ありちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.8

“願いを叶えてくれる石”を巡って欲の危うさに翻弄されるお話。欠点や自分にはないものに憧れている現在があるからこそ社会が形成されているのだと気付かされる。前作に続き、なかなか面白かった。ふたりがもう少し>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

3.4

DCっぽさがほとんど無く、既に登場してるヒーローと今後交わる姿を全く想像出来ず観る意味あったのかなと正直思った。トムハンクス主演の「BIG」をオマージュしたかのような設定や似たようなシーンがちらほら。>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

3.7

海底版のマイティソー。王になるため、伝説の武器を探すRPGといったところ。映像が美しすぎるので映画館で観ると没入感たっぷりだろうな。ジャスティスリーグの時と設定や衣装が変わってて矛盾点を感じた。海溝王>>続きを読む

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.8

新しいヒーロー含め全員イケてて「かっこいい」この一言に尽きる。ただ、ザックスナイダーカット版が最近出たらしいけどこの内容を更に濃くして4時間はさすがに中だるみしそうだなー。スーパーマンの強さがチート級>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

マーベル既視聴者としてはブラックパンサーの孤島女神ver.キャプテンアメリカといったところ。他ヒーローに比べて戦闘よりストーリー重めでラブストーリー要素も丁度良い具合。今作には黒幕的な存在はいないと思>>続きを読む

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.6

ガーディアンズオブギャラクシーよりは圧倒的に好き。悪党なので銃か殴りか炎しか武器がなく、派手に街破壊する割にはショボいなと感じてしまった。それにしてもマーゴットロビーのハーレイクイーンのハマり具合は素>>続きを読む

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

スーパーマンに応援心が傾いてるということもあり、バットマンがあまりにも弱く勘違い野郎に見えて仕方なかった。(長年、バットマンを敬愛してきたがベンアフレック版があまり好みではないというのも一理ある)ジェ>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

3.8

煽り運転に翻弄される男を淡々と描いているだけなのに、じわじわと精神的に追いやられる描写が素晴らしく上手い。殺風景なのに没入感があって飽きなかった。相手のドライバーの顔が終始見えないところに恐ろしさと不>>続きを読む

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.5

「スーパーマン」と併せて観ると補足描写が細かく、人物背景がしっかりしていて面白かった。ただ、あまりにも街破壊が凄まじく観ていて頭を抱える。そのあたりは異星人なのかあまりリスクを考えていなくておいおいと>>続きを読む

スーパーマン(1978年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

「サンダーバード」感は否めないが、THE アメコミ映画を観た気がする。ジョンウィリアムズの曲で始まり、締まるのがとても夢があってよかった。いままでたくさんのヒーローを観てきたがこの作品はそのヒーロー達>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

正直退屈で眠くて何を見されられてるんだろうと思ったけど、HALが自我を持ち始め擁護のための嘘を言い出したあたりからかなり面白かった。人工知能の警告もメッセージ性として作品のなかに含まれてるんだろうなあ>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

空想と現実の境目がわからないのでベイトマンが殺人をしたのかさえ正直わからなくなってしまった。狂気がもはや観ていて失笑に変わる。この作品は登場人物の個性と名前が不安定かつ不正確。アイデンティティというも>>続きを読む

ロッキー(1976年製作の映画)

3.5

登場人物全員、性格が素直じゃなくて思いもよらないところで態度変わったりするから荒削りなキャラクター設定だなと思ったけど、有名なテーマ曲と最後の意地を見せた試合には惹かれる。自分が主役をするのを条件に無>>続きを読む

14歳の栞(2021年製作の映画)

3.7

14歳を振り返ってみると「はやくこんな鳥籠みたいな環境から飛び立って高校生になりたい」「親が鬱陶しい」という気持ちが常にあって、反抗期で刺々しかったなと彼らを観ながら思い出した。大人になったからといっ>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.2

曖昧で芯がなく、疑心というものを持ち合わせていない黒木華に苛々が止まらなく「しゃんとせえや」と尻をぶち叩きたくなった。手につけられないような散らかった部屋からゆっくり掃除を取り掛かるような作品だった。>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.9

新たな人生を「今度ばかりは失敗するもんか」と必死で生きようとするこの男に心を打たれない人はいないはず。出演全俳優陣の演技が素晴らしく、帰りの電車でも立つのがやっとのくらい泣いてしまった。社会適合の為、>>続きを読む

トレーニング デイ(2001年製作の映画)

3.5

新人とベテラン麻薬捜査官のある指導日(トレーニングデイ)。悪を制すには多少狼の一面を持つのか持ち合わせている正義感で羊を必死に守るのか。こんなクソ上司の話のどこが評価されているのか考えてみたけど、これ>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.6

