アモットさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Pearl パール(2022年製作の映画)

5.0

「X」の前日譚として楽しみに鑑賞。
そんで、ミア・ゴスの顔芸よ!
喜怒哀楽と愛らしさと狂気をシーンごとに繰り出すもんだから片時も目が離せない!
圧巻はラスト〜エンドロール序盤までの表情のアップ。
狂気
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ラザロ・エフェクト(2015年製作の映画)

4.0

題材はすげー面白い。
「ペットセメタリー」の科学版みたい?
あれはあれで凄かったけど、これは、登場人物の構成がかなり浅い。
悪く言えばありきたりな設定。
題材は置いといて、設定が既視感ありありってのが
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衝動(2021年製作の映画)

2.5

甘酸っぱさの正反対にある凄絶な青春物語とでも言うか、もはや監督が厨ニ病に思えてしまう。

70年代の水谷豊の「青春の殺人者」の現代版的なもしかしたらそれのインスパイアかとも取れるほどの狂いっぷり。
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X エックス(2022年製作の映画)

3.0

今上映中の「パール」と繋がりがあると言うんで観に行く前に観てみようと。


単なる淫乱ボケババアなのか、淫乱サイコババアなのか、たぶん両方。

構成は安定の様式美。
別に美しくはないか💦
なんとなくB
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カット/オフ(2018年製作の映画)

5.0

知らんけどこれ原作小説あるでしょきっと。
それくらい練り込まれてるし、物語の絡み方が小説っぽい。
所々のツッコミ箇所も小説なら収まる感じだし。
知らんけど。

でもホントにこの練り込まれ感はハンパない
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

実話に基づくと言ってるからには基本的な流れは事実なんだろうか。

だとすれば彼女は本当に神の声を聞いたのか悪どい狂女だったのか。
物語では後者に寄せてはいるが寄せきれない描写も描いているので観る側とし
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何も変えてはならない(2009年製作の映画)

3.0

外は猛暑、中はキンキンの部屋で観るにはちょっと雰囲気が足りなかったかな💦

普段はメタルばかり聴いてる僕からしてみれば少しタイクツな曲が続く。
あ、ちなみに音楽の好みは特になくてなんでも聴くんだよ。
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SF核戦争後の未来・スレッズ(1984年製作の映画)

4.5

ドキュメンタリーかと思わせるような写実的な手法の前半。
全編を通して各シーンをブツ切りで淡々と描いていく手法。

決して北斗の拳のような世界ではなく、わずかな秩序とわずかな善悪の心でなんとか一線を超え
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少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)

4.5

実話モノはヤバいなー。
特に戦争、子供ときたら号泣必至。
でもこれは泣いてるヒマはない。
必至ではなく必死なのだ。

子供の必死は純粋無垢だから伝わりやすい。
しかも主人公のファニーが健気で妹達や他の
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マルティニークからの祈り(2014年製作の映画)

4.0

始めに実話と言ってるから見進めてるうちに段々と切なさと怒りとが渦巻いてしまった。

お国柄と言っていいのか、たまたま領事館の人がそう言う人だったのか分からないけど、日本では考えられないよな。
たぶん。
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夜を走る(2021年製作の映画)

4.0

洗車場で、娘が車が動いていると言うと、父は、車じゃなくて周りが動いてるんだよ、と。

そのメッセージをクズだらけの人達の中で教えてくれる映画だった。
実に気持ち良いほどみんなクズ。
それがみんなどこに
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この自由な世界で(2007年製作の映画)

4.5

もうイヤになるくらいに切ないし、無情な気分になる。
このタイトル(原題も含めて)が非常に意味深でさらになんとも言えない無力感にもとらわれてしまう。

とても政治的な意図のもと制作されたんだろう。
日本
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ホーリー・トイレット(2021年製作の映画)

2.5

「127時間」を思わせる前半はワンシチュのドキドキもの。
と言うとかなりシリアスなのかって思うけど、まあ内容的にはシリアスなんだけどどうにも締まらない雰囲気。
なんか演出それぞれがキチッとしてない感。
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バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

4.5

これはね、うん、劇場で観るべき。
この迫力と臨場感は凄い!

前半部での主な人物紹介では、いい奴とそうでない奴のコントラストがハッキリしていて、意地悪な自分としてはそこがちょっと引っ掛かったかな。
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4デイズ(2010年製作の映画)

5.0

まさしくこれは世界の縮図。
やり方にきたないもキレイもない。
ひとりふたり死んだって1000万人の命のほうが大切。
押してもダメなら引いてみな。
アメとムチ。

根強いイスラムへの嫌悪感もあるっちゃあ
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

5.0

なんと言うラストなんだ!
久々に凄まじい余韻を残しやがって!

