Nancyさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

モスル~ある SWAT 部隊の戦い~(2019年製作の映画)

3.5


戦慄する暇で状況は変化する
命を賭した戦場では、
人の価値観を書き換える程の現状が存在する

敵味方問わず
人には生きてきた分のバックグラウンドがある
奪い合う最中で干渉する瞬間はごく僅かで
繋がり
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ビースト(2018年製作の映画)

3.8


誰でも心の奥に怪物を住まわせ
一連の事件により、心理の歯車が軋み始める

己の正義や誇り、野心に傲慢さはいつしか
一線を越えて後戻り無可能な状況まで追い込む
自分自身で撒いた種であるからして、水を与
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その日、カレーライスができるまで(2021年製作の映画)

3.7


雨粒で煮えるカレーの音
電波に乗り、和みのスパイスを加えて
一時の隙間に想いは馳せる

仕事を済ませ、長い帰路に着き
クタクタで家に戻っても
潜むのは紛れもない現実

どこに気持ちを向け
どこまで時
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サバイバル・シティ(2021年製作の映画)

2.4


スーツを着こなしながら人質に徹し
オイシイところはもちろんウィルス様

農場お兄さんの農場LOVE度に
少々ほっこりし、若干の自暴自棄もあり
どこか憎めず救えないキャラ性

麻薬組織のワンパワーはあ
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ACCA13区監察課 Regards(2020年製作の映画)

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シリーズファンへのアンサーOVA

新体制の1周期になにか起こりそうで
起こらない、そんな日常

兄妹の些細なすれ違いがもどかしいが
それもどこか静けさの前の嵐で平常運転

おしゃれな街並みに
食欲
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.5


家族と過ごしたお家
友達と学び遊んだ学校や公園
その場で描いた思い出が集い、
語りかけるは愛ある存在意義____

雨上がり目を開けば海原
晴天下に海上へ取り残された団地
不思議な情報量満載です
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ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

3.3


どこか奇奇怪怪でダークな作風に
真のピノッキオと謳われる所以を観る

個性的なキャラの面々
リアリティ追求が奥深く、
ピノッキオの成長を多大な意味で後押しする

脚が無くなっちゃったり、
マグロさん
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劇場版 ルパンの娘(2021年製作の映画)

3.3


正義の泥棒一家、最後の大仕事
引退試合はまさの家族内乱____

劇場版に相応しい豪華舞台
SF要素や面白展開、
盛りに盛り込み過ぎて仰々しい

泥棒稼業の始まりに壮絶な秘密あり
親の愛情を受けた子
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.6


これは現実か、現実の中の夢か
はたまた夢の中か、夢の中の現実か____

世界は反転し異様な流れで進んでいく
戦争を思い出し、時代を植え付けられる

疑問が疑問を呼ぶ中、鳴り響くリントーン
不可思議
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ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

3.8


ボディーガード×殺し屋×奥様
どの職種にも休暇の時は許されない

本当によく喋る異色のコンビ
アクションの軽快さもさる事ながら、
両者喋らしたら上映時間超えそうです

そこに爆弾妻が投下され、カオス
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8


雲間に留まる心臓音
この高鳴りをそのままに見上げてはならない__

対比と比較が物語を際立たせる
視線の先と先にある相手
心理描写を覗かれるかのような
静かで張り詰めた瞬間が極限

既視感ある演出や
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アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!(2021年製作の映画)

3.6


マズルカよ、あぁマズルカよ
なんて不気味で愛らしいアダムス家

思春期への対策は家族旅行で塩を塗ろう
どこへ行っても、
何をしても目立って浮いている存在感

ワードセンスや美術面が最高の一言
推しは
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.8


共感度0で箍が外れてるタフな法定後見人
悪徳者から映し出す皮肉ほど絶品なものはない

仕事をさせれば右に出る者はいないほど、
搾取する側として生まれてきたような敏腕さ

救いようがない新しい主人公像
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.7


自然災害で心に傷を負い生きる人達
何者にも頼れず、与えられる権利に
首を掴まれる姿はまさに人災____

見方も捉え方も、現実に起こり得ることなのかと思わせる悲痛さが現実的
人一人が持つ力の偉大さや
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雨とあなたの物語(2021年製作の映画)

3.6


『待つ』ことを恐れず願い続ける
時の有限さを排除した普遍的で愛しい日々

強調される社会での勝者や風潮
価値観を抑えつける発言は常に息苦しい

自分は何者になれるか?
何者になりたいか?
何者になら
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.7


320キロの高速弾丸ライナー
巡り合わせた"最悪"が今宵の日本を盛り上げる

Leitch 監督が仕掛ける極上の娯楽アクション
音楽とアクションのバランスが紙一重
双方が結託し良い部分を引き立たせる
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.5


あの頃感じなかった言葉の意味や
気づかない行動の理由を知った時、
少しずつ大人になってしまったのだと気付く

童心であった日々に焦点を当て
いつ如何なる場面でも、
その心を忘れて観てはならない

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ぼくらの7日間戦争(2019年製作の映画)

