外は雨さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

劇場版総集編 オーバーロード 不死者の王(2017年製作の映画)

2.8

総集編なのでアニメシリーズ以上のものはないかな。異世界転生モノだけどアンデッドの骸骨の魔法使いが主人公。「課金アイテムだよ」に笑ってしまう。アニメシリーズ面白いです。続編楽しみ。

フェノミナ(1985年製作の映画)

3.7

虫と心を通わせる少女。ジェニファー・コネリーが夢遊病で彷徨い歩いたり、博士のチンパンジーと仲良くしたり、気持ちが高ぶると虫が味方をしてくれたり。湖の炎に包まれるシーンなど美しい。

衣装アルマーニだっ
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アス(2019年製作の映画)

3.8

「ゲット・アウト」でも面白かったですけど、今回のはマイケル・エイブルズの声を使った音楽がちょっとかわいらしく不気味でとてもよいです。観てる途中ずっとおとーたんのボケっぷりに「ちょっとwもう!おとーたん>>続きを読む

婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.1

第一次世界大戦後のドイツにやってきたフランス人の青年。婚約者を亡くした娘。モノクロの映像に時折やってくるカラーのその色彩、それは彼女の気持ちの高揚感なのだろうか。それぞれの国を訪ねる両者の心情と嘘と。>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.1

ずっと雨降りで雨音が響いている。ニューヨークの二人それぞれの出来事。エル・ファニングは笑顔がそれはもうちょっとぽっちゃりアホっぽさ全開の誰もがノックダウンな可愛らしさで、ティモシー・シャラメくんのチェ>>続きを読む

ガザの美容室(2015年製作の映画)

3.5

内からも外からもずっと問題を抱えたままのパレスチナ自治区、混乱する内側の政治状況の最中、美容室に集まる様々に生きる女たち。店の中だけの舞台劇のような物語。閉じられた世界だけれどカーテンの隙間から感じら>>続きを読む

Re:ゼロから始める異世界生活 Memory Snow(2018年製作の映画)

2.5

新シーズンも始まっているので、観てみた。エミリアとデートに出かけたいスバルとみんなのひとときのほっこりエピソードの番外編でした。映画としては、んー。

Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆(2019年製作の映画)

2.8

新シーズンも始まっているので、観てみた。迫害されて孤独に生きてきたハーフエルフのエミリアの悲しい過去を描いてる。エミリアとパックの関係について描かれたスバルと出会うまでの前日譚。

午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.8

ダルデンヌ兄弟。街の小さなクリニックの女性医師が診療時間を過ぎて鳴った玄関のベルを無視した。その後起こった事件への自責の念。患者を診療し往診もし、研修医の指導もする日々。もしあの時こうしていれば、とい>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.6

1987年サッチャー緊縮政策によって失業者に溢れたイギリス‪。パキスタン移民の高校生がブルース・スプリングスティーンに出会って正に雷に打たれたかのように、その音楽に後押しされて自分の道を踏み出していく>>続きを読む

薔薇と鞭(1975年製作の映画)

2.9

不能の夫のためにマゾヒスティックな女性を囲う写真家の妻。女王様然としたその言葉と鞭を放つ妻と人形のように従順な女。ロマンティックでエロティックなベルメールのようなタイトルの絵は素敵です。けど映画自体に>>続きを読む

その手に触れるまで(2019年製作の映画)

3.7

13歳の少年が原理主義的なイスラム教徒の導師によってその教義にのめり込み、同じイスラム教徒のコーラン以外からも学ぼうとする教師に反感を覚える。純粋な信仰からくる他者への過激な不寛容さ。

ダルデンヌ兄
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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

3.5

グラスゴーからナッシュビル。グラスゴーでカントリーミュージックという、んん?と思う取り合わせ。カンザスではないテネシーナッシュビルへのオズの魔法使いの世界。踵を三度鳴らして、HOME。ジュリー・ウォル>>続きを読む

ガス人間第1号(1960年製作の映画)

3.6

本多猪四郎監督円谷英二特撮1960年。衰退した日本舞踊の家元の藤千代とガス人間。八千草薫さんがんもう!なんて可愛らしい!お美しい!キャー!人間が変質して着ている服がそのまま据え置かれたり破れたりするア>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.2

ジョー自身の作家として孤独を抱きしめて生きる人生と、彼女の記憶や紡いだ小説の柔らかな光景。

NYの人混みの中を駆けていくそのシーン。ベスと楽しい思い出の海辺で過ごす、風が白い砂を海へとさらって行くそ
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プロメア(2019年製作の映画)

3.6

前日譚付き上映で初鑑賞。キャラクターの戦闘モーションがサクサクというか効果音を自分で発したくなる躍動感や構図のダイナミックさがカッコいい。簡略化したペールトーンの色の組み合わせがキレイ。シンプルな背景>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.2

ジム・ジャームッシュ同窓会的な。アダム・ドライバーはピーターソンって。彼はなぜかチビちゃいスマートに乗ってるフフフ。ティルダ・スウィントンは葬儀屋さんで死体になんかかわいいグラムっぽいお化粧してあげて>>続きを読む

ルース・エドガー(2019年製作の映画)

4.0

誰かによって担わされる役割。優秀な有色人種としてその悲惨なルーツと共に聖人の如く求められるその人物像。女性は弱く被害者であるという告発の要求。どうしても今世界で巻き起こっている事を想起せざるを得ない。>>続きを読む

