「キラーズ・オブ・フラワームーン」と比べて考えている。
どちらも欧米諸国がはたらいた加害を白人の映画監督が描いている。
どちらも加害者の罪、そしてそれにより生じた罪悪感を描いているが、「キラーズ〜>>続きを読む
前半の「天国」での会話劇が秀逸すぎる。「天国」の幾何学的ともいっていい背景とキャラクターの配置。キャラクターの配置によって伝わるそれぞれの心情の変化。心情の変化によって進行していく物語。
後半で明か>>続きを読む
喪失という名の牢獄は、人を暗闇の中に閉じ込める。その構造は朽ちていくも、出口がいっこうに見つからない。彷徨えど彷徨えど奥に進んでいくばかり。
ここまで痺れる映像はなかなか見ない。
画面の90%真>>続きを読む
アメリカ50年代の風景、人群れ、そしてジャズがリマスターによってここまで映えているのは至高の眼福であり、耳福であった。いつまでも見ていたい、入っていたい世界だった。
ブレードランナー以降正直ヴィルヌーヴに愛想を尽かしていたのだが、最近彼が「(映画において)台詞は嫌いだ」と潔く言っていたのを聞きDUNE2の見方を変えた。結果、楽しめた。
言葉ではなく絵での語りがやは>>続きを読む
アニメだからこそできる描写とジャズの演奏が見事に融合してジャズの魔法を感じた…!🎶
最初の演奏聴いてからはその次の演奏を待ち望むように観ていた。そして演奏が始まればまばたきするのも惜しくなるほどずっと>>続きを読む
大勢での楽曲も素晴らしかったが、ダニエル・ブルックスが登場してからは彼女から目が離せなかった。stole the scene(シーンを盗った)とはこの事。
風刺がきいてるけど説教臭くなく、映し出されるリベラルマインドの黒人トラウマへの滑稽で無意識な執着に東洋人の僕も笑ってしまった。
大していい事起こらない、むしろ悪い事続きなんだけど不思議と心が温まった。
二人で「共同」なんて口で言うのは簡単だけど、実際は片方がもっと頑張っていたり、片方がもっと得していたり、少なくとも片方がそう思い込んでいたり
表面の下を覗けば色々「深み」が見えてくるわけで、でも「深>>続きを読む
海に身を投げて始まる物語
生と死、性と愛の波に乗ったと思えば飲み込まれ、それでも溺れず泳ぐ彼女。心の淀みを浮かび上がらせる。
魚眼レンズに映る世界は混乱を招くほど美しく、人生という大海原そのもの。
「ミッドサマー」に小さじの「パール」を入れて日本のかまどで炊きあげた感じ。
良いアングルで面白かったけど好きではない。
琴音ちゃんすてき
このレビューはネタバレを含みます
二度目。
存る物、無い物という存在の格差
有産者、無産者という階級の格差
「在ると信じるわけではなく、無い事を忘れればいい」
そこに無いものを在ると思ってマスターベーションをする彼
彼女を愛して>>続きを読む
序盤の「むしばみ」という言葉が胸に残った。
身体的にも文化的にも白人がオセージの人たちを蝕んでいく。
計画的に進められる浸蝕。ゆっくりと淡々と、「タンタンタン」という単調なベースと共に行われる略奪と虐>>続きを読む
今年はスパイダーマンもタートルズも超絶技巧アニメとして快進撃を見せてくれて、子供の頃見てた者としてはありがたい。
鮮やかな画も慣れちゃったらつまんなくなるかもと思いきや、飽きる事なく楽しませてくれた>>続きを読む
ユニークな吸血鬼映画。
モノクロの映像美が好きな人にはたまらないだろう。全体的にオシャレ。
グロ描写はやりすぎていないけどリアル。雰囲気としてはホラーよりコメディの方が勝っていた。風刺コメディ。歴史を>>続きを読む
飛行機の中で観た。シリーズ第二作目とは知らなかったが、すんなりと話はわかった。警察の暴力はいつ見ても辛いが、やはりマ・ドンソクの最強ぶりはいつ見ても唸ってしまう。マ・ドンソクの最強ぶりをもっと見たかっ>>続きを読む
飛行機の中で観た。これはもっと大きなスクリーンで観たかった。話の流れは王道な気がするが、この舞台でここまでのスケールの話はなかなか見ない。俳優もアクションも良かった。早く日本でやらないかな。
飛行機の中で見た。ちょうど良かった。
