ambiorixさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)

4.3

「テレビアニメの劇場版はサブスクに来るまで見ない」という鉄の掟を自分に課していたのだけれども、各レビューサイトの評価が軒並み高いことや、キービジュアルと予告編に姿のなかったアカネくんがサプライズで出て>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.9

俺の生涯ベスト映画の1本『レスラー』を撮ったダーレン・アロノフスキー監督の最新作。体重272キロという極度の肥満により余命いくばくもない中年男性チャーリー(ブレンダン・フレイザー)が長らく疎遠になって>>続きを読む

主戦場(2018年製作の映画)

4.1

Filmarks1700本目。本作『主戦場』は、日系アメリカ人のミキ・デザキ監督が慰安婦問題にまつわるさまざまなトピックを専門家(自称含む)たちの証言を引用しながら分析検証していくドキュメンタリー作品>>続きを読む

(1975年製作の映画)

4.0

「インド史上最高の映画」との呼び声高い『炎』(1975)がU-NEXTに登場だぁーっ😆
長らく日本未公開で、ローカライズされたソフトの流通すらなく幻の作品となっていたのだけれど、去年の夏にJAIHOで
>>続きを読む

1950 鋼の第7中隊(2021年製作の映画)

3.0

インド映画の歴代興収ランキングTOP10をほぼ制覇したので(日本に入ってきておらない『Tiger Zinda Hai』だけ未見)、お次は中国を漁ってみるかってんで手始めに見てみたのが中国歴代1位の本作>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.4

本作『ONE PIECE FILM RED』は、共産主義的イデオロギーに凝り固まった過激派テロリストが覚せい剤じみたヤバいキノコをキメながら全人類を巻き添えにした集団自殺を画策する、というなんとも凄ま>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

突然で申し訳ないけど、俺は自伝映画というジャンルが病的なまでに嫌いだ。理由はよくわからない。自分の人生があまりにも虚無すぎて嫉妬してしまうからなのか、あるいはもっと単純で、画面から透けて見える作り手の>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.1

アメリカのどこかしらでコインランドリーを経営する中国系移民のおばちゃん、エヴリン(ミシェル・ヨー)。夫のウェイモンドとは倦怠夫婦の関係だし、娘のジョイは大学をドロップアウトして同性と付き合っているし、>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.8

「大会社が巨額のバジェットを投じて製作した結果、大コケとまでは言わないまでもまあコケた部類には入るであろう邦画を今あえて鑑賞してボロカスに貶してやろう」とかいう、ゴミみたいな志を掲げながら観に行ったん>>続きを読む

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.9

第75回カンヌ国際映画祭のパルムドール受賞作。監督のリューベン・オストルンドは前作の『ザ・スクエア 思いやりの聖域』に引き続いて2作連続での同賞受賞という離れ業をやってのけました。この監督は個人的にも>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.3

新宿武蔵野館で鑑賞。公開2週目にもかかわらずメチャ混んでましたね。あんまり混んでるんで諦めてヒューマントラストシネマ有楽町の方に行こうかなと思ってそっちを見たら上映3時間前の時点ですでに満員。みんなバ>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

エンドロールが終わって場内が明るくなった瞬間に俺はこう思った。「もう映画を見るのやめようかな…」と(笑)。でもこれは決して冗談じゃあないんだよ。ここ最近見た中やと『イニシェリン島の精霊』や『こちらあみ>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

4.0

俺を映画沼に引きずり込んだ『セッション』や『ラ・ラ・ランド』でおなじみ、デイミアン・チャゼル監督待望の最新作『バビロン』。本国アメリカでは評論家と観客の双方から総スカンを喰らって大コケしたとの情報を聞>>続きを読む

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.5

本作『アミューズメント・パーク』は、『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』や『ゾンビ』などなど、ゾンビ映画の大家として知られるジョージ・A・ロメロが1973年に製作したものの、内容があまりにも過激すぎ>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

いやー、これは困った😔 あの難解ヘンテコ映画『ホワイト・ノイズ』を頑張って読み解いた俺ですらお手上げ。何のこっちゃさっぱりわからなかった。監督のマーティン・マクドナーはイギリス演劇界の重鎮、という映画>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.0

こういう映画、大好き(笑)。監督のマーク・マイロッドはお初ですが、製作プロデューサーがなんとあのアダム・マッケイ。言われてみれば確かにアダム・マッケイ臭全開、品性下劣な人間どもを完膚なきまでに洒落のめ>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.2

1930年代のニューヨーク。第一次世界大戦の復員兵であり医師でもあるバート(クリスチャン・ベール)はある日、同じく復員兵で親友のハロルド(ジョン・デヴィッド・ワシントン)から呼び出しを受けます。聞けば>>続きを読む

鹿の王 ユナと約束の旅(2020年製作の映画)

2.9

「映像化不可能と言われたあの原作を映像化!」なんという売り文句がありますな。この手の作品を実際に見てみるってえと「別に映像化しなくてもよかったんじゃないの…」となることがほとんどだし、先人たちが映像化>>続きを読む

マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)

