叡人さんの映画レビュー・感想・評価

叡人

叡人

映画(71)
ドラマ(0)

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

SATOR AREPO TENET OPERA ROTASは、ラテン語による回文である。

自分の中でノーランブランドが遂に神格化した。

トップガン(1986年製作の映画)

2.8

トムクルーズの笑顔以外は平凡。
プロパガンダ的な作品は好きになれない。公開後は志願兵が激増したらしいし。

TIME/タイム(2011年製作の映画)

2.8

世界観頼りの力任せな脚本。絶対もっとよくできたと思う。
吹き替えの篠田麻里子が終わってたらしい。髪型で選ぶな。

氷上の王、ジョン・カリー(2018年製作の映画)

2.9

70〜80年代に活躍したイギリスのフィギアスケーターの栄華と苦悩を描く。
男性は力強くあれという当時の常識、ソビエトとの政情、そして自身のセクシュアリティの壁に対し真っ向から挑み、競技色が強かったフィ
>>続きを読む

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.1

社会派ドキュメンタリーを見すぎて賢くなってしまった頭に、手に持っていたジャンクなサンドイッチが作用して、ちょうどTrueViewで流れていたこの映画を急遽見ることになった。愛すべきワイ>>続きを読む

聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅(2011年製作の映画)

3.0

「モダンヨガの父」と呼ばれるクリシュナマチャリアの兄弟や弟子へのインタビューを通して、ヨガのルーツや目的に触れるドキュメンタリー。
エクササイズの域を超えた何か高尚なストレッチといったヨガに対する認識
>>続きを読む

プリピャチ(1999年製作の映画)

2.5

ここ数日、立て続けに良質なドキュメンタリーを観てきた。無知でいることの恐ろしさ、無関心でいることの恥ずかしさを教わった。最近目にする"検察庁法改正案反対"や"blacklivesmatter">>続きを読む

おいしいコーヒーの真実(2006年製作の映画)

3.0

Blue Goldの次はBlack Gold。世界で1日20億杯も飲まれていて、石油に次ぐ巨大な貿易商品であるコーヒー。その輸出国の一つエチオピアのコーヒー農家は困窮を極めている。水の話よりかは僕らに>>続きを読む

ブルー・ゴールド 狙われた水の真実(2008年製作の映画)

3.0

遺伝子組み換え同様、自分も含めて日本人が無頓着な「水」の話。
石油は誰にとっても必要だけど、その供給量には限界があるというのは常識だが、水にも同じことがいえるよということ。その事実に目を付け、GMOの
>>続きを読む

パパ、遺伝子組み換えってなぁに?(2013年製作の映画)

3.0

全2作でGMOの危険性は刷り込まれ済みなので、ふんふんという感じだった。コロナで人が死んでから慌てだすように、GMOが公害並みに猛威を振るわないと右向け右の日本では話題にならない気がする。だとするとせ>>続きを読む

モンサントの不自然な食べもの(2008年製作の映画)

3.0

巨大バイオ企業・モンサントの悪事を明らかにすることで、遺伝子組み換え食品の危険性を訴える、42カ国で公開されGM制作にも大きな影響を与えたドキュメンタリー。
倫理観のかけらも持ち合わせず、1ドルの儲け
>>続きを読む

世界が食べられなくなる日(2012年製作の映画)

3.0

20世紀に生まれた"遺伝子組み換え"と"原発"。21世紀に生きる人間は、このテクノロジーのモルモットか。
一見関連性のない遺伝子組み換えと原発に「後戻りができない」「すでに世界中に拡散している」「体内
>>続きを読む

セヴァンの地球のなおし方(2010年製作の映画)

3.0

1992年6月、リオ・デ・ジャネイロ。環境と開発に関する国連会議に集まった世界の指導者たちを前に、12歳の少女セヴァン・スズキは語った。それから30年弱、グレタさんのスピーチが耳目を集めたことが記憶に>>続きを読む

トゥーマスト ギターとカラシニコフの狭間で(2010年製作の映画)

2.0

本編はぎりぎり耐えたけど、エンドロールで寝た。
この映画を観なかったら、後にも先にも知ることはなかったであろう、サハラ砂漠の遊牧民トゥアレグ族のドキュメンタリー。
19世期、欧米列強による植民地
>>続きを読む

すべての政府は嘘をつく(2016年製作の映画)

3.0

広告や企業からの寄付に頼らず、大手の電波に乗らない権力の欺瞞を暴く、独立系メディアの戦いを追ったドキュメンタリー。
不都合な真実を隠す政府と情報を操作するメディアは他のいろんな映画でもテーマ
>>続きを読む

ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

3.1

邦題のタイトルにもなっているラッカは静かに虐殺されている(Raqqa is Being Slaughtered Silently,RBSS)はシリア人によって結成された市民ジャーナリスト集団だ。公>>続きを読む

ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

3.1

いつしか世間を騒がせたイスラム国。いやに明るいオレンジ色に身を包まれた捕虜とその横にいる黒尽くめの兵士を覚えている。日本人が捕まった時も、遠い国のこのお話は自分の人生には一切関係ないことだと、>>続きを読む

