あまがえるさんの映画レビュー・感想・評価

あまがえる

あまがえる

映画(373)
ドラマ(80)
アニメ(0)

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.3

黒澤明監督の生きるのリメイク版。この主人公がどうしてこういう人生を送っていたかが気になる。老境にさしかかり、残りの人生の短さを知ることがなければ、この人はこのまま同じような人生を送っていたのだろう。>>続きを読む

パーフェクト・ノーマル・ファミリー(2020年製作の映画)

3.7

お姉ちゃんの堅信礼(?)で歌うエマの歌に泣けた。家族の中の大事件で、カロはまだ15歳なのに冷静にパパの幸せを願い、妹を励まし続ける。ところどころ流れる家族のビデオから、優しい両親に育てられた芯の強い姉>>続きを読む

シニアイヤー(2022年製作の映画)

3.6

やたらと自己主張の強い、昔のイケイケ女子高生と比べて、今の高校生は環境に気をつけ、周囲に気を配り、たとえイタイ年上の女子高生にも嫌な顔をせず、そのギャップが面白かった。そんな世代間ギャップをダンスで埋>>続きを読む

ニューオーダー(2020年製作の映画)

2.8

寝る前にちょっと短めの映画ということで選んだ。まったく予備知識はない。酷くいやーなものを見てしまい、眠れなくなった。
秩序のない社会、特に軍事政権の恐ろしさが良くわかる。この映画の中で起こっていること
>>続きを読む

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

3.7

ジェイクギレンホールが凄腕用心棒になるという話。
アクションはあまり好きではないが、次々と繰り出すアクションシーンがなかなか爽快だった。
そして、ものすごい暴力沙汰の中、平常心で楽しいバンド音楽を奏で
>>続きを読む

プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.4

南仏の空気、景色がとてもいい。
最後に娘に会った時のジャンレノの表情、その後のだんだん確執を溶かしていく時間の映像が良かった。間で見守るテオがとてもかわいい。映画の始まりのテオもまた、長い時間移動して
>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃から、あまり子供らしくない生活を強要され(無戸籍、ヤングケアラー、貧乏)てきたにも関わらず、恋人との生活は女らしくて可愛らしい。ものすごく努力してきたんだろうなと思うととてもいじらしく感じる。>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.9

多様性って言葉はよく聞くけれど、あまり理解していなかった。この検事のように普通が当たり前と言う考え方を持っていた。相手のことを想像して受け入れるのは難しい。普通じゃないと思っている人はこの社会では生き>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

この映画は白人社会における黒人作家のもどかしさをユーモアや人情をところどころ散りばめて描いているが、これがアジア人だったとするとどんな感じなのかな?最近の欧米の映画やドラマを観ていると、アジア人の登場>>続きを読む

モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

3.9

テロによる大きな痛手を負ったアメリカではあるが、裁判もせず拷問による供述で1人の人間を死刑にしようとしたという事実は許されないことである。でも人権派の弁護士ナンシーと若いテリーや、カウチ中佐のように、>>続きを読む

つぐない(2007年製作の映画)

4.0

大きな罪を犯した主人公が、成長し一生かけてつぐなっていく人生を、2時間で描いている。
戦時中の映像や海岸で船を待つ兵士たちもリアルで、とても良かった。

元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件(2020年製作の映画)

3.2

いろんな要素があって(強い女性、パニック、ロマンス)面白かったけど、邦題がとてもヘンだと思う。もともとのタイトルで良かったのでは?

輝ける人生(2017年製作の映画)

3.8

イメルダ スタウントンは私の中ではザ クラウンのエリザベス女王なので、何かと比較しながら見てしまった。お堅いレディの称号のあったサンドラから髪型も服装もどんどん軽ーく素敵になっていくのが見ていて楽しい>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.7

まず、イタリアの60年代の美しい景色がカラーで見られてとてもいい。あとマダムの髪型やお化粧もとてもステキ。赤い帽子の女の子と青い服の男の子のコンビも可愛くてこの映画の中の癒しだった。
内容は思想や宗教
>>続きを読む

ゲーム(1997年製作の映画)

