お金と引き換えに対象の家族を敵のアジトから逃がす凄腕の殺し屋タイラー・レイク。今度のターゲットは「DV夫に軟禁された奥さんと子供」だ! っていうといかにもしょぼそうな感じがしますがこのDV夫、じつは麻>>続きを読む
【映画が2時間かけて伝えたかったもの…それは「歩きスマホの恐ろしさ」だった😲】
2024年暫定ワースト映画。原作は国民的作家の東野圭吾が1992年に発表した同名のベストセラー小説です。俺はむかしから>>続きを読む
【これは原爆映画ではない、アメリカ人の同調圧力についての映画だ!】
遅ればせながら、クリストファー・ノーラン監督の最新作『オッペンハイマー』(2023)を見てきました。しかし、いざ見終わってみると書>>続きを読む
これまで石井裕也監督の映画を見るたびに(といっても3作しか見ておらないのですが)漠然と感じていた違和感の正体がようやっとわかったので、メモがてら書き残しておきたいと思います。
近頃ものすごい勢いで映>>続きを読む
「薄暗い部屋の中でスクリーンからの照り返しを浴びながらキーボードをカチャカチャ叩いている」絵面でもって有害なパソコンオタクを表象してしまうとかいう、テレビがネットのことをやたらと敵視していた時代のマス>>続きを読む
「2023年のベスト!」「日本映画の最高傑作!」などなど、公開当時にはもっぱら絶賛コメントが目立った本作『市子』(2023)ですけど、俺はぜんぜんダメでしたね。
まともに取り扱えばそれだけで1本の映画>>続きを読む
株式会社サンエックスが展開する人気キャラクター「すみっコぐらし」を映画化した、劇場版1作目の『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(2019)と2作目の『映画 すみっコぐらし 青い月夜のま>>続きを読む
「いま見ているのは現実なのか?それとも虚構なのか?」と問うていった結果、最後に残るのは「そもそも映画自体が作り物なんだからそんなもんどうでもいいだろ」という感情だった。
俺はもともとロバート・ロドリゲ>>続きを読む
渋谷のイメージ・フォーラムにて鑑賞。ハンガリーの大巨匠タル・ベーラの映画は何度見てもさっぱり理解できないんだけど、146分のランタイムでわずか「37」という極限まで切り詰められたショットのことごとくが>>続きを読む
いきなりで申し訳ないが、俺は40歳の誕生日を迎える前に自殺しようと思っている(まだだいぶ先です)。その際に家族や知人たちは「アイツはなんで死んだんだろう?」かなんか言って自殺の動機をあれこれ邪推してく>>続きを読む
あえぎ声のような母親の悲鳴と怒号をバックに、胎内から引きずり出された赤ん坊が逆さ吊りにされるシーンでもって本作『ボーはおそれている』(2023)は幕を開けます。ちなみにこのショット、最初は赤ん坊の主観>>続きを読む
㊗️Filmarks100本目のレビュー!🥳🎉🎊
とはいえ、過去に何本か消したものがあるので、厳密にいえば100本をとっくに超えとるわけですが…。
・はじめに
1947年、冬のパリ郊外。ばかにでかい>>続きを読む
妙ちきりんな風貌の男が裕福な家庭に入り込んで一家を破滅させてしまう。
主演をつとめたのがバリー・コーガンであることから、ヨルゴス・ランティモスの『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア>>続きを読む
おれ、原作厨になってしまった…(ブレンパワードの主人公風に)
映画を見終わったあとにぼくの胸中に去来したのは自己嫌悪の気持ちだった。そこには、劇中で皮肉られる男たちのクソさに、同じ男として居心地の悪さ>>続きを読む
「物語なんか必要ないさ 人物と人物との空間で映画は作られる」
ヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を受賞した『ことの次第』(1982)のクライマックスで、ドイツ人の映画監督が娯楽映画至上主義のアメリカ人プ>>続きを読む
マーティン・スコセッシの携わった映画が今年日本で2本公開されたわけですけど、個人的には監督作の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023)よりも製作総指揮をつとめたこちらの方がだんぜん好みでした>>続きを読む
「タイ映画界の検閲と戦うことに疲れたんだ」
かの大傑作『MEMORIA』をコロンビアで撮影したタイ出身の映画監督アピチャッポン・ウィーラセタクンは、インタビューの中でたびたびこう答えている。もちろんこ>>続きを読む
とりあえず一言言わせてくれ。浜辺美波、タフすぎ…じゃあなかった、山崎貴、やればできるじゃないの!!!