序盤でね、あ、これきっと悲劇の物語か?って感じながら、そのうちきっととんでもないことが起こるぞって、そればっかり思いながら観てた。
とこ
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ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

3.5

強者と弱者のコントラストは分かりやすいし感情移入もしやすい。
だからとても観やすい。
でもそこだけじゃ残る映画にはならない。

まあカンヌを狙うような映画でないのは確かなのでそこまで言う自分もどうかと
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スマイル(2022年製作の映画)

4.0

トラウマvsトラウマ。

見えるもの、感じること、全ては脳みそが作り出している。
だから科学的には、前半のローズの、医師としての対応や考えが正解になるんだけど、そうなるとこの映画の趣旨はどこなんだろう
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世界の終わり(2015年製作の映画)

1.5

字幕あったので観たw
観たのだが分からん。

ケツのでかさ。
ち⚪︎こがひょろ長い。
いよいよ終末のとき、讃美歌歌う人々、オ⚪︎ニーする女性、ビニールかぶって銃をくわえる人、等々。

スイスの闇を世界
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

こんなに没入するなんて!
この監督が見出す子役はみんないいね。
そして絶妙な表情を映し出す。
きっと監督って・・なんて妙な想像をしちゃったり。

まあそんなのはどーでもよくて。

母目線、教師目線、子
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

大人のムズムズするようなサスペンス風味の恋物語だった。

とにかく中国人妻の表情が扇情を誘う訳ではないのに妙にソソる。
きっとこれは役柄の他にもこの方に潜在する素の姿なのかもしれないっすね。

一方ヘ
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ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

4.0

現実と空想、幻が交差して一体どれが現実なのかを頭の中でとまどいながらも観てた。
それにしてもこれこそ脚本の妙ってやつなのかね。

タヌキメイクの女が下品このうえないのはきっと主人公が作り出した理想とは
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FRANK ーフランクー(2014年製作の映画)

4.0

ほんの気休めと言うか重たくなさそうなのを選んだつもりがなんとも・・・

唯一マトモな主人公ジョンが全員マトモじゃないバンドに加入したことから起こる人生のアヤ。

心に抱える闇と言えば聞こえはいいが、結
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THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.5

1作目が面白すぎて勝手にハードル上げちゃったかなー。
色んな組織が絡んでその紹介やエピソードだけで少々睡魔が。って一瞬オチました。
もう少しシンプルに短く出来たのではと思う。

体感的には全体の4分の
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フローズン(2010年製作の映画)

4.0

最初のチャラい場面で、あ、これ失敗かと思ったほど、青春ドタバタハラハラストーリーの展開に嫌な予感しかしなかった。

ところがどっこい。
ワンシチュものとしてはなかなかの良作かと。
僕自身が高所にかなり
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.5

あ、秦基博のこの歌ってオリジナルじゃなくて大江千里の歌だったんだ。
あまりにもこの映画に合っていてこれの為に作ったのかと。

んで、アニメはほとんど観ないんだけど、これは前々からタイトルだけでなんか気
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ファミリア(2023年製作の映画)

3.0

まずは役所さん、この方の自然体の演技はどの作品を観ても見事です。
この映画は役所さんだけに集中していれば十分です。

他の役者さんは役所さんの引き立て役にもなっていません。
特に佐藤さんは自然体に見せ
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

4.0

さすがのコリアンクオリティ。
お得意のカーアクションや戦闘は安定の中の安定。
都合がいいのは当たり前として普通の娯楽映画でもここまでやってしまうところが完敗です。
ナニに?

小室眞子さん系の顔は大好
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THE BEATLES/マジカル・ミステリー・ツアー(1967年製作の映画)

2.0

シュールでもアートでもない。
ナンセンス!

まあ脚本もナシでノリだけで作っちゃったしメンバーはドラッグでメロメロ。

クリスマス特番に飛びついたBBCはこれをモノクロで放送したとのこと!
特にFLY
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.0

いわゆるAI暴走モノは昔からあるジャンルでこれが年々夢物語ではなくなりつつ現実に驚愕しながらの鑑賞。

それにしてもロボットを人間が演じるとこんなにも不気味なのかとも驚く。
それと共に近い未来を見てる
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.0

どうしてあんな食い方でないといかんのか。
生食はダメだべ。

ってことはどーでもいい話で、呪われたDNAに抗うかのように自分探しの旅を続けながらの悲劇の最期。
進む道が3択しかない悲劇。
どう考えたっ
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あのこと(2021年製作の映画)

4.5

ずーっと昔、いわゆるタウン誌みたいな編集の仕事してた時、突然高熱が出てしまい、たまたま保険証を持っておらず上司に紹介された新宿の闇医者。
綺麗とは言えない診察室には産婦人科にある診察台があってなんと至
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

5.0

ザリガニは鳴かない。

あまりにも深くて文学的でさらに言えば映画的なタイトル。
全てを物語る驚くほど秀逸なタイトル。

母の残した言葉を胸に深く刻みひとりで生きたカイアはまさしく豊かな湿地に飲み込まれ
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ある男(2022年製作の映画)

4.0

変えることの出来ない出自、ルーツ。
しかし変えようと思えば変えられる現実。
そこんとこを上手に表している。

焦点はXの正体を探る物語なんだけど、もうひとつの焦点は妻夫木さん演じる弁護士の人生。
自分
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渇水(2023年製作の映画)

2.5

生田さんて、俳優じゃなくて普通に街を歩いてたら相当目立つほどのイケメンだよなー。
もしかしたらこれは生田さんを愛でるだけの映画なのかとふと思ったほど生田さんの存在感て言うのかな、クローズアップ度合いが
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カタコンブ 地下墓地の秘密(2022年製作の映画)

4.0

ただの青春探検物語と思ったらなかなか見応えアリ。
大体レンタルする時ってあらすじとかあまり読まずにジャケ写とタイトルで直感まかせなんだけどこのジャケ写って結構インパクトあって原題見たら「恐怖」だからホ
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