茜さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

茜

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怪談残酷物語(1968年製作の映画)

3.7

少々変わったベクトルのホラー。
怪談なのでオカルトな怖さも勿論あるが、根本的には人間の内に秘めたる醜さに恐怖を抱かせるお話。
個人的にはユニークな秀作だと思いました。性悪や人間嫌いには特にウケそう(自
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怪談昇り竜(1970年製作の映画)

3.7

私が大好きな女性の一人・梶芽衣子様主演、任侠+怪談+座頭市というジャンル分けの難しい異色作。
監督は恐怖奇形人間の石井輝男で且つ同作で不気味な存在感を放っていた土方巽も出演しているとあれば観ない訳には
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ゴッド・ブレス・アメリカ(2011年製作の映画)

3.8

人生は上手くいかねぇ、世の中は低俗なバカばっかで不満しかねぇ。
そんな世界に絶望したおっさんと、彼の良き理解者である女子高生の世直し爽快ロードムービー。
ムカつく輩はとにかくブッ放してブッ殺してやんぜ
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.4

すっごいドキドキした~。
めちゃくちゃホラーだよこれ、ずっと怖かったもん。
心がそわそわして落ち着かなかったので、無駄に何回も机の上にあるコップを手に取ったり置いたりしながら観てました。
あと、怖くて
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案山子男(2002年製作の映画)

1.8

ひえー、これが三作もシリーズ化してるってマジですかい。
くだらなくて面白いっていう感想も分かるけど、個人的には何がしたいのか分かんなくて全部が中途半端な印象。

前半では主人公の悲惨な日常をたっぷり尺
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心中天網島(1969年製作の映画)

4.2

好きな人と死にたいとか好きな人に殺されたいとか微塵も思わないので正直ストーリー自体に響くものは何もないんだけど、一つの映画として心を動かされる。
劇中に堂々と登場する大勢の黒子達や立体感を感じさせる撮
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13日は金曜日PART25/ジャクソン倫敦(ロンドン)へ(1988年製作の映画)

4.5

おとぼけパロディだと思ってたら良い意味で猛烈に裏切られた。
ポンコツである事は間違いないんだけど、笑えるだけじゃなく殺人鬼の切ない宿命とか悲しい純愛とか心にギュッとくるテーマが内包されており、思わず唸
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M(1931年製作の映画)

4.0

ミステリーだと思ってたらガッツリ社会派でちょっとばかし気持ちが重くなった。
群集心理の恐ろしさとか、インターネットの普及で現代に蔓延る私刑とか、精神異常者や未成年の起こす犯罪の裁きとか…。
考え出すと
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デス・サイト(2004年製作の映画)

2.5

このクソださいジャケ写と邦題じゃ、まずアルジェント作品とは思わないであろう代物。
言うて中身も普通のサスペンス(この手の作品が好きな人からしたら雑すぎて普通以下なんでしょうけど)って感じだし、日本での
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Dr.ギグルス(1993年製作の映画)

3.2

「名医は死なない」

自分を医者だと思い込んでいる精神病患者が次々と人を襲うメディカルホラー。
ギグルス=くすくす笑うという意味らしく、その名の通り笑い方にクセがあり過ぎる自称医師のエヴァン。
このエ
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the EYE 【アイ】(2002年製作の映画)

3.8

角膜移植したら霊が見えるようになった女性。
何となく既視感ある設定だなと思ったらジェシカ・アルバ主演のハリウッドリメイクを先に観てたみたいです。
リメイクは元祖に勝てないの法則に則り、こちらも記憶に残
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雨の町(2006年製作の映画)

2.3

途中までは日本産ホラーのような鬱々とした雰囲気が素敵でドキドキしたのに徐々に雲行きが怪しくなる残念系。
下手にあからさまなCGを使うより、もっと比喩的な映像表現にした方が陰鬱な村の空気とマッチして良か
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魔鬼雨(1975年製作の映画)

