アモットさんの映画レビュー・感想・評価

アモット

アモット

七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

日本保守党の百田尚樹氏が選挙を前にこの映画を観て涙ながらに感想を語っていた。

あれ、泣くとこあったっけ?と思ってしまったけど、これは受け継がれる日本人の魂であり、無私の精神に涙されたのだ。

曰く、
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.5

これは最高のリメイク。
静かな感動具合も少々クドい後日談も。
色合いもテンポも配役もどれも素晴らしく思える。

でも、自分に置き換えてみるなら、やはりこのような生き方はしたくない。

黒澤明への目一杯
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サイコキネシス 念力(2017年製作の映画)

3.5

この父と娘はいろいろと見かけるけどどちらも良い雰囲気があっていつも好感が持ててる。

それにしても理不尽なことが多くてムカムカ。
いや、内容じゃなくて設定がね。
日本の感覚で言うならあまりにも理不尽。
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エグザム:ファイナルアンサー(2012年製作の映画)

2.5

そもそも命がけの就職試験なんてアホ丸出しやろ。
そうまでして合格したい壮絶さが見出せない。

よくあるシチュエーションものだからこそもっともっと工夫が必要だったのでは?
そして驚くようなドンデン返しも
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.5

神やキリストの教えが度々出るもんだから何か啓示的なものがあるのかって深読みしそうなんだけど、特にラストのシーンを観ると余計感じてしまう。

そしてエディットピアフの詞と唄。
彼女の壮絶な人生とも被って
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ファイブ・デビルズ(2021年製作の映画)

3.5

オープニングから序盤中盤とワケワカメ状態で観進めて行くけど唐突に過去と現在が交差するもんだから少々ややこしい。

そしてようやくスジが見えてきたところで今度はそれぞれの皆さんの心の揺れ動きが読めない。
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エンド・オブ・ロード(2022年製作の映画)

2.0

ラストのノー天気な音楽を聴く限り軽いノリで観るものだと。

にしても軽過ぎる。

悪玉のボスは意外だったけどもはやそこまで。

総じてみんなのお芝居が見てらんない。
海外のオーバーアクションはそんなも
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エレキの若大将(1965年製作の映画)

3.0

youtubeで昭和の動画を見てたら急に観たくなった。
結果、面白くない。

当時は今よりもっともっと気軽に映画ってのがあって、2本立てや3本立てで入れ替えもないのだから、アイドルでも出しとけーってば
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ロロ・アンド・ザ・キッド(2024年製作の映画)

3.5

単純な僕は2回ほど泣かせていただきました。
映画的にはひねりもなく、薄さ満開の一本道。
楽しい思い出や危機のエピソード群があっての別れ、そして死。

でもフィリピンという国柄と、もしこれが現実ならと考
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2階の悪党(2010年製作の映画)

3.0

薄っぺらいドタバタ劇。
せめてイジメられっ子の娘が小悪党の男や取り巻きの手を借りながら救われるサイドストーリーでもあれば厚みは感じられたかも。
てか、それを望みながら観てた。

そしてこの奥さんの脇の
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ハンガー:飽くなき食への道(2023年製作の映画)

3.5

化粧っ気のない顔に絶妙な鼻の穴。
ブサイクではないけど美人でもない、まさしく絶妙。特に鼻の穴w

あまりにもお話が素直でこんな僕でもスラスラと先が読めちゃってしかもそれがその通り。
劇中にはいろいろと
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LOU ルー(2022年製作の映画)

4.0

娘も含めてみんな強いね。
ちょっとこう言うテイストは食傷風味。
それでもラスト近くの海辺での対決は複雑な感情が表れていて良かったかな。

実はすごい過去があって強いお婆ちゃんとかお爺ちゃんとかって使い
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.5

発達障害の子と向き合うのではなく発達障害の子が様々に振り壊す物語。

アミ子役を演じた抜群の子役を発掘しなければ出来なかった映画かも。
それと尾野真千子さんの何気ない素ぶりや表情がさすが尾野さんかと。
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愛を複製する女(2010年製作の映画)

4.5

とても残酷で不快。
それしか言えない。

それぞれの立場や視点に立つなら、息子が超絶悲惨。
自身のアイデンティティを根本から否定と拒否をされるってどんな思いなんだ?
ただひとつ、ラスト付近の交わりで彼
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ALWAYS 三丁目の夕日’64(2012年製作の映画)

3.5

昭和懐古。
思い出は美しすぎて。

確かにこの頃は今よりもみんな上昇志向が高く夢もあったように思う。
だから懐古する意味や意義もある。

反面この時代の闇も確かにあって、集団就職の闇なんてその最たると
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ザ・コール(2020年製作の映画)

5.0

時空系のネタと言うか設定としてはあるあるなんだけど、最後にやられたなー

韓国スリラー風味が存分な上にサイコパスとパク・シネが加わってもうご馳走様としか言えない!
そしてどんでん返しとも言えるラスト!
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

5.0

これを醜いと言ってはいけない気がする。
特に最後の場面と対比することで人間の強欲や醜さを表しているような気がするけどきっとそれは違うと思う。

イ・ビョンホンも夫婦もマンションの住民もみんな人間だし、
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#生きている(2020年製作の映画)

3.0

普通なのかなー。
全体的に緊迫感が薄いし、ひねりがあるとしても無理矢理と言うか都合の良い展開で、ゾンビ系としては王道にして普通。

主役の男性は何回か観たことあるけどなんかひょうひょうとした雰囲気が好
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最悪の選択 Calibre(2018年製作の映画)

3.5

最後の赤ちゃんを抱っこしに行ったシーン。
抱っこした時に赤ちゃんのオデコに丸いアザがあればぞくぞくだよね。
ってそれじゃホラーか💦

んで、ラストの表情。
あれはこれから長く続く人生を思っての表情なの
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アダム&アダム(2022年製作の映画)

5.0

Led Zeppelin「Good Times Bad Times」の絶妙な導入で気分は爆アガリ。
1969か1970の曲だからこれを挿入したセンスは相当なもんだと思う!

