TakaKondoさんの映画レビュー・感想・評価

TakaKondo

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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

カタルシスという活動を、芸術が担うことができるという事実を、明確に感じられる映画でした。
どんなに今がつらくても、未来には好きになる人、好きになってくれる人に、ちゃんと出会えるから、生きていたいと思う
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.1

絵本の「僕を探しに」を日本社会の現実に映して読み返すような思いでした。
大学を卒業して就職するまでは、確かに自分の個性を大事にして生きていられますが、日本の社会は個性を殺してでも制度とか企業の目的の枠
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.9

心に、この上なく美しい印象を残す作品でした。
自然、街並み、庭園と海、言葉の一つ一つが心を洗います。

代筆の仕事を現代から眺めると、時代の移り変わりによって、人の心を動かす仕事も過去のものになり、磨
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天気の子(2019年製作の映画)

4.6

小説を読んでから映画を観ました。
ストーリーの流れや監督の思いがある程度わかった上で観るのも悪くないと、改めて感じます。
世界で異常気象が起きていることを、世界中の人が感じ始めている今日この頃。
自分
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僕らの先にある道(2018年製作の映画)

4.7

予告編を見るだけで、どんな映画であるかは明らかでしたが、2回くらい見返して、それでもまた見たいと思うような映画でした。

もし出会ってなかったら、もし別れてなかったら、もし一緒にいたならと、何度も確か
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

4.2

ハラハラ感のたまらない映画でした。
プレデターと筋は近いのかもしれませんが、動物から見たら人間も案外こんな風に映るのかも、と想像します。
最後に、よし、皆殺しにしてやるか!と言葉もない共感をしてしまう
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

何から変えればいいのか、全く分からないくらいの貧困と無秩序が描き出されていました。
近隣諸国からの移民問題は彼の地こそ深刻なのでしょうが、根本的には同じものが、ミャンマーやカンボジア、フィリピンにもあ
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.8

家族とは何か、考えさせられます。
解決できない過去の闇を背負いながら、社会の隅で寄り添い合う人々。
協力し合って生きていくだけで、人は誰かを大切に思うようになる。
当たり前のことしか認められない人たち
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アフガン・レポート(2014年製作の映画)

4.2

地雷がどういうものか、負傷者の応急処置がどんなものか、アフガニスタンの気候がどんなものかなど、みんな聞き知った内容でしたが、映像化されただけでも自分がいかに平和ボケしてるか再確認させられる内容でした。>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

4.8

共感することも難しいはずの非日常的セッティングで、それでもグイグイ引き込まれる映画でした。
殺人を犯す人の衝動もさることながら、社会に負い目を感じて生きている重圧をひしひしと感じる点は、正直今の自分に
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ディファイアンス(2008年製作の映画)

4.4

実話とされる戦争映画の中でも、ダントツで感情移入に抵抗感の少ない作品でした。
集団心理に飲み込まれるというべきか、あまりにもきっぱりと敵味方に分かれているため、殺し合っているシーンにほとんどなんの違和
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.7

アメリカの社会、及び英語の不勉強を深く実感させられる一作になりました。
技術に道徳が追いついてない現代で、政治がどう動かされているかとか、強い人間になるためにはなにが必要かといったことが見えるはずの作
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.9

大昔に読んだ一冊ですが、印象深くて忘れ得ぬ文学を、見事に映画化した一作です。
キリスト教の力と価値を考えさせられるほか、日本人の特殊さを客観的に見ることができるようで、残酷ながら深いと感じます。
さら
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

2.5

元気なキャラクターばかりで、楽しい映画でした。
自分の生活と重なる部分がなかったからか、正直共感できないところが多かったですが、ハッピーエンドは痛快ですね。

はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.8

「Once」が好きだったので見た者ですが、期待通りの音楽パワー作品でした。
芸術家の一本気と花火のようにいさぎのよい生き方が痛快です。
恋や家族の問題を横に置いて、芸術を通して人と触れ合える心地よさを
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

引き込まれるのに、ラストまで一切問題を解決しないままという、大人っぽさ満点の映画でした。
テーマはタイトルの通りの殺人事件ですが、法律や道徳、価値観といったものが、結局人が作り出したものに過ぎないこと
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失恋の33日(2011年製作の映画)

3.8

この作品が大好きな中国人女性が多かったので、繰り返し見た映画ですが、おかげで少しずつ、面白さが分かってきた気がします。
女性から見た理想の男性像、なかなかハードルは高そうですね。

マン・アップ! 60億分の1のサイテーな恋のはじまり(2015年製作の映画)

