myuさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.9

うだる暑さとうだつの上がらない日にぴったりのミュージカル映画!なにも考えずに見ててもラテンのリズムとヒップホップのビートがテンションをあげてくれる。トランプ政権下でこの映画が生まれたことを考えるとエネ>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

うーん、敢えてやってるんだろうけども、どうしても既視感いっぱいの映画であったかなぁ、、サマーウォーズと美女と野獣とラプンツェル。カヌーや仁淀川や仮想空間やらと、世界観をつくる大小のアイテムは好きなキー>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.0

今までみた映画で一番おもしろかったー!
小学生の姪っ子とデート鑑賞。映画好きな私はテンションあがりっぱなしで楽しんだけども、彼女に映画製作の背景やメタファーや哲学やらが伝わるかとドキドキしてたら、終わ
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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

3.8

すごく貴重な映像を47年たって映画にしてくれたこと、そして時代や場所を超えてアレサのソウルフルな歌声はズーンと誰にも届くことの素晴らしさにまず感動。ミックジャガーのあんな若い姿をみられたのもよかった。>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

認知症本人からの世界、つまり夢と記憶と時空の境界線がなくなっていくということで、それは観客を騙していくような感覚…まさに映画的であるのよ。その完璧な演出にはまってしまい、つい感情をもっていかれ苦しく辛>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.8

これは3DかVRで観たかった。昔ヴェンダースがピナバウシュの3D演出やって感動したけどそんな感覚が蘇ってきてスパイクリー流に作ってもらいたかった。

舞台側からみるライブ空間ってよいすな。あとシンプル
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

自分にとって居心地のよいものは何か。心地よい場所はどこか。キャンピングカーで大自然に対峙するかのように自由に暮らしつつも、生きるためにはルールばかりの不自由な肉体労働を強いられている。

この世界には
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

任侠映画がもう生まれにくいこの時代に、ヤクザのカッコ良さを描くのではなく元ヤクザのカッコ悪さや生きにくさを描くことで、人としてどこまで魂をふるわせて感情的に生きてくべきかを突きつけてくる。ともかく役所>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.2

ケタ違いの世界観。
結局のテーマはすごくシンプルで永遠の中ニ病なのに、庵野監督の想像力の大波に飲み込まれながら演出の全てを許容し感心してエヴァがすごく好きな訳じゃないのに最後まで見終えた達成感にモーレ
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.9

Netflixでも続かなくマンガも読んでないけど、、なるほどコレが鬼滅の刃なのか!ようやく世の中に追いつけてきた。夢と潜在意識と核か。確かに面白い。

って、いう私のような超初心者でも楽しませてくれる
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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

4.2

サイコーに良かった!いやぁかなり期待以上!!

モータウンの音楽好きだしくらいに思ってたら、大成功したスタートアップとしてのモータウン社の話。単なるサクセスストーリーでなくて、なにか事業を作るときに一
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.5

あれ、何だろう、この消化不良感。。

人間の闇深いところを街や景色や人に優しく寄り添って溶け込んで生きることで居心地よさに昇華させてくれると思ったら。そんなソフィア・コッポラに期待しすぎたのもあるけど
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

3.9

ストレートでシンプルな愛の物語。アニメもみたけど映画のほうがグッときた!

大きなスクリーンで包まれたくなるような背景絵の美しさ、そして、キャラクターたちのこみ上げる情感の間合いがとても上手い。すべて
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パヴァロッティ 太陽のテノール(2019年製作の映画)

3.8

こんな人柄だったなんた全然知らなかった!オペラを身近にさせてくれた存在ではあったけど、もっと成功者のギラギラした感じの印象だった。そんなことない。年老いても目がずっと優しかった。オペラをロックに近づけ>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

人間の闇を認め合うことで社会は正常に機能するんだけど、闇に堕ちてしまったら上手くいかない。このバランスが難しい。そして闇側に近いところでしか生きられない人は何か愛するもの好きなものがないと非常に苦しい>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.9

カッコよいものちょっと悪いものへの憧れ、やるせない逃げられない世界のなかで自分の居場所に悩み気づかされるプロセス、、ヒリヒリする子供の繊細な感情をここまで丁寧にそしてやさしい視線をもって映像にしてると>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

ノーラン監督の人生ほぼほぼ逆行させてるんじゃないかな。映像の逆回しをしすぎて生きてきた人の脳の進化をみた気がする。

いままで同じ映画のなかで時空を行き来することは多いけど、同じ画面の中にちがう時空が
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.8

タイトルから想像したストーリーとはまったく違って驚いた。なんで80年代のイギリスの田舎でブルーススプリングスティーン?デビッドボーイじゃないの?って思うけど、実話に基づいてるってからその説得力はすごい>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.9

まず、小学生のときに図書館でワクワクしながら四人姉妹をイメージした世界観が映像化されてるのがキュンポイント。で、衣装もセットもキャストも魅力がいっぱいで愛おしくなるの。そのうえに、私が知ってる若草物語>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.2

映画館で見られるとは!大スクリーンでの没入感うれしすぎる。にしてもアニメってすごいな、36年前であっても古さがない。そして投げかけるテーマが何度みたって普遍だし奥深いから、見ている時代や状況によって、>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.8

最高!ウッディアレン文法が揃いまくってる!

