tyapiokaさんの映画レビュー・感想・評価

tyapioka

tyapioka

  • List view
  • Grid view

レインマン(1988年製作の映画)

3.0

半分経っても関係性が変わらない。怒っている弟と天才と馬鹿の要素を併せ持つ自閉症の兄。多分後半で関係性は変わるのだろうけれど、前フリの長さがなかなかにしんどい作品。タイトルの出方にも別段こだわりを感じず>>続きを読む

コマンドー ディレクターズ・カット版(1985年製作の映画)

4.0

吹き替えが良すぎる。一昔前のハリウッド感が楽しく、爆発も派手ながら、中ボス、大ボスも用意。頼れるバディとヒロインは兼任させつつ、ピーチ姫の役割は実の娘とバランスが良い。筋肉映画で90分のテンポの良さ、>>続きを読む

Rabbit(原題)(2005年製作の映画)

3.3

教育アニメの空気感があるものの、グロい。トラウマのECCジュニア。そうなるよね、という範囲は超えてこないものの欲の加速と生命を奪うことの躊躇のなさ、カタカタした紙のようなアニメが楽しい。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.7

前半は露悪的なまでの女子高生等身大風を描く寒い展開の数々と顔の適当さに滑ってる感を覚えてしまったが、全体を通して一貫した痛々しさが描かれており、段々と味になってきた。そうした日常と、それに相反する飛行>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.0

爆発よりも興奮した人々の足を鳴らす轟音が怖く映る作品。最後にタイトルクレジット。映像的には爆発がクライマックスとなってしまうため、人間関係のゴタゴタ種明かしパートは、人間性が良くないと相応に罰が与えら>>続きを読む

ラヂオの時間(1997年製作の映画)

3.1

ものづくりをしている、したことのある人からしたらコメディとして捉えられないほどおぞましいホラーな気もする。そのため、個人的には笑いまでもっていけず。勧善懲悪部分なく、嫌な奴が嫌なままなのも原因か。リハ>>続きを読む

12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

4.0

面白い。確かに一度も登場人物の名前が呼ばれないのに、全員記憶できるし、いつの間にか人物の背景が事件とリンクしながら浮かび上がってくる。元ネタの会話劇のパクリといえばそれまでなのかもしれないが二番煎じを>>続きを読む

龍の歯医者 特別版(2017年製作の映画)

3.1

それっぽい、を超えてこなかった。今際の際を知って生きる強さと今際の際を自らで決める成長と抗う敵。

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.7

かなり退屈。しかし、だからこそ島の単調さが浮き彫りになる。退屈は人を殺す。人と縁を切ることはそんなに悪いことだろうか。一方で退屈も悪だろうか。噂話はどうだろう。名を残したいという思いはどうだろう。答え>>続きを読む

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.4

客観的に見ると怖くもないし、辻褄合わせがうまいわけでもないし、CGが凄いわけでも、演技が上手いわけでもない。しかし、とにかく何だか楽しそうだし祭感がある。幽霊というより超能力バトルと時空間ワープ、物理>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

毒は健在なのに見易くなった印象。美しい痴人を通して世界を再発見するような大枠だが、親の責任を子が取る、監禁に近い教育と外への憧れ、ダンスシーン、手に入れたい物への執着と豹変、ルールと反発など過去作の要>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.6

丁寧につくっていることが伝わってきた。見る前はアシㇼパさん年齢高過ぎと思っていたが、不思議と少女と女性の間の年齢に見えた。大自然に静かにタイトルとエンディングゴールデンでデカデカタイトル。シリアスとエ>>続きを読む

傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

3.7

端折っているわりにテンポは正直あまり良くはない。たぶん、展開の速さとテンポは異なるため、納得いく前に関係性や場面が変化してしまっているのかも。しかし、会話ばかり続くシーンではカットを細かくし、飽きさせ>>続きを読む

ヴァンパイア(2011年製作の映画)

3.7

なにか不穏な車の出発からタイトルクレジット。血の抜き方が四角に瓶を置くせいか儀式めいているのに痛々しくてそれでいて美しい。序盤にレイプ殺しをみせたせいか、主人公の殺しに救いを見出してしまい、無惨な自殺>>続きを読む

ロベール・ウーダン劇場における婦人の雲隠れ(1896年製作の映画)

3.6

映像にできる可能性を模索している作品。確かに、映像は断片の繋ぎ合わせで、マジックに適している。

スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.9

表層だけなぞると金があっても幸せになれず、あの頃の日々はかけがえのないものだったエンドではあるものの、お金があったからこそ夢を見れたとも言える気がする。ただの紙くずのように金を扱うことの気持ちよさと切>>続きを読む

NN-891102(1999年製作の映画)

2.9

着想の面白さ、爆音に取り憑かれる一生というインパクトの凄まじさ。それに見合う映像に素直に作るとなれないためか、あるいは、元々そう見せたかったのかアートな作りで、個人的には見にくさが勝ってしまった。尖り>>続きを読む

花とアリス(2004年製作の映画)

4.1

詩のような映画、要約し難い。痛痛しさと向き合っている、観ていて二の腕を掻きむしりたくなるようなムズムズ。二人の友情、といってしまうとチープだが、花とアリスとしか言えない関係がよかった。記憶喪失というこ>>続きを読む

undo(1994年製作の映画)

