沢村一気飲みさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

沢村一気飲み

沢村一気飲み

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クレールの膝(1970年製作の映画)

5.0

手書きで書かれたピンクの付箋の日付けは、ロメール曰く小説家オーロラの日記という設定らしい。

そうなると、ジェロームの全ての行動と言動がより一層滑稽さを増して、愛おしい。

モード家の一夜(1968年製作の映画)

4.5

前半ロメールから、奥手男子へのジャブの応酬。「ハッキリしない男は嫌い」その右ストレートでノックダウン寸前になるが、最後に本当の幸せを掴むのは我々奥手男子である。

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

-

信仰を体現させるアレサフランクリンが強い。

肌の色だけで優劣を付ける事が、いかに卑劣で人間の可能性を狭めているかが分かる。

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

うんこ と サウナで出た汗 を混ぜて熱すると、黄金になる映画。
何故ならホドロフスキーによると、お金は「うんこ」と同じだから。


ホドロフスキーは欲にまみれた9人を引き連れ、不死身を求めて修行させる
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.4

人間の脳波を奪い、安定したニュートリノによりイメージを具現化する惑星ソラリス。

具現化された"客"と呼ばれる未知の生物は、対象の人間の愛や幸福といった強い想いに影響され生成される。

2001年宇宙
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南極料理人(2009年製作の映画)

4.0

普段馬鹿騒ぎしてんのに、食事中は静かになるのめっちゃいい。

エル・トポ(1970年製作の映画)

3.2

「もぐらは穴を掘って太陽を探している。時に地上へたどり着くが、太陽を見たとたん目は光を失う」


カルト映画の金字塔であり、シュールレアリズム、アシッドウエスタン映画のエルトポ

獅子座(1959年製作の映画)

3.9

ロメールの初期長編作品。


ハンディカメラから見るパリの街並み
光り輝く水面
雑な空撮と銀河の絵
シーンに合わせたヴァイオリン

空気人形(2009年製作の映画)

2.2

人間誰しも空虚な気持ちを抱えていることを示そうとしている感じはあるが、登場人物一人ひとりへの情報が薄い。

故に全体を通して「人間ってどこかに空っぽな部分がある」という当たり前のことをフワッと伝えられ
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.5

松本ってアレキサンドロスとかいうバンドのボーカル?

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

-

途中挟まれるボウイやボブディラン、トーキングヘッズの音楽が最高だが、なんと言ってもエンディングのレイチャールズがヤバい。全ての胸糞をコメディに昇華しているとまで言える。

アルファヴィル(1965年製作の映画)

4.5

パリの街を音とモノクロで未来の形に仕立て上げるゴダール節が良い!

アナログなSFで全体的にチープだが、
臨場感ある楽曲制作とAiと人間の語り、言葉が魅力的。
各所に散りばめられた世界観もかなりいいす
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.8

オムニバス上映グラインドハウス内の1ストーリーデスプルーフ。

前半で汚ない会話劇とカートラッセルへのストレスを溜め、中盤も追い討ちをかけつつ、最後にスカッと終わる印象。

とにかく前半〜中盤の音楽が
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.3

シュールレアリスムの金字塔、

ブニュエルが目玉を切り裂くように細い雲が月を横切って半月になる夢を見たと言えば、ダリは手のひらに蟻が群がる夢を見たと返したという。

本作には温泉卵のように目が切れるシ
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軽蔑(1963年製作の映画)

3.5

資本主義に飲み込まれていく映画界へのアンチテーゼを強く感じる。

アメリカ人資本家に金で踊らされる夫を、軽蔑するブリジッドバルドーの目が良い。

資本産業として堕落する映画界に対して、批判的な意味で制
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ノマドランド(2020年製作の映画)

-

雄大な自然とノマドが語る言葉が良い。

自分が死ぬ時、思い出す景色はどんな景色なのか。今ここで死んでも良いと思える瞬間にまだ出会ったことがない。

鏡の中にある如く(1961年製作の映画)

4.2

神の不在3部作

神に救いを求めるということは、支えてくれる人間に愛情を持ち、縋ることだという教え。

プレステージ(2006年製作の映画)

3.2

ハンムラビ法典、半沢直樹ならぬやられたらやり返す。
マジックの奪い合いと、狂う人間関係。
全体的な盛り上がりはなく、平坦で長い印象。
心情の動きがあまりなく淡々とかなしいことが起こっては過ぎているのが
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壁の破壊(1895年製作の映画)

-

tenet、過去・未来からのビル崩壊シーンのインスピレーション源。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.6

IMAXレーザーが最高。。
細かい理解は抜きにしてシーン毎のアクションを楽しむのが1番。
ノーラン自身も大好きなスパイ映画の要素要素のかっこよさを詰め込んだのが本作と語っている。
興奮するっすね。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.4

カルチャーと人種差別は定番として根底にあるのは予想の通りだが、スケートカルチャーに今も根付くコミュニティの形成方法が描かれているところに、愛を感じた。

女は女である(1961年製作の映画)

3.7

所々ある小ボケが鬱陶しいけど、それを凌駕するアンナカリーナの可愛さ。

音の使い方とか細切れにカットする編集、こちらに話しかけるような撮り方などグッとくるポイント散りばめられてる。

アンナカリーナが
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