2.7


現代風にリメイクされない今更タイトル

時代は流れているのに対して、
『子供vs大人』の見解は当時のまま

作品由来の持ち味もあるが
現代版へ改変も安っぽさが荒立つ

掘り下げるだけ掘り下げた社会問
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.8


危険な夜に香る火薬の匂い
情け容赦無しの攻防戦はキュートに
そして、バイオレンスに____

凄腕な女性たち vs 犯罪組織
今作は甘めな技は一切排除され
撃って、切って、殴って、蹴って、
撃って撃
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KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

3.6


世界の平和を守るため
終末は新たな局面で恋の炎を燃やす____

キャンパスを歩く終末の戦士
都会の路地で呼び込みにつかまる終末の戦士
恋に焦がれ想いを馳せる終末の戦士
完全に浮いている存在感が見慣
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ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.6


一緒にいる事が強さで幸せ
一人と一匹に訪れる聖なる夜は
心温まる暖を取る様だ

人生は時に残酷さが混じる
猫生もきっと猫なりの苦しさは存在する
互いの弱い部分を支え合い
無くてはならない関係性がよく
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

3.4


太陽に伸びる怪獣の右足
劇中のギャグに滑り転んだ跡の様だ

生きても死んでも迷惑な怪獣さん
怪獣が死んだその後を政治的観点で進める
これまでの特撮作品におけるアンサー面もあるが
官僚たちの議論は極め
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アンビュランス(2022年製作の映画)

4.1


ハリウッド屈指の爆破監督が魅せる
二転三転とノンストップに事態は悪化の末路

怒涛のカーチェイス+『ベイ・ヘム』祭り
かなりド派手に絶望的状況も打破できるアンビュランス

加え、徐々に箍が外れてくる
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355(2022年製作の映画)

3.7


革命の裏で暗躍した逸話
現代に蘇り、結成された敏腕ドリームチーム

各々、群れるのを好まない一癖も二癖もある女性エージェント達
詰め込んだアクションの高速オンパレード
一瞬の瞬きも許さない死闘の連続
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.5


余す事なく詰め込んだ Act & Panic
命の限界が迫る中、進むしか道はない____

極限のミッションという謳い文句は
あながち間違っておらず、
常に命を張る展開が連続する

ニーソン×冬映画
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ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.6


積み重なる精神的な追い込み
段階を経て過ごした恐怖は、真っ黒で純粋____

悪意が只々、漂い側にいる
窮屈で険悪でどうしようもない理由が
人を徐々に堕しては潰す

不思議と笑顔に恐怖を覚え
日が沈
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.1


一つの町に根付くハロウィンの恐怖
不気味な夜は闇深い狩場と化す____

今まであまりご縁がなかったブギーマン
初見での KILLS は、
あまりにも不気味で行動が理不尽で
一切の感情を殺した表情で
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Arc アーク(2021年製作の映画)

3.9


生き永らえた先に人は終着点を迎える
一度授かった命を選択するのは、
自分以外の何者でもない____

若気は色が鮮やかに息づき
今が永遠の一部のように光り輝く

経験を培い人生を振り返るパートに入り
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

3.2


恋は盲目、見えない裏側に本質がある
心を蝕むこの感情の正体は"虫"____

クリエイティブで想像力豊かな映像世界
独創的な五感効果を用いる恋愛ファンタジー

胸の内を彩る虫の正体
捉え方は様々です
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.6


人の道は思い掛けない時に
お金の工面が必要となる
交通事故のように、
自分が注意していても
向こうから突然襲いかかる

お金の纏わるシビアな展開が多い本作
実際には笑えない内容を
クセの強い天海さん
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映画 真・三國無双(2021年製作の映画)

3.4


三国時代に移る一つの契機
中国の美しい眺望の下、
信念通しの戦が無双する

世界観をそのままに無限に広がる戦地の雄大さ
武将達の勇猛さに憤りが汲み取れる

戦闘シーンのエフェクト音やVFXの違和感が
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.8


映画は終わり、世界のあり方が啓示される
人と恐竜に導かれる未来や如何に____

シリーズのレガシーに拍手喝采
パーク勢に蘇る当時の感動が
幾年の時を経て、再び味わえる

私達が観ている過去5作だけ
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修羅の街、飢えた狼たち(2021年製作の映画)

3.3


中央視点から映る郊外の闇
当然のように絶対正義がチラつく中央刑事

現代中国の主張を
押し付けられているかのような作風に
少々、政治的な策略が伺える

反社会勢力の悪魔のような獰猛さ
同じ人間が行う
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.6


一人の写真家が写した社会問題
水俣で生ける命を納め、
人々の戦いを証明する____

理不尽な公害により
劣悪な環境で生活を余儀なくされた水俣市民
悪は明白でも、白日の下に晒せないのが公害

映画一
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.5


果てた先に待ち受けていた復讐劇
嫌味、嫉妬、腹癒せ、
どれをとっても泥沼さはなく
ほんのり笑えるスパイスが効いている

現実と物語が信じ難くも交差する
先を行く妻の跡をなぞる夫の後手さ加減
用意周到
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岬のマヨイガ(2021年製作の映画)

3.2


"いま"を生き抜く3人の共同生活
立ち直りを忘れた心は
少しずつ解け、"いま"を過ごしていく

腹を満たせす糧があり
息を付ける環境で寝につけるだけで
人は夢を想い描けるという

その岬で始まる不可
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