外は雨さんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.8

ラドンの空中戦の旋回がとにかくカッコいいんだけれども!頭ハリセンではたきたくなるわねw チャン・ツィイーの役柄にはちょっと笑ってしまった。モスラはもう神々しくて。かわいい。キングギドラ圧倒的に過ぎて。>>続きを読む

太陽(2016年製作の映画)

3.2

二つに分断された人類。太陽の下で生きる人達と、太陽によって焼かれる人達の世界。一つは虐げられ、一つは何不自由なくそこに迷いもなく豊かに生きる。扉越しに起こるその悲劇。二人の旅はどんなだろうね。実のとこ>>続きを読む

失われた解剖模型のリハーサル(1987年製作の映画)

4.0

ブラザーズ・クエイ監督。額の疣。白と黒の世界を往き来する。全ては振動する。二つの離れた目で映画を観ているように像は一瞬結ばれる。上下左右と奥行きにスライドする。アウトフォーカスの物体は最早霊体の如く。>>続きを読む

キツネとウサギ(1973年製作の映画)

3.7

ユーリ・ノルシュテイン監督。ウラジーミル・ダーリ原案の民話の短編アニメーション。妻で美術監督のヤールブソワと共に制作。マトリョーシカなんかの塗りに見られるデザイン、ガラジェッツ塗りを参考にしてデザイン>>続きを読む

ストリート・オブ・クロコダイル(1986年製作の映画)

4.8

ブラザーズ・クエイ監督。1988年。小さな箱の中をレンズで覗き込むような異質な世界。手鏡の反射に誘われて迷い込む迷宮。綿毛は腐敗し、埃となって降り積もる。螺子は退却する。出現する肉塊を採寸し服に押し込>>続きを読む

落としもの(2010年製作の映画)

3.7

ちひろ美術館のショーン・タンの世界展にて。アカデミー賞短編アニメーション映画賞。浜辺で見つけたヤドカリみたいな奇妙ないきもの。みんなとは違うその存在は見ようとしなければ存在すら危うい。二人で辿り着いた>>続きを読む

25日・最初の日(1968年製作の映画)

3.5

ユーリ・ノルシュテイン監督デビュー作。1968年。1917年ロシア革命最初の日が描かれる。キュビズム的な建築物の構成の狭間から恐れた顔で現れる人々。そしてレーニンの演説。ショスタコーヴィッチの交響曲「>>続きを読む

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.0

ビル・マーレイがかわいいんですが、今回吹替が変ですごく嫌な奴な感じが。シガニー姐さんがちょっとエロい役だけど、でもシガニー姐さんなのでたいしてエロくない。

アイアン・スカイ(2012年製作の映画)

3.2

ディレクターズカット版観ました。ナチスが生き残って密かに月の裏側で基地を作ってたという破茶滅茶映画。まさかの続編も決まってってちょっとそれw ツェッペリン型の宇宙船はカッコいい。アメリカの大統領は完全>>続きを読む

聖の青春(2016年製作の映画)

2.6

若くして急逝した村山聖棋士の物語。将棋の事は詳しくないのですが、羽生善治さんと渡り合う存在の棋士がいたんですね。体重を大幅に増やしたマツケンは凄いなぁ、とは思う。映画というよりドラマ的。

ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

3.9

リムスキー=コルサコフの音楽。美しいフレスコ画のアニメーション。ケルジェネツ河のほとりで起こったロシアとタタール人による戦争。赤や緑の輝くような色、象徴的な構図、戦いの悲惨な躍動。ビデオで持っているの>>続きを読む

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.4

マントがやたらとかわいいんですがマントの秘密エピソードが観たい。涙拭いてあげる。マッツさんと対峙するシーンずっと目がウルウルしてて、瞬きしてないんだねぇ。ベイカー通りがチラリ。シャーロックの方がやっぱ>>続きを読む

ギルガメッシュ/小さなほうき(1985年製作の映画)

3.6

英雄であり、暴君であり、半神であるギルガメッシュ。小さな三輪車を乗り回し、エンキドゥを追い回しハサミで羽をもぎる。奇妙な造形。明るい部屋。小さな窓に手を突っ込んで手で空を弄る動作が好き。

ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋(1984年製作の映画)

4.0

チェコのアニメーション作家シュヴァンクマイエル。舞台はプラハ。引き出しの驚異の部屋はカフカの小説のようで。アルチンボルドの本の男が動き出す。ちょっとユーモラス。クエイ兄弟の発想の根源とも言えるシュヴァ>>続きを読む

人工の夜景(1979年製作の映画)

4.0

クエイ兄弟1979年初のアニメーション作品。電車に取り憑かれた男。電車のガタガタ揺れる音。車輪。パンタグラフ。電車の織りなす部屋に落ちてくる影。窓を横切る電車の部分。恐れつつ触れたいその手。

昔始め
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荒野にて(2017年製作の映画)

3.4

アンドリュー・ヘイ監督。チャーリー・プラマーが美しい。少年が走る姿とピートという競走馬が走る姿が重なる。誰かが側にいてくれなくちゃ、そこからは抜け出せない。走り出して、ふと振り返る。誰かの気配を感じた>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.7

とにかくピカチュウ。机よじ登ったりうーんと考え込んだりショボンとしたりほっぺわしわししたり口にミルクついてたり、とにかくピカチュウの何から何までかわいい。ライムシティの夜はどことなくブレードランナー風>>続きを読む

魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.4

イーサン・ホークが空虚で矛盾を孕み死が取り憑いていて。エルンストの黙示録。彼のいる教会ファースト・リフォームドはメガ・チャーチの宗教という名の企業システムという時代からは取り残されたような場所。敬虔で>>続きを読む

