このレビューはネタバレを含みます
シャアがガンダムを奪取した世界線(サイド3内にシャアが自ら潜入した世界線と言った方が正しいのか)で語り直される宇宙世紀。
滅茶苦茶びっくりした。(とはいえリークされたあらすじと同じだったが)
ガンダ>>続きを読む
大まかに三幕構成ではあるんだけど全く筋が通ってない大味な展開、巨視的な見方よりもその細部の身体アクションのディティールが面白い作品。
一幕目でのワンシチュエーションで色々やコメディを見せてもらえるが、>>続きを読む
ボクシングムービーだと思っていると、いつの間にかロードムービーに展開していく虚を突くような構成でありつつ、最後までこの映画はテルとベンの人物描写や相補的な関係、その岐路に至るまでを細やかに描いていく。>>続きを読む
三船敏郎、アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソン三大スター共演の異色西部劇。
三竦みということで、『続 夕陽のガンマン』をものさしにして見ていると想像以上にウェットな関係性に驚く。チャールズ・ブロン>>続きを読む
テレンス・マリック的(順番は逆なんだけど)にマクロな視点(大自然のダイナミズム)とミクロな視点(人の営み、その顔)を人並み外れた時間感覚の中に並置していくことで、非日常的に感覚することを強制させるドラ>>続きを読む
面白い!『ボーイズ・ステイト』の後に観ることで、よりフェミニズム的な観点が立ち上がるように作られている。
『ボールズ・ステイト』が《大会ドキュメンタリー》として明確に作られ、凄まじい完成度だったのは、>>続きを読む
共通言語としてあらゆる人を繋ぐ力、人生を豊かにしてくれる力、そういったジョン・カーニーの信じる《音楽》の力が見事に表現されていて、本当に素晴らしかった。
過去作と比較すると興味深い点が幾つもあるが、>>続きを読む
本作のステイサムは、まるで一度走らせたら誰も止められない《因果応報》という名のプログラムのようで恐ろしい。
ただそれでいて、「野暮だが、善の為に」と口走るような情や恩の為に報いる為に行動する人物として>>続きを読む
冒頭の
「これ何がテーマなの?」とか「撮られる嫌なんだけど」とか「カメラ止めろよ」みたいな撮影された側から発信される不審感や怒り、拒絶はあまりに見に覚えがある《感情》で、心底震えた。(撮る側が撮られる>>続きを読む
面白くなかった。
61年から68年(ケネディ〜ジョンソン)にアメリカで国防長官を行っていたマクナマラが、WW2からキューバ危機、ベトナム戦争までを振り返り11の教訓を提示するというもの。
本人の回顧>>続きを読む
アニエスの「撮られること」への執拗さどこから来るのか。
『落穂拾い』に続いて鑑賞して感じたその問いは、本作を見ていて自然と、彼女にとって映画製作自体が「画家が肖像画を描くこと」に等しい行為なのではない>>続きを読む
『小学校』というドキュメンタリーを観たとき、海外の反応と国内(主に自分)の反応の差にかなり驚いた。
海を挟んだ先にある《教育》というのは、あまりに理想的に映り、憧憬を向けてしまうのだろう。本作を観てそ>>続きを読む
こいつはひでーや!!