彼の映画のおかげでNYへの偏見と憧れが醸成されまくって育ったわたし。なので、この文法で語られちゃうと、コロナで雰囲気も相当ひどくなっているいまの実態はどこ
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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

4.0

とにかく、自然が美しい。そして、夫婦の器の大きさがスゴイ。

農作物の大量生産化で、いわば工場みたいに使われ荒れ果てたカリフォルニアの大地が、多様な緑と生命に溢れる肥沃の農地パラダイスに生まれ変わって
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チア・アップ!(2019年製作の映画)

3.8

おせっかいって優しさの裏返しさで、年取ったらこれが楽しく生きるための生命線になるんだなーと実感。

どんなにお婆ちゃんになってもファッションや醸し出すオーラがアニーホールの延長線上にいるダイアンキート
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.0

政治家のドキュメンタリーをみてこんな清々しい気持ちになったのははじめて。私よりピュアで不器用な人も政治家になれるのか、、いや、そう演出してるだけなのか?とうがって見てしまうほど。一期目の都知事選での百>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.9

不良学生のロックンロール。

ゆるさいっぱいの余白に、突然投げ込まれるカラフルな狂気。そして全体通して感じるストレートな憧れと熱い想い。絵もストーリーも音楽も全てそんな感じでした。ほんとオモロイ。映画
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

カーレース世界のロマンと企業マーケティング競争。レースシーンの迫力はもちろんのこと、実話があったからこそ美しくなりすぎないストーリー展に終始見入った、グッときた。ビジネスとロマンのバランスって、やっぱ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

いやはや、ありえないでしょこの展開。ストーリーの肝であるこの家族の絆がどこからきてるのかイマイチわからなかったけども、ちょっと怖くてなんか緩くて、かなり面白い。

主人公の男の子が、羽生結弦に見えたの
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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

3.9

お正月に三世代家族みんなで見たかったなぁ。寅さんは今まで何作品も観たけども、世代じゃないからか何がそこまで良いのかピンとこなかった。でも、今作はようやくしっくりきて、ほろっとして、世代を超えて楽しめる>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.0

バチカンと教皇の別荘を背景に、性格や主義の間反対な司祭ふたりだけの告解大会。ほとんどが老人ふたりの語りという地味な画が続くのに、さすがの名演もあってか、人間としての迷いや教会や教皇として背負っているも>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.8

もはやこの映画のストーリーを云々語るなんて意味がないなと思う。とにかくリアルタイムでずーっと見続けられたこと、全世界共通言語としての映画の面白さを教えてくれたこと、ファンタジーに生きる楽しさを学ばせて>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

離婚までの調停やりとり。ふたりとも失いたくないのは子供と仕事で、もう相手ではないの。そして、お互いを一番知って分かりあっているぶん、心から罵り合う。

離婚するカップルの数だけこういった話があって、そ
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.0

監督が描き続ける労働者階級の問題。でも今回は仕事がないのではない、仕事はあるのよ。ふたりの子供を守るために頑張っている夫婦の話で、ふたりともすんごく真面目に働いていて頭が下がるくらい、、それなのにおか>>続きを読む

宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.8

つかれたー、見終わったらどっときた。理由は、男のロマンス的なフィルタが強すぎたのか。それともお前も強く愛に生きよ!というメッセージの重さなのか。。

相手を思う気持ちと、甲斐性のない自分への苛立ちが行
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.9

マジか!いくら面白くっても絶対にツッコミどころ満載なんだろうと思ってたのに、これ以上ない完成度!シティハンター愛に溢れてるしもっこり下ネタ具合に完全ヤラレマシタ!

冴羽りょう、海坊主、って日本人の体
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NO SMOKING(2019年製作の映画)

4.1

映画も、イエローマジックショーも、音楽も、そして細野さん自身も。笑いがあってとってもくつろげる存在なのに刺激的。

アタラシイこと、楽しいこと、自由であること。これをやり続けた強さからくる柔らかさが何
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

4.1

群像劇とボブディランが好物な私にとってはこの上なくタイプの映画♡ 登場人物は過去に影を抱えながらも自分の気持ちに嘘がつけずに生きてる人たち。皆んなこじらせてるし、誰かが誰かの人生になってるの。ストーリ>>続きを読む