狂気をそこまで感じなかった。強いて言うならこだわりだろうか。こんなに大勢が関わり、また、金やプロデュースも絡んでいるのだなと感じた。所々生々しい大人の言い合いがあり怖い。それをつくる宮崎駿はどこか子供>>続きを読む
絶対騙されているとわかって観る、お決まりの安心感。ルパンのズル賢さ、次元のパートナー感、五ェ門の不器用さ、不二子の色仕掛け、銭形のしつこさ、バランスのよい作品。どのキャラもキャラを逸脱しない。敵に絶望>>続きを読む
コテコテの内容に、抜群の運動神経をもつ主演。ストーリーがやや薄いため冗長に感じる部分もある。しかし、敵の闘い方が様々なため、割と楽しめる。徐々に強さを認められ、空からコインが降り注ぐシーンはなかなか。>>続きを読む
レプリカントの方が人間らしく映るのは、生きたいという単純ながらも強烈な欲求があるからだろうか。今でも通用する雨とネオンと鮨詰めの建物から成る近未来の描写は凄いが、当時見てこそという部分もあるだろう。歌>>続きを読む
記録整理。薄暗いネオンの近未来の原型。レプリカントの個性的ながら、儚い感じがよかった。目玉を潰すシーンと全体的な雨、最初の殺しが印象的。
ダークな作風で敵キャラ、ヒロインが映える。悪役の設定もなかなかよかったし、題名にもあるワルサーP38の絡め方もよかった。殺しがなかなか残酷で気合いが入っていた。どこか旧HUNTER×HUNTERの旅団>>続きを読む
ショッピングモールでやりたいこと、すべて。インモラル、あらゆることから解放された人間に見えて、物欲に支配されている。その楽しげな消費の場面からの、仲間のゾンビ化は緩急があり、鋭い。かなりの頻度で映るマ>>続きを読む
爆発力がいまひとつ。昔のタランティーノ作品のような痺れるオープニングではなく、ゆるりと始まる。映画愛に溢れていることは伝わってきたが、映画監督が浸っている映画は性に合わない。個々の演技は面白いが調和は>>続きを読む
ガッキーの可愛いのにブスな演技がコメディによく合っている。予想外なことは起きないので気楽に見れる。ただ、邦画あるあるの共感性羞恥がかなり個人的にキツかった。それを耐えきればカタルシス。一回なめ腐ってる>>続きを読む
次元と銭形、ハードボイルドとコミカルのバランスが少し悪い気がしたが、次元は終始シリアスなのでよい。ルパンと銭形の仲のよさにほっこり。あっさり敵を殺すところに仄かに悪の香りがした。
毎度のことながら前半のギリギリリアリティのある前半から飛躍し過ぎの後半。しかし今回は、その詰め込み度合い、納得のいかなさがしこりのように残ってしまった。大胆な盗み方や、小狡いアイテムは楽しかった。ルパ>>続きを読む
今回の物語が人斬りと剣心の間を揺れ動くような、どっちつかずの物語だからこそ、本気なのか本気じゃないのか、みたいな部分がやや引っかかる。強い敵といっても無敵でない敵に集団で挑むのはモヤモヤ。詰め込み過ぎ>>続きを読む
作品の根幹ではあるのだけれど、何回も人を斬る斬らないこだわっていて、もう乗り越えたことではなかったのか、と思ってしまう部分はある。大火と銘打っていたため、火の海の迫力を期待しているとやや、小規模。悪役>>続きを読む
案外地味。たった1人、という孤独感をたっぷり味わうサバイバル映画かと思いきやゾンビものに。激しさ重視なのか、孤独重視なのか、戸惑う。基本は淡々と進むため、激しさ重視には飽きる。かといって淡々さを期待す>>続きを読む
すごいシンプルな脚本。しかし、トレーラーからの煙や、エンジンがあまり調子よくないことや、家族との違和ではやく帰らなければならないことがアクセントになっており、ハラハラする。今まで安全だと思っていた場所>>続きを読む
中高生からカルト的支持を集めてる変態的なバンドのMVのような、見る時期によっては絶賛しそうな作品。かなり、喧しい撮影方法と演出。子どもに愛着がわく前に殺されても、そして殺された直後に意味不明な演出をさ>>続きを読む
幽霊の見せ方が、もう少し視線誘導を活かしてほしい。いるかいないか、ではなく「いる」ということを押し出し過ぎている。しかし、前世と事件のミステリー要素のおかげで飽きずに見れる。ストーリーがしっかりしてい>>続きを読む
ワンピース版アベンジャーズ。オールスターお祭り映画で悲しい展開もなく、誰でも観れる。回想にほとんど時間を割かないことで敵キャラに深みはないものの、その分、今までの登場キャラクターが揃い踏み、一瞬でも懐>>続きを読む