ガザの美容室(2015年製作の映画)

3.0

前の二作とは異なり、パレスチナ人同士の抗争を女性の世界から見つめた作品。
一つの美容室に13人の女性。カメラもほとんどここから出ない。妙齢の花嫁とアバズレ、母親と姑、敬虔なムスリムとヤク中、そ
>>続きを読む

オマールの壁(2013年製作の映画)

3.0

ハニ・アブ・アサド監督、覚えた。今、この世界中で、彼にしか撮れない映画ある。
パラダイス・ナウに続いてパレスチナ映画。パラダイス・ナウはルポルタージュ要素が色濃い作品だったのに
>>続きを読む

パラダイス・ナウ(2005年製作の映画)

3.1

イスラエルに侵略され続けるパレスチナで、2人の青年が自爆テロの実行犯に任命された。神のため、名誉のために殺し合うことが正しいのか。暴力以外に抵抗の道はあるんじゃないか。残された家族は?恋人は>>続きを読む

真珠のボタン(2015年製作の映画)

2.9

光のノスタルジアでは「砂漠」をモチーフにチリの歴史を振り返ったのに対し、本作は「とあるボタン」をモチーフにチリの歴史を振り返る。
息を飲む自然美と詩的な語り草が、チリの残酷な過去を一層際立てる。

光のノスタルジア(2010年製作の映画)

3.0

日本から40時間ほどの場所にあるチリ・アタカマ砂漠には、その極度に乾燥した土地が宇宙観測に最適とされ、世界有数の天文台や望遠鏡が設置されている。
一方、チリのピノチェト軍事独裁政権が何千人もの政治犯を
>>続きを読む

サーミの血(2016年製作の映画)

3.0

1930年代のスウェーデンが舞台。他の人種よりも劣っているとされ迫害を受けていたサーミ人として生を受けた少女の物語。
初めて浴びる屈辱的な視線や言葉。自分の血を恥じ、名前すらも偽り、初めて踏み出した外
>>続きを読む

パリ、ただよう花(2011年製作の映画)

3.1

ほぼノーメイク、ライティングもわずか、荒いカメラワークが生々しい人間模様を描き出す。登場人物を肯定できる人は少ないと思うけど、人って本来こうやって生きたいんじゃないかなとも思う。

ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

3.5

盲人が働くマッサージ店を舞台にした群像劇。
五感が四感になることで、世界のあらゆる定義が変わってくる。美とは?愛とは?生きるとは?
1時間55分を通して否応にも想像力が活性化され、目に見え
>>続きを読む

二重生活(2012年製作の映画)

3.2

ロウイエ、サスペンスも撮るんだ。
浮気帰りの夫に妻がキスするシーンは、寝取られた経験を基に撮ってるとしか思えない。すごかった。ヒリヒリした。
万雷の拍手を送ろうと思ったけど、ラストに向かってテンポ悪く
>>続きを読む

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

2.4

諸説はあるがタンゴは日頃の鬱憤を晴らすために、男同士が荒々しく踊ったことに端を発するという。映画では同性愛を仄めかすコンテクストとして描かれることも。
作中で拾えた唯一のわかりやすいメタファーはこれの
>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

3.1

実家に帰るたびに、親の老いを感じる。前例のないこの戸惑いに順応する速さが、彼らの老いていく速さに追いつかないものだから、なかなか現実を受け入れられない。
老い。さらに言えば死。人類があの手この手を尽く
>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

3.0

コロナ禍の作用も否めないが、悪名高きラスト15分とは裏腹に歯応えのある満足感を得た。
様々なメタファーが霧のように全篇を覆っているので、おうち時間にはうってつけ。

エレファント・ソング(2014年製作の映画)

2.4

期待外れ。サスペンスとヒューマンドラマのいいとこ取りをしようとした中途半端の作品。
ただ、密室での心理戦が物語の大部分を占めるにも関わらず、退屈はしなかった。ここにもドランの卓越した演技、演出がちらり
>>続きを読む

エヴォリューション(2015年製作の映画)

2.9

観てはいけないものを観てしまった。考察を読むのも憚られるほど悪夢のような映画だった。レンズに写る全ての質感が嫌悪に満ちていて、とてもじゃないけどポップコーンなんて食べられない。
セリフも音も細部の説明
>>続きを読む

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

2.8

フランスの巨匠アニエス・ヴァルダと写真家のJRが、フランスの田舎を旅するロードムービースタイルのドキュメンタリー。
旅先で偶然出会う人々との交流をもとに、人や土地に刻まれた記憶をアートにして残していく
>>続きを読む

ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

3.4

およそ60年前の曲とは思えないほど、ビートルズはいつ聞いても新鮮で刺激的で、その一方で故郷のような安心感も与えてくれる。そんなビートルズが小さい頃から大好きだ。そして、この映画はさらにその愛を深めてく>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

込み上げる共感と羞恥が致死量レベル。
冒頭から心臓を鷲掴みにされて、最後まで下がらない心拍数。
時間を忘れるには十分すぎるくらいの緊張感が垂れ込めていた。

LAはおろか90'sのLAを知る由はないけ
>>続きを読む

>|