archさんの映画レビュー・感想・評価

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愛の神、エロス(2004年製作の映画)

2.7

エロスに対する三つの視点。
ウォン・カーウァイは平常運転で「手」を官能的に捉える。彼にとって到達しえないものこそがエロスなのだろう。
対してソダーバーグは「夢」というモチーフと会話劇で行う。目を閉じた
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

4.0

限りがあるからこそ、無限の可能性がある。

これは、1900が街に出られなかった理由でもあり、彼の音楽が船の上で一際輝いたこと、そしてイタリアからアメリカへの船が、往来していた煌びやかな時代への郷愁に
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ヘブンズ・ラッシュ(2022年製作の映画)

3.5

国岡!!国岡!!
阪元ユニバースをあらゆる案件にねじ込んでどんどん広げてくれ

ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.0

文化や価値観の違い、それを乗り越えること。と事件が解決する流れが必ずしも=になっていないのが惜しいとは思うが、両国の名優によるアンサンブルは楽しい

ブエノスアイレス 摂氏零度(1999年製作の映画)

2.5

『ブエノスアイレス』の舞台裏を描いたドキュメンタリー。
トニー・レオンの代表作に関する話しが面白かった

欲望の翼(1990年製作の映画)

3.9

「さぁ始めるぞ」と言わんばかりのラストのトニー・レオン。
1990年に公開された本作は、その後『ブエノスアイレス』に至るまで「時間」というモチーフをフィルムに刻印することで物語を始める。詳しくは、『ブ
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神鳥伝説(1991年製作の映画)

4.1

想像以上に良い作品です。
ワイヤーアクションがどれも見事で飽きさせない。今観ても新鮮に感じるアクションばかりで、演出の力強さに感動してしまう。
とにかくコミック的なアクションと撮影に徹している印象。ウ
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レスリー・チャン あの日にかえりたい(1985年製作の映画)

1.4

びっくりするぐらいつまんねぇぜ!
結構数年前のインド映画のようなノリ、つまり大袈裟な演技のオンパレードでありながら、踊らない。
レスリーチャンのアイドル映画なんだろうが、細部に至るまで全部ゴミです。
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

5.0

ジョーダン・ピール監督の長編3作目。前二作と比べると一目瞭然なスケールの大きさである訳だが、彼のこれまで描いてきた社会に存在しながらも映画が映すことのなかった人々の物語にカメラを向けるという点では一切>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.0

大体は『花様年華』の方に書いたレビューと同じですが、今回初めて気づいたのは『2046』との鏡像のような関係にある作品だということ。

トニーレオンの「物書き」という仕事や2046という部屋番号、また秘
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動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

4.7

大傑作です。
タル・ベーラやタルコフスキー初期作、アレクセイ・ゲルマンもこの列に入るでしょう。それらの作品を思い出させるロケーションやテーマ、描く被写体。スタイルはどの作品よりもドキュメンタリックに寄
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.1

部屋の記憶、という言葉が自分の中に生まれた。

かつてそこに誰かが居たという記憶は、部屋という場に紐付けされて頭の中に記録される。その場所と人物を紐付ける「部屋の記憶」が本作では何よりも力強く作用し、
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セルビアン・フィルム(2010年製作の映画)

3.0

ポルノ男優の家族が真の芸術だとか国を私が動かしてるだとかとほざく金持ちによって凄惨な目に合う作品。
「新生児ポルノさ!」というセリフが物語る胸糞展開の全ては本当に見てられないものの連続なのですが、自分
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激怒(2022年製作の映画)

3.0

多少高橋ヨシキという人について彼のYoutubeやラジオを通して知っていると様々な場面に彼のこれまで言い放ってきた考え方、生き様等が反映されていて、なんだか「高橋ヨシキ」を見ているように錯覚する。(赤>>続きを読む

アリス(1988年製作の映画)

4.1

ビジュアルが何よりも物語り、緊張感をもたらしてくれる作品だった。
ストーリーとしてはルイス・キャロルの原作(並びにそれを原作とする様々な作品)と大きく違うところ(主要なキャラが登場しているという意味)
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ステップフォード・ワイフ(1975年製作の映画)

4.5

ステップフォードに引っ越してきた家族4人。だがここは何かがおかしい。

冒頭のラブドールが非常に予感を持たせる本作は、正しく女性を「理想の妻」という属性に押し込めてしまう恐ろしさを描いている。その恐ろ
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いますぐ抱きしめたい(1988年製作の映画)

2.6

ウォン・カーウァイの長編デビュー作。一般的なウォン・カーウァイのイメージとは違う骨太な香港ノワールに仕上がっている。
香港映画=ノワールなイメージを払拭したウォン・カーウァイも最初はノワールから始めた
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ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

4.4

ブエノスアイレスに旅行に来た二人が最後に見ようと向かったのはイグアスの滝。だが、彼らは遂には辿り着けず、更には帰りの旅費はなくなってしまい、ブエノスアイレスにとどまらざるを得なくなる。彼らはブエノスア>>続きを読む

彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

4.8

https://www.arch-movie.com/entry/kanozyonoinaiheya

「家を出たのは私じゃない」
夜更けに子供2人と夫を置き去りにして家を出ていく妻クラリス。ヴィッキ
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バレー・オブ・バイオレンス(2015年製作の映画)

1.9

イーサン・ホーク演じる主人公は犬以外を信頼せず、孤独に生きている。作中にも人との話し方を忘れかけていると言うほどだ。
そんな唯一の友である犬を殺されてしまった主人公が己の不殺の誓いを破り、復讐していく
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

4.6

トマトが襲って……

こない。

チープな映像描写をこちらが「トマトに襲われているシーン」と忖度しなければならない不思議さとコメディとしてしっかりボケをかまして来る部分が絶妙な気持ちよさになっていてB
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少林サッカー(2001年製作の映画)

4.2

コメディー映画としての出来ばかりでなくアクション映画としても"カッコイイアクション"ちゃんと実現してるのが素晴らしい。
『グリーンデスティニー』でブームを迎えたワイヤーアクションとVFXに夜超大味なア
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国葬(2019年製作の映画)

5.0

1953年3月15日から5日間に渡って行われたヨシフ・スターリンの「国葬」を当時のフッテージをセルゲイ・ロズニツァが編集したドキュメンタリーである。
モノクロの映像とカラーの映像が入り乱れる特殊な映像
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スワンソング(2021年製作の映画)

4.3

昨今のゲイを題材にした作品に共通するテイストとして、「潤い」がある。
『ムーンライト』や『君の名前で僕を呼んで』やグザヴィエ・ドラン作品等の傑作にはそれは共通しており、同時に「若さ」や「青春」というよ
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ワイルド・スタイル(1982年製作の映画)

4.2

80年代のHIPHOPをその熱気のままに閉じ込め、世界中にその熱気を生み出した傑作。

劇映画的ではあるが、ほとんど記録映画的なテイストに仕上がっている。
ブレイクダンス、グラフティ、ラップ、ストリー
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最強殺し屋伝説国岡 外伝 国岡ツアーズ大阪編 蘇る金のドラゴン なにわアサシンの逆襲(2022年製作の映画)

3.9

伊能昌幸ラブな俺にとって得でしかない作品。
現代的でstreamer的Vlog的な感覚で作成された本作は、強引な導入で始まるクライマックスのアクションも除き、本当に緩いノリで展開されるのが見どころ。そ
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マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014年製作の映画)

2.9

大したドキュメンタリーではないのだが、レフン監督が非常に俗的な悩みで葛藤し、出来上がる前から「こんなのクソだ!」と自作を罵る姿には、いつの時代にもあるつまらない映画へのバッシングについて考えさせられる>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

4.2

久しぶりに鑑賞

改めて観るとこれはモデル業界に留まらず、映画や芸能界において問題にされるルッキズムを根源とした諸問題についての話でもあることに気づく。特に映画業界では年齢を重ねるほど女性の出演機会が
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グリーンバレット(2022年製作の映画)

3.8

昨年の個人的なBEST10に入っていた『最強殺し屋伝説国岡』の続編。国岡が教官として新人殺し屋6名と合宿に参加する、その6名を演じるのはミスマガジンの演技未経験の人達というこれまた奇妙な座組での作品に>>続きを読む

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

5.0

これまで観てきたウォン・カーウァイ作品の中で一番好きな作品。
重なる配役や「期限」というキーワード、特に二組の男女の話を主軸に置いているところなどが『恋する惑星』に近しいテイストを帯びさせているが、本
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サンフランシスコ連続殺人鬼(1969年製作の映画)

4.3

大体『考察魔』と同じ時期に製作され、実際のゾディアック・キラーを捕まえるために、劇場に鑑賞しに誘導する為に作られた「罠」としての映画。
全く機能していなかった訳だが、それでもその発想と目的と本編内容の
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マッドボンバー(1972年製作の映画)

3.5

『ダーティ・ハリー』によって刑事映画のブームの時代に生まれながら、どこか異質に孤立した作品と言われ、確かにそう感じた。なぜならこの映画がフォーカスしているものは犯人の心理とその虚ろだからだ。

爆弾魔
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

3.8

1966年の4月28日、5月1日に二組の男女が0.1mmの距離に近づき、恋をした。
邦題から連想させる惑星と衛星間の引力を思わせるような恋愛。二部構成である本作は、前後半に共通した部分としてフレームレ
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爆走!狼男(1971年製作の映画)

4.0

映画史上最高のヘビ踊り、と評された謎ダンスがもうそれはバカバカしくて最高な一本。

70年代の『イージーライダー』が生まれる以前のバイカームービーのブームの一作でカルト的な人気を誇る作品らしく、確かに
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