序盤、夢の中で彩度明度を引き上げて異星を演出する手法、遠心力を利用した疑似重力下にて回転の中心部で疑似重力から解放されるシーン、無重力下での出血などは視覚的にも面白いが、他はそこそこ。あと愁嘆場がちょ>>続きを読む
こんなに2001年宇宙の旅を意識した作品だったか、ほぼ憶えていない。10年以上前に見た時は、イヴのフォルム・質感に驚き、宇宙のダンスシーンに感動したものだが、この歳で改めて見て、ほぼ台詞無しで物語を駆>>続きを読む
照明、色彩、ジャケット、カットの繋ぎ方など、良くも悪くもカーウァイから影響を受け過ぎていて(中2ポエマーなモノローグなんて、カーウァイの一番いらん点やろ...!)、音楽に頼り過ぎてる点といい、ドラン嫌>>続きを読む
スロー多用のアクションがとにかく鈍重で、1時間で脱落
リストとの連弾で、リストの演奏→握手→ショパンの演奏の流れをワンカットで撮るのにグッとくるが、全体的に音楽に頼り過ぎでもある。
『ハントフォーザワイルダーピープル』のタイカ・ワイティティなので、相変わらず、カメラワークや小道具や色彩(作中特に赤と緑の組み合わせが強調されるのは、それがナチスの表象であり、イエスキリストの色でもあ>>続きを読む
キレの塊のような格闘はもちろん、荒々しくも(彩度明度落としたり、黄色の色調強くしたりして明らかに顔色悪くなってんじゃん!)、時に冴え渡り繊細さすら感じる色彩は大変に見応えがあった。大傑作。
PSYCHO-PASSの欠点の一つは、Fate/Zeroでは言峰綺礼に匹敵するだけの魅力を衛宮切嗣に持たせることに成功したのに対し、PSYCHO-PASSでは槙島聖護に匹敵するだけの魅力を狡噛慎也に持>>続きを読む
監督と脚本家がダメなせいか、ギャグがとにかく滑っている。前作の方が遥かに面白かった。
第九地区が破天荒な傑作だっただけに、ブロムカンプにしては御行儀が良過ぎるのでは。
なるほどわからん感は相変わらずだが、画が雄弁なので、人生であと20回くらいは見れると思う。
作画が良いので、クライマックスが盛り上がり切らずとも、ずっとユルくても見ていられる。猫の命は人間の命よりも尊い。
この世界に生まれ落ちることも、生まれ落ちた後の死への足掻きも似たようなものよね、なんて解釈は結構どうでもいい。
10分ならではの緊張感、楽しんだ。
オタクに振り切ったギレルモデルトロが「怪獣」の解釈を間違えるも、単に巨大な物量が大画面で殴り合うだけで、途方も無い快楽を生み出すと証明してしまった超絶大傑作。大衆の支持のためには未だに「物語」を要する>>続きを読む
リメイク元のカレルライス版も、ドストエフスキーの原作も未鑑賞。正直これだけだと、ギャンブル依存症というより、押し引きの機微が分からない単なる白痴に見えて仕方無いのよな。
美術面はもちろん、序盤から多彩な青を筆頭に、非凡な色彩センスを見せつけてくれるので、とても見応えがある。「特別でないこと、凡庸なことが、逆説的にとても特別なのだ」という通底する主題があり、最後にはキュ>>続きを読む
再見。ル・クレジオの原作は未読。サバルタンとしての「移民」への視線があるのは確かとして、主人公モンドを文明が失った「純朴」や「無辜」の象徴として捉えてしまうこと、『星の王子様』を連想してしまうのは、私>>続きを読む
縦構図の切り返しとか、人物の横移動とか、水平方向の回転ショットなど、妙に作り手のウェス・アンダーソンへの憧憬が感じられるのは気のせいでは無いのだろう。(辛辣なことを言えば、ファンタスティックMr.fo>>続きを読む
PTAを見るのは3本目。青の映画である。主人公のスーツが青だし、その他多彩な色遣いももちろんだが、照明やスーパーの床など、特に青に気合いを入れている。突発的な暴力が散りばめられ、台詞のリズムはワザと崩>>続きを読む
ジャングルブックにイマイチ乗り切れなかった自分でも、こういった形での成果を見せられたら唸るしかない。
瑕疵と言えば、余りに精巧に作り過ぎた結果として、シンバの母親であるサラビがどのライオンか分からなく>>続きを読む