akiyoshiさんの映画レビュー・感想・評価

akiyoshi

akiyoshi

  • List view
  • Grid view

希望のかなた(2017年製作の映画)

4.5

テーマがテーマなので、重くなりすぎないようにか、シュールな笑いのシーンがあります。ところで突然のスシと雑なアジア人のイメージが出てきますが、これはウケていいのだろうか。
難民・移民の思いが、妹の言う「
>>続きを読む

愛しのグランマ(2015年製作の映画)

-

フェミニストでレズビアンのおばあちゃんと孫が中絶手術のために奔走する話。センセーショナルな題材で設定は面白そうなんだけど、中盤で展開が少しぐだるように感じました。おばあちゃんのキャラに飲まれてか、孫の>>続きを読む

悪魔の存在を証明した男(2014年製作の映画)

-

わざわざ見るほどのものではないですが、思ったより悪くはないです。
主演の男性のほぼ独り舞台、熱演が楽しめます。出演者が限られていること、さらに監視カメラなので画面が固定されており、安く作れたんじゃない
>>続きを読む

ジャック&クロックハート 鳩時計の心臓をもつ少年(2013年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

心臓が鳩時計の少年と歌手の少女のロマンスです。ヒロインが眼鏡を嫌がっていますが眼鏡キャラで、10年前のアニメ映画にしては珍しいです。もっと眼鏡をかけていたり、眼鏡を嫌がったりするシーンが無ければよかっ>>続きを読む

パレードへようこそ(2014年製作の映画)

5.0

2014年にこのレベルの映画が作られたことに驚いています。2015年にはLGSMは運動を休止していますが、現在は活動のアーカイブにとりくんでいるようです。団体の公式WEBサイトもあります。

当時団体
>>続きを読む

レナードの朝(1990年製作の映画)

-

窓に鉄格子、通路に檻、患者に対する態度(背後から急に話しかけるなど)、薬の雑な増やし方、さらには薬をオレンジジュースや牛乳で飲むとか、さすがに古い映画なので医療に関するところはめちゃくちゃです。
チッ
>>続きを読む

TATSUMI マンガに革命を起こした男(2010年製作の映画)

3.5

劇画・ガロ系なのでがっつり性描写があります。

日本版のポスター、びっしり書かれた文句が気持ち悪くて見る気が失せますが、映画の内容はわりと誠実に作ってあります。
聞き取りに自信がなく、字幕が無いのが不
>>続きを読む

スリー・オブ・アス(2015年製作の映画)

4.0

他国に逃げ延びても難民・移民が苦しくつらい目に遭う話が多いので、こういった実話のうえ、希望にみちたエンディングの話は珍しいのでは。
フランスの難民・移民もうまくいってなかったり、悪いところもあるのでし
>>続きを読む

クイーン&スリム(2019年製作の映画)

4.3

人種間の対立や差別が悪化する中、アメリカの今を切り取る非常にセンセーショナルな題材を扱った逃避行。タイトルは劇中でも語られたようにボニー&クライドをもじったもの。
逃避行ではありますが、中盤からふたり
>>続きを読む

行く先/後世(2021年製作の映画)

3.0

バキバキのスマホ、ウーバーイーツ的なデリバリーで働いてて、作家志望なのにいまは何も書けていなかったり、よくある株やお金稼ぎ系のあやしいYouTube動画を見始めたり、彼女の意向を全く聞かずに住居の手配>>続きを読む

ザ・クロッシング(2021年製作の映画)

4.5

熱・温度を感じるあたたかい色合いのアニメ。エンドロールで制作風景が垣間見られますが、もしかして手描きでしょうか。
アニメという形態かつ、移民や難民に対する世論の冷酷な態度もあるので、感情移入しやすい・
>>続きを読む

ナショナル・ギャラリー 英国の至宝(2014年製作の映画)

4.0

学芸員・ボランティア・なんらかの講師の絵に関する解説がちょくちょく挟まる。一気に絵の解像度が深まる「名講義」的な話が多くて引き込まれます。レベルの高いMLA(博物館・図書館・美術館)が身近にあると、こ>>続きを読む

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

4.0

歴史・ミステリーもの。エリザベスのロマンスのように、戦争によっていやおうなしに加害者集団に属しているが、善良な振る舞いも行う人間と戦争の複雑さも描写できていると思う。戦争では被害者が加害者になり、加害>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

青春映画につきものですが、たくさんの失敗のシーンがあるので、苦い思い出の傷がまだ癒えていない人や、ひどいトラウマがある人は注意なのかも。
さえない高校生活を過ごした優等生のための夢のような映画。遊んで
>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.5