北野武はどの映画でも武しか演じられない。しかし、カメレオン俳優と、どこにいってもその人の節が出る俳優どっちが優れているかは断言できない。そのため、北野武の演技や映画の空気に一度はまると、どれもそれなり>>続きを読む
省略こそあれ、残酷なシーンもきちんと映すところに好感が持てる出だし。しかし、肝心の苦しむシーンはカットされているので嫌な予感もある。絶妙に人間味のない犯人の表情もよい。事件が早々に起こり、妻、お腹の中>>続きを読む
シリアス一辺倒でややユーモアに欠けるため、好みは別れるかもしれない。しかし、この真面目さ、硬さがウリのひとつだろう。仲間にだけは優しいキャラクターを渋いと思うか、クズと思うか。私は後者に映ってしまい今>>続きを読む
井戸、黒髪、白服、水面、鏡、ビデオ、電話、海、日本人が潜在的に怖いもので充ちている。邦ホラーとしての魅力が全て詰まっている。推理小説でもあり、エンタメ小説でもあった原作をかなりシリアスに、かつ、大分映>>続きを読む
二人が闘うまでの導入がやや長いものの、獅子神の不穏さや犬屋敷のダメ親父さで観れる。家族の嫌な感じが、かなり伝わってくるが、やや過剰。犬屋敷が説明口調で話しすぎる。それでも丁寧に家族というものを何パター>>続きを読む
かなり頑張っている気持ちの悪さと儚さのあるスプラッター。しかし、ここまで動きがないと見通す前に飽きる。個人的にスプラッターはアクションなどの動きがあってこそ。
掴みとなる一発目が怖くないという致命的なスタート。それは明らかなCGが原因だろう。本編パートも姿が見えず、音のみで気配を漂わせているときの方が、不確定な方が怖い。パワーで攻める昨今のホラーと違い、ジワ>>続きを読む
この関係の薄さで「脳を奪わなくてよかった」とはならないと思う。前半では、まだ盛り返せると思っていた省略が決定的に足を引っ張りはじめた印象。ひとつひとつを描ききる前に、原作の美味しい部分を再現しても入り>>続きを読む
すべてのパートに嫌な予感が漂っている。それらはエンタメ的な面白さとは直結せず、妙なリアリティを保ったまま、想定内の嫌な出来事が起こる。しかし、リアリティを出すためか、一つ一つのパートが長い。不穏な空気>>続きを読む
ヒーロー同士を戦わせるための動機づくりがややじれったい。ソコヴィア協定はヒーローが現実にいたときの対処法としてリアルだが、シリアス成分が強く、真面目すぎる印象。しかし、第3の敵を倒すために共闘し仲直り>>続きを読む
映画の尺におさまるような改変がダイジェスト感は否めないが、丁度よい。シングルマザーにし、主人公を美術部にし、初対決を人間に寄生した者にし、スムーズかつ重要な箇所は引き継いでいる。しかし、当然原作よりは>>続きを読む
細田守が本当に得意なのは家族の絆などではなく、集合体恐怖症的な禍々しい悪役のビジュアルと演出だと思う。ほどよいオタク感、カッコいいオタクを描けている作品。パソコンの中の世界を見事に夢と不気味さのある形>>続きを読む
最初の数分で生理的に絵というか雰囲気を無理だと思ってしまった。断念。趣味が合わないフェチズムをこれから全力で語られるような予感と、一方的な子ども像を見せられそうな予感が襲ってきてしまった。子どもを出す>>続きを読む
相変わらず、凄い色彩でくどいが、もう振り切れていて、よい。正直、脚本はひどいが、わけわからん圧のせいで、勢いで、なぜか感動する。キャラも言動も設定も何もかもぶっ飛んでいると逆に、統一感がある。虫食べる>>続きを読む
催眠術がチート能力過ぎるのは、いただけない。しかし、笑顔の不気味さ、黒人に対するある種の差別をどんでん返しに利用している点はよかった。現実を舞台にしていながら、現実にない技術を根幹にしているのは好きで>>続きを読む
かなり出来のいい青春物語、児童文学にも通ずる。それぞれに葛藤があり、その総体としてのペニーワイズ。少し教科書的、説教臭さがあるものの、上手いなと感心する脚本。かなり大勢の子どもが登場するのに、きちんと>>続きを読む
モンスター映画に近い。また、驚かすタイミング・方法が読みやすいため「やっぱりな!」となる。キリストの血>銃>聖水>十字架みたいな、めちゃくちゃなパワーバランスが奇妙な可笑しさを生んでいる。銃で止めをさ>>続きを読む
閉鎖空間という生々しい嫌な感じと、ハンターというアメリカンヒーローのような存在のバランスがよい。制裁シーンは不謹慎ながらも「面白い!」とワクワクした。素材などはかなり重いものだが、調理の仕方はかなりエ>>続きを読む