まあ、最初から最後までチビ
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スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)

4.5

またまた子役にやられた!
こういったコが成長して韓国映画界が繁栄していく。
がんばれ日本!

これだけの映像技術があればスターウォーズのリメイクとか凄いことになりそう!
てか観たことないんよねー

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鋼鉄の雨(2017年製作の映画)

5.0

とりあえず日本海上で爆発した核は日本に影響があったのか教えれ。
それと東海と言う呼び方はやめれ。
いつ国力で日本を上回ったのか証拠を出しやがれ。
こう言うプロパガンダ的な手法は映画には相応しくない。
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JUNG_E ジョンイ(2022年製作の映画)

5.0

この世界観て映画ネタとしては大好物な設定かと思うんだけど、食傷するかと思いきやまさかの母娘愛に涙腺やられた。

お国柄を誉めるべきか監督を絶賛すべきか、や、両方だろうな。
それとNetflixね。
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ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

4.5

主人公ミアの演技力が全てのご都合をクリアしてる!
サバイバル系で感動してしかも涙腺緩んだのは初めてか!?
なんたって映画的にはほぼ助かるシチュなのにワシ必死にお祈りしとったもん笑

さすがにここまでの
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終わらない週末(2023年製作の映画)

4.5

お母さんがめっちゃ憎たらしい。
あの顔もキライ。
って思わせる演技力だよな。
反面旦那の気弱さ。
って思わせる演技力だよな。

謎と恐怖で2時間引っ張って引っ張って最後まで真実はハッキリしないままの抜
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バレリーナ(2023年製作の映画)

4.0

ストーリーが分かりやすくて展開も早い。
でも単純に見えないのは監督の腕前ってとこなのかな。

いろんなものが絡まって血みどろのアクションがあっての韓国王道とはちょっとテイストが違うかも。

ただしシン
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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

4.0

ドンソク兄貴全開!
ってどの映画の兄貴も全開なんだけど笑

ディストピアでの正と悪はこのパターンしかないんよね。
どんなに工夫したってヒネりを加えたってこれしかない。
そこに少々おちゃめで恐ろしく強い
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ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

3.5

77年の作品にしてはとても古く感じてしまう。
BGMやSE、色合いなどなど。
ちょっと調べてみたら、77年制作の映画って、未知との遭遇やスターウォーズだよ?
わざとこの風味を出しているってこと?

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渇きと偽り(2020年製作の映画)

4.0

序盤は登場人物や相関図が頭に入ってこなくて結構混乱気味。
登場人物増えるとあるある系。

それでもだんだんと名前と顔と相関図も理解しながら観てても度々過去と交差するもんだからさらに混乱しつつなんとか頭
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ベター・ウォッチ・アウト: クリスマスの侵略者(2016年製作の映画)

3.5

クリスマスに観る、ただドタバタしてキャーキャー叫ぶだけのホラー。
ってのは序盤だけ。

サイコ要素が見受けられない少年がホームアローンばりに知恵を繰り広げる頭カラッポのホラーに仕上がった。
ん?ホラー
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

5.0

なかなかの衝撃。
最愛と最憎の同時なんて考えられない。
でもそれを身を持って経験したお母さんの壮絶な人生。
こんなの想像すら出来ない。
ごめんなさいだけど想像もしたくない。

最初の公証人の登場から何
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

5.0

エンディングロールと音楽が素晴らしい。
ずっと映画館へ観に行こうと思ってたのにタイミングが合わず、そしたらアマプラ、早くね?

この独特の世界観と、正義感の塊でもない水木の存在が絶妙にマッチしていて、
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コンタクト(1997年製作の映画)

5.0

科学と宗教、実証と感覚、その対比を実に上手く扱ってるなーって印象。

人は宇宙を想像した時、人間の脳みそを遥かに超えた存在に、じゃあしょうがないからってんで宗教に逃げたのでは?とも思える。
そもそも存
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.5

恐ろしいくらい客観的に映すから彼女の内側に入り込むのが難しい。
でもそれで正解なのかも。

ひと言で言えばアタオカ女の凶行。
寄り添うべきものは無い。
あえて断罪するなら家族か。

精神を病んでいても
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デッド・オア・リベンジ(2015年製作の映画)

3.5

前半を観せられると胸糞風味が曖昧になるなぁ。
だからと言ってスキッとはしないもやもや感。

監督の、どやっ一丁胸糞映画作ったろか!ってのが透けて見えるのがなんとも。
特に前半のジジイとの会話劇が少しつ
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市子(2023年製作の映画)

4.5

生まれつきではない、幼い頃から培われたサイコパス感とそれと抗う普通の人生への欲望。

そしてニュースを知った途端に、完全にこれからの人生にフッ切れたのがラストの鼻歌。

って思えば悲しいけれど非常に怖
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