xnxlxnxlyserさんの映画レビュー・感想・評価

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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

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冒頭の踏切と電車のシーンからそう遠くはないけど少し離れた場所を訪れる話であることが暗示され、その少し後で教室でまる子が静岡のおばあちゃんの家に行くという話をしているとそれを聞いた花輪クンがロールスロイ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

観ていて終始ピンと来るものがなく笑うことも涙することもなくエンドロールを迎えてしまった。エンドロールで最後に監督の名前だけがスクリーンの中央で静止する映画にロクなものはない、と誰かが言っていたが、この>>続きを読む

ノベンバー(2017年製作の映画)

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美しい田舎の風景、牛舎の壁に鎖で繋がれた牛にうっとり見惚れていると、突如として農耕器具が連結して生き物のように動くものが不穏な音を立てながらその牛に近づき、鎖を壁から引き剥がし牛を外に引きずり出し、自>>続きを読む

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

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凄すぎる!
インタビューとかレビューとか漁る旅に出たい。エドワード・ヤンがホラーやった感じ!?

すばらしき世界(2021年製作の映画)

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映像としてのクオリティーが高いのはわかるものの、カタギの世界の常識に従うことが相対的に良い生き方でありそれに耐えられないはみ出し者は死ぬ、というあられもない世界観を感じてしまった。主人公の抱える問題の>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

肥大した、させてしまった妄想、期待、希望、夢、苦悩、コンプレック、その全てをこの作品で全て終わらせるためとはいえ、このような安易な和解、解決に走るとは、という驚き。とりわけある程度の「男らしさ」を備え>>続きを読む

HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

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Amazon Primeですべり込み鑑賞。
音も映像も色彩もつなぎも何から何までサイケデリックだけど、最初から全開というわけでなく徐々にタガが外れていく感じと90分くらいでちゃんと終わるところが最高。
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

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劇場で観る機会を逸したと思ってたらNetflixに。『ロングデイズ・ジャーニー』に通じる要素がたくさんあり、中でもある村でのエピソードが丸ごと1カットの長回しで撮られているところ(40分!)は観ていて>>続きを読む

あの優しさへ(2017年製作の映画)

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撮ることは自己と被写体およびその間にある世界、自然への祈りである、みたいなことを大真面目に語りたくなるようなパッションに溢れた作品で、例えば犬が寝そべるサラエボの街角を固定カメラで映し続ける何気ないシ>>続きを読む

ノイズが言うには(2010年製作の映画)

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どうしても何がなんでも撮らなければならないという必然性と残酷さに満ちた怪作。こんなに誠実なカミングアウト映画がほかにあるのだろうかという驚き。

鉱 ARAGANE(2015年製作の映画)

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昨年観て深く感動した『セノーテ』の小田香監督の前作を。
ドリルやツルハシが鉱物を砕く音、機械の歯車、トロッコのレールの軋む音、サイレン、男たちのがなり声、笑い声等が混じり合う炭鉱採掘ノイズ
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監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

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SNS=デジタルおしゃぶり、persuative technology、「顧客をユーザーと呼ぶのはテック企業とドラッグの売人だけ」といったキラーフレーズ満載。今どんな世の中に生きてるのかについて基本的>>続きを読む

玄海灘は知っている(1961年製作の映画)

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1944年名古屋、敗戦寸前の日本軍に動員される朝鮮人学徒兵アロウンと日本人女性秀子を中心とした強烈な戦争恋愛映画。とりわけ空襲後の瓦礫の荒野で焼かれる死体の山からゾンビのように立ち上がる主人公、柵をな>>続きを読む

13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

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みんな観た方が良い。アンジェラ・デイヴィス『監獄ビジネス』とセットで。

下女(1960年製作の映画)

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元日の朝に極上の鑑賞体験。ドイツ表現主義みたいな不気味な2階建の家、階段。今際の際の床を舐めるようなアングルで手前のドアの奥の階段に頭を下にした死体を入れてくるシーンにうっとり。

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

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フアン・ルルフォとかロベルト・ボラーニョあたりのラテンアメリカ文学の血生臭さやブラジルの荒野、建物の質感が最高。

ばるぼら(2019年製作の映画)

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豪華キャスト無駄づかい映画。原作も出演者も気の毒…

ウィッカーマン final cut(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

異教が支配する島に空から降り立った警官が1人でキリスト教的善に基づき行方不明の少女を救おうと奮闘するも、島民により業火に焼かれて昇天するという、キリスト教的価値観を相対化しながらイエス・キリストの物語>>続きを読む

流れる(1956年製作の映画)

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とてつもないものを観た感。川、通り、家屋、着物、寝床、猫、人、映るもの全ての配置の仕方がたまらない。

セノーテ(2019年製作の映画)

5.0

Experimental Dub映画!映像、音響のリズムが素晴らしい世界に連れて行ってくれる。タル・ベーラの弟子筋という、期待値を上げてやまないプロフィールから想像する以上の作品!

ヴィタリナ(2019年製作の映画)

5.0

全シーン超重厚な絵画作品!っていうありきたりな表現を思わず口にしてしまう圧倒的な映像。光というか闇の美しさ、主人公の顔の美しさ、これぞ映画でしかなし得ない表現。

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.0

全く無駄のない75分! 若者が走らない青春映画! 野球が一切映らない甲子園映画!

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

5.0

長澤まさみが女優として異次元とも言える高みに達した記念碑的作品なのでは。主人公の人物像に真摯に向き合い、全身全霊を込めてやりきった、この後にこれを超えるものが作れるのか心配になるほどの傑作!!!

破壊の日(2020年製作の映画)

4.0

コロナ禍におけるコロナ禍の映画。凄まじいエネルギーを込めた疫病退散映画。
冒頭のモノクロの雪のシーンが異様に美しかった。

大海原のソングライン(2019年製作の映画)

1.0

音楽に対しても映画に対しても1ミリの敬意や畏怖の念を感じない、厚かましく下品で不誠実なお遊び。

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.5

「現在の情況の泥沼に心底うんざりしている人びとが、頭をひねるべきなのは、世界システムの内部での、このシステムじたいからの、地球規模での脱走の方法および脱走者への支援である。いまの情況下で見るべきもの、>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.8

クルマやレースに一切興味がなかったけど、ちょっと興味湧いてきちゃう傑作。子供に指を引っ張らせて屁をこくシーンがとても美しい。

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.0

光州事件の悪夢が主人公を捕らえて永遠に離さない。21世紀になろうが簡単に過去の歴史として忘れ去られると思うなよ、って感じ。

第三世代(1979年製作の映画)

4.0

便所の落書きから考察する資本主義とテロリズムの共犯関係。バーダー・マインホフの時代。西ドイツの和食レストランとマシンガンの相性。

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.0

登場人物の誰にも共感できないところが秀逸。この映画では一度も映らない母親をジョーカーでは惜しげもなく映していたなー、うーん、映さない方がヤバいかもなー、うーん… ジョーカーもこの映画の病んだ女性のポジ>>続きを読む

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

4.8

20代で撮ったとは到底思えない傑作。記憶や想起をモチーフにした老成した世界観と、水や鏡や窓ガラスをふんだんにあしらった緻密な画面設計とが、パンフレットにあるピエール・リシャールの見事な表現を借りるなら>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

バッドトリップファミリームービー。正直予告編以上でも以下でもない感じ。高校生くらいの時に観たらもっと盛り上がれたかも。

平日の昼間に渋谷で観たらウイルス騒ぎで学校休みになった高校生と思われる若者たち
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