ロマンシス・女同士の重たい関係が好きならたぶんきっと刺さる映画。友情・依存・恋愛、どうともつかないあいまいな関係、そしてマリコの死によってどうにもならなかった関係が切ない。
マリコ・シイノ、主演2人の
>>続きを読む

ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ゲイでハッピーなガールズ学園青春コメディ。
ハイスクールものでよくありがちな設定(チアリーダーに恋するオタクとか、マッチョなアメフト部とか……)や展開を踏襲しながら、同性愛者(ゲイ)の主人公二人を中心
>>続きを読む

キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

3.0

ニックが家族において「夫」役でありかつモラハラ気味だったり、浮気騒動があったり、「完璧」なレズビアン夫婦でない表現がよかったです。いびつさや、変化を含めて複雑なひとりの人間なのですよね。
性的マイノリ
>>続きを読む

エレベーター(2011年製作の映画)

1.0

子どもを邪悪に描くのはホラー・サスペンスでよく見られる手法ですが、これはただただ子どもを邪悪に描いて、その子どもをひどい目に遭わせて溜飲を下げているようにみえます。レビューでひどいことを言っている人が>>続きを読む

不都合な真実2:放置された地球(2017年製作の映画)

-

火力発電のみで、原発批判についてほとんど言及しないのはアメリカらしいところです。原発の批判は核の批判までつながるので、支持者が一気に減るところを意識しているのが政治のベテランらしさを感じさせます。政治>>続きを読む

不都合な真実(2006年製作の映画)

-

今言われていることがほとんどここから変わっていないのは、アメリカをはじめとした世界の取り組みがほとんど変わっていないからですね。第二弾もあるので、そちらも併せて見たいです。
日本の政治家の発言で話題に
>>続きを読む

レストレポ前哨基地 PART.1(2010年製作の映画)

-

ストレスに対する反応だけでは片づけられない、レジャー・サバイバルゲーム気分の兵士たちもけっこういてビビる。「敵」を撃つことをある種楽しんでいる様子の兵士もいる。戦争は命をかけたくらだないゲーム、という>>続きを読む

パーフェクト・ノーマル・ファミリー(2020年製作の映画)

4.0

あるトランス女性のカムアウトとその家族の話。シス女性と会話するときに過剰に「女性らしく」ふるまってしまうシーンなど芸が細かいのは、監督自身の経験をもとにしているからでしょう。静かな雰囲気の映画です。>>続きを読む

オートクチュール(2021年製作の映画)

4.0

移民が主役、サブキャラのドラァグクイーン(かな?)など、とても現代的なフランス版・光の側面の「プラダを着た悪魔」。「ディオールを着た悪魔」かな。エステルは悪魔というには人間味にあふれ、情に厚く、後悔と>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

4.5

政治劇・ドラマとしてもよくできている伝記?映画。
長時間労働・低賃金は国民から政治への関心を薄れさせるとか、一元的執政府論と緊急事態条項がよく似ているとか、メディアの規制撤廃とか、イラクを「敵国」にし
>>続きを読む

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密(2011年製作の映画)

1.5

原作は未読。シーンの切り替え方がとても漫画っぽい。CGはきれいです。
銃の扱いが頻繁で、かつ非常にカジュアルだったり、消毒用アルコールを飲んだり、アルコール依存症について正しくない表現があるので、ちい
>>続きを読む

ハイネケン ~世界を魅了するビールの魔法~(2014年製作の映画)

1.0

長いドキュメンタリー映画風CM。自社編纂の社史といったふうなので、ハイネケンファンは楽しいかもしれませんね。
自分の娘を「妻や愛人じゃないよ(笑)」と紹介する気持ち悪いジョークは嫌だったな。

ガールフッド(2014年製作の映画)

4.0

バリバリの青春映画。最初の内気で居心地悪そうな姿から「不良」になじんでいく描写が良いです。
ヤンキー男子のホモソーシャルを描く映画はそこそこありますが、ヤンキー女子の関係を描く映画はほぼ無いのでうれし
>>続きを読む

ジュラシック・ユニバース ダーク・キングダム(2018年製作の映画)

2.5

いかに恐竜をださずに恐竜映画を作るかみたいな低予算映画で、閉じられた研究所内での人間同士のいさかいが中心。安っぽいCGと裏腹に、意外とシナリオはひどくない。
お色気シーンなし、恐竜が邪悪な生き物なので
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.5

「白人のアメリカ人」からすこし距離を置いたひとたちが主役で、ピアニストと運転手の実話・友情もの。史実の彼らも長生きして成功しているし、映画もクリスマスの心地いいハッピーエンドで終わるので、被差別者が不>>続きを読む

>|