懲戒免職(2006年製作の映画)

2.8

短編。オダギリジョーがだらしないダメが過ぎる美術の先生って、そりゃあやばいな。オダギリジョーが描く不二子。恋に惑う女子高校生よ。

サイレントヒル:リベレーション3D(2012年製作の映画)

2.6

ゲームの映画化。前作はクリストフ・ガンズ監督だった事もあってビジュアル的に美しさがあって好きだった。灰が降る町も、やけ剥がれていく壁も、看護婦も魅力的だったけれど、ここはもう知っている世界。

帝都物語(1988年製作の映画)

3.4

実相寺昭雄監督。荒俣宏原作。神田明神のお祭り。ああ!ほんと神田明神だなぁここ。新一万円札の渋沢栄一翁も登場。坂東玉三郎さんは泉鏡花だったんですね。映画としては凸凹した感じだけど、魅力的な絵が所々あって>>続きを読む

7500(2013年製作の映画)

1.7

ハリウッド製作。飛行機パニックです。うーん「輪廻」とか「呪怨」のじとーっとした怖さがない。あれは場所との関わりが怖いってのもあるけど。音でビックリさせるパターンとか。うーん。

ダンボ(2019年製作の映画)

3.4

ダンボの瞳と母を失った娘さんの瞳。賢そうな大きな額も。例のピンクの象のシーンはダンボがウットリでふんふんリズムを取ってるとこが超かわいい。コリン・ファレルおとーさんは馬に乗る姿がカッコよかった。エヴァ>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.7

デンゼル・ワシントンの息子かわいいんですけど。この題材凄く面白いんだけどなんかバディものとして、凄く弱い。これもっと面白くできるはずなのに、そうはならないのはスパイク・リーの政治的指向のせいかな。エン>>続きを読む

ナイト&デイ(2010年製作の映画)

3.5

二度目かな?トム・クルーズはなんだかもう明るいサイコパス野郎でw アクションとかジャッキー・チェンにしかみえないw キャメロン・ディアスのトボけ具合がもうとにかくか〜わ〜い〜い〜w

科学者役のポー
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劇場版 ソードアート・オンライン オーディナル・スケール(2017年製作の映画)

3.0

VRの世界だったのが今回はARという事ですが、現実世界でもよくみなさん動けるなぁw アリシゼーションの前のお話だったんですね。SAOは仮想世界だから魅力なんだろうなぁ。ちょっと惰性で観てる感じもするけ>>続きを読む

忍びの国(2017年製作の映画)

2.6

天正伊賀の乱を題材。忍びとして生きてきたものを大野くん本人ぽく飄々と演じている。地上波の放送で結構カットされてるのか、無門とお国の関係性が結局よくわかんなかった。全体的にはアクションも含め現代的。コミ>>続きを読む

プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.5

この時まだ架空映画だった予告編「マチューテ」つき。ゾンビ相手にカッコいい女の子。セクシー義足マシンガン。ママは麻酔マニア。プクプクドロドロブチャーッきゃーキモいーw ブルース・ウィリスもちょこっと。

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

3.5

地上波放送で視聴。新入部員が入ってきたり、太一が抜けたり、しますが、やっぱりこれはアニメが恋しいです。10月3期だそうです。アニメ楽しみです。アニメは丁寧な描き方で素晴らしいです。

今回スノー丸も出
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落穂拾い(2000年製作の映画)

4.3

映像を拾い集めるアニエス・ヴァルダの手。アニエス・ヴァルダの視線は優しさと辛辣さが同居している。

ミレーの名画『落穂拾い』。
収穫した後の実りの落し物をエプロンの端を広げて、腰をかがめて拾っていく。
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.2

クエンティン・タランティーノ監督。スタントマンに捧ぐ。元スタントマンの狂気の殺人犯カート・ラッセル。女の子のカーアクションがとにかくカッコよくて。鉄パイプ持って逆襲に転じてからテンションMAX!イエー>>続きを読む

天使の処刑人 バイオレット&デイジー(2011年製作の映画)

2.1

かわいい殺し屋二人。だけどなんかはっきりしない。シアーシャ・ローナンとアレクシス・プレデルの修道女姿で銃バンバン☆はビジュアル的にはぐっとくるけれども。なんかはっきりしない。ノーマン・リーダスの「処刑>>続きを読む

心が叫びたがってるんだ。(2015年製作の映画)

3.4

高校生のミュージカルとかちょっと気恥ずかしくなってしまうけど、アニメだと素直に見えたり聞こえたりもする。いや、ちょっと気まずいか。生々しい痛みをぶつけるのも。青春だー。

ベートーヴェンの「悲愴」とオ
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.9

カトリックの神父が性的虐待をしていた事を教会のシステムとして組織的に隠蔽していた事件を新聞記者があぶり出す。アンタッチャブルな組織に地道に事実を積み上げていく。面白いし、記者とはそうであって欲しい存在>>続きを読む

勇気ある追跡(1969年製作の映画)

3.3

コーエン兄弟の「トゥルー・グリッド」のオリジナル。リマスターされてるのか、めっちゃ綺麗だった。父親の仇を自ら探す帳簿係の女の子が生意気かっわいいなぁ。ジョン・ウェインはちょっとお年でもっさりですが今作>>続きを読む

サンセット(2018年製作の映画)

4.1

ネメシュ・ラースロー監督。彼女はオーストリア=ハンガリー帝国の亡霊というか。彼女の肩越しに見る第一次世界大戦前夜のドラマは焦点が合わず、眼を凝らしても微かにしか見えてはこない。帽子で顔を隠すように。>>続きを読む