4.4

本作『マッキー』は「主人公がハエになって自分を殺した男に復讐する」という、ただそれだけのお話。ハエが主役の映画といえば、ジョルジュ・ランジュランの小説を映像化した『ハエ男の恐怖』やそのリメイク作品『ザ>>続きを読む

FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.2

本作『FLEE フリー』は、あるアフガニスタン難民の壮絶な半生を描いたアニメ・ドキュメンタリーである。監督はヨナス・ポヘール・ラスムセン。物語の語り手と主人公を兼ねるアミン(仮名)は監督の古くからの友>>続きを読む

100日間生きたワニ(2021年製作の映画)

2.8

見たいか見たくないかで言えば見たいが金を払ってまでは見たくない映画のランキングを作ればわりと上位の方に入るであろう『100日間生きたワニ』がアマプラに堕ちてきたので早速見てみた。なんだけど実は俺、原作>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

ようやっと見てきました『THE FIRST SLAM DUNK』。結論からいうとスンゲーおもしろかった。がっ、ここまでたどり着くのに1ヶ月半もの時間がかかってしまったのはなぜかというと、子供の時分から>>続きを読む

ロボット2.0(2018年製作の映画)

4.1

前作『ロボット』と立て続けに鑑賞。この映画に予備知識なしで挑もうとする人間がまず間違いなく抱くであろう「前作は見ておいたほうがいいの?」という疑問に答えておくと、イエスです。いちおう前作を見ていない人>>続きを読む

ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.7

ここまでわけのわからん映画というのも久しぶりに見た気がする。ジャンル的にはコメディだそうですが、特にわかりやすいギャグがあるわけではないし、笑えるシチュエーションもない。作品紹介の文面を見て誰もが連想>>続きを読む

ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画(2019年製作の映画)

3.3

子持ちの主婦と閑職に追いやられたメガネ男ひきいるインドのポンコツ貧乏チームがアジア初どころか世界初、火星探査機の打ち上げミッションをたった一度のチャレンジで成功させてしまう…という奇跡の実話を実写化。>>続きを読む

さらば友よ(1968年製作の映画)

4.0

ルネ・クレマン監督の大傑作『狼は天使の匂い』は、個人的なオールタイムベストを作ったら間違いなくテン以内にランクインするんではないかというぐらい大好きな映画ですが、「『狼は〜』が好きならこっちも絶対に見>>続きを読む

奇跡の海(1996年製作の映画)

3.8

新年あけましておめでとうございます☺️
2023年一発目はラース・フォン・トリアーの『奇跡の海』(1996)です。この監督の作品ほど毀誉褒貶が激しく、また鑑賞する側の精神状態や体調によって評価のコロコ
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アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

3.9

映えあるベルリン国際映画祭金熊賞受賞のロゴからセックスシーンへとなだれ込む凄まじいオープニングシーケンスを見るだけでも本作『アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ』がどれだけふざけた映画なのか即>>続きを読む

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.4

日本よ、これが食器カチャカチャ映画の最高峰だ!
先日発表された、英国映画協会(BFI)の選ぶ「史上最高の映画100本」においてみごと1位に輝いたのが本作『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

3.8

Googleマップを開いて適当な僻地にピンを打ってうち眺め、そこに住む人たちに対して、こんなところに住んで何が楽しいんだろう、不便じゃないんだろうか、などと手前勝手に思いを馳せる…テレビ朝日の人気番組>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

きょうびここまでど直球なロードムービーっていうのも珍しい気がする。行く先々で誰かと出会って別れて、誰かと出会って別れて〜を繰り返すタイプのやつね。ちょうどこれの一個前に見たのが、アメリカの片田舎のスー>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

記念すべきFilmarks1500本目の映画は『シン・ウルトラマン』!🥳
言わずと知れた『ウルトラマン』シリーズを庵野秀明と樋口真嗣の手でもってリブートした作品…なんですが、いかんせん僕はウルトラマン
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ゆるキャン△(2022年製作の映画)

3.2

結論から言うとつまらなかった。そして退屈だった。
その原因は、物語に起伏がなく平板だったから(でもこれに関してはゆるキャン△独自のテイストを劇場版でもぶれずに貫いてみせた…ともいえる)とか、TVシリー
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ラルジャン(1983年製作の映画)

4.1

ロベール・ブレッソン、という監督はたいがいの文脈で「孤高の映画作家」みたいな大仰な冠を被せられるわけですけど、その煽りを間に受けて、驚天動地のものすごい映像を撮ったりする人なのかなと思ってためしに見て>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.8

クソ映画やヘンテコな映画に心を動かされた時にはだいたい長ったらしい感想をタラタラタラタラ書くんだけど、これに関してはもう「めちゃくちゃ面白いからみんなも見てね」としか言いようがない(笑)。現時点での年>>続きを読む

昆虫怪獣の襲来(1958年製作の映画)

2.2

先日見た『月のキャットウーマン』に続くアメリカ人放射能なめすぎだろ映画第2弾。『月の〜』と同じくクソ映画界の巨匠、アル・ジンバリストが製作プロデューサーをつとめております。ちなみに、監督のケネス・G・>>続きを読む