あとりさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

あとり

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アキラとあきら(2022年製作の映画)

3.9

八方塞がりの事態に型破りな手段で形勢が変わる瞬間、そして鮮やかな逆転劇に爽やかな熱さが炸裂。
それぞれの誇りと正義がぶつかり合う企業ものとしての醍醐味、宿命を乗り越える2人を中心に大人の青春ものとして
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.3

ワンシチュエーション×サイコ・スリラー×サイキック×ジュブナイル×脱出ゲーム要素をホラー演出で魅せる大好物が詰まった作品で超面白い!
黒電話からの声。
無念を背負い、知恵を授かり、全てを糧に殺人鬼に立
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.3

ジョーダン・ピール監督が見てきた世界を更に映画を通して目撃する…
革新的でいて古典的な不思議な感覚と謎の現象から垣間見え、点在するメタファーに不穏な空気がスクリーン一面を覆う。
人種差別や搾取…見る者
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.7

違法捜査にパワハラ…昔気質な鬼刑事に渡された異動辞令は音楽隊で…
やる気もなく衝突していた成瀬が徐々に音楽と触れ合うことで同僚や家族、何より自分自身と向き合う様はベタだが実にハートウォーミング。
ツッ
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PARALLEL(2021年製作の映画)

3.7

試写で鑑賞。
お互いが心を通わせ優しさを与え合う瞬間瞬間のきらめきと消えてしまいそうな儚さを漂わせる純愛は只々美しい。
生きる意味を探す2人の“変身”の過程をずっと見ていたかった。
痛みや苦しみ、心の
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バイオレンスアクション(2022年製作の映画)

2.9

爽快感とチープ感の融合は嫌いじゃないし、最初のマンウィズ流しながらの漫画的高速移動アクションもかっこいいけどその後も毎回ワンパターンで飽きがくるのでもうひと工夫欲しかった。
登場人物の中途半端なエピソ
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マーベラス(2021年製作の映画)

3.6

復讐に燃えるアンナの長身を活かした見映え抜群&手近なアイテムを使う高揚感満載アクションがスタイリッシュ。
既視感ありつつも殺るか殺られるかの愛憎混じった心理戦も大人な雰囲気で良き。
サミュエル・L・ジ
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デイ・シフト(2022年製作の映画)

3.8

ゾンビコメディ的なノリでこれまでのヴァンパイアのイメージとちょっと違って面白かった笑
人間社会に適応した身体能力高めのヴァンパイアVS銃撃戦や格闘戦を用いて首を落とし続けることでカネを稼ぐヴァンパイア
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.2

底なしだった筈の善意からプライドが徐々に崩壊し、タガが外れる田母神と善意に甘え続けた末にYouTuberとして成り上がり、承認欲求を増長させるゆり。
ボタンの掛け違いがいつの間にか取り返しのつかない関
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.3

自らの意思で安楽死を選ぶ78歳のミチ。
その制度を薦める立場でありながら高齢の叔父を持つ市役所職員、感傷的にならず選択を受け入れ、職務をこなすコールセンタースタッフ、施設で働く外国人女性。
様々な角度
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.5

年齢も価値観も重ならない2人が素直になれなくてすれ違う様が可愛らしくてもどかしくて可笑しい。
そして最大の見どころである走るシーンのカタルシス。
モノローグやナレーションで言葉を並べるより簡潔で力強さ
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.2

完結作としてはもう一歩だが新作、集大成としては最高峰。
ギガノトサウルスとの攻防は歴代最強の絶望に満ちた震え上がるほど超絶スリリングな緊張が張り詰める。
そして何より旧作キャスト集結は激熱。
人類の傲
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ライフ(2017年製作の映画)

3.8

B級SFホラーなのに無駄にキャストが豪華で素敵笑
宇宙を舞台にした密室で未知なる知能と学習能力を併せ持ち、残虐性まで見せる地球外生命体の襲撃に生きた心地がしなかった。
絶望が最後までまとわりついた末の
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

4.0

試写会で一足先に観てきました🏴‍☠

まるでライブを体感する様なワンピース映画の革命が巻き起こる…
歌の力を最大限感じられる音響、演出のクオリティやその迫力と臨場感は断然劇場で観るべし!
原作1話から
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劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

3.7

改めて給食だけでここまで面白く出来るのは凄い!
前作を超えた甘利田先生のテンションと神野のドヤ顔、2人のうまそげ対決や給食に対する狂気とも言える情熱に笑いと感動が…
栄養価や健康面以上に1食1食を味わ
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オールド・ボーイ 4K(2003年製作の映画)

3.9

暴力と復讐で体も心も痛めつけられる衝撃。
魂すら抉り取られる様な誰も救われない超絶展開に初めて観た時の衝撃が蘇る。
全てを知ったチェ・ミンシク演じるオ・デスの表情が凄くいい。
あの顔を大画面で目の当た
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.4

対立関係にある南北の大使らがソマリアを生きて脱出する目的の為手を取り合って打開していく姿は胸熱。

骨太な脚本、切迫したカーアクションや銃声の緊張感、更にダイナミックなセットは目を見張る。
双方の文化
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.8