3.8

贅沢なサプライズ!
デビッドフィンチャーってやっぱりすごい。

ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.0

80年代のアメリカの大スター達が、たった1日で1からレコーディングして、(エゴは入り口に預けて)協力して作り上げた完璧な曲。懐かしいスター達の若かりし姿とあまりある才能に感動しながら観ました。
ボブデ
>>続きを読む

ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.6

奇妙な物語だった。
とても変な世界と普通の(常識的な)世界を行ったり来たりしてる感じで、おぞましかったり納得したり。でもこういう画面と音楽は嫌いじゃない。

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

この映画のマッティペロンパー(ニカデル)は不器用で一途な感じがとてもいい!

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.0

カウリスマキ監督の世界。
音楽がいいし、人物の描き方も好き。
60年代のフィンランドやエストニアのタリンも白黒で描かれている。
最後の方、小津安二郎っぽい画面と曲に懐かしさを覚えた。
それにしてもお母
>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

カウリスマキ監督の映画って、いつも70年代?80年代?ってなるけれど、今回はちゃんと2024年。ロシアのウクライナ侵攻も現実である。明るいイメージのヘルシンキがちょっと暗い雰囲気で、ついてない2人が主>>続きを読む

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

3.6

白人による黒人の差別的扱いがわかりやすく描かれていたが、おじいちゃんの語るユダヤ人の悲しみもまた胸に迫る物があった。長い歴史の中で迫害されてきたユダヤ人が、子供に対して勉強して立派になってほしいという>>続きを読む

英雄の証明(2021年製作の映画)

3.2

イランの映画はたぶん初めてで、イランの家庭、家の中、通りや商店街の様子、女性たちの装いなど見ていて楽しかった。
しかしこの物語は、主人公がそんなに悪いことをしたわけでも、とり立てて良いことをしたわけで
>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

"戦慄の人間狩りと夫婦愛を両立させた不謹慎な笑いが満載"

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

3.8

年取ったからといって落ち着いて地味に暮らすのではなく、綺麗なものに憧れてるんるんしていいんだ!と思えてとても嬉しくなった。

終わらない週末(2023年製作の映画)

4.0

うーーん、なるほど、、!
いろんなことが、二つの家族に起こり、怖い怖いと思いながら最後にそういうことだったのか!!となった。面白かったし怖かった。(特にテスラのシーン)俳優さんたちもとても豪華でいい映
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.9

久々に引き込まれる邦画だった。
性格や生い立ちで社会に馴染めなく罪を犯す人もいるが、社会で認められながら他人を見下すような人もいる。その比較が鮮やかすぎて心がざわついた。

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.4

わかりやすい設定で予測できるから怖すぎず楽しめた。ミーガンが商品化される前でよかったね。

かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.8

久しぶりに観た。どこかで観た役者さんと思ったら、アキカウリスマキ監督の映画にも出ていたマルックぺルトラだった。
フィンランドのアカデミア書店、アアルトカフェ、食器、家具、マーケットそれからかもめ、もう
>>続きを読む

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.4

たくさん賞を受賞しているのに今回初見。この10年くらい見た中で1番切ない映画だった。美しい自然と流れる音楽、2人にとって幸せなひと夏。1960年代から80年代のアメリカ南部での周囲の偏見の中で、どうや>>続きを読む

真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.0

主人公はいろんな不幸に遭いながらも、ただ淡々と一つ一つ対処しながら彼女を見つけ、その息子と一緒に遠い旅に出る。けっしてハッピーな状況ではないのに、なんかちょっと笑える。さすがにフィンランド、囚人服の色>>続きを読む

Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼(2007年製作の映画)

3.5

久しぶりのケビンコスナーにときめく。昼は実業家、夜は殺人鬼っていうのもいい。デミムーアも賢くて強い刑事というわかりやすい設定だった。1番よかったのは最後の夢のシーンかな。主人公にとっては1番悪い想像な>>続きを読む

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

3.8

子供ながらに信心深く、知的でどんな場面になってもパニクったりしないし、仲間としての生き物を見捨てないところが素晴らしいと思ってみてたら、そうではなかったのね。2回目なのに圧倒的な映像の美しさに引き込ま>>続きを読む

>|