3.4

なんだこれ、と思いつつこだわりが伝わってくる画作り。構われない寂しさと縛ってほどいてが結びつくのかはまだ腑に落ちないものの、本当は縛ってほしいのではなく、縛りたくもあったのではないか。それこそ歯の矯正>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.5

けったくそ悪い話。カメラワークなのかテンポなのか、どこか居心地の悪さが序盤続く。そこからオヤジがチラリと登場し、犬鳴トンネルのような街やら犬神家の一族じみたものやらが登場する。絵柄が子供向けにもかかわ>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.4

ずっとユーモアじみた狂気が続く。当事者は本気でも少しずれた野望なし人からすると「アホ」と映る侍たち。天丼される影武者、首に対する執着、同性愛的愛憎、など、どれもが笑っていいのかやや困るコントのよう。信>>続きを読む

モンスター(2003年製作の映画)

3.7

べらぼうに悲しい。百合と括るのは憚られる。片手を怪我した少女と女優を夢見た売春婦の逃避行。大人に見えたあの人、頼れると思った瞬間、あの軽口がペラペラに思えるすれ違い。現実の辛さを出すモノローグとアンニ>>続きを読む

男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.9

本当にきっつい。多分時代ごとの愛されキャラは時代を超えると「きついキャラ」になるのだろう。繊細な部分があるくせにがさつで声がうるさくて「不器用」と呼ぶには迷惑を掛けすぎる。これが昭和の良さならなくなっ>>続きを読む

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

3.4

ずっとダイジェストを観ている気分。わざと早送りテンポにして本編で普通に戻るかと思ったがずっとそのまま。ラストは賛否両論と聞いていたが、ここまで自由なことをぶっ込める胆力と、かつてゲームを楽しんだ自分を>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.3

初めはザ・職人、プロフェッショナルとは、という感で始まるくせに「モノローグ長くね」となっていく。挙げ句の任務失敗。からの隠れ家襲撃やらと割合ダサい場面が続く。ここまで完璧だった(らしい)殺し屋が初めて>>続きを読む

トップをねらえ2! 劇場版(2006年製作の映画)

3.8

ほんのり百合と怪獣ロボバトルと萌。内容はかなり置いてけぼりを喰らうがアニメーションは楽しい。目がピカーっと輝いて覚醒とか、音楽とともに盛り上がるのは何かいい。トップレスに存在意義を託してる者の苦悩は一>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.6

予想した展開を予想通りに回収していく王道さ。特攻ではなく生きて変えることを誇りに、民間パワーでという部分は設定こそ昔ながらテーマは割と現代。ラストバトルが海かつ人死なせない縛り発動が甘っちょろく見える>>続きを読む

見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.5

よくできた脚本。弟の死を擬似弟と共に乗り越える精神面と犯人探しのサスペンス面のバランスが良い。明らかなフラグが全部大方その通り回収される。かなりジュブナイルの気配もあった。音と限られた情報での追いかけ>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.6

「こういうの観たい人、いそうじゃないっすか?」と企画段階で挙がったアクション全部盛り込んだような、一周回らずともコメディなアクション。大迷惑な主人公に振り回され人がバンバン死んでいく。主人公より周りの>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

3.8

意外と間をしっかり使ったコメディでキャラも濃い。仲良さそうなチーム感と本職そっちのけのチキン店を描きながら、しっかりと絶望感のある描写でハラハラもさせる。ラストの出来損ないたちの裏の顔披露も気持ちいい>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.7

割りと年だし、アクションいけるのかと思ったが、死体の山や瞬殺を上手く使って強者を描いていてよかった。善の塊の街人と悪の塊の敵が極端すぎるものの、下手に敵を立たせると接戦や主人公の強さが霞むため、背景な>>続きを読む

ガールズ&パンツァー 最終章 第4話(2023年製作の映画)

3.4

かなり3話に比べると予定調和な印象。戦車アニメならではの穴掘りと雪崩はワクワクしたが戦車が入り乱れ、誰がなんの攻撃で退場したのか掴むのがやや難しい。段々と後継者がどのチームにも現れる時期、というターン>>続きを読む

アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

3.1

纏まっているストーリーだけれど、過去作と比較してなにか新しさがあるとは思えなかった。全部に触ってめちゃめちゃになるシーンはもはやコメディっぽい様式美。しかし根底には家族愛。慣れてしまったというのが正直>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

3.7

映画一本撮れそうな展開が幾重にも積み重ねる。しかし基本可哀想な人を見せられ、それを感情で助ける善き人。そのため、個人的には仕事人なラッセルを一番に応援してしまった。彼は法の下、誰に対しても厳しく、自分>>続きを読む

怪談新耳袋 殴り込み!(2008年製作の映画)

2.9

場所が実在していること、おっさんたちが頑張っていること、地味な結果を何とか見せられる展開にするための試行錯誤やリプレイ、突飛な解釈は面白かったが、本気で検証というより撮れ高でるまでは粘るスタンスのよう>>続きを読む

モンスター上司(2011年製作の映画)

3.8

こういう馬鹿馬鹿しい話がたまに見たくなる。最初は地に足付いた遅刻をグチグチ言う上司、だめ息子、セクハラレベルが後半インフレを起こす。そのドタバタと3人の関係性、上司たちが面白い。適度な緊張感と絶え間な>>続きを読む

>|