3.0

まきう。口に出して言いたくなる。まきう。

最初はモタモタ間延びしててつまらないなぁって思っちゃうんだけど、どこか嫌いになれない味わいのある映画。
赤色が美しい映像や両目がなくなった人間のヴィジュアル
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面会時間(1982年製作の映画)

3.6

「スキャナーズ」でお馴染みカナダのジャック・ニコルソンことマイケル・アイアンサイドが猟奇的なサイコパスを演じるスリラー。
派手な演出こそないものの、役者の演技力と存在感で心理的に恐怖を煽る正統派な姿勢
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スウィートホーム(1989年製作の映画)

4.0

ディスク化されていない幻と化したホラー映画。
今観ると大して恐ろしくもないし粗も多々感じるのだけど、当時の時代を鑑みると斬新な部分も沢山あり充分面白い良作。
こういった映画を2023年に観るという行為
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愛しのジャイアント・ウーマン(1993年製作の映画)

3.2

おバカSFかと思いきや、今流行りの「強い女性」系で想像以上にメッセージ性の強い社会派だった。
私的には近年のわざとらしくて押しつけがましい作風よりこれぐらいのテンションで訴えてくれた方が全然有り。
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ザ・シャウト/さまよえる幻響(1978年製作の映画)

3.0

めーーーーーーーーっちゃくちゃ変な映画。
叫び声によって人を殺す事の出来る男と、その男によって崩壊させられていく夫婦のお話なんだけど、あらすじの時点で既に「?」なんですよね。

そもそも「叫び声で人を
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ザ・コンヴェント(1999年製作の映画)

3.5

尼さんゾンビ!!

ディスクにデカデカと「ALBATROS」って書いてあるの見た時はちょっぴり不安だったけど全然面白かった。
間違いなく言えるのは、ゲオ先行の同名ホラー「ザ・コンヴェント」よりは数倍面
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魔 デビルズ・オーメン(1983年製作の映画)

5.0

本物。
上辺だけの変態にこんな映画撮れない。
そうじゃなかったらクスリでもキメてるとしか思えない。
(これ全部褒め言葉)

本当馬鹿みたいで情けないけど「すげえ」とか「やべえ」とかそんなアホみたいな言
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SFソードキル(1984年製作の映画)

3.2

「ヨシミツサーン!!!!!」

毎度お馴染み私の大好きなFANTASTIC!シリーズの中の一本で御座い。
本作も「傑作!」とまではいかないものの、それなりに楽しめたからやっぱりこのシリーズはハズレなし
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悪魔のはらわた(1973年製作の映画)

3.8

レンタル予定だったけどまさかU-NEXTに来るとは!
という訳で解約前にとっとと鑑賞。
アンディ・ウォーホル監修でフランケンシュタイン博士役がウド・キアとかそれだけでワクワク!
…と思ってたらウォーホ
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邪 ゴースト・オーメン(1980年製作の映画)

3.5

80年代の香港ホラー面白いの多すぎる。
本当に観たい本命は同監督の「魔 デビルズ・オーメン」なんだけど、ツタヤにしか置いてないので先にこちらを鑑賞。

若い使用人と再婚するため、自らの死を偽装し幽霊を
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ザ・イタリアン・スタローン(1970年製作の映画)

2.5

絶対しょうもないやつって分かってるのに何を血迷ったのかジャケ写に惹かれてポチってしまった。
スタローンファンでもないどころかスタローンの映画観た事すらないのに。

まだ若き時分のスタローンが出演したポ
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H・P・ラヴクラフト 潜み棲む恐怖/ヘモグロビン/ブレーダーズ クライチカ(1997年製作の映画)

3.5

WHDジャパンが出してる円盤のB級を通り越したC級感に気力が付いていかなくて我が身の衰えを感じる今日この頃。
もうWHDジャパンのDVD借りるの辞めるかと思ってたところに、これは久々の当たりでした。
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ファスタープッシーキャット キル!キル!(1965年製作の映画)