新旧のハリウッド映画の詰め合わせパック。
SW的、DUNE的、マトリックス的で、ガンダルフが二人出てくる。特にMCUはダイジェスト的に散りばめられてる印象で、「アイアンマンのm>>続きを読む
ヴェノムから始まったSSUもこれにて終わり。
『モービウス』や『マダムウェブ』に比べたらまだマシだが、じゃあ何か特筆すべきことがあるのかというと、本当にない。
アクションは基本的には面白くて、ビルの>>続きを読む
「扉の先に何があるのだろうか。」
そんな想像する他のない状況に相対した時、我々は想像を膨らませ、記憶の如き視覚的なイメージを作り上げる。それが連続性を帯びるときに《物語》となる。
そんな物理的にたどり>>続きを読む
60年代から70年代へ。JFKからニクソンへ。
カルチャーやコミュニティの在り方はが激しく変容していた時代。そんな時代の只中にいた当事者として、この映画は実在したモータサイクルズクラブ"Outlaw>>続きを読む
20219年10月18日、地下鉄の賃上げに対する抗議運動から、チリの指導者も政党的なイデオロギーのない民主化運動が始まった。
本作はその抗議運動を監督自身のフィルモグラフィにも参照されるチリの革命史>>続きを読む
予告編で確か『ロード・オブ・ザ・リング』を彷彿とさせる!と言っていた気がするが、確かに所々「旅の仲間」をデジャヴする瞬間があり、びっくりした。
多分冒険アドベンチャーを構成要素が過不足なく詰まってい>>続きを読む
ウェス・アンダーソンへの影響元としても有名で、映画製作の経験がほとんどないディアーヌ・キュリス監督が手がけた作品である。
凄い切り貼りの仕方で進んでいく作品というのが印象。
前後のカットの間にどれだけ>>続きを読む
キューブリックの言質を一切撮らず、関係各所の許可も撮らずにファンの考察が延々と垂れ流されるドキュメンタリー。
まず前提にあるのがキューブリックの《完璧主義伝説》に対する信仰。画面に映るもの全てに意味>>続きを読む
面白かった。
別人として人生をやり直すことの誘惑とはつまり、今の人生への後悔や若き頃への妄念であり、ファウストの如く老人を後戻り出来ない選択を迫らせる。
本作で最も面白いのは、その会社の提供する「>>続きを読む
世田谷区の小学校の一年を追ったドキュメンタリー。主に1年生と6年生の学年を追っており、入学と卒業における小学生達の感情の機微が撮られていた。
集団意識を育むカリキュラム(生活に至るまでの指導、海外で>>続きを読む
ずっと劇場でリバイバルしたりしたら観ようかなーと放置してたラブ・アクチュアリー。覚悟を決めて24日に行ってきた。
何組いるのかも数え切れないほどの人数の《愛》にまつわるストーリーが群像劇的に展開されて>>続きを読む
イーストウッド作品には時折、ヒッチコックのような「間違えられた男」の要素が持ち込まれる。(『リチャード・ジュエル』や『ハドソン川の奇跡』など)
だからといってヒッチコック的なサスペンス術を踏襲する意図>>続きを読む
はー面白い
ミレーの落穂拾いから連想し、現代フランスで《物を拾う人》を追ったドキュメンタリー。
アニエス・ヴァルダのフレームインやナレーションのウィットさが何よりも魅力的で、貧困やフードロス問題で>>続きを読む
子供たちに共通する質問はシンプルで
「この《家》,この《家族》をどう思ってるのか」だ。
年齢や置かれている状況(特にホームを出る18歳はターニングポイントになっている)によって答えは異なるし、実家で>>続きを読む
アメリカ産ドキュメンタリーは結構な数の「大会」ものがあるイメージだが、本作はその中でも最高峰によく出来てる。
テキサス州の10代の若者1000人で1週間かけて選挙をシミュレーションする合宿を毎年の恒>>続きを読む
この映画は、「何故姉が統合失調症となったのかを解明する」や「統合失調症とはどういった病気なのかを説明する」ことを目的としていない作品である、というテロップがまず入る。
家族への誠実さに満ちたテロップ>>続きを読む
白雪姫の物語を大胆にアレンジして、闘牛士の元に生まれた娘の半生を描いた作品。
サイレントかつモノクロ、映画史初期の質感の再現をこだわっているようでありながら、初期にはない徹底的な《音》へのこだわりが強>>続きを読む
ブッシュ政権下で勢いを増すキリスト教原理主義(福音派)。
彼らが子供を集めて行うジーザスキャンプに密着したドキュメンタリー。
中絶反対、温暖化と進化論はリベラルの戯言、同性愛も禁止、世界にはキリスト>>続きを読む
素晴らしい作品だった。
「動物に突然変異する症状が世界中で蔓延している」というフィクションを抱えた世界観を、恐ろしくあるけど魅力的な世界として表現できていた。
《変化》することはホラー等のジャンル映>>続きを読む
DaysZと呼ばれるオンラインゾンビサバイバルゲームの世界で963時間過ごし、そこにあるコミュニティを追ったドキュメンタリー。
仮想現実と現実の区別がつかなくなり…、みたいな狂気的な光景が映っている>>続きを読む
予告から受け取った印象通り、ジョン・ワッツ的な怖い大人(男)の恐怖演出は抑制されていて、なんならそういった「大人の男」の化けの皮を剥がすことこそが主題に感じた。
流儀に従い、孤独に生きることてあらゆ>>続きを読む
----------前提 (読み飛ばしてもいい)----------
冒頭、80年代当時としてもレトロゲーだったろうアタリのテニスゲーム(ポン)をやってるドッグの姿が映さ>>続きを読む