このレビューはネタバレを含みます
大人たちの各々の人生の苦難と、救われた子どもたちの明るい希望の対比。その軸にあるのは楽器であり、音楽であり、彼らのこれまでとこれからが共存する最後の演奏には思わずウルっときてしまった
このレビューはネタバレを含みます
一見公平そうで不利な決闘をオルゴールの音で繋ぐ、画面外から現れるイーストウッド、己のガンベルトを託し仕切り直された決闘。そしてあの表情だけで全てを語るリー・ヴァン・クリーフ。
このシークエンスを本当に>>続きを読む
真っ赤なオープニングアニメーションと一音目を聴いた時点で鳥肌。
これを4Kスクリーンで見れたことに、劇場の音響で聴けたことに感謝です。
4Kに復元されたことでレオーネ印のクローズショットがとんでもな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
メキシコ国旗を見てようやく真っ赤なスーツと全てを塗り潰すような緑のペンキがこの国を表していることに気づいた。
オープニングの淡々と映し出される強烈なイメージに期待を膨らませていたのだけど、期待以上のも>>続きを読む
いつもの人たちがいつも通りいて楽しい。
私はウェス・アンダーソンの映画に出てくるジェイソン・シュワルツマンを見るたびに天才マックスを思い出してほっこりしちゃいます。
このレビューはネタバレを含みます
ドラムンベースでハチャメチャ時代を感じる。
ホエール見て期待してたけどそこまで期待は超えず。ただ、太陽を目に入れたばっかりに魔に魅入られてしまった彼が、その才能と運命、執着を手放す着地がかなりグッとき>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
密室劇。主演と掛け合いしていく4人の来訪者。それぞれが抱える怒りと哀しみと後悔、宗教的葛藤と倫理的葛藤。
受け入れがたい言葉に背を向ける動作や、肩に手を置くのを躊躇する手の動き。彼らの所作、一挙手一投>>続きを読む
ムビチケ買って準備万端だったけど3時間見て最終的に何とも言えない気分で帰るのヤダなあとか思ってギリギリ滑り込みで見た。
やっぱり超面白かった。
のっけからこれは劇場の音響で見て正解だと思ったな。ずっと>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
結婚して家庭を持つということは人生を共有せざるを得ないのであり、夢も目標も仕事も何もかも他人事ではなくなってしまうのだなと。ゴーンガールを思い出した。
法廷劇としてかなり真っ当に面白く、次々に新しい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
主題は皮肉的な物語でありつつ意外にも家族との不和に向き合い成長していく、というわりと見覚えのある作品でもあった。
これは他の人の感想を見て気づいたことだけど、見覚えがあると私が思っていたものはすべて白>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
中盤までこれはどういうお話なんだろう、ホモソーシャルをこれから解体していくのか?と思ってたら、ラスト30分180度方向性が変わりあまりに切実なテーマになり一気に目が離せなくなってしまった。
あんまり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ケイコが良かったので期待してたけど本当に良かった。
記号としてのキャラクターではない、人間が描かれている。こんなあたたかな作品が日本で作られたということがとてもありがたい。フィルムグレインの温かみがす>>続きを読む
大傑作だ...。
凄い凄いとは聴いていたけどここまで凄いとは...!緻密に計算され何度も何度もリハーサルしたことが窺える、見事なショー・パフォーマンス。
コンサート映画としても傑作だし、そこには物語が>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
今まで見たどんな西部劇よりも生きた西部の雰囲気を感じた。それは画面の中の生活が息づいていたからかも。
キノコを摘み火を起こし箒で掃く...など。穏やかに流れる時間の中カメラに捉えられ続ける、なんてこと>>続きを読む
ちょうどよ作品だ。
セットっぽさや悪の組織の戦闘員みたいな敵から漂うニチアサ感。
このレビューはネタバレを含みます
普遍的で素朴でささやかなロマンス。これで、これだけで十分なんだ。すごい。
ウクライナの惨状がずっとラジオで流れているのがとても印象的で、これは現実と地続きの物語なんだな。
この作品は監督なりの抵抗な>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
予想以上に面白くてびっくり!
2Dと3Dの中間のようなあまり見たことないアニメーション表現が素晴らしい。絵本が動いてるみたいな...言葉で表すのが難しい。
ずっとゲラゲラ笑ってた。ジミニーもどきが1>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
トレント・レズナー&アッティカス・ロスとてもとても素晴らしい。現代最高峰の劇伴作家だと思ってます。
フィンチャー作品はあんまし合わないことが多いけど今作はストンと飲み込めた気がする。相変わらずビジュ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
黒澤明が描く生きていない男の光と影の対比の前半部から凄まじい。あれだけ遊び呆けた後に橋の下の真っ暗な影からのそりと出てくるシーンが忘れられない。
後半部から話は死後に飛び、斎場にて各人の証言から最期の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
タイムリープしてるけどそれはそれとしていつ戻るかわかんないのでとりあえず仕事は続けましょうという、この非常に地に足着いた感覚のタイムリープが新鮮で面白かった。
状況を打開するのが今まで気にも留めなかっ>>続きを読む
かなりボケーっと見てたのでラスト15分でまんまと泣かされた。それはちょっとずるくないですか...。
このレビューはネタバレを含みます
ラストの語りによって、この映画の本質が提示されてたまらなかった。虚構に身を任せることを選んだ共犯者たちのあの笑顔...!やるせなく切ない、それでも優しい嘘がずっとあった。
このレビューはネタバレを含みます
テーマ的に「ビッグ・シック」を思い出した。物語虚飾が比較的少なめに感じるあっちの方が好きだな。比べるものでもないけど。
それでも燃え上がる愛と育て上げる愛という対立構造を崩さんとするのは良かったです。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
独特の間とゆるい雰囲気。登場人物全員感情が希薄というか、このあっさりサッパリ感が良いですね。
過去と名前を持たない男が次々に出くわす温かい人との触れ合いと冷たい社会。
基本的に牧歌的な雰囲気なのにヘル>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
様々な諸問題にあたりながらも、地道に粛々と調査を積み重ねた末に叩きつける渾身の社会正義。良かった...。
いくらでも劇的にドラマチックに出来るのにあえてしない、この抑えられた演出に痺れた。
思わず嘘だ>>続きを読む