大体の展開がわかる王道さが心地いい。キャラクター同士の掛け合いが程よいふざけ具合で好感度◎
おそらく初めて見たのが10歳にもなってなかった頃。36歳になって見るとレトロ感ここに極まれり。
背景の暗闇でゆったりと降りてくるバットマンの登場はその前にも先にも見ない不気味さ。ティムバートンならでは>>続きを読む
再鑑賞。再評価。
「ヒーロー」も「ヴィラン」もどちらも酷いという話。「家庭」って怖いという話。
ヒーローは優しいながらも家事を妻にやらせて、近所づきあいにも力を入れず、興味があるのは家庭外で打ち込む>>続きを読む
映像が好み。気味悪いぐらい綺麗。
最初???だったけどいつの間にかロジックがわかってしまうから映画って面白い。
このレビューはネタバレを含みます
しかし何故僕はこの世にここまで不満を抱いていたんだろう。無い物ばかりねだって。亡き者ばかり求めて。
失くしても創る事はまだできるではないか。鉄を使って矢尻を作れば攻撃できるし、木を上手い具合に削れば>>続きを読む
キートンバットマンが出てきて「名作だ…!」と思った時点でレビュアーとして棄権します
ミア・ゴスの演技の功績。
常軌を逸しながらもついつい共感してしまう。ひたすらこわいながらも可憐さが止まらない。ホラー史に残るべきアイコン。『X』までの数十年も観たい。
20年ぶりに再鑑賞
どれだけトガろうとも死の海に引き寄せられるヤクザ達。どれだけ男気を出そうとも晒されるのは見栄ばかり。
生きるために暴力を働こうとも結局命とは落ちるもの。海水の淡さは生命の儚さ。
眠いまま劇場に入り、眠ってしまうのを恐れたが、はじまるや否や痛快なギャグで飽きさせず、キャッキャ笑いながら展開を見届けた。映画もコメディも間合いが大事。編集の舵を握るたけしが2作目にして熟練のファイン>>続きを読む
約15年ぶりに再鑑賞
理解されない人を信頼し、その人が生きられるよう手伝えばそれは慈愛に見えるかもしれないけど、度が過ぎれば狂信になり、その人を生かす事は他の誰かの命を奪う事にさえなる。愛情とはえこ>>続きを読む
静と動だけで例えると、殆ど「動」だけど、その分「静」が活きる。「静」の中で緩やかに揺れる色達に心を撫でられる。
そしてその「動」の中には無数の「動」があり、一片に視線でとらえるのは不可能。普遍的であ>>続きを読む
『ソナチネ』『HANABI』『アウトレイジ』含め彼の歴代の作品の片鱗が今作に散りばめられている気がした。後の作品を見てからデビュー作を見ると、若い時描いた未来予想図を見ているようで、それがまた結構的確>>続きを読む
色々な前評判を聞いていただけに、これまで以上に先入観を排して観なければいけない、と臨み観た。結果、他に惑わされぬ自分だけの特別な映画体験ができたように思い本当に良かった。
観ながら「当事者の声は?」>>続きを読む
観ている途中、現代社会の狂気に悶えてしまった。現代社会という機構の中で出会う二人。こんだけ大きく激しい渦の中でわかり合える人と出会えるなんてこれは奇跡。阿吽の呼吸ができるなんて、幸せじゃないはずがない>>続きを読む
つくりも芝居も本腰が入ってて、むむむ…!とひきこまれはするものの、不倫のスリルにしても作家のモチベにしても、そこまで訴えてくるようなテーマではなく見終わったあとあまり残らなかった
メタファーとか象徴とかそういう意味じゃなくて、映されてる物とか表情とか現象とかひとつひとつに限りない奥深さを感じた。ビデオの映像の中には底をつかない切なさと愛おしさが込められているのではないだろうか。>>続きを読む
観て一週間経ったがまだ処理がおいつかない。舞台とか服装とか美術とか設定とか。夢のように時空を超越していて、夢のように求めていた幻想郷。吉夢と悪夢を繋ぐ虹橋。
書を捨てて町へ出よう。劇場へ走ろう。猥談をしよう。性に狂おう。さすれば全て終わらせる事ができる。
同調圧力に潰されるな。吹き込まれる都会浪漫に騙されるな。
ところどころ肉付けが甘く、マイケルBジョーダンの好感度に頼っていたところも多く思えたが、肝心のボクシングシーンは圧巻で、それだけでも鑑賞料金のモトとれた。僕も筋トレ頑張りたい。