恋愛の栄枯盛衰を花に例えた観る小説。過去に好きだった人との思い出を供養してくれるような映画だった。永遠に同じ温度で好きでいることがどれほど難しいのか思い知らされ心臓が重くなる。一緒にいる意味を考えて振>>続きを読む

レナードの朝(1990年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

こうやって医療は日々進化しているのかと腑に落ちた。冷蔵庫が不思議な植物まみれのセイヤー医師が、ある気付きで患者とその家族に奇跡を与えるんだから、きっかけというのはいつどこに落ちてるかわからない。一時的>>続きを読む

マイ・ガール(1991年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

いずれは受け入れなければいけない試練がひと夏に押し寄せてきて辛すぎる。もしもこの子にお母さんがいたらまた違った生活だったかもしれないと思うと考え深い。ただ、シェリーが生理が来た時含めずっと傍にいてくれ>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

主人公がアスター好きって気づけなかった…まじか。でもこの映画でLGBTQは求めてなかったんだよなー。詩的で穏やかな田舎の話だけど学芸会でギターを弾くシーン、廃れた電車で作戦練るシーン、大胆な絵描きバト>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.0

本編の半分がパーティーはしご。なかなか目的地に行けず四苦八苦してて時間間に合うんか?と気になった。寄り道の途中に会ったクラスメイト達も結局ニックのパーティーに集結してて、ほな住所教えたれよと思った。確>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

2.7

どれだけ熱量を注ぎ恋に溺れても、文化的教養と価値観の違いで溝は深くなる。安定のアデルと理想のエマはまさに絵画のクリムトとシーレ。青の海とドレスに身を包むアデルが未練たらたらで見てて痛い。ここまで本気の>>続きを読む

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

実際に起きた、未解決殺人事件の真相を追う話。デヴィッド・フィンチャーだからまだ面白く仕上がった方だと思うけど、何とも煮え切らない感じ。前半はスピーディーで恐怖感もあり、食い入るように観てたのに中盤がか>>続きを読む

ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

権力に欲を出して、王に振り回され結果的に滅亡した一家の話。告げ口、姉の悪女ぶりにイライラしたし、娼婦に姉妹を食ってしまう慈愛ない、ヘンリー8世のヤリチンぶりにも殺気を覚えたけど今回の一連の流れで計画を>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.7

危なっかしくてハラハラするし、冷や汗が止まらない。韓国映画かと疑う面白さ。実際に起きた中国の不正入試事件を題材にしてるらしいが奨学生の頭脳と天秤にかけられる現代の家庭の金銭状況に心が蝕まれた。正義感が>>続きを読む

いちごの唄(2019年製作の映画)

3.3

主人公のキャラが終始見ててかなり気恥ずかしい。全体的に幼稚だけど、終盤の千日の過去の回想から段々と面白くなってくる。冷凍食品に廃れたラーメン屋が銀杏BOYZとマッチしていて最高にいい。峯田がラブリーで>>続きを読む

グリーンマイル(1999年製作の映画)

3.9

処刑室へと巣立っていく受刑者と看守達で繰り広げられるファンタジーだけど、死と救済、義務、罪の意識、人としてなすべき姿とテーマがかなり詰まってた。S.キングから放たれた魂の威力が過去作で一番強くかなり苦>>続きを読む

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

3.7

盲目の破天荒な元軍人と控えめな奨学生の話。自分の得だけ考えたらいいのにと終始思っていた私にとって、最後の中佐のスピーチにははっとさせられた。人生の岐路に立った時、どちらの道が正しいか判断できたとしても>>続きを読む

チワワちゃん(2018年製作の映画)

2.4

撮影方法や配色の使い方が蜷川美香や中島哲也のよう。面白いなと思ったのは「巷で有名なチワワちゃんが死んでも誰一人マウントを取らないこと」。相手の表面しか知らず、けど深掘りするような人間関係の構築がなくシ>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

霊安室でむくっと彼が起き上がったシーンに衝撃受け「ゴースト/幻のニューヨーク」を想起させる話か?と薄い期待をしたけど1.33:1の比率で繰り広げる、静寂で、虚無の恐ろしさにもう限界だと萎びてしまいそう>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.8

ノンフィクション犯罪ドキュメンタリー。本人達や関係者のインタビューが随所混入していて新鮮な手法。凡人で生産性のない日々から変化を求めているこの若者達の気持ちが痛いほどに分かってしまって終始ハラハラした>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.5

前半訳分からんが「REDRUM」が壁に浮き上がるシーンから加速して面白くなる超能力バトル。あのホテルが出てくるのはほんとに終盤だったけど、ヘンリートーマスのメイクが当時のジャック・ニコルソンに素晴らし>>続きを読む