たけあきさんの映画レビュー・感想・評価

たけあき

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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

旧態依然の家族形態に徐々に疑問を抱く上流階級の女性と、田舎から上京してきた優秀だが家庭の経済状況から大学を辞めざるを得なかったが、それでも懸命に東京で暮らす女性の物語。
とにかく主演2人が素晴らしい。
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天気の子(2019年製作の映画)

4.1

前作に比べて、監督の作家性がすごくはっきり出た作品だと感じました。新海監督が一貫して描いている、青年期の淡い恋愛についての作品。世界がたとえダメになっても、彼女と一緒がいい!という若さゆえに突っ走って>>続きを読む

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.6

濱口竜介監督、商業映画デビュー作。とんでもない傑作。自分的、今年No.1の映画になりました。
とにかく観た人と感想を語り合いたくなる映画。1日経ったけど、未だに消化できていません。無駄なカットがひとつ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.5

何を書いてもネタバレになってしまうので難しいけど、アイデアと見せ方と作り手の情熱があれば、例え有名人な役者さんが出ていなくても、低予算でも、面白い映画が出来るのだという事を証明した素晴らしい作品。
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羊と鋼の森(2018年製作の映画)

1.5

鑑賞した後、何も心に響かなかったです。なんか勿体ないなあ…と思う場面が多かったです。
劇中で流れる音楽が素晴らしいので、なんか良い映画を観た風にはなるのですが、残念なことに、映画としてのその音楽の使い
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

是枝監督がこれまで取り組んできたテーマの集大成的な作品。もともと世界的な評価の高い監督さんですが、この作品でカンヌのパルムドールを受賞したのは納得です。
世の中にある、「良き事」とは果たして本当に良い
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.6

久しぶりに見たスピルバーグ映画。子供の頃、映画を観に行った時のドキドキワクワク感が今回、蘇ってきました。
ほぼ8割がVR空間の映像になっていて、色々なキャラクターを見つけるのも楽しいし、観ていて飽きま
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.0

マーベル作品は、あまり観ていませんが、そんな私でもすんなり話に入っていける一作でした。
とにかくテンポがよくて、ダレるところが一切無く進むのでとても気持ちが良かったです。結局は親父が一番悪いじゃん。

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

半魚人と声が出ない女の子のラブストーリー。何という愛らしい映画なんだろう。徹底してインディペンデントなつくりで、時代感覚も素晴らしい作品でした。
色々な差別問題が内包されている映画だと思いますが、基本
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.5

実際に起きた事件を、実際に事件に関わった人たちを主人公に撮影した意欲作。観る前は、全編にわたって重い空気が流れる、真面目な映画なのかと思っていましたが、それはいい意味で裏切られました。
事件の社会的背
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きみはいい子(2014年製作の映画)

4.8

現代社会に生きていれば、よく目にするであろう事柄を丁寧に紡いでいる傑作だと思います。
人それぞれ事情があって、様々な問題を抱えている時代。隣の人とはなるべく関わらないようにしている社会なのかも知れない
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

音楽がとにかく最高でアガる映画です。オシャレですし、カッコいいし。もうそれ以上何を求めるんだという感じです。最高。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.5

オープニングからラストまで、目が離せない映画でした。人は誰でも二面性をもっているし、片方では称賛される事があっても、もう片方で大批判されることもある。悪い人だと思ってた人も、ほんの少しの優しさに触れる>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

2.5

脚本が雑すぎる気がします。前作で好きになった新キャラクターが、ことごとく嫌な感じになってて、悲しかったです。
特にフィン…。前作でいい奴だなあって思ってたのに、今作だと自分勝手で女ったらしの奴になって
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FAKE(2016年製作の映画)

2.0

確かに佐村河内氏からすれば、メディアによって変な伝わり方をしてしたのは事実だとは思うのですが、だからといって、彼が行った行為全てが悪くない事はないわけで…。
ドキュメンタリー映画としては、さすが森達也
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.5