女性たちを熱狂の渦に巻き込む色気と誰もが惹きつけられる圧倒的歌唱力からなるパフォーマンスに陶酔。
後に世界中のミュージシャンに多大な影響を与える程の虚像に囚われ、家庭を築いても尚埋まることない孤独に苛
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不都合な理想の夫婦(2020年製作の映画)

3.4

NYから夢を追いロンドンへ移住した男とその家族。何不自由ない暮らしに不穏な空気が張り詰め、露呈する秘密と本音。
現状に満たされず…否、そもそも現状が幻想だったのか…と気づいた頃には既に崩壊の危機が。
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.7

自らの時間…すなわち人生を賭けて人類を救おうと孤独に戦い続けるバズ。
失敗や限りある人生との向き合い方、そして有害な男らしさからの開放をテーマとして繰り広げながらも王道激アツSFとして楽しめた。
ソッ
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

「捨てるくらいなら産まなければいい」と呟く刑事と共に赤ちゃんを捨てた母、娘と離れて暮らす男性、児童養護施設育ちの青年の心情や行動に至る背景と歪だが温かな束の間の旅を見届ける。
韓国映画でも情緒豊かな是
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鬼が笑う(2021年製作の映画)

4.5

例え悪人でも1人の命を奪ったことで崩壊し狂わされる人生の数は計り知れない。
僅かな光すら踏みにじられる分断された現代の地獄。
ただ1つ揺るぎない真実は石川一馬と言う人間はラストカットまで全力でちゃんと
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.9

同じ国でも違う国でも生じる価値観の違い。
日本人にもクルド人にもなりきれないサーリャの移民故の苦悩。
世間や行政の壁が連なり人間関係や夢や自由すら諦めざるを得ない無慈悲な現実。
父の決断と聡太の「しょ
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.4

豪華キャストによるB級な雰囲気のバカバカしくてチャーミングなやり取りと大人のロマンスが楽しい。
古き良きアドベンチャー映画的風味も。
ジャングルをギラギラの衣装で駆け回るロレッタとアランのダメっぷりが
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ニワトリ☆フェニックス(2022年製作の映画)

3.0

前作と違い脱力感満載のロードムービーだがぶっ飛んだ笑いとアニメを取り入れた奇抜な演出は健在。
パラレルワールドなのでスターで悪役だったり序盤に出たあの人達が思わぬタイミングですごいことしてます笑
のど
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

3.5

ドラマ版とは一味違うスケール。
身勝手さによって起きた悲劇。
残酷すぎる事件の真相と隠された愛が語られ、待ち受ける誰も救われない結末に胸が掻きむしられる。
獅子雄との別行動は多いし無理な設定が気になる
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2

モノローグで流暢に語られる本音に「わかるわかる」と「しんどい」がせめぎ合い、納得でニヤニヤしつつチクチク胸を抉られる。
「分けちゃダメなんだって、恋愛は」「恋愛は1人に一個ずつ」冒頭別々に発した意味が
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声もなく(2020年製作の映画)

3.3

死体処理しているのか疑ってしまうほど裏稼業が日常と化している不条理な状況が何故か可笑しみを誘う。
喋れない青年と誘拐された少女の共同生活。
テインの不器用な優しさが微笑ましい。
弱者から見た世界を主観
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.3

金貨の入ったバッグを拾った囚人。
自らの行いで持ち主へ返したことをきっかけに社会的地位が変貌していく。
SNSやメディアによって些細な行動が賛美されることもあれば顔も知らない他人に糾弾、制裁される恐ろ
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

4.0

いつの間にかすれ違い、冷めきった関係。離婚は決定事項のはずなのに猫の親権だけが白黒つかず… 不純で欲望やらエゴにまみれているのに憎めない等身大の“気持ち”。
カンタがいなくなって知る2人の原点や月日の
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.7

タイムリープ要素もあり低予算を逆手に取ったかの様な技ありの抜け目ない面白さ。
1周目はFPS視点で迫りくる恐怖を追体験。
心拍数も上昇。
2周目は体験談を基にルート分岐やフラグを破壊しまくる主人公の無
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.2

記憶を失う奇病が蔓延する世界。
ある男が与えられた数々のミッションをこなし新しい人生を送る過程をオフビートに切り取る。
立ち直れないほど悲しい経験をした時、全ての記憶をなくしリセットした方が幸せになれ
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ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

3.7

車内に仕掛けられた爆弾。
但し降りれば爆発…というソリッドシチュエーションで終始緊張感が途切れず目が離せなかった。
やや強引な展開もあるが派手なカーアクションや主人公、犯人、娘役のキャストの演技力とま
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.3

愛してるからこそ言えることと言えないこと。
愛情と欲望は必ずしも一致する訳ではない傍から見れば地獄でもあり滑稽でもある真実。
古本屋の店長が女子高生にプロポーズされるという出来事から関係者を巻き込み、
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

ファーストカットとあの曲でもう泣きそう笑
同窓会的な感覚でベタと娯楽を極めつつ世代交代や継承もきっちり描き切る潔さに熱いものが込み上げる。
そして最大の見どころであるCGなしの飛行シーン。
ちょっとレ
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ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.7

笑いの連鎖、「そうはならんやろ」の連続、Fワード連発笑
前作同様気軽に楽しめるが、アクションもバイオレンスもバディ度もパワーアップして更にソニアの登場でエキサイティングに。
ゴミの様に人が死ぬノリの軽
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