4.0

ラブコメの中でも濃い登場人物が揃ったストーリーだと思います。
映画館ならたくさん笑い声が聞けたろうな、と感じるシナリオでしたが、やはり英国。事あるごとに自分の社会とはまるで違うんだと気づかされます。
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

3.8

こんな生き方もあるんだ、と感じました。

ちょっと「おくりびと」に近いものがありますが、もっと静かで、切ない作品です。

タイトル、英語のものを直訳した方がよかったんじゃないかな。。

どんなことでも
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ターナー、光に愛を求めて(2014年製作の映画)

3.8

イギリスは古い物も大切にする国ですが、それでもこの頃の社会は今と大分違うのでしょう。
挨拶のしかたから会話の流れまで、全体的に共感できないコミュニケーションのスタイルでした。

絵に描きたくなるくらい
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.7

ドイツの人のステレオタイプが深まるくらい、表情の少ない主人公でしたが、盗聴をする組織側の人間でも、十分に感情移入できるストーリーでした。
盗聴とか、東西ドイツ分裂時代の社会には悪いイメージが付きまとい
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僕が星になるまえに(2010年製作の映画)

3.7

映画に見るイギリス、ヨーロッパの人の生き方は、僕らが必死に仕事して、結局のところ地球温暖化を助長するようなことしかできてないのとは反対に、理解できない言語(英語のレベルが高いだけですけど・・・)を使っ>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

2.8

メキシコとアメリカの間で取り交わされる不正と悲劇、実際にあると噂される暗い一面を描き出した映画でした。
ただ、それがどう解決されるべきか、そもそもどこに問題があると言えるのか、捜索して壊滅させる側の視
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めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

4.2

インドは一国だけで一つの世界を要しているような魅力がありますが、全く違う世界観と日常の中に、なぜか自分の生活を垣間見るような、共感が得られるところが面白いです。
「話す相手がいないと、人はものを忘れて
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.5

実話であってほしくないくらい、リアルで悲しい話でした。
世に聞くイラク戦争の悲惨さがわかるという意味では、みんなに見て欲しい映画ですが、決して共感できない、共感できるようになりたくない部分があります。
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.7

また少し、アメリカの金持ち社会が嫌いになりました。。
キーパーソンの殆どが道徳的に認められないことをする中で、単純に誰が悪いからどうあるべきだと考えられない自分が情けなくなります。
警察が機能しない、
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.6

正直、こんな映画があるなんて、想像もしていませんでした。
映画にしただけでこんなにもエネルギーを感じるなら、100年前に実在した本物は、どれだけの音と光を繰り出していたのか、全く胸を打たれます。
また
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.2

ストレスを感じる時、人は自分をおもいやってくれる人に自己の感情を打ち明けるようになるそうです(テッドトークより)が、やっぱり人と人との結びつきが大切だなあと感じました。
ほとんど関係することはないだろ
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悪人(2010年製作の映画)

3.8

人の人生は、もっといろいろな側面があって、豊かなものだと思いますが、何か得体の知れないものに憧れた時に感じる、自分の人生のつまらなさ加減と閉塞感を見せつけられたような気がします。
他の人のリビューを読
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.0

どうして奴隷解放に戦争まで必要だったのか、少し実感できるようになりました。
当たり前に享受している法治国家の権利やら自由やらの、尊さを覚える作品です。

言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.2

静かで美しい景色に繰り広げられる、体験したことこそないけれどもありそうな話。
自然に感情移入できました。

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.2

痛快アメリカOLムービー、楽しかったです。
キャラの濃い登場人物の役が、役者さんにハマりまくりで、退屈する瞬間全然なかったです。
音楽とかファッションとか都会の生活とか、いろいろ好きになれる映画でした
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

4.0

実話だってのがまたいいですね〜。
この人のしたことがいいことかどうかってのは置いとくとして、人間の面白さを実感させてくれるストーリーでした。
それにしても、映画化されないと、どんな面白い歴史も知る機会
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.8

痛快でした!
インド映画ってこんなに面白いんだって、初めて思いました。
正直音楽とかダンスとか、映画文化としてまだついていけないところが結構あったんですが、ストーリーは面白いのひと言につきます。

インターステラー(2014年製作の映画)

4.3

映画館で見れてよかったです。
ただ、香港だったので正直、英語の音声と中国語の字幕だけでは全くついていけない専門性がありました。。
子供時代に見たSF作品にはつきものだった、なんとも不思議な形の落とし所
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

1.5

実話だそうで、リアルさだけは素晴らしいと思いましたが、ちょっと残忍さばかりが目立って、個人的には誰にも薦めたくないと感じてしまいました。
なんでこんな、教訓も何もない復讐劇が大ヒットするんだろう。。。

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