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

3.3

正直、綾瀬はるかちゃんにもっと丁寧な言葉を喋らせてあげたい気持ちにもんの凄いなっちゃうんですが。もう人々から忘れ去られそうな白黒映画から出てきたお姫様との恋。これは加藤剛さんがそこにいらっしゃるから。>>続きを読む

舞妓はレディ(2014年製作の映画)

3.4

京都の雨は大概盆地に降るんやろか?「マイ・フェア・レディ」の如く言語学者の教授に京言葉の特訓を受ける。みいんなそっと胸に抱いて厳しくも意地悪も優しく知らんぷりして育ててくれる。上白石萌音さんの舞妓さん>>続きを読む

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.3

ルネ・ラルー。ステファン・ウル原作。高度な文明を持ち瞑想を日課とし、ある者は人間をペットにしたドラーク族。ヒエロニムス・ボスのような本当に奇妙なその世界。残酷なその断絶の世界。

‪素晴らしく奇妙で残
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永い言い訳(2016年製作の映画)

4.2

妻を亡くした男が、まるで妻がそう生きたかったかのように生き直す、ように。モックンが子供と接しているその物腰が母親のそれでもあり、ついこの間見たモックンのドキュメンタリーで息子と接する時のようでもあり。>>続きを読む

マーウェン(2018年製作の映画)

3.2

実在する模型写真家。PTSDに悩まされ記憶を失った男が創造する小さな架空の第二次世界大戦下のベルギーの町はユニークだし、人形たちを通して彼の現実の世界と地続きで意識が行き来しているのが感じられる。>>続きを読む

ローン・サバイバー(2013年製作の映画)

3.4

2005年アフガニスタン、タリバン殲滅のためのレッド・ウィング作戦。孤立した部隊が敵に囲まれるその惨状。援軍のチヌークがRPG一発で爆破しちゃうシーンは、岩場からゴロンゴロン、あああああ。しかし、あの>>続きを読む

斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)

2.7

こういうギャグ漫画をバカバカしく実写映画化すると、ああうんこんな感じw アホやなw ただ映画の時間的ではなくて、ドラマの短い感じの方が時間感覚的にはあう気がする。

橋本環奈ちゃんアホ美少女すね。吉沢
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パラダイス・ナウ(2005年製作の映画)

3.7

パレスチナで暮らす仕事もままならない二人がイスラエル自爆テロに向かうその逡巡と決意と。指導者の他人事のような儀式的な態度。非暴力を訴える上流階級の彼女。様々な視点からその行為を見る。豊かに暮らす入植者>>続きを読む

ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(2016年製作の映画)

2.0

整形外科医のパパが新車で家族みんなで旅行に出かけたらブレーキが効かなくなっちゃったさー大変!ドタバタ映画。ホントバカバカしいドタバタw ほぼ高速道路。

カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

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コロナでおうち時間の中制作された作品。カメ止め同窓会って感じです。

映画と言われると、ハテ?とは思いますし面白いか?革新的か?と言われるとやっぱりハテ?ですが心意気、ですかね。

恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

4.0

1960年代終わりの台湾。列車で線路伝いに継いている郷里と台北。人々を風景の一部のように遠くに眺めるように描く美しく懐かしいその情景。都会に働きに出た幼馴染みの若い二人の不器用さや、やるせなさ。田舎で>>続きを読む

オズランド 笑顔の魔法おしえます。(2018年製作の映画)

2.8

小森陽一の小説「オズの世界」を実写映画化。波多野貴文監督。

ロケ地は熊本のグリーンランドなんだそうです。グリーンランドは実名で映画にも登場している遊園地なんだって。今大変な時ですが遊園地とか遊びにも
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回路(2000年製作の映画)

4.0

とても久しぶりに再見。当時のモデムのギョロロロロロロ〜という音が懐かしいですよね。あの音って確かに繋がる時に怖いもん。赤いテープで閉じられた口。人が壁の黒い染みのようにどこかに行ってしまう、あちら側と>>続きを読む

パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

4.0

悲しみが溢れて嗅覚がなくなり、不安に襲われて味覚がなくなり、それが失われても人々はやがて落ち着きレストランに通い会話を楽しみ、雰囲気を楽しみ、食感や音や目で楽しもうとする。美しくも絶望に進んでいく世界>>続きを読む

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

3.3

高坂希太郎監督。おっこの近くにいてくれる幽霊やもののけたち、周囲の人々に支えられながら別れを受け入れられるようになっていく。けどさ、辛いよ。全てのものを受け入れるというのは正直残酷だ。孤高のピンフリが>>続きを読む

13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.4

2012年リビアのベンガジ。悪名高きカダフィが崩壊した翌年という混乱の最中。火薬庫って言われてたほどの武器がいろんなとこに流れちゃっており混沌とした情勢下。アメリカの駐在大使らが殺害された実際の事件。>>続きを読む

関ヶ原(2017年製作の映画)

3.5

全編絵はかなりいいんだけど、脳内で補完とか修正とかが必要。だって官兵衛が三成で長政来てるし。親子対決チガーウ!というように大河ドラマクラスタだとちょっと混乱w

正直シンゴジ並の早口で物語には入り込め
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

3.8

イーサン・ホーク。時空を超えて犯罪を阻止する捜査官。思ってもみない物語だった。これ、「夏の扉」や「月は無慈悲な夜の女王」のロバート・A・ハインライン「輪廻の蛇」の原作だったのか。ああ通りでよくできた物>>続きを読む