなく、南北戦争のあおりを受けて最初は家族や農場を守るために立ち上がるも、途中からの強盗活動は人の為か自>>続きを読む

ダルバール 復讐人(2020年製作の映画)

3.0

なぜ復讐人になるに至ったのかとても丁寧に描いてくれていて感情移入しやすい。前半の勢い任せの展開と中盤の娘とのハートフルラブコメミュージカルクライムムービーに比べると、後半の怒り爆発経緯理解後は少し尻す>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.0

最近W杯などで映画観れてなかったけど、合間を縫ってようやく鑑賞!
後半は悪夢に迷い込んだかのような時間。登場人物 全員狂気がありとても怖い。"恐怖"とは爆発の恐怖もさることながら、犯罪に手を染めたり権
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