個人的に今年見た映画の中で一番面白かった。差別の問題や今のアメリカが抱えている暗い闇の部分を炙り出している映画なんだけど、それ以上にエンターテイメントに徹していて、それが素晴らしいと感じた。
ラストは
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くすぐり(2016年製作の映画)

3.2

最初のきっかけの面白動画から、どんどん深みにはまっていくのが観てて胸糞悪くなります。最初が笑える感じなのが余計に暗く、怖いです。

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

IMAXで鑑賞。お話は3つに分かれていて、分かりやすく構成されていると思います。戦争映画化ですが、残虐な場面や血は一切でてきません。
しかしながら、観ていると戦争中の怖さとか不安感がずっと持続する映画
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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

4.5

たまたま休みで時間があったので観たのですが、期待してなかった分、すごく良かったです。
感動するとか、人生を変えられる作品というよりは、「心に残るいい映画」「観て良かったと思う作品」といった感じでしょう
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.6

こっちのゴズリングの方がよっぽどかっこいい。ゴズリングがめちゃくちゃ楽しんで演技してるのが分かるし、見てる方も楽しくなります。
実際、痛快で大爆笑の映画でした。ゴズリングの腕が血だらけになっちゃうやつ
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.5

うーむ…。僕はあまり乗れなかったです。最初のオープニングのシーンとかはあがるし、エマストーンの最後の面接シーンとかラストとかいいなあ〜(皆さんがいうほど、斬新とは思いませんでした…)とは思うんですけど>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

人と人とが支え合う大切さ。優しさの意味。色々な悲しい事に見舞われても力強く生きていくこと。そういったこと全てを深く考えさせられる、素晴らしい映画だと思いました。
観る前は、戦争をテーマにした映画にあり
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恋の渦(2013年製作の映画)

3.5

オトコが全員、クソ野郎ってのが良かったです。誰一人共感できるやついないけど、あえていえば、ユウコとタカシは比較的まともですね。
胸糞悪かったのは、オサムとコウジ。コウジは、どんな話ししても話が通じない
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.1

現在、夫婦の人には観てほしい作品。僕は結婚3年目ぐらいでちょうど倦怠期になるかならないかぐらいの時期に観て、衝撃を受けました。
どちらにも非があるんだけど、かといって至らなかった部分があったかというと
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何者(2016年製作の映画)

4.0

有望若手俳優が多数でる爽やかな青春映画なのかと思っていたので、いい意味で裏切られました。すでに忘れてしまっていた嫌な思い出をキリキリとえぐってくるような、そんな映画でした。

自分も若い頃にSNSが発
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21ジャンプストリート(2012年製作の映画)

4.0

バディ映画の傑作の一つだと思います。ジョナ・ヒルとチャ二ングテイタムのコンビが愛おしすぎます。
ドラッグやっちゃって、ラリっちゃうところは腹抱えて笑ってしまいました。

君の名は。(2016年製作の映画)

4.0

凄く変わった映画でした。タイムパラドックスものにつきものの、矛盾点や話の筋の粗も多いのですが、それを言ってしまうとこの作品の魅力は伝わらないし、もどかしいところではあります。パワーと熱量でそれを超えて>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.2

初代ゴジラから続く日本の特撮映画に対するリスペクトが随所から感じられ、しかも庵野秀明の作家性もガツンと表現された映画だと思いました。
東日本大震災を経験した日本人には色々思い出す場面も多いのではないで
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.2

日本のゾンビ映画の最高峰ではないでしょうか。最後までダラける事なく、楽しめました。日本でだって、ちゃんとした世界に誇れる映画撮れるんだって。映画と関係ない歌謡曲とかも流れないし、最高でした。

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

5.0

家族あるあるネタがふんだんに盛り込まれていて、笑えます。
自分がギャンブル好きで、ろくでなしな男じゃなくても、子供の頃に描いていた自分の人生が、今の生活と違っている人はグッとくるはずです。