3.7

世界一かっこいい映画タイトルだと真面目に思っている。
ファスタープッシーキャットだけでもかっこいいのに、それに加えてキル!キル!って。

ジョン・ウォーターズのお気に入りだったり、ホワイトゾンビの曲中
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処刑!血のしたたり(1988年製作の映画)

3.8

監督兼脚本は「死霊のはらわた」にも関わっているスコット・スピーゲル。
それに加えてライミ兄弟やブルース・キャンベルも登場する同窓会的なノリが楽しいスラッシャー。
これぞまさしくキャプテン・スーパーマー
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悪魔の恋人(1996年製作の映画)

3.0

レビュー数少ないけど実は有名どころが沢山出てるサイコスリラー。
恋した男がヤバい奴っていう所謂ストーカーものです。

本作でストーカー男を演じるのは若き日のマーク・ウォールバーグ。
彼の持つ独特の色気
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カモンロー・キャビン(1967年製作の映画)

3.8

集中力に欠ける気怠い日はラス・メイヤーを観るに限る。

あらすじを説明しようにも、はちゃめちゃ過ぎて何と書いて良いやら分からない。
ググってみたら「欲望、近親愛、犯罪、殺人の奇怪な物語を描く1967年
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恐怖の子守歌(1971年製作の映画)

3.0

「肉惑ベビーシッタースリラー」とか「衝撃の夜・女子大生の異常な体験」とかとにかく邦題がうるせぇ。
これとは別に「衝撃の夜・誰かが私を…12時間の超異常体験」なんて邦題まであるらしく、もはや悪ふざけの領
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白蛇伝説(1988年製作の映画)

5.0

まさかこの映画のディスクがレンタル落ちながらも破格で手に入れられるとは思いもよらなんだ。
すっげーバカ映画で最高。
本当にバカ過ぎて客のことバカにしてんのかと思うレベルで最高。

考古学者の青年がでっ
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影なき淫獣(1973年製作の映画)

3.5

英題は「TORSO」、シンプルなんだけどかっこいい。
ホラー映画にハマり、スラッシャーとかジャーロとかいう単語を覚え始めた頃にフィルマで見かけて気になってた本作。
今更ながらBlu-ray購入。

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スクリーム(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

渾身の長文ネガティブレビューが全部消え失せてしまって、すぐに書き直す気力がなかった…。

鑑賞後の第一印象は「どうでもいい続編」
自分の中ではシリーズ最下位、良い部分も少なからずあったけど別に本作をこ
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聖獣学園(1974年製作の映画)

4.5

ケン・ラッセル御大の「肉体の悪魔」に負けず劣らずな神への冒涜映画で笑った。
破天荒過ぎて大好き。

多岐川裕美さんのデビュー作らしいんだけど、こんなスケベ映画でおっぱい出してるイメージ皆無だったからビ
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キラー・アイ/悪魔の巨大眼球モンスター(1998年製作の映画)

2.3

彩プロが送るクソバカスケベ映画。
8次元の世界を見たいと願うマッドサイエンティストと、そんな8次元の世界に存在するスケベな目玉オバケの物語。

ヤリチンとかヤリマンとかスケベな怪物とか性欲に脳を支配さ
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フライトナイト(1985年製作の映画)

4.5

だいぶ前にディスク購入してたやつ。
例の如く、何でもっと早く観ておかなかったんだ!と思わされる吸血鬼映画の傑作であった。

お隣さんはヴァンパイア!
主人公は「Fright Night」っていうホラー
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夜汽車の女(1972年製作の映画)

3.5

行き過ぎた姉への愛情。
序盤から不安定な兆候はあったけど、後半からの展開はホラーと言っても過言ではない。

お洒落な洋館に暮らす富裕層の仲良し姉妹。
ある日、父親から姉に縁談が持ち掛けられるが、姉への
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