当方、ゴジラシリーズに微塵も思い入れがないうえ、これまでに見てきた作品も1954年版の初代ゴジラと>>続きを読む
──世の中には二種類の人間がいる。映画に出てくる『ブレードランナー』みたいな街並みを見て小躍りする人間と、「またブレードランナーみたいな街並みかよ…」となってしまう人間だ。
冒頭にそれっぽい感じのエピ>>続きを読む
マーティン・スコセッシが1988年に撮った『最後の誘惑』という作品があります。ゴルゴタの丘の十字架から逃げ出し、マグダラのマリアとSEXしたイエス・キリストがたくさんの子供を産み育て、天寿をまっとうし>>続きを読む
上映直前に『ジョン・ウィック』シリーズのこれまでのあらましを3分ぐらいの尺にまとめたPVが流れるんですが、これはシリーズ未見の観客、および昨日の夜に『2』を見て、今朝『3』を見たにもかかわらず、早くも>>続きを読む
公開初っ端から満席の回が続出、SNSでもたいへんな話題を集めたチリ発のストップモーションアニメ映画『オオカミの家』をようやく見てきました。俺なんかはとにかく「今までに見たことがないものを見たい!」から>>続きを読む
俺は本作『福田村事件』のような、日本の歴史の汚点を描いた映画やネトウヨにとって不都合な史実を描いた映画、っていうのは基本的に大好物なのですが(最近のものでは『主戦場』)、しかしその一方で、「他の人が描>>続きを読む
人類が痛みの感覚と感染症の恐怖を克服した近未来。体内に新たな臓器を作り出すことができる「加速進化症候群」の罹患者であるソールと元外科医のカプリースは、新臓器を遠隔操作のメスで摘出する手術の模様を観客に>>続きを読む
(主に女の子の)映画ファンのオールタイムベストにもしばしば挙がる『レディ・バード』や『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』でおなじみグレタ・ガーウィグ監督の最新作。しかし今度の『バービー』>>続きを読む
言わずと知れたアニメ界の大巨匠、宮崎駿監督のおよそ10年ぶりとなる最新作『君たちはどう生きるか』。そのうち見に行こう見に行こうと思っとる間にはや2ヶ月が経過、幸いにも今日までこの映画に関する本格的なネ>>続きを読む
前作の『K.G.F: CHAPTER 1』に引き続いて鑑賞。本来なら「ロッキー兄貴!ロッキー兄貴!」かなんか叫びながら拳を突き上げたいところなんだけど、なんだろうな、自分でもびっくりするぐらい感想が思>>続きを読む
去年リアルタイムで『RRR』を見たさい、生涯ベスト級の衝撃を受けた、と同時に「俺が生きてる間にこれより面白いアクション映画と出会うことはおそらくないんだろうな」みたいな、一抹の寂しさをも感じてしまった>>続きを読む
俺はにわか映画ファンなので、是枝映画とのファーストコンタクトはたいへん遅く、カンヌ映画祭の最高賞パルムドールを受賞するなどして話題になった『万引き家族』が初めて。当時は「観客に解釈を丸投げしてとんずら>>続きを読む
フランスでインフルエンサー業に勤しむ弟をコロンビアの麻薬カルテルに誘拐された男レダは、友人のスタンと小人のシャフィクを引き連れて現地にかち込むのだが、到着初日にうっかりコカインをキメてしまいはずみでボ>>続きを読む
長編デビュー作『イン・ザ・ベッドルーム』ではサンダンス映画祭出身映画として初めてのアカデミー賞作品賞ノミネートを果たし、続く『リトル・チルドレン』でもアカデミー賞3部門にノミネートされた(しかしいずれ>>続きを読む
オーストラリアの『ニトラム/NITRAM』やチェコの『私、オルガ・ヘプナロヴァー』、そして忘れちゃいけないわーくにの『REVOLUTION+1』などなど、実在する殺人者の人となりを一人称の視点で描いた>>続きを読む
おとといの『食人族』に続き、またぞろカメが虐待される映画に出会ってしまった…。その映画の名は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』だ。
ポリコレ叩き棒、ディズニー叩き棒、ソニー叩き棒…などなど、日>>続きを読む
本作『食人族』は、2022年12月に亡くなったイタリアの映画監督ルッジェロ・デオダートが手がけた、いわゆるモキュメンタリーやファウンドフッテージものと呼ばれるジャンルの金字塔にして超問題作である。公開>>続きを読む
すでに何遍も何遍も繰り返し言っとるわけですが、もう一度言わせてもらいます。「やっぱり韓国のエンタメってすげえ!」と。面白さの源泉はなんなんだろうな、っていうと個人的には「ベタやマンネリを恐れない気持ち>>続きを読む
当方、マンションの3階ぐらいの高さで手足がぶるぶる震えてしまう極度の高所恐怖症持ちなので、こんな怖そうな映画をばかでかいスクリーンで見るのはちょっと…なんつって封切り時は敬遠してしまったのだけれど、東>>続きを読む